仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~   作:ジュンチェ

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更新しました!

そろそろ、極東支部篇に入るのでNOVEL大戦を投稿しようかと思います。


そういえば、レイジバーストのPVを見て思ったこと……


どうやら、ゴッドイーターの隊長はどんな陰謀にはめられても死なないようです。いや、誰とは言いませんが……


EP17 再会 前編

「……でさ、納得いかないわけですよ。」

 

ミコノは呟く…。

鉄格子のついたドアの先にいる紘汰と戒斗…シエルに文句をたれているこのわけは……

 

「いや、さ……神機兵、勝手に動かしたよ?命令違反も確かにしたよ?なんで、私だけこんな扱いでアンタたちは外にいるわけ!?」

 

「当たり前だろう。俺達はここの人間ではないが、お前はブラッドの隊員で勝手に神機兵を動かした……罰則があるのは当然だろ。」

 

「ぐぬぬ……解せぬ。」

 

まあ、要はフライア側からすればアーマードライダーたちはユグドラシル側の人間なわけで、下手に騒ぎを起こしたくないわけであり、逆にちゃんと身内であるミコノにはしっかり罰が待っていたというわけで……

 

「(いいよ、別に……シエルを助けられたならさ……でも、葛葉さんに先越されてたし………結局、何も無かったし…)」

 

おまけに、これだから救いようが無い。哀れの極みだ…

 

「ま、シエルが無事だったから良いじゃんか?な?」

 

結局、シエルは無事ということで綺麗に話を終わらせようとした紘汰……

 

しかし……

 

 

「何故……私なんかのために…」

 

当のシエルは納得したわけではなかった。あの赤い雨の中の救助活動は必ずしも安全とは言えなかったし、最悪の場合も予想ができた。なのに彼らは平然と無茶をやってのけた……

可能性から考えればシエルには理解に及ばないものだったが、紘汰はそんな彼女に意を決してある話をする……

 

「シエル……前、お前さこのドライバーについて訊いたよな?」

 

「…え?えぇ……」

 

「……この力はな、俺の友達を『犠牲』にして手にいれたモノなんだよ。俺がこの手で大切な友達を殺して…生き残るために手にした力だ。」

 

…驚いた。戒斗すらもこれには驚かずにはいられなかった。今、紘汰は知らず知らずのうちに殺してしまったヘルヘイムの果実を食してインベスと化した友人…裕也のことを思い出していた。

 

「多分、状況を訊けば…誰もが仕方ない……生き残るためにはそれしかなかった……って、言うと思う。だけど、俺は友を殺した事実は変わらない。だから、その罪を背負って……この力で手の届く限り、守り抜くって決めたんだ。」

 

友を殺めた…償いになるとは思わないが決めた覚悟。

 

「…ミコノも俺も、命令や自分の命よりシエルを守りたかった。それだけなんだよ……」

 

「自分の命や…命令より、大切なもの……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーードックン

 

 

この時、シエルの中で…大きな『何か』が鼓動を刻むのを感じた。

 

(紘汰さん、副隊長……私は………)

 

この『何か』の正体を彼女が知るのは……もう少し後になる。

 

 

 

 

 

 

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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

「やれやれ、しつこい奴だ……」

 

フライアが走るところを崖の上から眺めるサガラ……

彼は首周りをおおう民族衣装な重厚な服装で反対側の…遥か彼方の遠くを怪訝な顔で眺めていた。

その横では中世の貴族風な服装をした男が1人……

 

 

 

 

間違ってもエミールではない……ここ重要。

 

 

 

 

「私の事ですか、サガラ?」

 

青を基調とした独特の衣装だが顔は影になって見えない。ただ、腹部にはゲネシスドライバーに碧いリンゴのエナジーロックシードが装着されていた。

 

「いいや、奴等のほうさ。追ってきてるぜ……例のマルドゥークを引き連れてな。全く、敗者のくせに…随分と悪足掻きが過ぎる………」

 

「だから、葛葉紘汰たちをこの世界に呼んだのでしょう?彼が創世の果実を手にすれば貴方自身の存在も危うい……。こちらも、彼とは決着をつけたかったので好都合ですよ。」

「シェダンシュ……物事はそう簡単にはいかないはずだ。この星の意志は奴の味方をしている…その気になれば全力で潰しにくる…間違ってもバレないように注意しろよ。」

 

「えぇ…。傀儡にはこちらも注意はします。では、私はこれで……」

 

男は最後に『これ、気に入っていますよ?』とゲネシスドライバーを指差すと金の粒子になって消えた。サガラは別に見送るようなことはせず、まだ同じところに視線を向けたまま……

 

「全く、俺の見込み違いがこんなことになるとはな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、視線の捉える場所……

そこは、ビル群が崩れた廃墟………

 

 

『グルルルル……』

 

「…」

 

片目を失ったマルドゥークが唸り、それをなだめるようにフードで顔を隠した人物がフライアを見据える。

 

果たして、彼の正体とは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EP17『再会 前編』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フライア局長の部屋……

 

 

 

…の前。アーマードライダーたち並び、拘束を解かれたミコノを含めたブラッド全員にラケル博士にクジョウ博士とかなりの面々が集合していた。

 

「……何だろうね、こうやって話って…」

 

「俺が知るかよ。てか、俺さ局長苦手だし……」

 

ナナとロミオが静かに話をしていた。それもそのはず、わざわざ懲罰中のミコノまで連れてきているのだ。それなりに重要な話があるはず……

 

「…ジュリウス、何か訊いてる?わざわざ私まで牢屋から引っ張ってくるなんて……」

 

「さぁ。ただ、ラケル博士もご一緒するからにはそれなりに重要な話のはずだ……。」

 

「も、もしかして、私……クビとか?ガクガク……」

 

「落ち着け、副隊長…。」

 

ミコノは自分の解雇されるのではと予想。神機兵はグレム局長の一大プロジェクトだし、その神機兵を勝手に動かしたのだ…あり得ないわけではないが、それならわざわざクジョウ博士が来る意味が無い。

 

「全く、騒がしい人達ですね…」

 

「何時ものことだ、気にするな。」

 

「ふふ……皆、楽しい、家族ですから。」

 

クジョウ博士は特にミコノを重点的にしてブラッドのメンバーを煩わしそうに見ていたが、戒斗がバサリと言い放ち気にするのをやめた。加えて、ラケル博士がニコリと笑いかけたのでこちらを慌てて取り繕うことに必死になる。

これを見て、ギルは思った……

 

(いやいや、アンタ趣味悪過ぎだろ……)

 

一方、紘汰はドアの前に見知ったある人物がいることに気がついた。スーツ姿の長身…この世界に来ていることは知っていたが、ちゃんと会話ができるのはいつ以来か……

 

「久しぶりだな、葛葉紘汰。」

 

「貴虎!」

 

ユグドラシルの沢芽市の支部において、主任の座にあり、自身もアーマードライダー『斬月』『斬月・真』である呉島貴虎。何度も紘汰とは刃を交えた身だが、今は和解して共に人々を完全にヘルヘイムの森から救うための道を目指す者同士だ。

ただ、彼が何故、今ここに……?

 

「お前たちがここに来たということは……そうか…。」

 

「…?」

 

「いや、何でもない。私もユグドラシルの代表としてグレム局長に話がある……それだけだ。」

 

なるほど……確かに上役同士、色々と話があるのは容易に予想がつく。隣で戒斗が信用していない敵対オーラをだして警戒しているが、気にしていたら面倒なことになるだろう。

再会を喜んでいると、彼に挨拶をとラケル博士が前に出てきた。

 

「こんにちは……呉島主任で良いかしら?私はフライアで姉のレア博士と共に神機兵の開発とブラッドの責任者であるラケル・クラウディウスです……。」

 

「ユグドラシルで支部の主任をしている呉島貴虎です。貴方のお姉様とは親しくさせて頂いてます。」

 

「まあ、それはそれは……仲良くして下さって頂ければ嬉しいですわ。」

 

相変わらずの不思議なおっとりともまた違ったラケル博士のしゃべり方にクジョウ博士はいとおしそうに視線を向けていたが、戒斗は嫌な顔をしていた…。

 

(……やはり、気に食わん。)

 

何かが引っかかる。グレム局長は所詮、金の亡者……強さもフェンリルの地位と資金力があってこそ。まあ、グレム局長については戒斗に限ってのことではないが、先日のミッション以降からは彼女への疑念は強まる。思いかえせば、自分たちがブラッドと行動を共にするのを意欲的ではなかった。

そんな物思いにふけながら眉間にシワを寄せていると、そこに肩へ手をポンと置くアカギ。

 

「はい、スマイル、スマイル!そんなふうにシワを寄せてると皆、怖がりますよ…?」

 

「フン……」

 

…何だか、この軽い調子……どうも、気分を萎えさせる。気にくわないが責める気にもなれない。全く、こんな男とよくミコノは付き合っていたものである。

 

「…副隊長、貴方の懲罰を今回、免除にするように進言して下さったのも彼なのですよ。」

 

「え!?あ、ありがとうございます!」

 

「なに……別に、人命救助をしたのだから情状酌量の余地はあると進言しただけだ。」

 

ちなみに、ラケル博士によればミコノが解放されたのも彼のおかげ。多分、人命救助をしたのに懲罰を受けるのではフライアの印象が確かに規則に従っているといえど、ユグドラシル側に悪くなるとグレム局長の思惑だろう。

そんなことは頭の良い、数名なら察られることだが、ミコノは奇妙な視線を彼に送っていた…。

 

(カッコいい……私も早とちりしなければ…。)

 

(何故でしょう?凄い、悪口を言われている気が……)

 

…アカギはこの時、違和感を感じたらしい。

 

「さて、時間ですね。行きましょう。」

 

…それはさておき、本題の局長室の戸に手をかける貴虎。しかし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いぞ!!もっときつくしてくれたまえレア君!」

 

 

「ウフフ♪素敵ですわ、局長……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「…」」」」」」」」

 

 

 

…パタン

 

 

黙った。皆、黙った…。

アカギやラケル博士ですら黙った…。

 

ちょっと、間があいて口を開いたのは貴虎……

 

 

 

「皆、疲れてるんだな……」

 

 

 

とりあえず、目をかるくこする。今、グレム局長をヒールで踏んづける仮面つけて鞭を持ったレア博士が見えた気がするが、きっと溜まりに溜まった疲れが見せた幻覚なんだ…違いない。

試しにもう一回、ドアを開ければ葉巻に火をつけて偉そうに椅子に座るグレム局長に秘書のように立つレア博士の姿が……

 

あれ?少し汗ばんで赤いようですが……

 

 

「…ジュリウス・ヴィスコンティ…並び、以下両名…集合しました。」

 

「ふむ、御苦労。」

 

あえて、ツッコミをいれるようなジュリウスではない。何事もなかったかのように振る舞う姿は流石、隊長。

 

「お久しぶりです、グレム局長…レア博士。」

 

「…呉島主任、お元気そうですね。」

 

「えぇ。おかげ様でこの世界の生活にも慣れましたから。」

 

形式的な挨拶のやり取りを済ませると早速、グレム局長が本題をきりだす。

「で、ラケル博士……このフライアをわざわざ、激戦区である極東地域に向かわせるのは何故だ?データ収集ならここらのアラガミでも充分だろう。わざわざ、危険を冒すような必要は無いと思うんだが……」

 

極東地域…?紘汰は首を傾げた。それを見かねたギルがぞっと、説明する。

 

「(大激戦区っすよ。新種なんかのアラガミが沢山いて、優先的にフェンリル内でも神機使いとか人員がまわされてるんすよ…。)」

 

「(へぇ…)」

 

極東…というと、やはりこの世界は自分たちのいた世界に近いのだろうか?そんな思いを持つ彼の前でラケル博士はさらに話を進めていく。

 

「神機兵を完成させるにはもっと多くのアラガミのデータが必要です。まず、ここは実績を立てていくのが重要だと思いますし、あまり開発に時間をかけすぎると開発計画事態に差し支えると考えます。」

 

「ううむ。」

 

グレム局長は悩む。確かにうまくいけば神機兵計画は進むだろうが、激戦区にブラッドと神機兵を放り込むのはいささか心配である。ただ、前回のことを含めて思うように結果が出せていないことも事実………ならば…

 

「…ラケル博士、ブラッドに神機兵……どちらも損害を出さないと約束出来るか?」

 

「はい。お約束致しますわ。」

 

「よし、ならばフライアの進路を極東へと変更しろ!」

 

 

 

フライアの航路を極東へと向けることにした。このまま、グダグダとしているよりだったらマシなはずだ。とにかく、実績は残さなくては……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【緊急連絡!フライア進路上にSOS信号をキャッチ!付近に感応種とおぼしき、アラガミの反応も感知されました!至急、ブラッドは迎撃に向かって下さい!!】

 

 

「やれやれ、早速か……」

 

突然、鳴り響くフランのアナウンスにグレム局長は呆れたような声を出した。全く、言った矢先にこれとは……

逆にジュリウスは素早く動きを見せた。

 

「放送は聴いたな?ブラッド、出撃だ!!」

 

 

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贖罪の街……

 

 

 

教会と共にそびえるビル群の廃墟の中を縫うように走りまわる赤い帽子を被った銀髪の正直がいた…。

 

「はぁ…はぁ…。くっ、振りきれない!」

 

白い衣に赤のミニスカートの衣装は随分と汚れており、蒼い瞳からは焦燥がみてとれる。彼女、『アリサ・イリーニチナ・アミエーラ』は危機に陥っていた。

 

『グゥオオオ!!!!』

 

「…しつこい!」

 

滑空しながら襲いくるシユウに似た女性型アラガミ『イェン・ツィー』……シユウ種の兼属にあたるマルドゥークと同様の感応種である。その力はマルドゥークと同様で神機の稼働を阻害するもので、彼女の真紅のガトリングガンのような神機は最早まともに機能などしていなかった。

いくら、神機使いといえど戦場において神機という牙を失えば所詮は非力な人。荒ぶる神に立ち向かう術を失うのみ…

 

「…せめて、神機が動けば!!」

 

悪態をつくアリサだが、確かに彼女は才あるゴッドイーターということは事実。されど、頼れる相棒を封じられれば猫に追いかけられる鼠のように逃げまわらなくてはならない。そんな彼女を猫のようにイェン・ツィーは確実に追い詰めて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ブドウ・スカッシュ!!】

 

 

ドゴォォ!!!!

 

『!?』

 

「アリサさん!」

 

「…ミッチ!」

 

いたが、不意に死角から撃たれた弾丸にバランスを崩し墜落。アリサの危機に駆けつけた龍玄がブドウ龍砲を放ったのである。一瞬、安堵の息をするアリサだが思いだしてほしい……かつて、ヴァジュラと戦った時ですらアーマードライダー4人が束になってかかり、仕留めたのだ。

 

 

『グルルル……』

 

 

……龍玄のたった1人の火力で対抗しきれる理屈は無い。

 

「…駄目か!」

 

そもそも、アラガミは自身と同じオラクル細胞を持つ神機の攻撃が最も有効とされいる。いくらアーマードライダーの強力な攻撃だろうと通常のロックシードはヘルヘイムの果実から由来するものであり神機とは完全な別物。感応種の影響こそは受けないが攻撃手段にしてはあまりにも心許ない……

 

「アリサさん、ここは逃げてください!僕が囮になります!」

 

「だ、駄目!貴方を置いてはいけないわ!!」

 

「…しかし、神機が!」

 

それでも、攻撃はできる龍玄がアリサを逃がそうとするが彼女も仲間を見捨てられるものかと言う。本来なら、2人で逃げられればベストとなのだが……

戦場でモタモタしていればそれは最悪の結果をもたらす。

 

 

『…グゥオオオ!!!!!!』

 

 

『『『グギャアアア!!!!!!』』』

 

 

「「!」」

 

イェン・ツィーが甲高く吼えたかと思うと大気中の黒い塵が収束されオウガテイルに似たイェン・ツィーの意匠を持つ蒼いアラガミ『チョウワン』が龍玄たちを囲むように複数体、出現して退路を断つ。これも、イェン・ツィーの能力である。

 

「くそ、挟み撃ちか!?」

 

まずい。このままでは逃げることもまともに戦うことも出来ないではないか。誰か囮になってだっせられるような状況ではすでに無くなった……

 

「……くっ!こんな所で!!」

 

「…終われるか!」

 

 

【ブドウ・チャージ!!】

 

だけど、まだ諦められない。必死に抵抗をする龍玄にアリサ……

 

 

 

その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ソイヤッ!クロガネオレンジ・チャージ!!】

 

 

「セイハァァ!!!!!!」

 

 

 

紅い閃光が……

 

 

…戦場を切り裂く………!

 

 

 

 

To be continued…

 

 

 




はい、アリサが登場です。
すでにお気づきの方はいるかと思いますがミッチはアリサと組んでます。理由は、わかる人にはわかるかも?

では、感想まってます。

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