無職転生二次創作SS   作:早崎いるか

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Web版本編98話「家のある生活」と99話「手紙」の間の話です。
シルフィとの新婚生活の日常回です。
感想等頂けると励みになります。


ある日の新婚夫婦1(98.2話)

朝。

俺はベッドの中で、温もりを探すようにして腕を動かす。

数秒ほど上下に動かすが、手はどこにも触れることはない。

 

そう言えば、昨日、シルフィは夜の護衛だったか。

 

昨日の夕方、夜の護衛に向かう彼女を玄関で抱きしめたというのに、もう人肌が恋しかった。

あの暖かく、柔らかい身体を今すぐ抱きしめたい。

そんな思いに駆られる。

 

仕方ないので、シルフィの匂いのついた枕を抱きしめて、くんかくんかと匂いを嗅ぐ。

ああ、なんか甘いような、シルフィっぽい匂いがする。

ちょっと気分が落ち着いた。これが合法ド〇ッグか……

これで気分が落ち着くあたり自分でもどうなんだと思わなくもないが。

 

朝から変態行為に勤しんだせいか、目も覚めてきたので、ランニングの準備をして部屋を出る。

 

部屋から玄関へと向かっていると、この家の広さを改めて実感した。

部屋数も多く、雰囲気のいい居間と食堂、それに一軒家には珍しいお風呂が付いていることを加味すれば、この世界でもだいぶいい家のはずだ。

シルフィもすごく喜んでくれてたし。

 

まあ広いがゆえに、シルフィがいないと寂しさを感じるのだが。

 

外に出て走り始めると、まだまだ寒い春の風が迎えてくれる。

寝起きの身体には沁みるが、運動をすれば次第に温まっていくだろう。

……それにしても、寒い。

今日は帰ってもシルフィの朝食が待っているわけでもないし、これは心の寒さなのかもしれない……

夕方にはシルフィといちゃつくことができるのだが、我慢できるだろうか。

昼にでも心の暖を取りにシルフィに会いに行こうかしら。

生徒たちの前で思いっきり抱きしめて愛を囁く。

うん、悪くない気がする。

食堂では時々やってることだし。

 

走りながらそんなことを考えていた。

最近はシルフィのことばかり考えている。

三日に一回とは言え、相当な頻度で夜の営みをしているのだ。

抱きしめることを決めた俺は、当然ながらシルフィと次はどんなプレイをしようかと妄想を膨らませる。

俺の筋肉達が嫉妬するかもしれないが、それは許して欲しい。

想い人が出来るとはこういうことなのだ。

 

そう言えば、つい最近までは朝起きて人肌が恋しくなるなんて思いもしなかったな。

別に悪いことではない。

人肌の恋しさってのは人肌の温もりを知っているからこそ感じるんだから。

温もりを与えてくれたシルフィがいるから俺は幸せで、だからこそ俺は寂しさを感じているのだ。

 

久しぶりに再会した幼なじみ。

それも、かつては一緒になろうと意識をしていた相手。

フィッツとしてもう一度好きになった相手。

さらに言えば、俺のことをずっと好きでいてくれた相手だ。

そりゃ毎日ずっと一緒に居たいに決まっている。

 

早くシルフィとイチャイチャできないかな、とか考えていると、前に走っている人影が見えた。

 

帽子を少し深めに被っていて、耳は見えない。

だけど、その帽子は少し横に広がっている。

長い耳がちょうど収まってそうな感じに。

 

もしかして、あれはシルフィではないだろうか?

その子のスタイルはよく見慣れたものだった。

嫁のこと考えすぎて、目がおかしくなったわけではなさそうだ。

 

そう言えば、シルフィも朝走っていると言っていた。

それに、俺以外に朝走ってる人がいるのは前から知ってはいた。

ただ、毎回走っているルートが違うようであんまり見かけることはなかったのだ。

結婚してからも今日初めて見かけたくらいだ。

 

昼間、大学で思う存分抱きしめようと思っていたが、せっかく人もいないんだし、ここでスキンシップをとるのも悪くはないんじゃないだろうか?

 

いや、いい。

愛する嫁を見つけて我慢する方がおかしい。

 

せっかくだしちょっと驚かしてみよう。

少しずつペースを上げて近づいていく。足音は極力小さくして……

 

そして、いきなり抱きつく。

 

「シルフィ!」

「ひゃあ?!」

 

ビクッと一瞬震える身体から聞きなれた声が返ってきたことでひと安心する。

人違いだったらセクハラだし、そもそも愛する妻を見間違うなどあってはならないからな。

 

腕の中の彼女の身体はいつもより温かった。

運動中だったからだろう。

 

「ル、ルディ?」

「正解」

 

シルフィは振り返ってその綺麗な目で俺の顔を確認して、ほっとしていた。

まあこれで知らない誰かに抱きつかれてたら怖いもんな。

 

「おはよう、シルフィ」

「ルディ、おはよ。もう、急に抱きつかれるとびっくりするでしょ、声かけてよ」

「ごめん、ごめん。ちょっと驚かせたくなっちゃってさ。次からはそうするよ」

「うん、お願いね?もしかしたらルディって気づく前に、魔術とか使っちゃってたかもしれないし」

「……攻撃されちゃうの俺?」

 

変質者に厳し過ぎやしないだろうか。

いや、そんなものか?

確かに俺のシルフィが他の誰かに抱きつかれてたら、俺はその男を八つ裂きにする自信がある。

絶対に許さない。

 

そう思っていたのだが、どうやら違うようだった。

 

「護衛のこともあるし、すぐに行動に移さないといけないこともあるんだからね?」

「ああ、そうか!確かにそうだよな」

 

護衛として当然の行動だった。

 

そして、きっと俺を攻撃してたらシルフィは申し訳なく思ってたろう。

俺の行動で彼女に罪悪感を覚えさせる。

本当に良くないことだ。

これからは気をつけよう。

 

そう心の中で決めつつ、シルフィの身体を撫でまわし、胸と尻も揉みしだく。

 

「やぁん。も、もう!どこ触ってるのさ!」

「周りに誰も居ないし、ちょっとだけ、いいだろ?」

 

シルフィは少し頬を膨らませつつ、周りを見る。

そして、少しため息をついて、俺を見る。

 

「……まあちょっとだけなら。でも匂いは嗅がないでね?汗臭いと思うし」

「そんなことないさ!だいたいシルフィの汗なら夜いつも舐めてるだろ?」

「それでも!……今は、やめて欲しいかな」

 

シルフィから圧を感じた。

やはりラインというものがあるのだろう。

夜ならいいけど、今はダメってラインが。

俺が頼み続ければ折れてくれるのだろうが、シルフィの気持ちを無視していいわけなどない。

そもそも、俺は、シルフィの汗は臭くないよって言いたかっただけなのだ。

固執する理由はない。

 

「わかった、嗅がない」

「うん、ありがとね」

 

シルフィは嬉しそうに微笑んだ。

こんなことで嬉しそうにされると何か申し訳なくなる。

何かこうプレゼントでもしてシルフィを喜ばせたい。

今日の夕方にでも良さそうなものに当てをつけに行こうかな。

シルフィが気に入るものがあるなら、その場で買ってもいいし。

 

そんなことを考えつつ、しばらくシルフィの身体を抱きしめていると、周りに誰も居ないだけあって、シルフィの心音が伝わってきた。

最初は速かったけど、少しずつゆっくりになっていく。

シルフィが抱きしめられて安心していくのが分かる。

俺もその音を聞いて安心する。

こうして抱きしめていると、朝起きた時に感じた寂しさなんて吹っ飛んでしまう。

 

さて、許可も頂いたことだし、抱きしめるだけでなく、柔らかい胸とか尻とかを揉みしだくとしよう。

貧乳にしかない、胸へと至る絶妙なスロープを辿り、俺の手はエデンへと到達する。

揉みなれた胸は小ぶりだが、形はよく、とても柔らかい。

そして、感度も抜群なのだ。

胸をさわさわと優しくなでてから、数度胸を揉むと、手のひらに突起のようなものが当たる。

そのことに気づいた俺は渦を巻くように指を沿わせて、最後にその突起を弄った。

 

「んっ……」

 

シルフィの身体がびくんっとはねる。

可愛い。

その声を聞いて、俺の息子は当然のようにアップをし始めていた。

 

それはシルフィのお腹辺りに押し付けられている。

シルフィも気づいているようで、頬を赤くして、目もかすかに潤んでいた。

安心したのも束の間。

俺とシルフィの間には既にエッチな雰囲気が漂っていた。

 

今すぐしたい衝動に駆られるが、お外で致すわけには行かない。シルフィも絶対恥ずかしがるだろうし。

早朝とは言え、やってる最中に誰かが通りがかる可能性は十分あるからだ。

何よりシルフィの綺麗な身体とエッチな表情を見ていいのは俺だけだ。

他の誰にも見せたくない。

俺はお外でのプレイには興味が惹かれるが、可愛いシルフィを独り占めするために踏みとどまった。

 

その代わり、シルフィの帽子を取り、頭を撫でててから優しくキスをする。

舌は入れない。

ただ唇の柔らかさを感じるだけだ。

唇を離すと俺とシルフィの息が混ざるのが分かる。

 

「……夜、いっぱいしよう」

「……うん」

 

シルフィはポーっとして俯きつつも頷いてくれた。

耳まで真っ赤で可愛い。

そして、ちょうどその時、日が明るく街を照らし始めた。

 

もうこんな時間か。

名残惜しいが、シルフィを解放する。

 

「そろそろ戻らないとな」

「そうだね。……ルディ、また大学で、ね?」

「ああ」

 

空気が少しくすぐったい。

今日は朝からイチャつけたことに感謝しないとな。

ありがとう、神様。

もちろんヒトガミじゃない。

白いパンツの君だ。

 

寮に戻ろうと背を向けようとしていたシルフィは何か思い出したようにこちらを向いた。

 

「あっ、そうだ。ルディ、夕飯は何がいい?」

「シ……」

「し?」

 

彼女は小首を傾げた。

 

シルフィの作るものなら何でも。

最初、そう言おうとしたが、この間そう言ったら嬉しそうにしつつもちょっと複雑そうな顔をしていたのを思い出した。

きっと俺と一緒に献立を考えたかったのだろう。

 

「……いや、今日は魚の揚げ物とかそういうのが食べたいかな」

「うん、分かった。じゃあ帰りに一緒に買い物しようね」

「もちろんさ」

 

そう答えると、シルフィははにかみながら、俺に手を振り寮の方へと走り去って行った。

耳は帽子で隠れているが、帽子の中身はパタパタ動いてるようだった。

うちの嫁は可愛いなあ、ほんとに。

 

ーーーシルフィエット視点ーーー

 

ランニングから帰って、いつものようにボクはアリエル様の着替えを手伝っていた。

 

お姫様はまだまだ成長期のようでどんどんある部分が大きくなっていく。

ボクにはない成長。

ついこの間まで羨ましくもあったけど、最近はボクはこのままでもいいかなと思えるようになった。

 

ルディがやたらめったらボクのスタイルを好きだと言ってくれるからだ。

そして、有言実行だと言わんばかりにボクの胸やお尻をよく触ってくる。

 

今朝も胸とかあちこち揉んできたし。

もう少し場所とか考えて欲しいけど。

人の目は……今回は無かったけど、ボクだって揉まれて何も感じないわけじゃない。

ルディに触られて嬉しいし、ドキドキもするし、興奮もしちゃうんだ。

そうなると我慢するのが辛くなっちゃう時だってある。

 

でも、幸せそうなルディを見てるとついつい許してしまう。

だって、好きって気持ちが溢れてくるんだもん。

仕方ないよね。

 

今朝のことを思い出して幸せな気分に浸っていると、アリエル様がじっとこちらを見ていた。

 

「走り込み中、ルーデウス様にでもお会いしましたか?」

「なんで分かったの?!」

「なんでって……シルフィ、気づいてないかもしれませんが、貴方がそんなに可愛い笑顔になるのルーデウス様のことを考えている時だけですよ?」

 

言われて気づく。

いつの間にか顔がニヤケている。

護衛中は顔が緩まないように気をつけてるんだけど、ルディと結婚してからというものどうもコントロール出来ない。

 

「うう、なんか恥ずかしいな」

「何も恥ずかしがることはありません。笑顔を抑えられないくらいルーデウス様は大切にしてくれているということでしょう?」

「……うん」

 

アリエル様にそう言われて、ボクの顔は少し熱くなる。

 

ルディはボクを大切にしてくれている。

街中で恥ずかしいことをしてきても、ボクが、やめてって言ったらちゃんとやめてくれるし。

それに、そんなことするのもボクのことが好きだからってことも分かってるから、それはそれで嬉しいし。

 

夜だってボクのこと気持ちよくさせようと色々してくれる。

色々され過ぎて頭の中真っ白になっちゃうけど……

最後にはボクは喘ぎ声しか上げれなくなる。

 

そう言えば、今朝、「夜、いっぱいしよう」ってルディは言ってた。

今日もボク何も考えられなくなっちゃうのかな……

ルディにひぃひぃ言わされちゃうのかな……

 

どんどんエッチな気分になってくる。

朝から胸とか揉まれたせいでなんかそっちの方向に頭が動いちゃうなぁ。

 

でも今からアリエル様の護衛なんだ。

仕事中に変なこと考えてちゃダメだよね!

夜のことはまた夕方になってから考えればいい!

 

そう思って、気付けに頬をちょっと叩く。

 

「よし!」

 

アリエル様はボクのそんな様子を見てか、優しく微笑んでいた。

 

「ではそろそろ授業に参りましょうか」

「あ!はい、アリエル様」

 

ーーールーデウス視点ーーー

 

シルフィとの甘い朝のひと時から数時間後。

俺はいつも通りジュリに土魔術を教えつつ、ザノバとクリフの様子を見にいった。

研究は少しずつではあるもののちゃんと進展があるようだった。

 

でも、二人とも俺を過大評価しているようで、全然関わらせてくれない。

知恵は多少求められるが、ほんとに少しだけだ。

本当に詰まったら手伝って貰うなどと言っているが、本当にそんな時は来るのだろうか。

 

二人を見ていると、俺も一人で何か一つの研究に取り組みたくなる。

熱いパッションをぶつけてみたい。

ただ、やりたい研究は思いつかないけど。

 

幼少期の魔力量の増加とか無詠唱とか、いい研究テーマになるんだろうけど、俺ができてしまっている以上面白みがない。

大学に出す論文はそれで十分だとは思うが、本当に研究テーマが見つからなかった時の最後の手段にしたい。

 

まあ、まだ五年もあるんだ。

いつか何か思いつくだろう。

 

そもそも、研究よりも、俺はシルフィに熱いパッションをぶつけたい。

可愛い彼女との愛を育むことが俺にとって何よりも重要なことなのだ。

 

俺の病気を治してくれたシルフィは、まさに白衣の天使だ。

彼女の影にもキスしたいくらいだ。

 

そして、そんな天使が夜、俺の身体につかまって喘ぐのだ。これほど興奮することもあるまい。

この間は可愛かったな、今夜はどうやって愛そうか。

そんなことばかり考えてしまう。

 

しかし、スキンシップをとるだけが愛の形ではない。

それ以外のことでも色々喜んでもらいたいのだ。

 

朝の思いつきでしかないが、プレゼントも悪くはないだろう。

新婚生活をするにあたって色々入り用だったのもあって、俺の貯蓄は減ったが、まだ底を突くというほどでは無い。

 

ランジェリー……、はさすがに欲望がダダ漏れ過ぎだな。

まあプレゼントと言うかこれはプレイの一環で着てもらおう。

装飾品が一番無難だろうか。

ネックレスとかイヤリングとか。

ちょっと高い店でディナーをするというのも、良さそうだ。

 

プライスレスだが、俺の渾身の打ち上げ花火をシャリーア上空に響かせて愛を伝えるのもどうだろう。

恥ずかしがるかな。

でもシルフィなら喜んでくれそうな気もする。

 

どれもシルフィにやってあげたいな。

今日はシルフィの欲しがるものをプレゼントするとして、他のはまた今度計画を練ってからしよう。

シルフィ、どんな反応してくれるかな?

はにかんで俺の腕に抱きついてくれるんだろうか。

それは最高に可愛いんだろうなあ。

 

シルフィの喜んでくれる姿を妄想して、ぐふふと変な声が出る。

幸せだなあ。

夕方まで気持ちが抑えられるか心配だ。

 

ーーーシルフィエット視点ーーー

 

夕方、ルディはいつものようにボクを迎えに来てくれた。

ボクは帰り支度をして、アリエル様に挨拶をしてから、小走りでルディのもとへと向かう。

 

別に大したことじゃないのに、ボクが、ルディのものって感じがして何かこそばゆい感じがする。

 

帰路につく前に、ルディと手を繋いで、店が立ち並ぶ通りに向かう。

今日は夜勤がないから、三日分の食糧を買い込む必要があるからだ。

 

今朝、ルディが魚の揚げ物が食べたいって言ってたから、今日の分の魚をいくつか買っておく。

あとは、明日明後日の夕食とルディの朝食の分の食材も。

 

本当はもっと色んな料理を振舞って上げたいんだけど、毎日買い物してる時間もないからどうしてもナマモノは避けがちになってしまう。

 

大抵、氷漬けにされてるから問題ないと言えば問題ないんだけど、数日置いても大丈夫なように処理がされてるわけじゃないからね。

ルディなら、もしかしたらその辺調節して凍らせることも出来るのかもしれないけど。

 

「ルディ、他に何か食べたいものある?」

「そうだなあ。うーん、俺はシルフィが食べたいかな?」

「んふふ、今日は食べられるよ?」

 

そう言うと、ルディの目がどんどんやらしくなっていく。腰に手を回されて、ボクもちょっとそういう気分になってきちゃう。

 

ルディがこういうこと言う時は付き合ってあげる。

楽しいし、昔からルディとこうしてイチャつくの、夢だったし。

 

「そうか、じゃあシルフィがもっと甘くなるようにちょっとしたデザートも買っておこうか」

「えへへ、分かった。甘そうなデザートだね?」

 

そんな風にイチャつきながら買い物してると、すぐに三日分の食糧を買い終わってしまった。

 

あとは帰るだけ……なんだけど、ルディが何やらソワソワしてる。

 

「ルディ、どうしたの?」

 

そう聞くと、ルディは少しだけ考える素振りをしてからこちらに向き直った。

 

「シルフィ、他の店も寄っていかないか?」

「他って?」

 

何か買い足りてない食材あったかな?

そう思って、買ったものを確認する。

 

「いや、食材のことじゃなくて、なんかこう……シルフィにプレゼント買いたいなって思っててさ」

「プレゼント?」

「そう、プレゼント。シルフィが可愛いから何か買ってあげたくなったというか」

「可愛いかぁ、そっかー。んふふ、じゃあ、どうしようかな。何買って貰おうかな?」

 

少し前ならこういうのも申し訳なく感じていたけど。

やってもらったから、してあげるみたいな関係は夫婦っぽくない気がしたから、最近はすんなり受け入れることにした。

その方がボクもルディも嬉しいからね。

 

ボクはずっとルディのことを好きでいて、好きだからルディに何かをしてあげようと思う。

 

愛の大きさはきっとボクとルディであんまり変わらないんだから、ルディがしてくれたこととは比べない。

その方が健全だよね?

 

さて、ボクが何が欲しいかだけど、披露宴の前に色々買ったから、そんなに今欲しいものはなかった。

 

強いて挙げるなら、もう一つまな板が欲しいだろうか。

野菜とお肉はやっぱり分けて切った方がいい。

披露宴前はちょっとその事が頭から抜けてたから一枚しか買わなかったけど、ルディがせっかく言ってくれてるんだし、お願いしようかな。

 

「ルディ。じゃあ、もう一枚、まな板買ってもらってもいい?」

「へ?そんなんでいいの?」

 

とても間の抜けた声だった。

 

「ルディ、知らないようだから言っておくけど、高いのだとアスラ金貨五枚は消えることもあるんだよ?」

「そんな馬鹿な?!」

 

やっぱり知らなかったみたい。

この辺だと魔法陣組み込まれてるものもあるから、もしかしたらもっと高いものがあるかもしれない。

 

「別にそんなに高いのボクは要らないけど」

「いや、せっかくだから、良いの買おう。これはシルフィへのプレゼントなんだからさ」

「いいの?」

「ああ、任せてくれ」

 

すごく自信満々にそう言うので、任せることにした。

 

その後、ボクが金額を見ずに、見た目と店の人の説明だけで選んだものを、ルディが買うってことになったんだけど、結構、高かった。

アスラ金貨三枚近く消えてしまっていた。

 

ーーールーデウス視点ーーー

まさか、まな板があんなに高いとは……

まあ、夕飯をルンルン気分でシルフィが作ってくれていたので、何も問題ないんだけど。

 

今は、夕飯も食べて、風呂と魔術の練習も済ませて、あとは寝るだけの状態だった。

 

今日は朝も夕方もシルフィとイチャイチャすることが出来た。

いい日だ。

そんな日をちゃんと締めくくるために、ベッドでシルフィをしっかり可愛がろう。

 

そう決めていたのだが、もう我慢できなくて風呂場で致してしまった。

シルフィの声が風呂場に響いて非常に興奮した。

身体を洗い直してる内に、興奮して二回戦までしてしまったし。

 

朝から我慢しすぎたせいで、もう俺の理性はダメになってるのかもしれない。

朝、ランニングで性欲を消化せずに、むしろ高めてしまった弊害なんだろうか。

 

俺だけじゃなくシルフィもずいぶん興奮してらっしゃったようだったが。

魔術の練習にも集中出来てなかったみたいだし。

 

そう思いつつ、横を見ると俺の肩に頭を乗せて、幸せそうににやけている女の子がいた。

 

可愛い。

 

さっきまで俺に掴まって喘いでいたんだよ、この子。

最初は、目を潤ませて、ルディ、ルディって何度も名前を呼んでたのに、途中からはもう喘ぎ声しか出なくなって……

 

思い出したらむらむらしてきた。

隣にいるシルフィの腰を引き寄せると、シルフィもこちらを向く。

 

「そろそろベッドに行きましょうか、俺の可愛いお姫様」

「えへへ……今日はいっぱいするんだもんね?」

 

そんなことを言って、シルフィは顔を赤らめながらはにかむ。

エッチなことを言うようになったものだ。

いや、いっぱいすると言ったのは俺だけどさ。

 

互いの唾液を交換するようにキスをして、急いで寝室へと駆け込む。

今夜は激しくなりそうだ。




いつも読んでくださってありがとうございます!
さて、今回の話はweb版だけではなく、書籍版につながるような話として書きました。
もし、気になる方は書籍版15巻をご購入されることをお勧めします!
書籍版、漫画版共にweb版とは違った楽しみがあるので、買って損することはありません!
また、アニメもすごくいい出来ですので、まだ見てない方はそちらも是非!
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