仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~ 作:ジュンチェ
どうしよう、ほとんど予想が当たってしまった…
黒影の扱いはグッドでしたが、なんだか最終回の割には最終回の雰囲気が他の平成ライダーに比べて少し薄い印象が………
やっぱり、自分のお気に入り最終回はオーズですかね。第1話のタトバからラストのあのアンクのアレは反則ですよぉ!(え?これじゃ、オーズの?スミマセン。
でも、全体的に面白い作品だったと思います。
そして、ドライブ感想!
バイク乗れww
最近、仮面ライダーの定義からバイクが完全に薄れてきているような…
でも、デザインは好きですよ?これからに期待です。
「セイハァァァァ!!!!!!」
ああ…この声をどれだけ聴きたかったろう…
……また逢うためにどれだけこの世界をさ迷い戦ってきたか………
龍玄は胸の底から沸き上がる感情が身体を充たしていくのを感じた。
ドズゥゥゥン!!!!!!
『『『ギャアアアア!?!?』』』
「紘汰さん!!」
仮面ライダー鎧武・クロガネオレンジアームズがチョウワンを一撃で一掃し、龍玄とアリサの前に雄々しく立つ。どうやら、間一髪で間に合ったようだ。
「…ミッチ!?やっぱ、お前なのか?」
「はい!やっぱり、この世界に来てたんですね紘汰さん!」
お互いに本人であることを確かめ、再会を喜びあいたいところだが…残念ながらそうはいかない。従者を無くしたイェン・ツィーは冷気を収束させ再び龍玄とアリサに襲いかかろうとするが……
「再会を喜ぶのは後にしろ!」
【カモォン!ストライクベント!!】
『ギャオオオォォ!!!!』
ゴオオォォォォォウ!!!!!!
「ブラッド全員、弾幕を集中しろ!」
「「「「「了解!!」」」」」
バロン・龍騎アームズのドラグレッダーによる火炎放射にブラッド全員による集中放火……まさに、オーバーキルとでもいうべき業火の攻撃がイェン・ツィーに集中するが未だに倒れる気配は無い…
「くそ!ならコイツでどうだ!!」
【オーズ!!…ロックオン!】
ならばと、バロンは龍騎ロックシードから仮面ライダーオーズのタカヘッドが刻印されたロックシードへと付け替え、オーズの頭を模したオーズアームズを召喚。カッティングブレードをそのまま降ろし、アームズチェンジ。
【カモォン!オーズ・アームズ!!タトバ・タトバー!】
「セイッ!!」
その姿はオーズの基本形態であるタトバコンボがあわさった姿。『仮面ライダーバロン・オーズアームズ』である。シンプルかつ青く黒くメカメカしい剣・メダジャリバーを握りしめ彼は欲望の力王の力を引き出すべくカッティングブレードを再び倒す!
【カモォン!スキャニングチャージ!!】
「はぁぁ…セイヤァァ!!!!」
瞬間、凄まじいエネルギーに高ぶる刃で空を一閃…。同時に空間が断裂し、ズレていく……。これぞ、仮面ライダーオーズの必殺技であるオーズバッシュ…とてつもない攻撃だ。
『ギュゥゥ…オォ!!!!』
これはもう威力がどうとかいう次元じゃない。肉体が断裂すれば流石の感応種といえど耐えられはしない……。綺麗に頭から股まで裂けて地面に倒れ伏した。
その際、傷口からメダルが溢れて一部の塊が奇妙に蠢いたが誰も気がつかない…
(すごい………これが、アーマードライダーの力!)
一方、アリサはアガギとシエルに救助されながら鎧武とバロンの力に目を見開いていた。龍玄からは訊いていたが、自分たちが苦戦していたイェン・ツィーをこうも簡単に倒してしまったのだ。やはり、この2人は特に凄い。
「よっしゃあ!ミッチ、怪我は無いか?」
「…はい!紘汰さんこそ…確か、フライアとかいう……」
「あれぇ?もしかして、紘汰さんと同じアーマードライダーの人?」
「ナナ!紹介するぜ、アーマードライダー龍玄ことミッチだ!!」
「やっぱり!はじめまして、香月ナナです!」
「…は、初めまして…(おぉ…アリサさんといい、この人といい、この世界の女性のファッションは露出が多い…て、僕は何を考えているんだ!?)」
ちょっと、思春期少年な思考をしてしまった龍玄。まあ、仕方ない…この世界の女性はファッションは何かと露出が多い…特に、スタイルが良い人に限って……
…ジーナ?だ、ダリナンダアンタイッタイ…?
「ミッチ、こっちの人は…?」
「はい、こちらはアリサさん…。僕をこの世界で拾ってくれた恩人です。」
「…こんにちは。確か貴方がミッチが言っていた葛葉さんですね?私は独立部隊クレイドル所属『アリサ・イリーニチナ・アミエーラ』です。」
「………アリサ、えぇっと…アリサでOK?」
何とも長ったらしい名前に困惑を覚えつつも、自己紹介をかわした鎧武にアリサ。まあ、積もる話はあるだろうがここは場所を変えるべきだろう。見計らったジュリウスが声をかける。
「…こちら、フライア所属・ブラッド隊長…ジュリウス・ヴィスコンティです。色々と積もる話もあるようでしたら、私たちと一緒にフライアへと同行して頂けますか?」
「…いえ。このあとも仕事が立て込んでいて、お言葉は嬉しいのですが………」
ジュリウスの申し出を渋るアリサ。出来ることなら、ミッチのことを思って受けたいところだが自分には山程の仕事がある。これを放り出すわけにもいかないし………
『グルルル………』
そんな彼女を見据えながら、奴は息を吹き返す…。
それに気がついたギルが叫ぶ!
「隊長、まだコイツ生きてる!」
『ギャオオォォ!!!!!!』
「「「「「「!」」」」」」
最後の生命の力を振り絞り、イェン・ツィーは翼から氷の塊をアリサに目掛けて投げつける!咄嗟に神機のシールドを展開しようとする彼女………
しかし………
ドックン
「!?」
急に立ち眩みを覚え、足元がふらつきシールドの展開が遅れる。回避しようにも間に合わない…
ドガッ!!
「かはっ!?」
頭に走る激痛………目の前が明滅して暗転し、彼女の意識は暗闇の中に沈んでいく………。
「…アリサさん!?貴様ァァ!!!!」
【ハイーッ!ブドウ・スパーキング!!】
「くそ、まだ生きていた………か…!」
「…シエル、トドメを………!」
「…ミッチ………を…フライ…ア………に…!」
「おい、…り……しろ!」
(駄目………意識が…)
やがて、彼女は額から自らの血が滴り落ちるのを感じながら…気絶したのであった。
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フライア・病室内………
あれから、アリサはフライアに緊急搬送され病室に担ぎこまれていた。手当てにはレア博士が当たり、死んだように眠るアリサの額に包帯が巻かれた彼女をみながらふぅ…と溜め息をついた。そして、廊下に出ると待ち受けていた光実たちに告げる。
「大丈夫…。まず、しばらくは安静ね。」
「そうか…良かった。本当に良かった………」
「良かったな、ミッチ。」
光実は安堵の声を漏らし、ブラッドのメンバーも同様のリアクションをとる。されど、レア博士が付け加えることが1つ………
「彼女…過労気味かしら?軽く見てみた限り、かなり無理をしている印象を受けたわ。光実さんだったわね?ちゃんと、彼女を見てあげてちょうだい。」
「は、はい………」
「それじゃ、容態が落ち着いてきたら極東支部に搬送できるように手続きするわ。クレイドルの方々にも連絡しておいて。」
「はい、ありがとうございます。」
レア博士は報告を終えるとその場を後にする…。多分、この件をグレム局長に伝えるのだろう。いくらあの達磨というか昭和ガ●ラのように膨れた欲望の塊のようなあの局長でも怪我人を放り出したりはしまい。まあ、アリサ側の上司とかにネチネチと恩を売るだのしそうだが………
そっちはそっちで、任せよう。改めて、ミッチはジュリウスに向けて頭をさげる。
「ありがとうございます。アリサさんを助けてくれて…!」
「なに…人として当然な行為をしたまでのこと。頭をあげて下さい。」
「ま、別にいいんじゃない?ゴッドイーターもアーマードライダーも助け合いでしょ?」
「ロミオ、お前…なんかしてたか?」
「うるさいよ、ゴリラ!それに、あのアラガミにトドメ刺したの俺だし!」
「あぁ?誰がゴリラだ!てか、それだけじゃねえか!他、何もしてねぇだろ!?」
「私は一応、応急処置を………」
「シエルちゃん、首突っ込まないほうが良いよ?話が面倒になるから………」
その後、些細なことですぐ騒がしくなるブラッドの面々。副隊長であるミコノは頭を抱え、光実に侘びる。
「すみません、騒がしい奴らで………」
「いえ、構いません。僕もむしろ、こういうの好きですから。」
別に光実にとってはこの空気はむしろ、好ましいものであった。これを見た紘汰はある提案をする。
「ミッチ、お前も極東支部に行くんだろ?なら、フライアに乗ってけよ!」
「え…?」
「フライアも、極東支部に向かうんだ。どうせ、向かう場所も同じだし…アリサのこともあるだろ?」
「…まあ、そうですけど………」
この提案は嬉しいものだ。しかし、それにはこのフライアの責任者に許可を得なくてはならないし、自分が世話になっているアリサ側の上司にも話はしなくてはならない。のだが………
「よっしゃ!なら、早速ラケル博士に話してくるぜ!」
「ちょ!紘汰さん!?」
紘汰はすぐさま、走っていってしまった。やれやれ、世界が変わっても相変わらずだなぁと溜め息をつく。
「全く、仕方ないなぁ………」
「ま、俺も掛け合ってみるさ。それまで、ゆっくりとくつろいでいると良い。」
「ジュリウスさん…ありがとうございます。あと、僕はミッチで良いですよ。」
ジュリウスの心遣いに感謝しながら、光実はアリサの身を案ずる。ここは施設も新しくしっかりしているがやはり、心配だ。それに、何故に自分たちはこの世界に…?ヘルヘイムにも降る赤い雨………アラガミ………自分たちのいた世界………まだまだ、わからないことばかり。何時までもフェンリルにお世話になっているわけにもいかないし、自分たちの世界に帰る方法も探らねば…
問題は山積みであるが、この時は誰も知る由が無い。
………2つ…いや3つの世界に関わる大きな事件が迫りつつあることに…
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同時刻…
極東支部・支部長室………
そこまで広くはない四角い部屋に入り口から正面にビジネスデスクというシンプルな造りだが、壁には絵画に骨董品らしき皿といかにも上役の部屋らしい。そこに壮年のまるで狐のような雰囲気を持った男がいた。
「さぁ…そろそろ、彼等が来る頃だね。フライアのアーマードライダー…実に楽しみだ。」
独特の床スレスレに届くような服に眼鏡…常時、腹に一物を抱えてそうな彼こそ『ペイラー・榊(サカキ)』。このフェンリル極東支部の支部長である。その彼の部屋のソファーには来客が1人………
「まあ、こちらとしては…奴は目の上のタンコブですけどねぇ。」
白衣を着たままふんぞり返るこの男…戦極凌馬はやれやれといった具合の態度。それを見たペイラーは笑みを向けながらテーブルに置かれたソレに目を向ける。
「まぁ、そう言わず………どんな人材も要は使いようさ。活かすも殺すも上次第さ。」
「その上に立って半ば自分を殺している貴方に言われたくないな?」
「ふむ。まあ、私の場合は色々あってね。ま、コレの研究は良い息抜きになったよ。お互いに同じことをずっとしているとうんざりしてくるからね。」
「まあ、私もコレには色々と得るものがありましたから良しとしましょう。」
凌馬はテーブルに置かれた戦極ドライバーに酷似したアイテム…しかし、フェイスプレートがフェンリルの狼を模したエンブレムが半分入ったソレを手にとってペイラーへと渡す。ソレをマジマジと眺めながら渡された彼は呟く…
「このドライバーがあれば、ヘルヘイムと荒ぶる神の力を1つに出来る。果たしてそれは、未来を照らす希望となるか………」
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フライア病室内………
誰もいない病室の中でアリサは深い眠りに落ちている…。まだ、しばらくは覚めそうにない彼女の元に忍び寄る影………
ーーチャリン、チャリン……
奇妙なメダルをこぼしながら、影はアリサの横に立つと彼女を見据え…その向かいにはサガラが現れる。
「…言ったろ?身体ならここにあるってな。」
『…よりによって、女かよ。』
「選んでられるか?今のお前に………」
『………チッ』
影はサガラに促されるとジャラジャラと音を立て、メダルの塊になるとアリサの肉体へと吸い込まれていく………
ーーーギンッ!!
すると、アリサの紅く染まった瞳が見開かれ異形の赤い羽根が舞う………
ここでも、確かに物語の歯車が噛み合いつつあた。
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贖罪の街………
イェン・ツィーの死骸に群がるオウガテイルなど小型アラガミ。久々の滅多にありつけないご馳走に喜ぶ獣たちだが、後ろからの気配に気がつき振り向くと………
『…』
『『『『グルル?』』』』
赤いライダーらしき奴がいた。銃を持つ白いアーマーのライダーだが、鎧武たちアーマードライダーとは明らかに意匠が違うのだがまとう雰囲気が只者ではない。彼は銃口を向けるとアラガミたちに告げた………
『(0M0) ソレ、クッテモイイカナ?』
これが、アラガミたちが最後に聞く言葉になった…。
To be continued……
次回『極東支部篇』始動!
ドライブ開始にあわせて、フライア篇終了!
次回から怒涛の極東支部篇です。すでにお気づきの方々はいると思いますがいくつか、イベントを飛ばしたり融合したりしています。理由は後で明らかに………
とにかく、アリサが大変そうでありますが…
(;0M0)『ジカイモミテクレヨナ!デナイト、オレノカラダハボドボドダァ!』
感想まってます。