仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~ 作:ジュンチェ
最新話です。なんなりと、見てください。
ごめんなさいよぉぉ!!!!父の日企画しようとしたら、エミール父なんて出てくるから大幅に予定が狂っちゃったじゃない!?
実は父親属性を持つグレム局長のアイデンティティーが薄くなっちゃったじゃない!!←え?
というわけで、どうぞ!
「私のおでんパンを…完成?」
何を言っているのか……ナナは完全に面食らって理解不能だった。いや、まずおでんパンでミドリヤに太刀打ちしようなど気が狂ったとしたか思えない。
そんなナナを見越したかのようにアカギは口を開く。
「ナナさん……確かに全体的な能力ではミドリヤが遥かに凌駕しています。しかし、彼の料理には致命的な弱点がある。貴方のおでんパンなら、その弱点を突ける……かもしれません。ですから、その前に貴方の料理の技術を底上げします。」
「ちょ、ちょっと待ってよ……私は…」
「ムツミちゃんのいるべき場所で横暴を繰り返すあの男を…放置するつもりですか?」
「!」
ふと、よぎる敗れさったムツミの顔。あの暖かい場所を突然に追い出された、絶望の表情。あの時、理不尽さを感じながらも何も出来なかった不甲斐なさ……
…良いのか?このままで……?
「無理強いはしません。しかし、私では恐らく無理でしょう…。ムツミちゃんが再起不能な今、可能性があるのは貴方だけなんです。」
実際そうだ。ある程度、この場で調理の技術を持つのはナナくらいしかいないだろう。どうする……?
(お母さん……私は……)
瞼を閉じれば過る母の面影………自分に料理を初めて教えてくれた人……
…これに、ナナは決意する。
「わかった!やろう、アカギさん!!」
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ユグドラシル……
戦極凌馬の極秘研究エリア……
「はいはいはい……やっぱりね。クラックの出現位置から遺伝子情報までガッツリ、ビンゴ。」
彼が暗い部屋の中、パソコンで開いていたデータ。それは『沢芽牛の盗難データ』と『クラックの出現データ』であった。側にいた彼の秘書である『湊 耀子』は凌馬の真意がわからなかった。
「プロフェッサー……いったい、なにを?」
「湊くん、君は『沢芽牛』を知っているだろう?」
「…はい、ユグドラシルの管理する牧場で最近できた新しい肉牛のブランドだと。確か、郊外の近くにその牧場が……」
「うんうん、その通りだ……」
…その肉牛とクラックが何の関係が?湊はさっぱりだったが、凌馬は懐でリッカから拝借してきた肉料理をパックに入れたものを懐から出した。
「これはあの極東支部のラウンジで出された料理だが、その肉が沢芽牛でした…そして、その近くで牧場付近のみに出現するクラック……は~い、僕の考えていることは何でしょうか?」
「……まさか、そのミドリヤは…『オーバーロード』だとでも!?」
オーバーロード……デェムシュを初めとしたインベスの上位種。高い知性と雑魚インベスを使役したりする他、強大な力を持つ。その存在はユグドラシルでも僅かしか知る者はいないが…人に擬態したケースはまだ発見されてはいない。
「ああ、間違いないと思う。わざわざ僕たちを警戒して粗末な料理を出してきたんだ……おまけに、あの荒ぶる神の晩餐会たる世界であんな上質な肉…簡単に手に入ることがおかしい。」
されど、凌馬はオーバーロードはクラックを操る能力があることを知っていた。これならば、全ての辻褄があうと……
「問題は奴の化けの皮をどうやって剥がすかだ……基本、極東支部内で奴はクラックを繋いで活動している。そして、今やあそこは奴の虜の巣。下手に動けば…ラケル博士も黙ってないだろうねぇ~?」
だが、決定打…奴の本性を露にするには押しが足りない。さあ、ここの問題はどう解決するか?
「おや、手詰まりかい?らしくはないな、戦極凌馬?」
「「!」」
そこへ、現れたのは神出鬼没でお馴染みDJサガラ。今回はDJコスチュームで、陽気な調子だが凌馬や湊の顔は逆に疑心を浮かべていた。
「何の用だい、サガラ?」
「…なぁに、奴に成功の糸口を教えやったのは俺。なら、お前たちにもチャンスをやらないと不公平だろ?」
「ほう?つまり、今のミドリヤは君のおかげで、あれだけ好き放題ってわけか。」
…やはり、コイツが絡んでくるなら自らの仮説は正しいと確信するサガラ。何者かは知らんが、何か特殊な存在であることは分かる。本人はあくまで自らを『観客』としか言わないが……
「…戦極凌馬、お前が一番屈辱を感じるのはどんな時だ?」
「何?」
「…当てよう、自分の存在を否定された時だ。ミドリヤも同じ、不意に足許をすくわれた時……プライドがある奴ほど屈辱には弱い。特に十八番を潰されれば尚……」
「…?」
「さて、もう何をすれば良いかはわかるか?というより、その点はお前が動くまでもないか……じゃあな。」
「…待て!」
そして、言いたいことだけ言って最初からなにも無かったように消える。プライド……十八番……潰す?ミドリヤの得意分野は間違いなく料理。これを奪えば間違いなく屈辱ものだろうが、そう易々と一般人の料理人を異界にぶちこんで料理対決なんてまず無理だろうし、時間も手間もかかる。その前に、ミドリヤから逃げられたらおしまいだ……早急に手を打たなくては…
「……待てよ?」
しかし、だ…。サガラはこうも言っていた…
……必要ないかもしれないと。
必要ないとは何が必要ないのか?
「……ま・さ・か…」
どうやら、戻ってきて早々にまたあの荒ぶる神々の異界にいかなくてはならないようだ。どうやら、機は近いようだ……
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ナナの部屋…
「はぁ~い、ナナさん…まずは料理道具の扱いからですよ!」
というわけで、はじまりました…アカギのパーフェクトお料理教室。別にダイヤモンドとかキラキラしないしないけど、ゆっくりしていってね!
はい、冗談が過ぎました。受講生のナナは気合いを入れてエプロンまでしている。
「では、まず貴方のお料理道具…包丁を見せて下さい!」
「はい!お母さんから受け継いだ、メ●ク包丁です!ダ●ヤモンドシャー●ナーでよく磨いてま~す!」
「はい、嘘はいけませんよナナさん。包丁、思いっきり手入れしてないですね…しかも、そんなものこの世界にありませんから。」
自慢気に取り出したのは母の料理の愛刀…だったのだが、娘の手入れはなっておらずナマクラと化していた。見かねたアカギは自分の包丁をフェンリルマークが刻印されたバックから出した。
「…これが私の包丁ですよ、ナナさん。」
「おぉ…!」
彼の愛刀はまさに、洗練された刃そのものであった。煌めきを帯びる歯はまるで夜空の月のように美しい……ここまでは良かった。
「洗練された包丁というもは……このように包丁に火を近づけると…」
ギャアーーーーン!!!!!!!!
『ぐへっ!?』
「え?」
何を思ったのか、包丁にアカギはマッチの火を近づけると……真紅のビームが飛び出して、勝手に冷蔵庫に手をかけようとしていた腕型UMAを貫いてみせた。すると、腕型UMAは『アイ…ス……』と呟いて動かなくなった。
「…このように包丁ビームを射つことができるようになります。」
「マテェェ!?そんなの包丁じゃねえよ!」
「使い抜かれて魂が宿った包丁は食材に命を宿すことができます。」
「…もうそれ、ただの究極生命体製造装置じゃねえか!?!?ナナに何を超越させようとしてんだ!?」
とうとう、黙ってた紘汰がツッコミをいれた。このままだと、ナナが究極生命体か某・契約獣になりそうな勢いだ。少なくとも、高らかにカ●ズフェイスで笑いながら空飛ぶナナなんて気持ち悪いだけである。
「…まぁまぁ、砥石代わりならリッカさんに工面してもらいました。まず、包丁を研ぎましょう。」
「はーい!」
「…っっ」
……カシュカシュ、ピカーーン☆
《斬れ味が最大になった!》
「「…」」
なんだろう、もうすでに普通の料理の気がしない。何かさっきから色々なものがカオスになってきいている気がする。
「おい、アカギ……ナナで間違っても遊んでないよな?」
「ま・さ・か~?私は真面目ですよ?」
普段、お人好しの紘汰でもこればかりは完全に疑惑の目。ただ、ナナ本人が置いてきぼりを喰らって途方にくれていると、意外な来訪者が現れた。
「葛葉いるか…?」
「貴虎…!」
なんと、貴虎が紘汰を捜してやってきたのだ。わざわざ、ナナの部屋にやってくるとは何用だろう。
「…凌馬から連絡があって……これは?」
その時、貴虎はナナたちが料理に取りかかろうとしているのだと気がつき、アカギは丁度いいと彼をソファーに座らせる。
「貴虎さん、ちょうどいいところに♪試食係をお願いします~。」
「お、おい……」
流されるがままの貴虎だったが…話も何もする前に、おでんパンが運ばれてくる。『さあ、召し上がれ!』と置かれたそれに困惑しつつも、とにかく一口……
「…悪くは無いな。」
「正気か、貴虎…」
「……だが、良くも悪くもそれだけだな。やはり、特徴が無い。」
「え…」
…出たのは意外な言葉。ナナはおろか、紘汰ですら動揺をした。そんな彼女を見てか、頷いてから付け加えた。
「…すまないな。別にまずくはなかった。だが、私はこの料理より不味かったが…確かに心に響いた料理を食べたことがある。まだ君の料理にはあと一歩が足りない。」
「…あと一歩?」
語るなぁ、貴虎…と思いつつも主旨は絶対に理解していないであろう紘汰。それは置いておき、確かに貴虎の舌は常人より肥えている節は立場や生い立ち上、あるだろう。しかし、彼は感情というものを理解しない人間ではない。だからこそ、今までの経験からただ突き放すのではなくナナに言葉を与えたのだ。
「すまないな……私も口下手だから、あまりうまくは言えないのだが…」
「いいえ、貴虎さん充分ですよ♪ここからはナナさんが気がつくべきことです。」
また、ここからアカギが話の軸に立ち…ナナに最後のメッセージを真面目に告げる。
「『俺は俺にしかなれかい』……彼の先代の人が言った言葉です。自分はどう足掻いても、自分…何を積み重ねていこうと結局は誰かにはなれない…。当たり前ですが、人はついこの言葉を忘れたり、後ろ向きで使ったりします。ナナさん、貴女は決してなれない誰かを追いかけて…近づこうとしてないですか?」
「追いかけて……?」
誰かを追う……特に意識したつもりはないが、言われて改めて考える。自分が追いかける存在…それは……
「!…お母さん!?」
自らの母親。そうだ、無意識ではあったがおでんパンの味は結局、母の味を追及…つまりは母の影を追いかけていたのと同義なのだ。やっと、気がついたナナ…それにアガギが笑う。
「気がつきましたね?貴女のおでんパンはお母さんの味に近づけようとするからこそ、近づけられない。何故なら、根本的にその在り方が違うから。ナナさんはお母さんを思いだすために作るそれに対し、おそらくは貴女のお母さんはナナさん自身の好みやそれを思って作ったはず。これが、カギです。」
料理とは決して、材料や技術だけが全てではない。『想い』……これもまた大事な歯車なのである。
「…わかった、アカギさん!ちょっと待ってて!」
そして、再びナナは作業に取りかかる……どうやら、想いという先に思い描いたものが見えたようだ。これに、アカギは静かに微笑し……見守っていた…。
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極東支部ラウンジは異様な雰囲気に包まれていた…。一見すると落ち着いているが、ギスギスした空気に皆が軽く殺気だっていた。
皆、空腹と長い待ち時間のおかげで一見すると行儀よく見えるが…さながらお座りさせられた番犬たちの食堂である。
「はい、おあがりよ…」
「「!」」
そして、出されたお洒落な料理を獣のように無言までガッつく…。そんな光景はかつての主たるムツミは泣くだろう。その様を笑みで静かにミドリヤは喜びを噛み締めていた…。
(これで証明された……この世界の人間は味に飢えている。だからこそ、私の料理で支配できるッ!ハーハハハハハハ!!!!!!)
『おかわり厳禁!』と書かれたタオルを頭に巻き、何故か着物をはだけて何処からかきた太陽の逆光にポーズをとる。もう、彼の覇道を止めるものはいない…
はずだった。
「そうはいかないよ!」
「!」
その時、投げつけられた『果たし状』を掴む。誰だ、こんな命知らずなことをするのは…?
「ミドリヤ、テメェの相手はこっちだ!」
紘汰に率いられてやってきたのはナナをはじめとするメンバーたち。貴虎も一緒だ…。彼等はラウンジの天使の仇をとるために、ここに来たのである。
「ふん、ムシケラが……この俺に性懲りもなく、挑むか!?」
「ムツミちゃんの居場所を勝手に奪ったのはあなたでしょ!!天使の居場所は私達が取り返して見せるッ!」
「そうか…ッ!やれるものならやってみろ!この悪魔のレシピを…打ち破れるならな!!」
さあ、次こそはミドリヤとの最終決戦…。ラウンジの運命と勝敗は如何に……
…そして、もうこれ俺いらなくね?と思う貴虎だった。
To be continued……
ごめんよ、料理題材の話がこんなに文字数くうなんて思わなかったんだ!次で、ラウンジ編は終わりだから!もうこれは、約束しますぅ!!さっさとギルとかハルオミさんとかの話を書きたい。
では、感想お待ちしてます。
☆おまけ……アニメPVネタ
旧アリサ(ツン期)「私より優れた神機使いはいません(キリッ」
アリサ「ヤメテェェェェェ!!!!!?これ以上、私の黒歴史を増やさないでぇぇ!!!!」
旧アリサ「何を言っているんですか?というより、あなたが未来の私だというなら、慈善事業よりアラガミの一体でも討伐したらどうですか?模擬演習1位の記録が泣きますよ。(キリッ」
アリサ「お願いだから、黙って!お願いだから!」
貴虎「そういえば、リンドウ。貴方とは話があうな。」
リンドウ「言われてみりゃ、そうだな。」
貴虎・リンドウ「「背後から部下に撃たれた上司同士…」」
アリサ「ごめんなさぁぁぁぁい!!!!!!」←撃った人
凌馬「……だが、私は謝らない☆」←撃った人
旧アリサ「アジン・ドゥヴァ・トュリー!(キリッ」←これから撃つ人