仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~   作:ジュンチェ

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極動けば長々、かっこいいじゃない!

本日の鎧武の感想です。凌馬さんいつからアンタはグズキャラになった…?


まあ、そんなことは関係ない鎧武GE2!さぁ、どうぞ…


▼おや…?ロミオの様子が……?




EP10 守りし者

 

EP10 守りし者

 

 

 

 

「…………死亡フラグあるとしたら、まず…俺自身!」

 

「ロミオ先輩~!何飲んでるの?」

 

「マテ茶。」

 

どうやら、さっきの扱いがよほど頭に(物理的な意味で)頭にキたのかサングラスをかけてナナに虎視眈々の狙われながら持参した水筒のマテ茶を啜るロミオ。サングラスだけでも知る人では死亡フラグなのに、マテ茶+金髪+グラサンで死亡フラグ二重である。わかる人には分かるだろう。

これには流石のギルも反省をしてはいるものの、後悔はしていないらしい。無論、紘汰は色々と言いたかったが普通に隊長であるジュリウスが『俺もかけてみるか…(グラサンを)』と言い出して仲良くマテ茶を飲みはじめたためにミコノと共に『『もう駄目だコイツら…』』と呆然としていた。

 

「皆の衆……紅茶はいかがかな?」

 

「「「マテ茶あるからいらない。」」」

 

「……そうか。orz」

 

因みにエミールも意気揚々と自身が得意とする紅茶とそのセットを持ってきたが、残念ながらロミオのマテ茶にその座を奪われ失意に沈んでいた。虚しき騎士道……

 

「何の茶番をしている。さっきからオペレーターが待っているぞ!」

 

「「「「「…はい。」」」」」

 

そんなことをしていたら隣にいた戒斗から一喝されて、渋々全員が元のテンションに……

実はこの時、何時になったら作戦のブリーフィングが出来るのかと通信越しで不安がっていたフランがほっとしていたという。

 

【では、確認致します。今回はフライア進路にて展開中のアラガミの群れを撃破を目的とした極東支部との合同作戦です。主に小型アラガミが大半のようですが、中形種や未確認のアラガミの乱入も予想されます。今作戦ではそのような事態を避けるために、αチームとγチームに分けて素早く挟み込む形で群れを殲滅します。尚、アーマードライダー各位は鎧武はα、バロンはγチームにそれぞれついて下さい。宜しいですね?】

 

「…ブラッド、並びに各位…問題無いな?」

 

そして、ジュリウスがここでボケに便乗しようとここは隊長らしく締める。おかげで現場の雰囲気や士気もやっと上がってきた。それに、フッと彼は笑うといつもの言葉を皆に告げる。

 

「……この作戦、場合によっては厳しいものになるだろう。だが、決して諦めるな。『意志』こそが人に与えられし最大の武器……その力こそ未来を切り開く牙となる。全員、死ぬなよ…生きてまた会おう。」

 

 

さあ、狩りの時間のはじまりだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EP10 守りし者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

γチーム…作戦の場所は『鉄塔の森』。錆びついた工場地帯の跡だが、汚水の沼は水棲アラガミをはじめとしたアラガミの巣窟だ。

ここで、作戦にあたるのはジュリウスを筆頭としたロミオ(グラサン装備)、ナナ(マテ茶装備)、鎧武

オレンジアームズ

である。最初の二人、まだ持ってたのか……

ナナはともかく、鉄塔の森とグラサンの相性は頭上な意味で危な過ぎる。

 

 

「さて、早速おいでなさったようだ……」

 

ジュリウスの一言で……空気が変わる。静な呟きなのに、心を引き締める何かを感じる鎧武。すると、目の前からズングリとした2本足の甲虫のような異形が複数体、突進してくる。

 

「何あれ!?カブトムシのお化けか?」

 

「ドレッドパイクか………各員、相手が小型だからといって油断はするなよ!」

 

アラガミ、『ドレッドパイク』……。身体は人間大くらいしかないが、頭の角で突いてくる甲虫タイプの小型アラガミ。別にアラガミの中では強い部類ではないが、群れていることが多く弱さが故にこれを餌とするアラガミを呼び寄せてしまうというそれこそ、食物連鎖で虫にあたるアラガミ。

 

「はああっ!」

 

 

斬斬!!

 

『『グエエェ!?!?』』

 

早速、ジュリウスの神機の黒と金の刃で細切れにされた。続くはピンク色と鐡の鉄槌を振りかざすナナ。

 

「でぇぇい!」

 

 

ズガンッ!!

 

一瞬のうちにドレッドパイクの一体を地面にスタンプ。原型を留めないまでに叩き潰してみせる。

 

「うぉぉ……すっげぇ………」

 

その後ろで鎧武は思った。これが、ゴッドイーター……ブラッドの力だと。こうやって後ろにいたからこそ分かることがあった。

 

『グルルル……』

 

「あ!」

 

ロミオの近くの高台から狙う影があることに…

恐竜のような白い鬼がごときアラガミ『オウガテイル』。ドレットパイク同様に決して強い種のアラガミではないが碇のような尾から放つニードルや叩く攻撃は侮れない威力で現にこの鉄塔の森で油断して頭をかじられ死亡したゴッドイーターがいる。

 

 

…決して、魔法少女ではない。

 

 

 

 

「ロミオ、上だ!」

 

 

【オレンジ・スカッシュ!!】

 

 

『フシャァァ!!!!』

 

 

鎧武はカッティングブレードを弾き、無双セイバーと大橙丸を合体させブーメランの要領で投げつける。すると、回転する2本は丁度よくロミオに襲いかかったオウガテイルを両断。窮地を間一髪、救ってみせた。

 

「…さ、サンキュー……恩にきるぜ………」

 

ロミオは鎧武に冷や汗をかきながら自分の身の丈以上にある鐡の大剣…バスターブレードを構え直す。まだドレットパイクやオウガテイルといったアラガミはウヨウヨといる。コイツらを自分たちは全てかたつけないといけないのだから…

 

「よっしゃ、なら俺も全力でいくぜ!!」

 

【クロガネオレンジ……ロックオン】

 

【ソイヤッ!!クロガネオレンジ・アームズ!血ノ道・オンステージ!!】

 

 

ならばと、鎧武は黒き鎧……クロガネオレンジアームズへとアームズチェンジし、鐡丸と手元に戻ってきた無双セイバーを掴むと雄叫びをあげながら突撃していく。さあ、自分負けていられない……

 

「ハァァァッ!!!!」

 

 

 

 

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一方、αチーム……

 

 

「迂闊に離れるな!袋叩きにされるぞ!」

 

「……う、うん!」

 

 

ギルは青いラインの入った黒い突撃槍の神機『チャージスピア』を握り、ミコノと背中合せで戦っていた。ここにはオウガテイルやドレッドパイクだけではなく、厄介なことに中形種のアラガミも現れていた。

紘汰たちが出逢ったヴァジュラより一回りくらい小さいがゴリラのように強靭なボディに赤い面に4本のパイプを背負うようなアラガミ『コンゴウ』。ヴァジュラに比べれば弱いといわれるが図体に似合わなく、速さとパワーを持つアラガミで聴力が非常に優れているためにミコノとギルの出した音を察知して現れたのだ。

 

『グォォゥ!!!!』

 

さらに、厄介なのは……

 

 

ビュゥォォ!!!!

 

「きゃ!?」

 

パイプからだす自由自在な風。この旋風の威力は射撃やいざというときのアーマーの代わりを果たす厄介な能力。今も、ミコノの近くで竜巻を起こして連携の崩壊を狙ってきた。

 

「雷のパレットで弾幕!そのあとスタングレネードで一旦、退こう!」

 

「ああ!」

 

とにかく、このままでは分が悪い。神機を刀身パーツを引っ込め銃形態にしたミコノとギルは弾丸を撃ちまくりコンゴウを怯ませ、即座に逃げようとするが…

 

「何をこんなザコに手間取っている?」

 

「「!」」

 

そこに現れたのはバロン。彼の通ったあとには小型アラガミの残骸が積み上げられており、バロンも深紅のボディを返り血で濡らしていた。何か怖いぞこのバナナ…という感想は置いておいて……バロンはバナスピアーをコンゴウに向けた。

 

「さあ、来いエテ公……お前は強者か?ただの猿か?」

 

『グゥオオオ!!!!』

 

挑発に乗った、というわけではないだろうが怒りの雄叫びをあげながら立ち上がり、拳を振りかぶるコンゴウ。対するバロンはカッティングブレードを弾き……

 

「見切った!」

 

【バナナ・スパーキング!!】

 

 

相手が殴りかかってくる瞬間、その頭上を弧を描き華麗にジャンプ。後ろをとるとバナスピアーを地面に突き刺す!

 

 

 

 

ズドドドド…!!!!

 

 

『ガァァウ!?!?』

 

瞬間、地面から無数に突き出す黄金の柱。コンゴウや小型アラガミたちをあっという間に貫き、命の灯火を容赦なく消し去る必殺の技。本当にあっという間…刹那の出来事だった。

 

「……この程度、この間の猫に比べればたいしたことはない。」

 

凄まじい……やはり、強さを語るだけあって彼はその実力を持つ者だ。

(く、悔しいけど…強い!!)

 

認めたくないが…目の前で証明された事実に歯をくいしばるミコノ。その僅かな一瞬だけ彼女の神機が紅に輝いた……。まるで、感情に反応するかのように……

 

この時、自分の内なる力の覚醒についてまだ知らない……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおおお!?」

 

……そんなシリアスな雰囲気を台無しにする叫びをあげながら少し離れた場所で転がっていたのはエミール。自らより遥かに重いであろう金色のブーストハンマーを持つ彼は眼前の敵に苦戦していた。

 

「おのれ、闇の兼属よ!ここから先は騎士の名に賭けて、一歩も通さん!!」

 

 

ドスッ

 

「うおおおおおお!?」

 

「「…」」

 

 

 

 

 

エミールが相手をしているのはタービンが背中についたワニに近いアラガミ『ウコンバサラ』。ズラリと牙が並ぶ強靭な大顎もさることながら錨のような尾による一撃も決して馬鹿に出来たものではないものの……レベルでいえばコンゴウと同格の中型アラガミ。そこまで強敵ではないはずなのだが……

 

 

『グルァァ!!!!』

 

 

ガキンッ!!

 

「くぅっ!?なんと、尋常ならざる怪力!」

 

とうとう、隙を突かれ噛みつく攻撃を許してしまうエミール。咄嗟に神機の大きなシールドでガードするも、ウコンバサラは喰らいついて盾を離さない。まさに、絶体絶命だ。

 

「くそ!……1人で突っ走りやがって!」

 

「待て!」

 

これは助けねばと駆け出したギルだがその行く手をバロンが遮る。一体どうしたと思うが先に彼はエミールに叫ぶ!

 

「エミール・フォン・シュトラスブルク!貴様の騎士道とやらの強さはそんなものか!そんな程度で折れるようなら、貴様は騎士ではなく、口先だけの弱者に過ぎん!!弱者ではないというのなら、証明してみせろ……この俺に!」

 

 

 

それは……叱咤のようでありながら、その実は激励であることにギルは気がついた。無論、エミールも例外ではないようで徐々に目覚めたようにウコンバサラを押し返しはじめる……

 

「良いだろう………証明しよう。」

 

『!?』

 

「……ゴッドイーターの戦いはただの戦いでは…無いッ!」

 

 

ガンッ!!

 

「……この絶望の世において、我々は人々の希望の光ッ!正義が負けぬからこそ今を生きる人々は明日を信じ、前を向いて……生きられるのだ!!」

 

 

ガンッ!!

 

 

そこからは怒涛とでも言うべき反撃。ウコンバサラを無理矢理、引き剥がし顔を横殴りで全力スタンプ。そこから、脚に力を込め………

 

「故に……騎士は!僕は!我々は……負けるわけにはいかないのだァ!!!!」

 

一気に跳躍して怯む獲物の頭上をとり振りかぶる渾身の一撃。

 

 

ーーズドォーン!!!!

 

『!?!?』

 

脳天を捉えた重い鉄槌は荒ぶる神の息の根を止めた。エミールは着地し、ウコンバサラの撃破を確認するとこみあげてくる感情のまま勝利の雄叫びをあげた。

 

「うおおおおおおお!!!!騎士の…騎士道の…勝利だァ!!!!」

 

「……ふん。それでこそだ。」

 

「「…」」

 

戒斗もこれには不敵に笑いながら、一方のミコノとギルはエミールのキャラクターにどうすれば良いか分からず呆然とするばかり……

 

(……馬鹿な奴だが、そんな奴なりに筋は通っている。葛葉紘汰と同じようにな。)

 

…彼はエミールを紘汰と照らしあわせていた。鬱陶しいときもあるが、持つ意志は確かで一度真っ直ぐ目標を決めれば強く突っ走り大きな力となる。そんなところが両者、似ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へーークショイ!!!!くそ、戒斗か?俺の噂してんの?」

 

 

因みに時を同じくして鎧武が自分の噂に反応したのか盛大にくしゃみをしていたのを戒斗たちは知らない。

 

 

 

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ラケル博士の研究室……

 

 

 

「やあ、まずは首尾は上々じゃないか?」

 

「…」

 

いつまでこの男はここに入り浸っているのか……あまり顔にださないようにしながら凌馬を不快に思うラケル博士。一度は追い出そうとしたが、『あ、別にお構い無く!』と出ていったと思ったら謎めいたレーションらしき物を『私の昼食だ☆』といって持ってくる始末。正直、殴ってやろうかと思ったが車椅子の自分では歯がたたないのは目に見えているのでぐっと我慢。

いつか、絶対に排除すると誓って…

 

「さて……戦況は如何かな?」

 

「……こちらが優勢です。これならば作戦の完遂も時間の問題でしょう…」

 

「ふむ……流石、ゴッドイーター…とアーマードライダーといったところか。」

 

各々の思惑を絡ませながらラケル博士と凌馬は地図を見る。画面に映し出された複数の点はアラガミに2つに別れたチームを現し、徐々にアラガミたちの減少を示していた。その中で1個だけ特殊に光る反応があった。それに凌馬は眉をひそめる。

 

「これは……」

 

「……感応種…」

 

 

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「さて、いよいよ雪辱を晴らす時が来た……」

 

彼は立つ……荒れ果てたこの地に……。顔が見えないようにフードを被っり、崩れかけたビルの上で窺えない視線の先に見下ろす先には鎧武。憎しみをこめながら握るのは獣を刻印された血のように紅いロックシード……

 

『グルルル……』

 

その隣には白い狼のようなアラガミ……まさに群れの王とでもいうべき雄々しい存在感。前肢は強靭なガントレットになっており、展開しかけた部分から火が漏れている…。その彼は今はフードの男に従う忠犬のように立ち獲物でなるであろう何も知らない鎧武を見ていた。

 

『グゥゥ……!!!』

 

「ああ、わかっている。行け!」

 

 

【マルドゥーク!!】

 

『ワォゥォォォォォォン…!!!!』

 

そして、男は獣を狩りに放つ。猟犬となった狼は獲物を喰らうためビルを飛び降り、疾走していく。

 

 

………まだ、紘汰もゴッドイーターたちも迫る危機について知る由は無い。

 

 

 

To be continued…





ええ、わかる人には分かるネタが沢山……
次回は重要なあのエピソードになります。


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