仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~ 作:ジュンチェ
お ま た せ
第一部隊編開幕………ん?ロミオ?知らない子ですね~
ロミオ「更新しなさすぎて、作者が設定を所々忘れかけている件について。」
ジュリウス「仕方ない、作者はもう社会人だからな。」
あと、Vita無くしちゃったんです。畜生。
『(0M0;)』
……取り敢えず、何の脈絡も無くラウンジのカウンターに座るコイツはスルーしよう。
『…』
……あと、何の関連性の無いのに隣に座っているキグルミも気にしないようにしよう。
『『チラッ…(0M0)』』
「…ッ」
やめろ、そのじー…ってツッコまないの?っていう視線!!エリナは運悪くカウンター席で居合わせた珍客(?)の視線から逃れようと目線を必死に反らしながらストローでジュースを啜っていた。でも、この面々の存在感は同じ空間にいる限り逃れられないようだと感じる……折角の休憩時間も逆に体力が吸いとられそうだ。
(全く、何なのよもうッ!)
どっちも今は害が無いようだが、取り敢えず鬱陶しい。ただでさえ鬱陶しい面々が揃っているのにこれは勘弁願いたいものだが……
「あら、イライラするのはお肌に悪いのではなくて?嬢(べべ)ちゃん?」
見かねてカウンターから顔を出したのは凰蓮。彼としては悪意のあるわけではないが、お嬢ちゃん呼ばわりされたエリナはムッとした顔で睨みかえす。
「その呼び方……やめてって言ってるでしょ。」
「それは、気構えだけからでも青臭さが抜けたら名前で読んであげるわよ。」
まるで、ムキになる妹を軽く姉が軽くあしらうようであった何気ないやりとりである。このラウンジにいる誰もがそう思っていた……
だが……
(いけないんだ……今のままじゃ!)
☆☆ ☆★ ☆★
ブラッド区画…
一方、その頃のギルは…
「シエル、お前にコイツを預ける。」
シエルにダブルロックシードを託していた。無論、いきなりのことでシエルは驚きを隠せない。取り敢えず、ロックシードの出所もそうだが…いきなり自分に渡すとはどんな成り行きがあってなのだろう?
「まあ、色々と気になるだろうがもう心配するようなことじゃない。それは副隊長に誓う。このロックシードは俺やロミオじゃ充分に特性を活かしきれないんでな……多分、銃も得意で頭もキレるお前ならコイツの力を引き出せるはずだ。だから、頼む。」
「ギル……はい、わかりました。」
でも、不思議と…深く詮索する気にはなれなかった。それは、いつものぶっきらぼうさを感じるも彼の顔にはまるで憑きものがとれたような光があるからだろう…。これなら、心配することはないと…心を落ち着けられる。
そう、安堵していた時にだった。
「………ギルさん!シエルさん!」
そこへ、現れたのは光実。特に急いている様子は無いが…普段、極東にいる時はブラッドの面々とは多く絡まない。彼は紘汰と戒斗とは違い、極東支部を基盤にするクレイドルに拾われている。故に彼の活動はどうしても提携状態にあってもフライア側との共同任務や休憩時間でも重なることはまず無いのである。
されど、そんな彼がわざわざ自分らを捜しにくる理由………
「あの、副隊長さん…見ませんでした?」
「…副隊長、ですか?」
それが副隊長とはこれまた珍しい。絡みが少ないだけに意外性も更に高くなるが…光実はつけ加えるように口を開く。
「…実は副隊長に用があるのは………」
☆★ ☆★ ☆★
「………いや、本当に珍しいわ…この組み合わせ。」
贖罪の街……ミコノは正直、驚いていた。メンバーはなんと、光実に凰蓮………そして…
「あの………よろしくお願いします。」
第1部隊のエリナ、エミールに続くメンバー…神代ムツキ。相変わらず、幸薄そうな雰囲気な彼がきっての所望とあってこの編成が組まれたのだとか。
…取り敢えず、不安しか感じないのは何故だろう?
「あのさ、ムツキ………私をわざわざ呼んだ理由って何?」
「はい………実は、その…俺もブラッドアーツを使えるようになりたいんです。だから、その方法を教えてもらいたいんです。」
………え?ゴメン、それラケル博士案件じゃないかな…?
思わず飛び出しそうな逃げ腰を呑みこんでこらえると取り敢えず、事情を聴くことに………
「無理な相談なのはわかってます。でも、第1部隊でもドベだし…このままじゃ皆にあわせる顔が無いんです。」
…ああ、成る程。何となくその気持ちは解る。ミコノにだって目の前には自分より遥かに強いであろうジュリウスにギル…シエルもいるし、同期といえどナナも切磋琢磨し徐々に実力を上げている。
ロミオ先輩? 知らない子ですね~~
「で、ジュリウス隊長に相談してみたら………副隊長のほうが適任ではというお話でした。」
はい、つまり…面倒くさい案件を上司から丸投げされたわけですね。覚えてろよ、あのピクニックバナナ頭…!!あとで、ラケル博士にチクってやる!
「まあまあ、付き合ってあげてもいいんじゃない副隊長さん?努力家はしっかりと育ててあげるべきよ。」
「お、凰蓮さん…」
意外にも、暖かく協力的なのは凰蓮。アーマードライダーということは知っているミコノ…でも、彼が変身している姿は見たことが無い。生身での戦闘能力ならそこらのゴッドイーターすら上回り、極東支部に寝床と食事を提供してもらう代わりにラウンジで働くことと用心棒の役割を担っているのだという。契約という名の無機質な関係で成り立っているようにきこえるが…必ずしも人情味が無い人間ではないということが極東支部でも受け入れられている理由なのか…
取り敢えず、彼はムツキを第一に気にかけているのは確かだ。
「ここでのリーダーは貴方、あとは結果がどうであろうとさ貴方自身が責任を持ってやり遂げなさい。」
そして、ムツキの目的は…ブラッドアーツを覚醒させること。正直、ミコノだって何が引き金でこんな力が発動したかはわからない。ラケル博士から聴いた話もゴタゴタの難しい用語を除けば自分やシエルは『ブラッド』だからとしか言われなかった。無論、ムツキはブラッドではない…可能性はゼロに等しいかもしれない。でも……ほんの1パーセントでもあるというのなら、賭けてみたい…そんな気迫が気弱な彼の奥から感じ得た。
なら、自分が出来ることは……
「わかりました…!私なりに、頑張ってみます!」
……そんな様子を高所の崖から見下ろしていたのは
「やっぱり、あの面々だと不安ですね。」
ふむ、とトレードマークのブラッド隊員制服帽子を深く被りなおすアカギ。少し悩むと、何処からともなくロックシードを取り出して解錠…すると、クラックが彼の背後に開く。そこには、地球の原始林のような苔と太古の樹木の緑が広がっていた…
☆★ ☆★ ☆★
「……隊長、って………呼び出しておいて留守?」
エリナはコウタから呼び出されたと彼の部屋に来てみたが、そこにいるべき部屋の主の姿は無し。呼びつけておいて失礼だなと溜息をつきつつも、部屋を一望……アニメや特撮のポスターやフィギュアがズラリ…うん、いつも通りの汚部屋だ。床に散らかってるゴミとかを踏まないようにしながら取り敢えずクッションへ座る…。ああ、折角来てもやることが無い……
「全く、一体なんだっていうのよ……」
これでは時間の無駄だ。こっちはこっちで浪費するよりだったら、訓練とか任務とかやっているほうが遥かに有意義であるというのに……
「…ん?」
そんな時であった。テーブルの上に見覚えのある黒い物体と錠前のようなアイテムが………確か、光実が使っていた…
「これ、確か戦極ドライバー……と、ロックシード…?」
何でコウタが持っている?もしかしたら、光実が忘れていったのだろうか…?
確か、彼なら任務へ出て行き留守のはず…それに、しっかりした性格の彼が忘れ物などするはずもない。ならば、他のアーマードライダーのメンバーのうち誰かとなるがわざわざこんな物置いていかないだろう。
「…あれ?でも、これフェンリルのマー……ク………?」
すると、エリナの意識が急に遠退きはじめた……いや、正確には頭の中が『この力を使いたい』という欲望に充たされて、正常な思考が奪われていく………
そんな自身の異変に気がついた時にはもう遅い……
………彼女の心はすでに、エリナであってエリナでは無いモノに支配されていたのだから。
☆★ ☆★ ☆★
ミコノらの相手はシユウ……あの感応種イェン・ツィーのオリジナルと言えば聞こえは良いが、所詮は下位の中型アラガミである。近接の格闘技のような足技や翼のブレスも厄介だが、ヴァジュラに比べれば大したことはない……例え、アーマードライダーでもゴッドイーターがいれば勝てない相手では無かった。
『ォオオオ!!!』
「ハッ!」
龍玄が牽制しながら、ブドウ龍砲を放ち……ブラーボも合間を見ながらドリノコでチョッカイを入れ、気を散らしているうちにミコノとムツキが攻撃を仕掛けるというものであった。
…しかも、ムツキの装備は
(驚いた………やっぱり、あれって………)
ミコノすら息を呑むほど、鋭く…鋼色の曲線は命を奪う死神の鎌と主張しているよう………
『ヴァリアントサイズ』
未だ、使い手は少ないが新しいポールタイプの神機刀身。
極東支部において、これを扱っているのは現状…ムツキのみである。そして、ヴァリアントサイズの最大の特徴は………
「咬刃展開!」
鎌に収納されている『咬刃』。これを展開してリーチを更に伸ばして攻撃することにより、対多数に凪ぎ払いを可能にするのである。また、ムツキは展開したヴァリアントサイズを降り下ろし………シユウの頭を潰すと…
「戻れ!」
『!?』
咬刃をそのまま収納………これにより、咬刃がノコギリのようにシユウの頭と胸を抉り尽くす。何とも酷い攻撃であるが、頭が潰されて血塗れになろうとアラガミ…そう易々と止まらない。ろくろ首さながらに頭を失おうと、ムツキとミコノに向かって襲いかかってくる。されど、満身創痍の中型種など………
「ブラッドアーツ!」
ーーオオッ!!
【ハイーーッ!!ブドウ・スパーキング!!!!】
ーードドドッ!!!!
【ギュイィィン!!!ドリアン・オーレッ!!!!!】
ーーギュオオッ!!!!
最早、敵以下。
斬撃、弾丸、斬撃………全てが一気に押し寄せて完全に異形の血肉を粉砕して真っ赤なシャワーが降り注ぐ…。任務完了…龍玄、ブラーボは得意気に自らの獲物を手にし…皆の無事にミコノはホッと溜息をした。
「いやぁ、ムツキ…凄いんだね君。」
驚嘆した…いや、正直なところ気弱な彼がここまで強気に攻めてくる戦い方をするとは思っていなかった。いくらシユウといえどアーマードライダーたちでは決定打を与えるのは難しく、戦いの長期化するくらいは覚悟していたがこうもあっさり片付くとは………ヴァリアントサイズもそうだが、彼の立ち回りのうまさもある。
それはそうと………龍玄は当初の目的をムツキに訊ねる。
「ムツキさん、ブラッドアーツは…?」
「…」
ムツキは虚しく首を横に振った………どうやら、ブラッドアーツは目覚めていないらしい。収穫は無し…肩を落とす彼だったが焦ることはないと龍玄とミコノは励ます。
(う~ん、やっぱりブラッドじゃなぎゃブラッドアーツは無理かなぁ…)
でも、ミコノは思う…確か、ラケル博士は『血の力』『ブラッドアーツ』は最新鋭のゴッドイーターである自分たちブラッドでなくては扱えないと言っていた。詳しくは解らないが…ブラッド隊は体内に埋め込まれた偏食因子と呼ばれるオラクル細胞の予防接種版みたいなものからして一般の神機使いとは違うんだとか。ブラッドの特殊な能力もそこから由来すると考えれば……育てようとする植物とは全く別の種を用いるようなものだとも思える。
それでも、彼のただ己の愛鎌を想いを向けて見つめる様は胸が締めつけられるものがあった…
「まだ、気が早いって。もう少し気長にいこうよ。」
「…はい。」
なら、応えてあげたい。行き着く結果が最高のものとは言えなくても…せめて、何か掴めるように。
……そんな様子をブラーボは微笑ましく見つめていた…。
「意外ですね、貴方がこんなことするなんて。」
龍玄にとっては今までの彼の姿を見てきたから故に、驚いていた。凰蓮は一流のパティシエでありながら元軍人なのである…。その成り立ちから『プロ』であることを誇りとし、信条とし…半端な『素人(アマチュア)』は許さない。これは自分以外だけではなく、他人にもこの在り方を求め…これが凰蓮がブラーボになるきっかけにもなったのである。
……でも
「あら?だって、背中を押してあげたくなるじゃない?一生懸命に頑張っている子って…?」
決して、彼はただ自らを押しつけるだけの横暴な人間でもなく……信条にあわぬからと走り出しはじめた人間を切り捨てるほど非情でもない。寧ろ、本質は情に厚いのである。それを解しているのは今もラウンジで皿洗いをしている愛弟子ドングリだけであるが……
「…見返りは期待出来そうに無いですけどね。」
「坊や、言っておくけど…損得勘定ばかりは人生を貧しくするわよ?私は別に、好きで付き合っているだけ…ただの自己満足。誰かの評価なんて関係無いの。あの子がどんな結果であれ、前に進めればそれで構わないわ。」
「…」
何故だろう…龍玄はブラーボの話に耳を傾けていると………彼との距離がとても遠いような気がした。いや、あまりにも自分と方向性が違う気がすると言ったら正しいだろう。呉島光実の人生の大半は『損得勘定』だ………肉親たる兄との繋がりも、エリート学校での希薄な友人関係も、戦極凌馬たちとの協力も………
愚かな兄がいなければ自分は生きていけない………
友人関係が無くては学校での居場所は無い……
戦極凌馬は技術者としても、策士としても兄より『使える』から繋がっているだけ………
(僕は………)
自己満足……あのチーム鎧武でダンスを踊っている時くらいだろう。唯一、『演じない自己表現』と『暖かい自分の居場所』がある世界。その時だけが、自分が心から弾けて自分が幸せであると感じられたのだ。その世界を守るためにアーマードライダーになったし、世界を守るために戦って………
(僕は…………何をしているんだ?)
ふと、思う…。この荒ぶる神々の世界においての戦いの意味は?現状、自分は生きるためにゴッドイーターたちに協力しているが…立ち止まって考えればただ勢いに流されているだけではないだろうか?沢芽市に現れたヴァジュラを追ってから…クレイドルに拾われて………目まぐるしくて自分ではどうしようも出来なかった。
………そんな自分とほぼ同じはずの存在がどうしてこんなに違う?何故、足元が無いような不安な感覚が…心を蝕む。
『…きゅるるるっ』
そんな隙だらけな龍玄を頭上から睨む淀んだ視線。気がついたのはブラーボ…!
「危ないっ!」
「!?」
咄嗟に蹴っ飛ばすと、龍玄が立っていた場所に『槍』が突き刺さるっ!チャージスピアを持った紅の隆々とした異形が焔をかき揚げ、逃げた獲物を睨む。
「…これは!?」
龍玄は感じた…これは武神ブレイド襲撃とよく似ている。そして、コイツは武神ライダーたちの世界にいた………
「…武神アギトッ!」
『仮面ライダー武神アギト バーニングフォーム』
荒々しき灼熱の紅龍の仮面戦士。展開したクロスホーンに爛々と光る黄色い眼に理性は無い。
『………ォオオオ!!!!』
雄叫びをあげれば、塵が舞い上がり…チャージスピアの刃が展開状態へと変形する。武神ライダーとは名ばかり…最早、アラガミと大差無し。すぐさま、武器を構える一行…
「待って!」
だが、止めたのはムツキ。彼は目を見開いていた………武神アギトの持つ槍は見覚えがある。この槍の名は…
「『オスカー』……まさか………」
………エリナ、なのか?
To be continued→→
☆ブラッドのロックシード
・ダブル
・ブレイド
・龍騎
・カブト
コウタ「女の子がアギトってどうよ?」
アカギ「取り敢えず、バーニングフォームは駄目だと思います。」
ロミオ「俺の出番無さすぎワロタ。」
ジュリウス「ブラッド隊の隊長とは何なのか…(哲学)」
お久しぶりです、ジュンチェです。社会人になったり555GEのほうが人気でるんじゃね?と思ってたらとうとうゴーストも終わりそうになってきたよ!?確かこの小説は鎧武終盤あたりからはじめたから…うん、考えるのをやめよう。今回は第一部隊のマジ妹ロリ枠のエリナにオリキャラのムツキが軸なのです。だって、コウタの第一部隊にサクヤの後任みたいなかんじでいればなぁ…と思って。彼、鎌使いなのはエリナが槍でエミールが鎚だからです。
ラケル「たっくん、オルフェノクが…」
巧「黙れ。」
いつかやりたい絡み。ええ、たっくんについては後々…
更新は遅くなってもやります。鈍足でもやります!だから、感想ください!待ってますぞぉぉ!!!!