仮面ライダー鎧武vsGE2 ~神を喰らう者と禁断の果実~   作:ジュンチェ

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さあ、ここだけになるであろうザックの出番です!

で、今回は付箋回ですよ!



後書きにはオリキャラの説明がつけてます。



EP07 フライア篇:序

「はああっ!」

 

【クルミ・スカッシュ!!】

 

 

『『グゲェェェ!?!?』』

 

 

ドガアァァーン!!!!

 

 

沢芽市のチーム・バロンのアジト。本来なら清潔感ある白い吹き抜けの天井のホールなのだが、どこからかわいてきたインベスのおかげで大混乱。

巨大な拳が印象的なライダー……『仮面ライダーナックル』のおかげでなんとか全滅させたがテーブル等が散乱して酷い有り様になっている。

 

「……な、なんだったんだ…………」

 

軽く息を荒くしながら、ナックルは辺りの状況を確認する。戒斗と同じコスチュームを来た団員たちはやはり、インベスに傷つけられたりしたようで何名かが負傷しているがヘルヘイムの森からくるあの奇病は発生していないようだ。

ああ……よかった…………と胸を撫で下ろした………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわあああああああ!!!!」

 

 

「ペコ!?」

 

……のも束の間。悲鳴が響き、二階から飛び降りてくる人影。黒いローブにフードで顔は見えないがその手にはロックシードが握られていた。

 

「何者だ!」

 

「…」

 

ナックルの問いにフードの人物は答えなかった。かわりにローブに隠していた無双セイバーを握り、ナックルへ襲いかかる!

 

 

 

……斬!!斬!!

 

 

「……ぐわああ!?」

 

「ザック!」

 

強い……確かにアーマードライダーになって日が浅く、ロックシードも低ランクのナックルことザックだが襲撃者相手に手も足も出ない……

これには二階から見ていた相棒のペコも悲鳴をあげ、すかさずパチンコを取り出して援護に入る。

 

「くらえ!」

 

 

パチン!

 

「!」

 

 

放った弾はちょうど左目辺りにヒット。大したダメージは無いようだが、癪にさわったのか無双セイバーの柄のレバーを引いて銃口をペコに向けて乱射。あわてて、避けたペコだが茶色い髪の毛が弾をかすめてしまい少し焦げてしまう。

 

この僅かに意識が逸れた瞬間を見逃さない。

 

「今だ……」

 

【クルミ・スパーキンg……】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【チェリーエナジー……ロックオン】

 

 

 

…バシュゥウウウウウ!!!!!!

 

 

「ぐあぁ!?」

 

 

しかし、ナックルがしかける直前に彼を追い抜いて光の矢が襲撃者を直撃。その衝撃でナックルはふっとばされ変身解除……黒髪の青年、ザックの姿へ戻ってしまう。

 

「やれやれ……オタクらかと思ったらどうやら検討違いだったか……」

 

同時に後ろにいたのは仮面ライダーシグルト…。ソニックアローを構える姿から彼が矢を放ったのだろう。それにしても、チーム・バロンをはじめとするダンスチームと最早、敵対するはずの立場のシグルトが何故にここに……?

 

「シド……?なんで、お前が……」

 

「ガキに答える義理は無い………だが………………おいおい、マジかよ…直撃だぜ…?」

 

すると、ソニックアローの直撃した場所に視線を向けて溜め息をつくシグルト。その煙が晴れていく中からオレンジ色の鎧が露になる………

 

まさに、襲撃者の正体は………『仮面ライダー鎧武』と瓜二つの姿をしていた…。

 

 

 

 

「…紘汰!?」

 

ザックは驚いた。鎧武とは何度も共闘しあい、危機を幾度となく乗り越えてきた仲間…。その彼がこんなことをする理由が思い浮かばないからだ。

 

「…フンッ」

 

そんな彼を嘲笑うかのように赤い雨が降るクラックを出現させ、そこへ飛び込んで逃走する鎧武。何だかいつもと違う空気だったがいったい何がなんだかわからず混乱するザック。

 

「ザック、大丈夫か!?」

 

「あぁ……ペコ……。それより、なんで紘汰が…………」

 

「アイツ……突然、クラックから出てきたと思ったら戒斗の保管してたロックシードを持っていっちまったんだ!」

 

「何!?」

 

さらに、駆け寄ってきたペコから驚きの事実を告げられる。紘汰がロックシードを盗んだ……?本当だとしたら彼の意図がわからない。何故、今までダンスチーム同士の和解に尽力してきた彼がそんなことを……

 

「あと、さっきチーム鎧武から連絡があったんだけどアイツらも、紘汰さんにやられてロックシードをとられたらしい。」

 

(ん……?)

 

一方、続けられるペコからの報告に変身を解除し、首を傾けるシド……。彼もまたあの鎧武に疑問をもっていた。

 

(待てよ…………ウチのロックシード保管庫からのレアサンプルの強奪もコイツらかと踏んでいたが、妙だな……)

 

そう……彼はユグドラシルのロックシードの保管庫の襲撃を受けたと報告を受け、犯人は大方コイツらだと決めてかかっていたが……葛葉紘汰ならわざわざ、チーム鎧武をはじめとするメンバーの溜まり場を襲うという行為をする必要は無い。むしろ、連結と信頼を崩すタブーの行為だ。

なら、あの鎧武は何なのか……?

 

(これは一度、プロフェッサーに連絡だな……)

 

 

 

 

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「断言しよう……それは葛葉紘汰ではない。」

 

凌馬は自身の端末でシドからの連絡を受けている。荒れ果てた街に佇む彼の背中には小さなクラックが空いていた。

 

【だけど、プロフェッサー……あれは間違いないぜ。まあ、微妙におかしい気はしたが………】

 

「シド……興味深い報告内容だが葛葉紘汰は今、この世界での存在を確認されている。まさか、ドッペルゲンガーだとでも言いたいのかい?」

 

【いや……。ただ、普通のロックシードには目もくれず、貴重なサンプルを盗んでまわっているのが気になってな。】

 

とりあえず、凌馬は本気で気にする素振りはみせず近くの瓦礫に寄りかかる。そう、ありえない……葛葉紘汰・仮面ライダー鎧武は自分のいるこの世界にいるのだ。沢芽市で被害を起こすなどドッペルゲンガーでもなければ無理。凌馬は笑っていたが、電話越しのシドは不服そうだ。

 

「それじゃ、君がこっちに合流する前に調べておいてくれ。あぁ、ある程度纏まったらで良いから……」

 

【えぇぇ……】

 

「これで、少しはさっきの汚名を注ぐ良い機会だよ?」

 

【けっ……わかったよ。やれば良いんだろ、やれば……】

 

結局、自ら余計な仕事を増やしてしまったと嘆きながらシドは凌馬の頼みを渋々了承。やれやれと通信を彼は切った…。

 

「?……どうした、凌馬?」

 

「どうやら、向こうでちょっとした騒ぎがあったらしい。まあ、シドたちが対処にあたってるから心配ないさ♪」

 

「……そうか。」

 

そこへ、様子が気になったらしい貴虎が来たが内容を伏せて誤魔化す凌馬。今、この騒ぎがあったからやっとの思いできたこの世界からUターンで帰る事態になるなど真っ平御免だからだ。

問題はこっちにもあるのだから……

 

 

「……ごめんなさい、姉上!ね、ごめん!ごめんってば!なぁ、アリサ……ソーマも!………ほら、お土産のビール………」

 

 

 

ゴキッ

 

 

「ギャーー!!!!」

 

 

 

「「…」」

 

 

ああ、何かリンドウの悲鳴が聞こえてくる…。こちらの交渉とかしてくれるって言ってたけど大丈夫かあの人…?一抹の不安を抱える貴虎と凌馬であった…。

 

 

 

 

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ヘルヘイムの森………

 

 

 

赤い雨の降る怪しい森の中を疾走する鎧武。その後を追う、西洋の紅い騎士のような意匠を持つインベスらしき怪人。怪人・オーバーロード『デェムシュ』は赤い雨を浴びながら執拗に鎧武を追いかけまわしていた…。

 

『待テ、コノ猿!!アカイ雨…コレ、キサマノセイダ!許サンゾ!!』

 

だが、徐々にデェムシュの勢いは落ちていきやがて、深紅の身体に黒く禍々しい蜘蛛のような模様が浮かび上がる…。同時に苦しそうに地面に倒れこむ。鎧武はそれを一瞬だけ見やり、嘲笑うと目の前に空いた新たなクラックに飛び込んでいくが………

 

『グ………ウォォォォォ!!!!!!』

 

「!」

 

最後に苦し紛れにとデェムシュが投げた杖のような剣が鎧武に直撃。すると、幾つもの光が鎧武の身体から弾けてクラックの先へ放たれいく…。

鎧武は完全に不意をつかれたために怒りの表情をしたが、すぐに光を追うように姿をクラックと共に消した…。

 

『…グ……ゥゥ………』

 

直後、デェムシュも最後の力を使い果たして倒れてしまう。その肉体は『黒蛛病』に蝕まれているため本来の力を出せない………耐え難い屈辱だ。恐らく、この赤い雨はあの下等なサル共のせいだ…。

 

 

 

 

下等な分際で………この雨さえ………

 

 

 

 

 

………この雨さえ無ければ…

 

 

 

 

 

 

 

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フェンリル本部………

 

 

神機・適合試験会場………

 

 

 

 

ガラス越しの何やら計器が並ぶ鉄の部屋に男が2人。1人は髭を生やしてジャラジャラと勲章を沢山ひっ下げた大柄な男。もう1人は後退しつつある白髪に四角いメガネに白衣といかにも科学者な男…。

 

「あの………よろしいのですか?ラケル博士の了承も無しに………」

 

科学者らしき男………『クジョウ博士』は心配そうにしながら問う。明らかに気弱そうな彼に対して………

 

「構わん。フライアの最高責任者は俺だ。人事程度、俺の一言でどうにでもなる…。」

 

一方の大柄の男……『グレム局長』はふてぶてしく構えながら葉巻に火をつけ、ガラスの先を見やる……。そう、局長と言うからには偉い人物でありラケル博士たちの直属の上司……言ってしまえば嫌な趣味の成金社長といったところである。

そんな彼の目的はある人物のスカウト………

 

ガラスの先にいる1人の金髪の青年がお目当てなのだ……。

 

「さて、わざわざロシア支部から引っ張ってきてやったんだ……良い働きを期待しているぞ。」

 

【「了解です~♪御期待に添えるように、がんばりますので~♪」】

 

ミコノと同じ、ブラッドの制服を纏う彼。帽子のおかげで顔全体は窺えないが、グレム局長の言葉に笑みを浮かべて彼はクロガネシリーズの神機を肩に担ぐ…。

 

 

果たして、彼は何者なのか………

 

 

紘汰たちと、どう関わっていくのか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ、物語が幕を開ける………!

 

 

 

 

 

 

 

次回、『フライア篇』本格始動………!

 

 

 




オリキャラ紹介!




☆相川ミコノ(17)

使用神機:クロガネシリーズ(ショート・ブラスト)

服装:ブラッド隊員

【説明】……ゴッドイーター2の主人公ポジション。中々強気な性格を持つ少女。髪型はサイドテールで色は淡く茶寄りの黒髪。大きな白いリボンがトレードマーク。
まだフェンリルに来て日が浅いが将来を期待されている。
一方、強気な面をみせながら実は内心は不安がったり、いざとという時に焦ったりとまだまだ未熟な一面も目立つ。やはり、まだ歳相応の女の子。
対人関係はナナとは女の子同士で仲が良く、紘汰やジュリウスはある程度の信頼はしている。が、戒斗とは度々衝突する。

【特技】……我流ダンス、変顔『ムッコロフェイス』……女の子が平気であんな顔やっちゃいけないと思うんだ(紘汰談)



★???(?)

神機:クロガネシリーズ(?)

服装:ブラッド隊員(帽子)

【説明】……グレム局長がラケル博士とは別の情報源でスカウトした新たな神機使い。 現状、ほとんどのデータが伏せられ謎なのだが元々は第二世代型のゴッドイーターだったらしい。
果たして、その目的と意図……正体は……?



☆剱崎イッシン(21)

神機:???(ブレード・アサルト)

服装:クレイドル隊員


【説明】……無印、バーストの主人公ポジションであり、かつての極度支部の第1部隊のリーダー。アリサの思い人であるのだが関係はアリサ本人による話では一歩踏み出せずにいる状態らしい。
容姿は銀髪に蒼い瞳の垂れ目。背は高めの好青年…。しかし、女心には鈍感である。
現在はクレイドルの中核とでもいうべき存在で、実力は1人でヴァジュラ種の群れを壊滅させたという伝説を持つ。ただ、やたらと誤射の被害に逢いやすいらしい……『……さ、サクヤサン!?ナゼェミテルンデェス!?』『オンドゥルラギッタンデェスカ!?』……因みに感情が高ぶると滑舌も悪くなるらしい(アリサ談)

【特技】……神機の扱い一通り

※イッシンは設定上の存在のみで出番は少ないと思われる……

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