ホロライブラバーズ トロフィー「夢覚めぬ者」獲得RTA   作:うろ底のトースター

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あけましておめでとうございます今年もよろしゅう。

あと最初に謝っておきます。

エルフレンドの皆さんごめんなさい!!


まだ薄暗い早朝に

師の弔いをお願いされるRTA、始まってるんだよなぁ。

 

ということで前回はゴスロリちゃんチラッとして血に渇いた獣を狩って終わりましたね。

 

今回は〜、レズちゃんに1回死んでもらおうと思います。ガバじゃないです。必要経費です。

 

と、いうのも、カインハーストのイベントを完遂すると、次のバトルロワイヤル後1週間以内に必ず襲撃イベントが発生します。

 

この襲撃イベントですが、タイミングと襲撃者の奇襲方向が完全ランダムであり、前回のような強制性のイベントでもない限り1週間の全ての日に発生する可能性があります。

 

要するに予測不可ってことですね。

 

加えると、この時点でのステータスであればどれだけ体力上昇を優先しても初撃で死亡、もしくは瀕死です。(なおオーディションは除く)

 

なので、まあ、仕方ないことです。今後の計画に支障がでないよう、できるだけ早く来ることを祈りましょう。

 

 

──「おはよう、玲香」

 

  「ええ、おはよう」

 

  登校の途中、フレアと合流した。

  心配そうな顔をしていた。

 

  「あれからだいぶ落ち着いたわ

   もう大丈夫よ」

 

  「うん、そっか」

 

 

嘘つけ絶対引きずってるゾ。まいいや。

とりあえず襲撃イベントまで会話は割愛・・・

 

あ、もう来た?

 

 


 

 

「あれからだいぶ落ち着いたわ。もう大丈夫よ」

 

すぐに嘘だと分かった。瞳の奥に怪しい深紅色が見えたから。いつかの神父を狩ったときと、同じ色だった。

 

「うん、そっか」

 

それでも、嘘を吐く程度の正気が保てているなら、見逃してもいいかと思った。

 

あの日から件の廃工場は侵入を禁じられ、その付近が隅々まで捜査されたが、案の定と言うか、『叶不玲香』を知っているらしいあの少女は見つからなかった。

 

未だに悪夢が通じているところを見るに、きっとまだ彼女はあの中にいるだろう。

 

結局何も分からず仕舞いであった。

 

とは言え私たちの本業は学生。探偵でも戦士でも、狩人でもない。少しばかり日常を謳歌してもいいはずだ。

 

玲香と登校するこの一幕も、そんな日常の1ページに含まれる。

 

()()()()()、どういうわけか嫌な予感がする。このままだと、取り返しのつかない何かに巻き込まれるような、そんな予感。

 

だから、少しだけ遠回りな道を行こうって。

 

「ねぇ、玲香」

 

もっと早く言うべきだったんだ。

 

 

ぐちゃりと、粘着質な物が潰れるような音がして、私の頬を生暖かい紅が彩った。

 

「────え?」

 

隣にいたはずの玲香は消え、代わりに黄金の四角錐を被った白衣の大男が立っていて。

 

そして玲香は、奥の壁に打ち付けられていた。半身が、潰れているのが見えた。見えてしまった。

 

「は、え、は・・・?」

 

信じられない光景に呆けることができたなら、まだ幸せだったろうに。理解したくもない現状を、私の聡明な瞳が紐解いていく。

 

ああ、そうだ。この大男が、その手に持った車輪のような歪な武器で以て、玲香を殺した。

 

玲香は、私の目の前で2度目の死を遂げたんだ。

 

「──────ッ!!」

 

声にならない叫びだった。

 

死なせないと決めたのに、助けると誓ったのに、玲香の狂気は更に深まり、そしてまた死んでしまっていた。

 

「玲香、玲香ぁ・・・!」

 

蹲り、嗚咽を洩らして、頬に染み付いた温かさにまた涙を流す。無力感、悲しみ、怒り、様々な感情が私の心をめちゃくちゃにしていた。

 

それでもまだ、無情な現実は責める手を止めてはくれない。

 

「師の、弔いを」

 

大男が、車輪をゆっくりと振り上げた。

 

「何を、する気なの・・・?」

 

瞳は啓蒙する。

 

「やめて・・・」

 

こいつは、

 

「お願い・・・」

 

玲香を強く憎悪しているこいつは、

 

「もう・・・」

 

既に息絶えた玲香の遺体を更に潰す気だ。

 

「やめてよぉ!」

 

「弔いをォォォォォォォォォォォォォォォォ!」

 

潰す、潰す、潰す潰す潰す潰す。

 

潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰────

 

 

 

目が覚めた。()()()朝だ。

 

目覚めとしては下の下だ。なんせ友達の鮮烈な血の色が瞼の裏まで焼き付いているのだから。気持ち悪くて仕方がない。

 

「殺さないと」

 

原因はあの大男。あいつのせいで玲香は死んだ。

 

殺さないと、殺さないと。

 

入念に焼いて仕舞わないと。

 

玲香がもう、死なないように。

 

「死なないように?」

 

いつも死と隣合わせの狩りに出向いてるのに?

 

「そっか、狩人なんてやめてもらおう。そしたら玲香が死ぬこともないよね」

 

 

 

「見つけた」

 

あの場所に、大男はいた。

 

なんで殺したのとか、どうしてここにいるのかとか、いろいろと聞きたいことはある。

 

でも、殺さなきゃ。

 

「それじゃあ、燃えて」

 

「アァ?」

 

火種を爆発させる。目標は、もちろん大男。

 

「グ、アァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

「できるだけ早く死んでよ。玲香が来ちゃうじゃん」

 

火力を上げた。

 

「何を、してるんですか!?」

 

「分からない?あんたを殺そうとしてるの」

 

死体が残ると面倒だなぁ。灰にすればいいか。

 

「あんたが今殺そうとしてるのはね、私の恩人なの。命懸けで助けてくれた大切な人。だから私はあんたを殺す。理解した?」

 

「ガアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

「うん、じゃあ死ね」

 

指を鳴らすと、一際大きく燃え盛り、すぐに消えた。後には、黒い灰のみ。

 

「あ〜あ、人殺しちゃったなぁ」

 

いや、今更か。獣は人。つまり、獣を狩る狩人は人殺しというわけで。

 

ああ、ならいいや。

 

 


 

 

非常に、非常に不快だった。悪夢で邂逅したあの黒い少女は取り逃がし、次の日には面識のない相手に()()()()()()()()()()()()

 

あの大男を殺さなければ、この不快感は払拭できない。そんなに気がした。どうせ狂っているのだから、殺してしまってもなんの問題もないか。

 

「──フレア?」

 

そんな思惑は、すぐに消え去ることとなった。

 

「あ、おはよう」

 

空を漂う炭化した何か。倒れている歪な車輪。

 

「殺したのね」

 

そう判断するのに、十分だった。

 

「うん、殺した。だって玲香を殺したから」

 

フレアはそう言った。

 

「玲香。狩人なんて辞めちゃおうよ」

 

彼女は続ける。

 

「死ぬのは苦しいでしょ?痛いでしょ?」

 

「そうね、苦しいし痛いわでも私は」

 

「そんなに血が好き?」

 

キュッと胸を掴まれた気がした。私の心を踏み荒らされているような不快感が臓腑を満たした。

 

「いつから知ってたの?」

 

「最初から。玲香って意外と分かりやすいよ」

 

「そう」

 

ああ、知られてしまった。私の秘密を、私の快楽を。心の内で、何かが切れる音がした。

 

「私もう嫌だよ。玲香が狂うのも、玲香が死ぬのも・・・」

 

その何かは、きっと。

 

「ねぇ、知らない”自分”ってそんなに大事?」

 

きっと、理性だったのだろう

 

 

 

「あなた、邪魔ね」

 

「邪、魔・・・?」

 

「ええ、邪魔」

 

「わ、私は!玲香のためだと思って!」

 

「誰が頼んだの?」

 

「え・・・」

 

「私は1度も頼んでないわ。だから、ねぇ、誰に頼まれたの?」

 

「だれ、にも・・・」

 

「そう。ならあなたのそれは独り善がり。偽善ということになるわね」

 

 

 

「不快よ」

 

被る猫は既に死んでいた。ならもう演じる必要はない。背中で嘔吐くような泣き声を聞きながら、私は足速に去った。




このとき、フレアの好感度が高すぎるとBADEND√に突入することになるのでご注意を。
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