仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~   作:ジュンチェ

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こ・う・し・ん・!

なんとか就活の最中ながら、書き上げました。ガロばっかり重視していたので申し訳ない。
だいぶ間が開きましたが、ちゃんと更新して完結させます!だから、これからもよろしくお願いします!


では!どうぞ……


EP21 ナナとおでんパンと料理対決 前編

極東支部ラウンジ……

 

 

 

「我が騎士道は…!」

 

「…だから、アンタは!?」

 

「エリナもエミールも落ち着いて……」

 

「うるさい、ムツキ!」

 

「ムツキ、僕は今、非常に落ち着いているよ。エリナ、こういう時こそ紅茶を……」

 

 

やかましいこの上ない、ラウンジ。エリナがキャンキャンと吠え、エミールが騎士道コミュニケーションでさらに拍車をかけ、ムツキが止めようとするも勢いに負けてしまう。外部の人間からみれば今にも喧嘩に発展しそうで焦りそうになりそうな光景だが、極東支部の人間にとっては日常茶飯事。ああ、またやってんだなと各々が思うままに自分の時を過ごしている……

 

「だいたいさ、あんたがなんでそんなに私にひっついてくるわけ!?このミッションは分担したほうが効率が良いでしょ!」

 

「…しかし、僕はエリナが心配で…」

 

「だから、それが余計なお世話なのよ!」

 

それにしても、無限ループのようなやりとり…いつまで続くのか?これをカウンターから関心をもった目で見ていた意外な人物がいた。

 

「ここの支部の若者たちは随分と元気がいいな?」

 

呉島貴虎……普段はフライアを中心にいる彼だが、本日は極東支部に用があってこのラウンジに立ち寄ったのだ。微笑ましいといった表情だが、随分と年寄りくさい台詞である。まだ、彼はそんな歳ではないはずなのだが……

 

「まぁ、いつものことですから。」

 

対照的にカウンターに立つのはまだ年端もいかぬ割烹着姿の少女。黒髪を小さなツインテールにして微笑む姿がとても可愛らしい…

 

「千倉ムツミちゃん……だったね。まだ若いのに君がここを切り盛りしているのか?」

 

「はい、まあ極東支部は万年の人手不足ですから♪」

 

彼女、『千倉ムツミ』は外見通り10歳を過ぎたあたりくらいの頃だろう。そうであろうと、大人たちが入り乱れて仕事をする職場にはつらつとして働いている。本来から、遊び盛りであろうに料理器具を巧みに使い、食材を料理に変えていく。

主婦か一介のシェフと見ても構わない動きに貴虎は感心すると共に、申し訳ない気持ちが胸にあった…。それは、彼が元々は正義感がある故にまだ幼いムツミを仕事をさせるのは良心を痛めさせるのだ。

 

「…エミールさん、ムツキさん!それに、エリナさんもこっちに来てください!料理出来ましたから!」

 

そんな彼の心情を他所に、彼女は辛いといった表情どころかイキイキと笑顔で皿にピラフとおぼしき料理をカウンターに置き…喧嘩をしていた第1部隊の面々も大人しく座り、食事をはじめたのである。

 

「…全く、もぐもぐ……後で話の続きをするからね!」

 

「…もぐもぐ、ああ良いだろうエリナ!このあとも僕の騎士道について……」

 

「……もう、いや…もぐもぐ……」

 

 

 

(凄い、あれだけの状況が…食事でこれだけ和やかになるとは……)

 

なんという事……貴虎は食事の隠された力を知る。栄養を摂取するという生存のための行動だけではなく、人を動かす力。今まで食事なんて光実との自らの住む無駄に広い呉島邸でろくな会話も無いもので、ましてや人のコミュニティをしっかりさせるのは組織の対人関係や運用などと食事には大して気にもかけなかった…。

 

「皆、お腹が空いてるとイライラしちゃうし…おいしいものを食べて、お腹いっぱいになったら余計な争い事も減りますから。」

 

奥深し、料理……

 

恐るべし、千倉ムツミ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EP21『ナナとおでんパンと料理対決』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極東支部・エレベーター内……

 

 

無機質で油臭い鉄の箱の空間の中に凌馬と彼の秘書であるレディース姿の黒髪の女性『湊 耀子』の姿があった。彼は極東支部の中を迷ってしまった客人…を装いある場所を目指している。

 

「プロフェッサー…」

 

「案ずることはないよ。貴虎がどやされるようなことはするつもりはない。最も、僕達はここでは道に迷った客人だから!」

 

彼女は終止心配が絶えなかった…。いくら、有能ではないと思う上司であっても流石にここまで行動を起こせば疑いの目を受けられるのは間違いないはず。いくら、お人好しの貴虎といえど今回の件は無理があると思う耀子であった。

そうこうしているうちに目的の場所へ到着を報せるベルが鳴り、扉が開くと……

 

 

 

 

 

 

 

 

「えい!」

 

 

 

「!?」

 

 

 

突然、頭に何かを被されたことに驚く凌馬。それは何故か、虫とり網であり…それを持つ少女が『あっ』と声あげた。

 

「ごめんなさい、大丈夫ですか!?」

 

凌馬はすぐに怒ろうとしたが、また新たな驚きに怒りをひっこめた。

目の前の少女は恐らくは20代前後…紘汰たちと同じくらいの年齢だろう。赤いゴーグルに纏めた銀髪…頬にアクセントのようにあるオイルの跡。独特の風格とも臭いともいえるもの……

 

「君は……」

 

 

「すみません、本当……」

 

 

同族である彼には分かった……。

 

「いや、こちらもすまない。つい、うっかりしてしまってね。で、君はここのエンジニアかい?」

 

「え?あ、はい……」

 

やはり……ニヤリと笑う凌馬。ならばと、間髪入れず質問を投げつける。

 

「君、名前は?」

 

「『楠リッカ』です……。あ、もしかしてユグトラシルの…」

 

「…いかにも、戦極凌馬だ。よろしく、リッカちゃん。」

 

 

 

 

お互いにやりとりをすませると、凌馬は気をとり直して彼女…リッカにあることを問う。

 

「さて、この虫取網はなんだい?」

 

「ああ、その、これは……」

 

途端に口を濁すリッカ。怪しい……これは叩きがいがありそうと睨むが……

 

 

『Gi…!!』

 

 

「あ!」

 

「「!」」

 

その時、彼らの間に割って入る小さな赤い影。凌馬はそれをすぐにカブトムシに似た形をしていると認識し、リッカはとり損ねた獲物に今度こそはと視線を向ける。

 

「あー、もう!今度という今度は逃がさないんだから!!」

 

(あれは……)

 

凌馬は思案する中、リッカは逃がすまいとカブトムシに虫取網を振るうが終いには網ごとカブトムシにぶち抜かれて通気孔を突撃で破壊され逃走を許してしまった。

 

「やだぁ……また、支部長に怒られる…」

 

項垂れるリッカだったが、当の凌馬はそれどころではない。

 

(何故だ、何故……『カブトゼクター』がここに…?)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「では、改めまして第1部隊の隊長『藤木コウタ』です!よろしく!!」

 

「アーマードライダー鎧武・葛葉紘汰だ!よろしくな!!」

 

 

「Wコウタじゃないですかぁ!」

 

 

「「言うな。」」

 

 

また場所は変わり、極東支部のエントランスでは極東支部の主戦力である第1部隊の隊長と紘汰にミコノは挨拶をしていた。アリサの着ていた白い制服と同列の服に黄色いバンダナ…茶色い髪。紘汰やミコノはバリバリの軍人地味た人間かと思っていたら、歳は紘汰と変わらないくらいでおまけに名前まで同じときた…。流石に両者はこれに面食らってしまったが今はなんだかんだで馴染んでいる。

 

「いやあ、悪いね。ブラッドの皆には歓迎会とか準備してたんだけど…ほら、あんなことがあってさ……」

 

「ああ、大丈夫。あれは誰のせいでもねぇ……」

 

本来なら盛大にブラッド面々の歓迎パーティーを催す手筈だったが、予想外の武神ブレイドの襲撃に準備は台無しになってしまった。仕方なく、歓迎会は後日になったが……幸い、大きな怪我人が出なかっただけマシだろう。

 

 

「ま、過ぎちゃったことは変えられない!とにかく、これからは同じ極東支部の仲間として頑張っていこう!」

 

「「おお~!」」

 

 

 

 

……ぐるるぅ~…

 

 

「「「あ…」」」

 

どうやら、気合いを入れすぎたようだ……3人の腹の虫が鳴いた。思わず、苦笑せざらえない。

 

「ラウンジ、いこっか?俺のおごりだ!」

「「はい……」」

 

コウタの提案に乗り、ムツミが美味しいごはんを作ってくれているであろうラウンジに向かうことにした腹ペコ3人。エレベーターに乗って、心待ちにしていたラウンジに出ると……

 

「あ!副隊長、Wコウタさん!!」

 

「ナナ?」

 

「「貴様もか!?」」

 

なんと、カウンターにいたのはムツミではなくナナ……加えて席に座っていたのはなんと貴虎。その手にはあのおでんパンが握られている。

 

「葛葉……」

 

「貴虎、お前なんで……」

 

「ああ、彼女がとっておきの料理をご馳走してくれるというのでな……」

 

ナナの料理……1つしか浮かばないのですがそれは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、どうぞ!ナナ特製・おでんパン!」

 

 

 

 

……ですよね。

 

 

「頂こう。」

 

(凄い!この人、おでんパン初見で普通に食べてる!?)

 

「…美味だ。」

 

(((マジで!?)))

 

更に、貴虎の謎スキル・悪食……段々、(0M0)に近づいてきている気がする。終いには『コレクッテモイイカナ?』なんて言い出しそうで怖い。

 

「今ね、ムツミちゃんが留守だから厨房を貸してもらっておでんパンを補給をしてるんだ。あ、おでんパンまだあるけど食べる?」

 

「「「遠慮しときます。」」」

 

いくら空腹でも、ラウンジまできておでんパンを腹に入れる気はしない紘汰たち。仕方ない、待つか……と思った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ほう、貴様がこの厨房の主か…?】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「!」」」」」

 

 

その時、エレベーターから無駄にドライアイス(?)の煙のエフェクトを発しながら黒い和服の男が現れた。黒髪に端正な顔立ちの日本人のような男……。ナナに目線を向けながら彼は『果たし状』と書かれた紙をカウンターに投げつけた。

 

「あ、あんたは……」

 

「私は『ミドリヤ』。貴様に闇料理対決を挑む。勝てば、このラウンジの厨房を明け渡してもらう。」

 

ダリナンダ、アンタイッタイ……いやいや、そもそもナナがこのラウンジの主ではないし、闇料理対決とはなんぞや?というより、人事に関することをそう簡単に現場が左右して良いものではない。だが、ミドリヤなる彼は懐から怪しい邪気を放つ包丁を取り出すとナナに突きつけ、さあ!と勝負を挑む。

 

「あ、あの落ち着いて!私は別に…!」

 

「てか、いきなり何なんだよアンタは!?」

「…そうよ、闇料理対決だが何だが知らないけどちゃんと筋を通してきなさいよ!」

 

とにかく、主無しで勝手に事を進めるわけにはいくまい。どうにかお引き取りを願おうとするが……

 

「部外者は黙っているといい……」

 

「「「!」」」

 

一言……ただ、一言のみの迫力で全員を黙らせた。ふざけているのではない…彼は本気だ。されど、ナナのおでんパンで果たして太刀打ち出来るか…そんな気持ちが気迫から全員に至る。

どうする?ムツミはいない……間違っても、紘汰は包丁をにぎったら最後…絶許発言になるのはわかってる。かといって、もう片方のコウタにミコノも料理スキルは無い。

 

 

 

…貴虎?論外だ…ry)

 

 

 

 

「私のいない間に好き勝手、やってくれますね。」

 

 

「ムツミちゃん!」

 

ナイスタイミング!絶妙な時にラウンジの主が帰還する。腰に手を当て、プンプンと怒る様は可愛らしいが今はそれどころじゃない。

 

「ほう、貴様がここの主か……」

 

「そうだよ。私に何か用?」

 

「…ふむ、こんな小娘がな。まあ、良い…ならば俺と勝負しろ。料理でな!!」

 

「……よくわからないけど、料理で勝負なら受けてたつよ!」

 

マジでか?てか、大の大人が年端のいかない女の子にガチで勝負挑むってどーよ?そんな疑問がもやもやする紘汰たちをよそに極東支部ラウンジの厨房をかけた戦いが幕を開けようとしていた…。

 

 

 

 

 

To be continued……





はい、タイトルで察した方もいると思いますがカブト篇です。ナナと貴虎とカブトってかなり異色な気が……

まあ、おでん繋がり…というかディケイド的な繋がりというか……


そういえばこの間のガロ 金色嵐(GOLD STORM)にシドの中の人がいましたね。あの人、クズで小物の役がよく似合うww 貴虎に凌馬にシド…おまけにラスボスはディケイドなのか?ライダー役者がオンパレードですなぁ…ガロ。かなりマニアックなとこいくとエターナルのアイズドーパントと闇照の鷲頭も同じ人だったり…(この鷲頭戦はお気に入りなんです)

やべえ、全くライダートークじゃねえ。ドライブはもうお気に入りだった魔進チェイサーが以後見れなさそうなことぐらいしか……


長くなりました、感想お待ちしてます。
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