ホロライブラバーズ トロフィー「夢覚めぬ者」獲得RTA   作:うろ底のトースター

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受験があった。

卒業式があった。

新生活の準備があった。

入学前試験があった。

さまざまな障壁があった。

それでも私は書いていた。

だが、最も高い壁が待ち受けていた。

名を―――

―――ELDEN RING

褪せ人如きが不遜なので初投稿です。


狩人と獣と血と

英雄を見た。

 

獣に落ち、それでも理性を取り戻した英雄を。

 

月光を師とし、導きとした獣狩りの英雄を。

 

名を、ルドウイーク。

 

聖剣のルドウイーク。

 

醜くも立ち上がり、剣を携えた強敵の復活、いや、覚醒を、

 

「私をこんなにも昂らせてくれるなんて、あぁ、あなたは素敵な人ね」

 

(少女)は喜び、祝福した。

 

 


 

 

月明かりの導きのままに剣を振るいながら、私は異常を認識する。

 

何故、私は生きている?かつて私は、月の香りの狩人に首を落とされ、やつしの狩人に介錯されたはずだ。それでも、再度私は獣に落ち、この場所に至り、また理性を取り戻した。

 

まるで、繰り返しているようではないか。

 

『悪夢は巡り、そして終わらないものだろう』

 

古い男の言葉が脳裏に蘇る。まさか、終わった悪夢まで繰り返されるというのか。

 

いや、違うか。

 

かつて私を目覚めさせたあの狩人は、理性を失ってはいなかった。光を持った眼差しに、狂気の色は見えなかった。だが、目の前の狩人は理性を失っている。繰り返し、というわけではないだろう。考えても分からない、保留だ。

 

次に、この獣。狩りに酔い血に溺れた、正しく獣と違わぬ狩人の成れの果て。正体がどうであれ獣の介錯を受けるわけにはいかないのだ。狩らねばならない。

 

狩らなければならないのだが、おかしい。どうも違和感がある。

 

この獣、[加速]の業を会得している。いや、[加速]を扱う狩人は、そう多くはないがいる。だがこの獣のそれは異常に練度が高い。師事により授かったと言うには若すぎる、まるで、元々その業を知っていたような、あるいは染み付いていたかのような熟練度―――。

 

そして、一つの仮説に辿り着いた。

 

(彼女の血であればあるいは、か)

 

「ならば尚更、狩らねばならんな」

 

この悪夢の意味は知らない。

 

だが月光が目の前の獣を狩れと導き、私の良心が目の前の()()を狩れと言っている。

 

元より私には、それしか能がないのだから。

 

剣を握る手に、力を込めた。

 

月光によって編まれた大剣の破壊力は凄まじい。

 

だがそれ以上に特徴的なのは、斬撃に翡翠色の衝撃波が伴うことである。

 

「ぬぅん!」

 

横薙ぎの一閃。弧状に衝撃波が放たれる。さすがにこれには驚いたと見え、狂気を孕んだ紅い瞳が大きく見開かれた。しかし、それでも躱される。躱されるが、今までのように必要最低限の回避行動とは違い、随分と無駄の多い大げさな動きだった。

 

故に、勝てると踏んだ。この獣は、月光を知らない。()()()()()()

 

()()は、戦闘の勝敗を分ける大きな要因の一つである。ときに油断の原因となるそれは、しかし大抵の場合有意義に働く。事実、優秀な狩人は皆獣という存在に慣れていた。巨大な獣に怯まず、素早い獣に惑わされなかった。目の前の獣もそうだ。狩人としての獣への慣れが、前面に現れている。私が獣であったとき、だからあれは強かった。

 

で、あれば。あれが慣れていないうちに狩る。でなければ狩られるのみ。

 

人から逸したこの身は水銀の弾丸はいらず、また埒外の膂力を有している。皮肉にも、かつて狩人であった頃よりも遙かに狩りに向いているのだ。

 

再度、聖剣を構え、見合う。獣の目には、警戒の色が強く現れていた。

 

 


 

 

何処も彼処も獣ばかりなホロラバ、始まります。

 

前回、獣を狩ってたら獣になってました。なんで?(困惑)

 

まあ操作に支障がないどころか獣性補正で火力が上昇しているのでRAT的にはプラスです。やったぜ。

 

ではボス戦解説に移ります。

 

【醜い獣、ルドウイーク】もとい【聖剣のルドウイーク】は、第二形態まである作中屈指の強ボスです。形態変化に専用ムービーがあるのも特徴。

 

前半の醜い獣モードは素早い連撃が多く、不用意に近づこうものなら紙耐久だと即死は避けられません。離れれば突進攻撃や跳躍からの落下攻撃をしてきます。非常に火力が高いので紙耐久だと即死は避けられません。唯一、きもいほうの口から放たれる水銀ビームは隙が大きく避けやすいですが、走者が相手だとなかなかしてきません。つらい。

 

後半の聖剣モードはかなりリーチの長い高火力斬撃を連発してきます。もちろん紙耐久だと即死です。しかも聖剣から高火力のブレード光波が飛んできます。こちらも紙耐久だと(以下略)。

 

要するルドウイークの攻撃ほぼすべてがレズちゃんにとって即死ダメなので、強制ノーダメを要求してきます。つまりいつも通りなので問題はありません。

 

第一形態はさっきの方法で倒せます。[加速]のごり押しになりましたが、通常の回避行動でもなんとかなります(経験済み)。ホロラバ攻略に必要なのは超高火力でも多彩な技でもなく回避技術です。皆さんも最強のニュータイプを目指しましょう。でも(足はかざりじゃ)ないです。

 

そして第二形態。こちらがきっついです。といってもブレード光波は別に怖くはないです。[加速]で回避可能です。が、この第二形態、ルドウイークの前方を一掃する必殺技を使用しています。火力高すぎてある程度耐久力があっても即死します。

 

その分猶予があるので回避自体はできるのですが、問題は必殺技使用直前の弱ダメアサルトアーマーです。

 

軽いダメージと高いノックバックを伴うアサルトアーマーは、普通にプレイしてれば蚊に刺される程度の攻撃。しかし、紙耐久かつ極低HPのレズちゃんからすれば即死攻撃に早変わりです。

 

この技を警戒しなければならないので、接近するにも二の足を踏むことになります。

 

攻める必要があるのに攻めづらい、【聖剣のルドウイーク】はそんなボスです。やっぱりつらい。

 

色々考えた結果、このキャラクリだと比較的隙の大きい攻撃を誘発してヒットアンドアウェイが一番安定します。本当なら少しはHPを振ればいいんでしょうけど、火力=速度なので必要経費、ということにしておきます。

 

ひと心地ついたし、そろそろ狩るか・・・♠

 

 


 

 

これまでいろいろな経験を積んできたけれど、同じ朝を2度経験するのはさすがに初めてだった。原因なんて探る必要はなく、脳裏の瞳が淡々と伝えてきた。

 

叶不玲香の死。

 

気付けば外に飛び出していた。走りながらフレアに連絡。応答なし。ツー、ツー、という電子音が余計に焦らせる。

 

玲香が死ぬとなると悪夢に潜ったか、それともトラブルに巻き込まれたか。フレアが巻き込まれているのを鑑みるに、おそらく後者。それでも、呼ぶ余裕はなかったのかと思ってしまう。

 

「船長ってそんなに頼りないですかね」

 

歯ぎしりとともに自虐が漏れるのは、弱さを自覚しているから。

 

知っていた。自分が、二人より弱いこと。それでも心配するのは傲慢か。それでも側にいたいと思うのは利己的か。

 

それでも、それでも――!

 

「ダメだよお姉さん」

 

「これ以上先には通せない」

 

場所にして、旧下水道入り口前。

 

無我夢中で悪夢に向かっていた私の前に、二体の()()に阻まれた。誰だとか、どうしてだとか、そんなことはもう頭になくて。

 

「どけ」

 

ただ純粋に、殺意を吐き出した。




ミケラの刃、マレニアを知り得たので失踪します。



Othuyegさん
誤字報告ありがとうございました。
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