シルフィとルディの新婚生活回です。
ルディがラノア魔法大学二年生になったところくらいです。
感想等頂けると励みになります。
魔法都市シャリーアの春は少し遅い。
北方大地だけあって、新年度が始まってもまだそれなりに寒いのだ。
日が落ちて、そんな寒さを紛らわそうと、結婚したての夫婦はお互いの身体を密着させて、愛をぶつけ合う……
わけでもなく、俺とシルフィはまだ魔術を教えあっていた。
そもそも北方大地の一般的な家では断熱材が使われる。
例に漏れず俺たちの新居にも使われているため、外は寒くとも屋内が寒すぎるということはない。
さて、シルフィに乱魔を教え始めて数日が経ったわけだが。
シルフィは早くも自分の出した魔術を打ち消すことができるようになっていた。
まだ、たまに魔術が完成してしまうこともあるが、そろそろ次のステップに進むことも出来るだろう。
昔から彼女は覚えるのが早かった。
覚える速さは俺と同じかそれ以上だ。
無詠唱もすぐ出来るようになったし、やはり彼女には才能があるのだろう。
そんなことを言えば、シルフィはルディには敵わないよ、と苦笑した。
苦笑しつつも、俺に並び立とうと頑張っているシルフィは実に愛おしい。
俺は頑張り屋さんが好きだからな。
それと、俺も治癒魔術の上級を使えるようになっていた。
無詠唱ではまだ出来ないが、口さえ動けば唱えることは出来る。
少し詠唱は長いが、覚えられないほどではない。
あとは早口言葉の如く、唱える練習を積んでできるだけ高速で確実に唱えられるようになるだけだ。
夜のプロレスごっこで、いつも俺だけが得している気がして始めたことだったが、魔術の教え合いは案外悪いものではなかった。
ブエナ村にいた頃はよくシルフィに「教えて」と可愛くねだられたものだが、今では「じゃあボクも教えてあげるね」と返してくれる。
俺に教えることが出来るのが嬉しいようで、俺が分からないことを聞くと少しはにかむ。
可愛い。
まあ妻と夫ならばこの方がいいだろう。
夫婦は対等にあらねばな。
ただ、当初の目的を果たせていない気がする。
夜好き勝手してしまう俺を嬉しそうに受け入れてくれることへのお返しがしたかったのに、これではあんまり意味が無い。
教えあえることはシルフィにとって嬉しいことなのだろうが、何か納得出来ないものがある。
かと言って、他の案を出せばまたシルフィはお返しを考えるだろう。
堂々巡りだ。
うーん、どうしたものか。
誰かに相談してみるのも手か。
披露宴で困ったことがあったら手助けして欲しいと言ったのだし、頼るのも悪くはないだろう。
「どうしたの?」
そんなことを考えていると、いつの間にかシルフィの顔がすぐそこにあった。
彼女は意図しているのかしていないのか、とても距離が近い。
ブエナ村にいた頃もそうだった。
俺は嬉しいのだが、そんなに近いと耳を舐めちゃうよ?
そう思い、本当に舐めてみる。
「ひゃあ?!」
可愛い。
「も、もう。なんなの?」
「シルフィは可愛いなって」
「え?あ、ありがとう……って、そうじゃなくて、さっきから何か考え事してたでしょ?」
シルフィは顔を少し赤らめたが、すぐに持ち直して、そう聞いてきた。
誤魔化されないよ、といった感じだ。
誤魔化そうとしたわけではなく、舐めたくて舐めたのだが、それはまあいいだろう。
隠し立てするようなことでもないし、シルフィにももう一度聞いてみるか。
「シルフィは、他に俺にして欲しいことってないのかなって」
「他に?……うーん、無くはないけど」
「どんなこと?」
「でも、ボクがルディにしてあげられることが無いよ……」
「そんなことないよ。いつも夜に俺の好きなようにやらせてくれてるじゃないか。それだけで俺はシルフィに貰いすぎてるくらいだよ」
「でも、ルディが好きなようにやってくれるの、ボクもほんとに嬉しいんだよ?」
上目遣いでそんなことを言うのだ。
今すぐ押し倒したくなるが、我慢する。
「ちなみにそのやって欲しいこと。聞いてみても?」
「えーと、ルディ、色んな言葉喋れるでしょ?」
「そうだね」
「だから、ちょっと教えて欲しいなって」
ふむ。
それはお安い御用なのだが、彼女からしてみれば無条件で教えてもらうのは嫌なのだろう。
実際はそんなことないと思うのだが。
これ以上言い合っても何も話が進まないことは分かる。
何かいい折衷案は無いものか。
数十秒ほど悩んでみるが答えは出ない。
「とりあえず、この話は保留だな」
「うん、そうだね。ボクも譲れないところはあるし。……でも、ルディがボクのことそんなに考えてくれてるの嬉しいなぁ」
そう言って、シルフィは頬に手を当てて、にへらとだらしなく笑う。
本当に嬉しいことが伝わってくる。
夫が妻のことを考えるのは当然だと思うが。
俺もシルフィがそんな顔をしてくれて非常に嬉しい。
夫冥利に尽きるというものだ。
「可愛い可愛いお嫁さんのことを考えることが俺の楽しみだよ」
「んふふ、ボク、生きてて今が一番幸せかも」
「これからもっともっと幸せにするさ」
「えへへ、想像つかないなぁ」
そんな風に幸せそうにはにかむのだ。
可愛いなあ、もう。
愛おしさが溢れてくる。
シルフィの手を取り、身体を優しく抱きしめる。
彼女はすっと身を預けてくれる。
シルフィの身体はやわらかい。
髪に顔を埋めるとほんのりといい香りがした。
少しお高い整髪剤の香りだ。
二人でイチャイチャしながらお風呂に入ったことを思い出して、さらに興奮してくる。
腕の中のシルフィが顔を俺の方に向けてくる。
その目は潤んでいた。
こうなったら今日することはもう一つしかない。
シルフィをお姫様抱っこして、寝室へと向かう。
難しいことはまた明日になってから考えよう。
俺はこの娘を今すぐ可愛がりたい。
ーーー
思う存分シルフィを可愛がった翌日の昼。
俺はザノバ、ジュリと共に食堂のいつもの場所を陣取っていた。
今日はクリフとエリナリーゼも一緒だ。
クリフやザノバが一緒だと基本的には研究の話になる。
こういう時、ジュリはよく分からなさそうな顔で、でも理解しようと、俺とザノバを交互に見る。
ジュリが付いていけない話をするのは少し申し訳ない気もするが、頑張って理解しようとしている姿を見ると、このままでもいいかなと思ってしまう。
エリナリーゼはクリフが熱く語っているのを見てうっとりしている。
いつも通り午後はイチャつくに違いない。
正直羨ましい。
俺も昼間シルフィとイチャつきたい。
だが、シルフィはアリエル王女の護衛。
昔みたいに一日中ベッタリというわけにもいかないところが少し寂しい。
そんなことを考えていると食堂の入り口の方が少し騒がしくなった。
もしかして今日は『フィッツ先輩』の日かなと期待したが、来たのはルークだった。
「フィッツじゃなくて悪かったな」
残念だと顔に出ていたのだろう。
「好きな娘が来ると期待したら、男だったんです。こんなものでしょう」
「その気持ちは分かるが」
とそれだけ言ってルークは取り巻きの女の子達と一緒にその場を去っていった。
シルフィと結婚してからというもの、ルークの態度はだいぶ軟化したように思う。
元々俺がシルフィの気持ちに気づかなかったことが、気に食わなかった理由だったのだろう。
シルフィから聞いたところによると、俺の不能についても理解を示してくれていたようだし。
それにしても、俺と一緒に登校した日は『フィッツ先輩』は食堂に会いに来てくれていない気がする。
恐らく明日は来てくれるのだろうが。
昼間会えない日がないように、アリエル様が気を使ってくれているのかもしれないな。
ーーー
食事を終えて、席を立とうとした時、ふと昨夜のことを思い出した。
そう言えば、誰かに相談しようと思っていたなと。
結構赤裸々な話だし、聞かせていい相手とそうでない相手はいるが。
だが、こういう話が得意そうで、シルフィとのことを言っても問題がなさそうな人間がちょうどこの場にいた。
「エリナリーゼさん、ちょっと付き合ってもらっていいですか?」
「ルーデウス、気持ちは嬉しいですけど、残念ながら私と突き合えるのはクリフだけでしてよ?」
「はいはい。そういう意味じゃないんでね。相談事があるんで聞いてもらいたいんですよ」
「まあ構いませんけど、時間かかります?」
「いや、そんなに時間は取らせませんよ」
エリナリーゼはちらりとクリフの方を見た。
クリフは別に構わないという顔をしていた。
俺だったらシルフィに用があるから借りていいかなどと男に言われたら断固拒否するが。
俺への信頼が厚いのか。
はたまた毎日イチャつけているからこその余裕なのか。
ともかく、俺とエリナリーゼは食堂から出て、庭で話すことにした。
「で、何の話ですの?」
そう聞いておきながら、シルフィとのことだと見当は付いているようだった。
やはり、おばあちゃんだからかな。
シルフィと俺のことを気にしてくれているのかもしれない。
とりあえず、俺のしたいことが自分のしたいことだと言ってくれるシルフィに対して、何かしてあげたいけど何かいい案はないかと聞いてみた。
経緯を説明する上で、少々恥ずかしい話も挟むことにはなったが、エリナリーゼはそのプレイ良いですわねと真剣に頷いていた。
真剣に聞くところはそこでは無いと思うが。
「あなた達二人とも、本当に尽くしたがりですわね」
「夫婦なんですから当然でしょう」
「あら、夫婦だからって誰も彼もそういうわけじゃないんですのよ?」
それはまあそうだろうが、好きあっているならば自然とこうなるものなのではないだろうか。
「でも、それだけ孫のことを想って下さるのは私としても嬉しいことですわ」
ありがとう、ルーデウス、とそう言われた。
少し気恥しい。
「で、どうしたらいいと思います?」
「そうですわねぇ。正直その思いを伝えただけでも十分だと思いますけれど、ルーデウスは何かしてあげたいんですのよね?」
「はい」
想いだけならいつも伝えている。
言葉だけじゃ伝えきれないものは夜ぶつけているが、それは俺の快楽でもある。
シルフィにも気持ちよくはなってもらってはいるが、それこそ当然というものであろう。
「シルフィに、して欲しいと言われるまで焦らすというのも手でしてよ?」
「それは何か違うような……」
「何を言っていますの。あなたが好きなことをして、それを受け入れてくれることにお返しがしたいんでしたら、シルフィに望みを言わせて、あなたがそれに従ってあげればそれで何も問題はありませんでしょう?」
そうなのかなぁ。
なんか違う気もするけど。
「辛くないですかねそれ。俺、シルフィの嫌がることはしたくないんですけど」
「確かに過程は辛いですけれど、後に来るものを考えたら何も問題ではありませんわ」
そう言いながら、エリナリーゼは何かを思い出したように恍惚とした表情になった。
きっとそういうプレイしたことあるんだろうな。
「そういうもんなんですかね」
「そういうものですわ。だいたい、それに似たプレイもしていたんじゃないですの?ちょっとシルフィが我慢できなくなるまでそれを続けるだけでしてよ?」
まあ、そうかなあ。
淫乱なおばあちゃんの甘言に流されて、やってしまっても構わないんだろうか。
俺だってシルフィのそんな姿を見てみたくないかと言われれば見てみたい。
あれ?そうなると、これ結局俺が得してないか?
いや、でもシルフィのどんな姿を見ても、俺にとっては得でしかないからそれは気にしなくてもいいんじゃなかろうか。
ノーカンと言うやつだ。
ちょっと目的とズレている気もするけど、具体的に何がダメなのか今のところ分からない。
これがダメならまた他の案を考えればいいか。
とりあえずはやってみよう。
「そうですね。じゃあやってみようと思います。相談に乗って頂いてありがとうございます」
「いいんですのよ。健闘を祈っていますわ」
そう言ってエリナリーゼはクリフの元に戻っていった。
妙に足取りが軽やかだったのはさっき聞いたプレイをクリフに試したらどうなるだろうとかそういうことを考えていたわけではないだろう。
ーーーシルフィエット視点ーーー
またルディと夜を過ごせる日がやってきた。
夕食も終わり、ボクらは魔術の練習をしている。
いつも通りの日常。
だけど、今日は少し気になることがあった。
ルディが何やらソワソワしているのだ。
夕方、一緒に買い物しに行っている時から何か怪しかった。
目がちょっといやらしいというか。
手の握り方もなんかえっちだったし。
ルディがこういう時は、大抵ボクに変なプレイを提案する時だ。
ルディはどこでそういう知識を得たのか分からないけど、知識が豊富だ。
ボクと寝る時は、いつも色んなことをしようとする。
ルディがしてくれることは新鮮で楽しいし、恥ずかしい話だけど、実際ボクも気持ちいい。
でも、ルディは自分だけ満足して申し訳ないと思ってるみたい。
そんなことないのにね。
それに、やりたいようにやって?と言うとルディがすごく興奮するのが分かる。
そうなるようなことを言ったんだと思ってボクまで興奮してしまう。
そりゃ恥ずかしいこともさせられるけど、でもルディが興奮してくれてることは嬉しいし、ボクにその興奮をぶつけてくれるのがなんだか愛おしくて堪らなくなる。
今日も何かえっちなことをされちゃうんだろうな。
どうなっちゃうんだろう、ボク。
身体が少し火照ってくる。
雑念が入っているからか、乱魔は上手く成功しない。
ルディもボクが聞いたことに色々答えてくれはするものの、心ここにあらずという感じだ。
うう、ほんとにボクは何をされちゃうんだろう。
色々考えて、頭の中がぐるぐるしている間に時間だけが過ぎていく。
そして、その時がやってきた。
ーーールーデウス視点ーーー
シルフィを寝室へと誘った。
シルフィは何かあると察していたようで、夕飯をすませた後くらいから、言葉少なになっていた。
寝室に入ってから彼女には予め説明しておいた。
今日はゆっくりしようと。
ひたすら焦らすつもりだということは伝えなかった。
ちょっと意地悪だったかもしれない。
いつものようにシルフィに耳元で愛を囁き、全身を愛撫し始める。
しばらくするとシルフィは腰を浮かせたり、太ももを閉じたりと、身じろぎが多くなっていった。
その動きを抑えるようにして、シルフィの身体の逃げ場を無くす。
シルフィの反応が良くなり、そろそろ快楽の波が頂点に達しようかと言う時に愛撫を止める。
シルフィは「あれ?」という顔をしていた。
その後、また愛撫を始める。
一時間ほどするとシルフィにはもう余裕が無かった。
シルフィは今日の趣向にも気づき始めていたが、俺はまだ焦らすのをやめなかった。
「なんで焦らすの?」と涙目で言われた時は理性が飛びかけたが、「ごめんよ、でも今のシルフィとっても可愛いよ」と返し、キスをするだけで我慢した。
愛しているとちゃんと伝え、さらに続けた。
もうそこからは、いつものシルフィではなかった。
ルディのバカバカとポコポコ叩いてきたり、ヤダヤダ、もう許してよと涙ぐんだり、なんだか幼い頃に戻ったみたいな反応だった。
俺は罪悪感と優越感を感じつつも、そんなシルフィの乱れた姿に興奮してもう頭がどうにかなってしまいそうだった。
そして、数時間に及ぶ作戦は成功した。
ーーー
朝起きた時、横にはシルフィの可愛い寝顔があった。
さらさらの髪を撫でながら昨夜のことを思い出す。
シルフィからあんな言葉を聞けるとは思ってなかった。
涙目で俺の首に抱きついて言ってきたその言葉は、録音しておきたくなるくらい可愛かった。
それからはシルフィの望みに従って色んなことをしてあげた。
中には今まで俺がやりたくてやったことも含まれてた。
そのことは素直に嬉しかったけど、その分罪悪感が増した。
焦らし続けたおかげでシルフィの身体はとても敏感になっていた。
彼女はずっと気持ちよさそうにしていた。
いつもなら少しは恥ずかしがるのに、もう彼女の理性も飛んでしまっていたようで激しく乱れていた。
だから、やって良かったとは思う。
今までよりもシルフィは満足していたようにも見えたし。
焦らしている時も本気で嫌がっていなかったと思う。
でも、もしやるなら予め辛いことだと伝えるべきだったと思う。
彼女に気持ちの準備をさせてあげなかったのは良くなかった。
そんなことを考えつつも、朝からシルフィの柔らかい身体を撫で回していた。
俺は弱い。
どんなに悩んでいても目の前に好きな娘の身体があるとつい触ってしまう。
そして、抱きしめたところでシルフィの目が覚めた。
朝から抱きしめられていたことが嬉しいのかシルフィは二ヘラと笑っていた。
昨晩のことは怒っていないようだ。
「シルフィ、昨日は意地悪してごめんよ」
「いいよ。新鮮だったし、ボクもその……気持ちよかったし。でも、今度からはもうちょっとちゃんと説明して欲しいかな」
「……はい」
今回、「ルディのやりたいようにして」とは言われなかった。
しかし、彼女のしてほしいことをやったわけではないように思う。
何と言うか、シルフィのしたいことを誘導してしまった気がするのだ。
それはやっぱり違う気がする。
また振り出しに戻ったわけだ。
正直どうやったらシルフィがやって欲しいことを素直に受け入れてくれるのか、思いつかない。
どうしようかなと悩んでいると、シルフィが俺の顔を見て少し苦笑した。
「ボク、ルディがあーいうことした理由一応分かるんだ」
「ほう」
以心伝心と言うやつかな。
「この間もルディ悩んでたからね。ボクなりにちょっと考えたんだ」
「なんか、頼りなくてごめん」
「頼りないとかそういうんじゃないよ」
「うん」
「でね。その、一つ思ったんだ。何もしてないのに自分が何かしてもらってるのがボクらは嫌なんじゃないかって」
「……そう言われればそうかな」
「だから、何か勝負をして勝った方が負けた方を好きにできるってのはどうかな?」
「ふむ」
確かにそれなら俺もシルフィも遠慮なく好き勝手できる気がする。
なんかエロ漫画みたいな話だけど。
「ちなみにその勝負はどうするんだ?」
「んー、じゃあ乱魔の練習でボクがルディの魔術を打ち消せるか、ルディが魔術を完成させるかってどう?」
「それは俺にすごく有利だと思うけど……」
俺は使い慣れた魔術を使うが、シルフィは練習中の魔術を使う。
あまり同等な条件とは言えない気がする。
「ルディ、負けないと思ってる?」
「いや、そんなことないけど」
いつも可愛いシルフィの顔が、今はかっこいいフィッツ先輩になっていた。
目を細めたその凛々しいお顔にドキッとする。
「いいよ、ボクだってルディに簡単に勝てると思ってないし」
「じゃあどうして……」
「だからこそ勝った時にいいご褒美が欲しいんじゃないか」
俺を好きにできるのがいいご褒美か……
すごく恥ずかしいことを言っているとシルフィは理解していないんだろうな。
まあでも、そんなに言うならそれでもいいか。
いつシルフィが俺に勝てるようになるのか楽しみにしてよう。
ーーー
二日後。
油断していた俺はシルフィに負けた。
やっぱりフラグを立てるのは良くないね!