仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~ 作:ジュンチェ
次回から本編、もどります!
では!
ハロウィン当日……
「「「「トリック・オア・トリート!」」」」
極東支部中に響き渡る声…。そこらが蝙蝠やら、カボチャのランタンやらで飾りつけられ賑やかである。
因みに一番、はしゃいでいるのが……
「ハロー!アナグラの皆!!今日はハッピーハロウィンだ!盛り上げていこうぜ!!」
こういう催し物で忘れてはならない、DJサガラ。何時もはオペレーターがいるカウンターをジャックして好き放題。
だが、極東支部のゴッドイーターたちはこんなことを気にしてはいられない。
「博士は?」
「悪い、見失った…」
「ちっ…悟られたか……!」
ダブルコウタは先に全ての根源になるであろう、ペイラーを確保にかかったがすでに逃げられた後…
地団駄を踏んでいたが…
「トリック・オア・トリート!!お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ♪」
「お?ナナ!」
そこに現れたのはナナ……
仮装は白をメインに淡いピンク色のラインが入ったミニスカ魔法少女といった雰囲気。何故か、弓を持ってる……
「ナナ、弓は危ないからしまおうか。お前、射撃駄目だろ…」
まあ、お菓子をあげればやり過ごせるだろうとポケットから飴玉を取り出す紘汰。だったが……
「トリック・オア・トリート!お菓子くれないとバスターしちゃうぞ☆(脅し」
続いてきたのはミコノ。あれ?魔法少女にしては……
白をメインに青のライン…胸にリボン。赤い宝玉が輝く金の先端を持つ杖。
「お前も魔法少女か……」
「まあ、またナナとはまた趣向とか色々違うほうの……」
正確には作品も魔法も違います。
ちなみにミコノの場合は『◯魔砲』です。
「さ、早く沢山くれないとO☆HA☆NA☆SHIしちゃうZO★」
「わかった、わかった!だから、その杖の先を押しつけんな!?」
このあと、ダブルコウタはあるだけのお菓子を巻き上げられ、身ぐるみ剥がされたのであった。南無。
「ちっ……これぽっちか……」
「まぁまぁ、次はラウンジに行こう!」
((なんて奴等だ……まるで、悪魔だ…))
この凶悪魔法少女の次の目的地はラウンジ。そこで、待っていたのは……
「待ってたぜ、お嬢ちゃんたち。」
「「ハルオミさん!」」
極東支部一のある意味で紳士にして残念系のオジサンイケメン・真壁ハルオミ。爽やかな笑みで待っていた彼…女子には至って優しい彼。色々と期待して良いはず……
「「トリック・オア・トリート!」」
「フフッ……待ちわびたぜ、そのセリフ!」
「さあ、お嬢ちゃんたち……目一杯、悪戯をしてくれたまえ!」
「若本voice)愚か者には罰を与えねばならない。」
ゴオオッ!!!!
その時、ハルオミはミコノの声が低く恐ろしいものになったのを聞き桜色の光に呑まれた…。
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「ハロウィーン……それは女子たちが合法的に悪戯しても許される…」
「ハルオミさん、まだ学習してなかったんすね。」
コウタに呆れられるハルオミは焦げて伏しながら、何かをうわ言のように呟いていた…。因みに、去年も同じことをやったらしい。
「さ、次は次は……」
続いて、シュゥゥ…蒸気をあげる杖を持ちながら、ミコノは次なる獲物を探す。ナナが隣で怯えているが、気にしない。
すると……
「どうした?トリック・オア・トリート…しないのか?」
)パパーン!
「ぐぬぬ……!」
(あれ?エリナと…バナナ(戒斗)………)
カウンター越しに立つ戒斗に小悪魔のような仮装をしたエリナの姿が……
何故か、戒斗がリアクションする度にファンファーレの音がするようなしないような……
「むぅぅ!」
「さぁ、どうする?」
戒斗を睨みつけるエリナだが、彼女はどうやら意地をはって素直になれないらしい。ただ、戒斗の掌にはキラキラと輝くフルーツタルトがある。今、意地と欲望がぶつかり合っているのだ…
「む、くっ…」
)パーパ・パ・パパ・パパーン~♪パーパ・パ・パーパパ…♪
悩むエリナ。演出するバナナの待機音……
ついに……
【カモォーン!】
「トリック・オア・トリート……」
「よし、くれてやる。」
意地より、欲望に従うことにした。戒斗からフルーツタルトを貰うと顔を真っ赤にしながら、走り去っていき姿を消す…。もう少し、素直に生きていくには時間がかかりそうだ。
「ふはは!はーははは!」
その様子を見ていると、どこからか聞き覚えの……というか、ロミオの声。
「ろ、ロミオ先輩?」
「な、何……この演出?」
ナナとミコノが戸惑っていると『とぅ!』という声と共に、彼女たちの前に現れるロミオ…その仮装は……
「トリック・オア・トリート!スパ●ダーマッ(ン)!」
)テェン・テンテン・テテーン♪テレッテテ・テテ~ン♪
((うわぁ…))
蜘蛛の巣模様が入った赤いタイツスーツ……ああ、輸入版のダーマッですかぁ?日本製の蜘蛛人間ですねわかります。しっかり、BGMまでつけているが女子からの受けは悪い。いかんせん、古すぎる……
「ロミオ、奴め……中々、やる…!」
一方、コウタからのウケは良かったらしい。
「ほう?随分と皆…楽しそうだな。」
「あ、ジュリウ…ス……?」
更に、現れたのはジュリウスとギル……紘汰は比較的に彼らなら落ち着いているだろうと思っていたのだが……
「待たせてすまない。準備がギリギリになってな……」
狼の仮装………ただの狼じゃない、『金色』の狼の仮装だ。ギルは色違いの銀色のモノ。鎧風で造りこみも半端じゃない。
(ま、負けた……ジュリウスに負けた…)
実は仮装なら負けないと自負していたロミオだが、ジュリウスのインパクトに負けて真っ白になる。というより、これをどうやって造ったのか?
理由については、ギルが説明してくれる。
「…いやあ、俺は人狼で良いって言ったんだが…ジュリウスがラケル博士に相談してみると言って……んで、博士がノリノリに造ったのがこれなんだ。」
「フフッ………これもまた、ラケル博士の自信作さ。」
ラケル博士…あの人、意外と暇なんだろうか?正直、あの良い歳こいた不思議ちゃんはよくわからないことが多い。その直属の部下である彼もまた然りか?
何にせよ…もう、これは仮装MVPはジュリウスで決まりだろう。
「あ、皆さん!お待たせしました!!」
「…(ビクッ」
その時、聞きなれた少女の声に震えるコウタ。振り向けば、明らかに食べ物ではない何かを皿に盛って現れたアリサがいた。明らかに暗黒性物質が奇妙な胎動をしている。
(おい、これ……料理なのかよ?)
(いや多分、違う。あれだ……ダークマターだ。)
(というか、何をしたらあんな料理に……)
(ナナのおでんパンが可愛くみえるぜ……)
(ちょっと!?おでんパンはそんなのじゃないよ、ロミオ先輩!)
各々が酷い感想を並べる中、アリサはニコリと笑う。悪意無しで……
「さ、トリック・オア・トリート…してください♪」
(((((誰がするかァ!!!?)))))
いや、悪意が無いのはわかる。わかるのだが、そんな毒要素たっぷりの物質を取り込みたくなるような奴なんて彼女の熱心なファンくらいしかいない。
だが、この閉ざされたラウンジという空間で逃げ場はない。この場合……
「いけ、城乃内!お前に決めた!!」
「ちょ!?」
『生け贄』を用意するのが最も被害の少ない戦術。戒斗に突き飛ばされ、直後に『初瀬ちゃぁぁぁぁん!!!!』という情けない叫び声と『Never give up!』という声が響き渡ったという。つまり、ドングリは犠牲になったのだ。
「まあ、城乃内さんたら…あ、でもまだ残ってますね。」
(ちっ…やはり、時間稼ぎにしかならないか!)
されど、アリサの暗黒性物質はドングリで処理を全てできるわけなく、歯噛みする戒斗。どうする?仲良く、野垂れ死になんて御免だ。
「今だ!リンドウさん、ミッチ!!」
「わかりました!」
「おう!」
「へ?」
絶対絶命と思われた瞬間、コウタの合図でカウンターから飛び出す龍玄に緑のラインやフレームが入った白いパワードスーツのリンドウ。素早く、戸惑う彼女を抑えつけるとGESドライバーを無理矢理とりつけて龍騎ロックシードを取り出す。
【龍騎!!】
「…み、ミッチ?リンドウさん?」
「アリサさん、今日は仮装側になって下さいって言いましたよね? 」
「上官にコスプレさせて、逃げようなんてそうはいかねぇぞ。」
【クロス!龍騎・アームズ!!戦わなければ生き残れない!!】
「へぶ!?」
そのまま、龍騎ロックシードで変身させるとアリサの頭に龍騎アームズが覆い被さり、そこから展開変形……再構成されて龍騎ライダー少女化するアリサ。龍騎の鉄仮面を彷彿させる髪飾りにドラグレッダーの尾…他にも龍騎を基調とした衣装へと変化する。
「な、なんですかぁこれぇ!?」
《私の趣味☆だ!》
流石のアリサも戸惑い、何故か館内放送で凌馬が答えていた。全く、大概にしてほしいものである。
「ふぅ……これで、アリサは大丈夫か?」
「助かったす、リンドウさん。で?その衣装は…?」
「ん?ああ、これか?ワイルドタイガースーツだってよ。自販機で売ってたから買ったんだ。ワイルドに吼えるぜ?カッコいいだろ。」
因みに、こちらはちゃんと存在する衣装であり…こちらのコラボ先の主人公は中の人がリンドウさんと同じである。中の人以外にも共通点はあるのだが、挙げていたらキリが無い。
「いやぁ、リンドウくんお疲れ様。これでも、飲みたまえ。」
「うぃーす、有り難うっす。」
そして、横から差し出された初恋ジュースの缶をプシュッと開けグイッと…………
………え…?初恋ジュース?
「ぎゃああああああ!?!?!?!?」
「リンドウさん!?」
響きわたる悲鳴。噴き出される邪悪なる汁………それは、ジュリウスのコスチュームにかかると…なんと発火して炎をあげる!
ボォォウ!!!!
「ぐわあああ!?!?炎の刻印がァ!?」
「ジュリウス!?てか、なんだ炎の刻印って!?」
そのまま、ジュリウスは暴走して火ダルマになってのたうちまわる。ギルが止めようとするが、暴れまわって手をつけられない。
「フフフ……どうやら、効果は良好のようだ。」
「「「サカキ博士!」」」
や は り お 前 か !
姿をみせていなかったペイラー。嬉しそうに初恋ジュースを持って…おまけに、背中にはホースがついたポンプらしき機械をつけている。嫌な予感しかしない。
「さあ、皆!初恋ジュースの素晴らしさを教えてあげよう。」
「「「させるかぁぁ!」」」
行動を起こす前に潰す!飛びかかるコウタをはじめとした極東支部ゴッドイーターたち。しかし……
「初恋ビィィーーム! 」
ブシュゥゥゥ!!!!!!
「「「ぎゃあああああああああ!?!?」」」
ホースから放たれる初恋ジュースの放射で逆襲を受けてしまう。やはり、あの機械は初恋ジュースが積んであったようだ。直撃を受けた彼等は『うぇぇっぷ…』と白眼を向きながら気絶している。
「HA☆HA☆HA☆HA☆HA☆HA☆HA☆トリック・オア・トリートォ★」
「きゃあー!」
「ぐわぁぁ!?舌が腐る!?」
そこから、戒斗からアリサと次々と初恋ジュースの犠牲者が増えていく。このままでは全滅は必至……
「さあ、葛葉くん…次は君だよ。」
「サカキ博士…絶対に許さ……」
「させるか!」
ブシュゥゥ!!!!
「!」
とにかく、変身して対処しようとしたが出鼻を挫かんとばかりに初恋ビームを発射するペイラー。流石に、アームズの召喚直前の無防備な状態では回避も防御もできない。
(しまっ……)
《Good lack mode》
バコン!!
「かはっ!?」
しかし、引き金が引かれる直前でペイラーに衝撃が襲い、倒れ伏した。見れば、右腕パーツが肥大化《グッドラック・モード》したリンドウが立っていた。
「ふぃぃ~……あぶねぇ、あぶねぇ…」
「り、リンドウさん!?あんた、どうして!?」
そう、リンドウは真っ先に餌食になったはず……動けるはずがないのだが………
その点はロミオが一言で説明してくれる。
「すり替えておいたのさ!」
え?……と思って、視線を変えれば額に『変なイボ』のついた眼鏡の老人がぶっ倒れている。
「ま、マーベ●ックさん!?なにしてんすか、こんなところで!?」
「う……ウロボロスは……終わらな……い…」
取り敢えず、紘汰はツッコミをしてからこの老人をいるべき異世界にお引き取り願おうとしたが、ガコン!!という不吉な音が鳴る。
「へ?」
「「え?」」
「「「「え?」」」」
ゴココココ……
嫌だ……見たくない、見たくない。だけど、現実は実に非情……リンドウがペイラーを鎮圧する際にどうやら、初恋ジュースポンプを破壊してしまったらしい。開発者の背中で不吉な挙動をするソレに全員が悟った…。
もう、このラウンジは終わりだと……
「「「「「「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」」
一斉にロビーへ戻るエレベーターに殺到する一行。部下も上司も、友であろうと関係ない。無論、そんな大人数でエレベーターが間に合うはずもなく……
シュュゥゥ…チュドォォン!!!!!!
炸裂する初恋ジュースという名の殺人汁。ゲリラ豪雨さながらに撒き散らされたソレは容赦なく全員に……
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「はっ!?…なんだ、夢か……」
フライアのロビーのソファーで目を覚ました紘汰。つまり、さっきのは夢だったとわかるとほっ…と溜め息をついた。
「紘汰さん、ここにいたんですか?」
「あ……フラン。」
そこに、やってきたのはオペレーターのフラン。あ、そうだ…と何か気がついたように懐をごそごそすると、猫耳カチューシャを取り出して頭につけて一言。
「トリック・オア・トリート。」
「…え?」
「今日はハロウィンでしょ?紘汰さん?まあ、仮装といってもこれくらいしかできませんが……」
「あ、そうだった、そうだった……お菓子、お菓子………」
そうか、ハロウィンだ。多忙な彼女だし、何かあればとポケットの中をあさる紘汰……だが………
(割れた………煎餅……)
いや、なんでよりにもよってだよ。しかも、沢芽市って書いてあるから日にちも相当たっているはず……
「ねえ、これじゃ……」
「駄目です。」
「うぅ…即答。」
「それじゃあ、悪戯ですね。こちょこちょ……」
「うわ、ちょ!?」
まあ、お年頃の彼女がこれで許してくれるわけもなく悪戯でくすぐられる紘汰。良い歳こいて、久しぶりのくすぐったい刺激についリアクションが大きくなり……
「あ!?」
「きゃ!?」
お互いの脚が紘汰のバランスが崩れたのをきっかけにもつれて、倒れてしまった。おまけに、フランが紘汰に抱きつく形で……
「…す、すみません!!調子に乗りすぎました!」
「あ、いや……大……丈夫………」
フランはすぐに、謝り紘汰は問題ないと笑ったが……何故か、その顔がこわばっていくではないか。あれ?どうしたのかと振り向けば……
「葛葉さん……」
「…し、シエル?どうした…?」
明らかに異様に殺気だってるシエルの姿があった。コスチュームは完全に中の人つながりの某・格闘系・覇王っ娘魔法少女のもので白の格闘家の衣装にいつものより赤くて大きいリボンが印象的である。
「お菓子or拳《トリック・オア・トリート》…です……」
「あ、うん。ちょっと…ま………あ…」
やべえ、ヤル気満々じゃねえか!?まずいと、思ったが紘汰は気がついた。
自分にお菓子はない……
そのリアクションからシエルは答えを理解した。
「じゃあ、私の拳《イタズラ》…受けて頂けますね。」
(いけない、覇王の構えだ……)
独特の高い構えのあと、命乞いの暇など与えず……異界の声が同じ覇王娘の魂を宿らせたシエルの拳が紘汰を襲う!
「覇王ッ!」
「…DANッ!」
「……KUuッ!」
「……KEEEEEN!!!!!!!!!!!!」
ドゴオォ!!!!
「ぐはあ!?(これもう、悪戯じゃねえ……ぐふ…)」
そのまま、紘汰はフライアの巨大なモニターに突撃してベタッ…と張り付くとヘナヘナと落下。ノックアウト……
すると、モニターに謎のメッセージ……『Vividアニメ化決定、おめでとう!』が浮かび上がってきた。
「え?コレがオチなんですか!?」
はい、そうなんですよフランさん…。
このあと、紘汰や他…アーマードライダーにゴッドイーターたちの健康が著しく、悪くなりしばらく支部長の姿を見た者はいないという……
スペシャルエピソード・ハロウィン篇 おわり
☆おまけ
ラケル博士の研究室……
凌馬「……たか…と……ら……貴様…!」
貴虎「どうした?口にあわなかったか?」
アカギ「 」
シド「 」
デェムシュ『 』
ラケル博士「…うっ」
耀子「 」
貴虎「なあ、どうしたんだ?それにしても、この初恋ジュースとは独特の味だな。」
凌馬(コイツ……いつか、絶対に殺す!ぐは…)
貴虎「……皆、疲れてるんだな。じゅるる……」
そこでは、貴虎により振る舞われた初恋ジュースにより惨劇が繰り広げられていたのである。
そして、ニーサン…疲れているのは多分、あなたです。
では、感想まってます。