ブラック鎮守府の整備士日記   作:小椋屋/りょくちゃ

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二十二話の回にて表記に誤りがありましたことをこの場で訂正させていただきます。

無補給遠征に駆り出されているのは川原整備士保護下以外の駆逐艦娘、潜水艦で、空母や戦艦は対象外となっています。
また、川原整備士保護下以外の駆逐艦娘、潜水艦娘はこの鎮守府には存在しない扱い、いわゆる存在を隠蔽された状態。

となっています。

非常に誤解を産む表記をしていたことをお詫び申し上げます。


第二十三話

簡易的なソファに座らせて、その対面に自分も腰かける。

やがて、彼女の口から、話し始められた。

 

「えーとまず、あんさんらは、ウチらが提督の指示に従わず閉じこもっとるっちゅーことは知っとるんよな?」

「えぇ、既に把握しています。」

「なら、うちらが何人かっていうのも把握してるわけか。」

「えぇ。那智さん、羽黒さん、球磨さん、木曾さん、初春さん、子日さん、若葉さん、初霜さん、そしてあなたと、祥鳳さん。ですね?」

「あぁ、せや。初めはウチと那智、羽黒の3人だったんやけど、ウチらで強引に祥鳳と球磨、木曾を保護した。初春らのちびっ子は、無補給で駆り出される所をタイミングよく羽黒が拾ってきたってとこや。」

「なるほど…。」

「ウチとしては、あんさんに協力したいと思ってる。せやけど、那智と羽黒がえらく反対してるのも事実や。実際ここまで来たら、あんさんらの助けを受けられるなら、受けた方がウチらとしても得策や。やから、秘密裏にでもいい、助けてもらうことはできるやろか?」

「えぇ、もちろん、いいですよ。」

「二つ返事かいな……。」

「だって、こちらには断る理由のない話ですよ?私は前々から、ここにいる艦娘、全員を助けるつもりでいますから。」

「……それ、ホンマに言っとるん?」

「えぇ、本気ですよ。」

「……………なら、ええ事教えたるわ。大本営の中の艦娘派閥No.2の、確か……山田元帥…やったかな? は、艦娘派閥ではあるけど、味方じゃないで。モロに賄賂をやり取りしてるからな。」

「…………なぜ、そんな話を……?」

「さぁな、これ以上はウチも言えん。ひとつ言えることは、この話に嘘はないってことだけや。」

「………ありがとうございます、非常に助かります。」

「…………………悪いことは言わんから、これ以上動くのはやめーや…。ウチもこんなこと言いたくないけど…変えられん。あんさんなんかの力じゃ、変えられんて……。」

「…変えてみせますよ、私が、この手で。」

「…………そうか……………。」

 

自分が力強く答えると、彼女は酷く悲しそうな目をバイザーで隠すようにしながら俯いた。

 

「………それで、今後あなた達はどうして行く方針ですか?」

「…せやねぇ…。那智と羽黒の説得が進めばこっちに合流したいんやが…………。」

「厳しそうですか。」

「…………………。」

「なら、私の方から誰か、送りましょうか?妖精さんも一緒に。」

「……そうしてくれると、説得もしやすいかなぁ……。」

「………わかりました、引き合せる機会を確保しましょう。」

「ホンマに助かるわ…。……ってことで、今夜はこんなもんか、お暇させてもらうで。」

「どうせなら、泊まっていかれては……?」

「はいぃ!?」

「あ、すみません、今夜は駆逐艦娘の子達、あるいは明石さんのところで過ごしてもらって、朝一番に、引き合せる、というのは……」

「焦りすぎちゃうか………?さすがに………。」

「…………………………確かに、そうですね…。申し訳ありません、軽率でした。」

 

信頼関係の構築には、素直な態度で誠実に接するべき

という打算はあったが、無意識に頭を下げていた。

 

「!?いや!?キミ!なんで頭なんか下げるん!?艦娘に頭を下げるとか聞いたことないで!?」

「いえ、軽率な発言で不快な思いをさせたのは事実ですから。」

「あーもう、えぇ、ええから、顔上げてくれや。」

「………。」

「はぁ………。とにかく、今日は帰らせてもらうで。あんまり遅いと、那智や羽黒に余計に勘ぐられそうやからな。」

「わかりました。復路、お送りしましょうか?」

「いや、大丈夫や。抜け道を多くの人に知られる訳にもいかんからな。」

「了解しました。」

「あー、それと、メッセンジャー用の妖精さんを、ここに置いてくから、何かあったらこの子達を経由してやり取りして欲しいわ。」

「わかりました、助かります。」

「それじゃ、武運を祈っとるで。」

 

小声でそう言うと、彼女は部屋を出ていった。

 

 

────────────────────────

大本営艦娘派閥 No.2 山田元帥

所謂、艦娘の人権擁護派と言われる艦娘派閥のNo.2たる山田元帥が、このような惨状が起きていることを片目をつぶって見逃しているどころか、汚職によって加担している、というのは全くもって想定外の話であった。

事実、汚職関係の証拠はまだ見つかっておらず、艦娘派閥であることからも、関係者である可能性は除外していた。

しかもNo.2とはいえ、艦娘派閥トップである長嶋元帥は既に定年を超えた人物であり、事実上のNo.1とも言わている人であった。

新たに情報の洗い出しを諜報班の班長に指示しながら、最終的に、どの方法で決着をつけるのか、考えても考えても浮かぶことはなかった。

例え、今この日本で最大の戦力と影響力を有する四大鎮守府、その全てが結集したとしても、太刀打ち出来ないのではないか、そんな雰囲気まで醸し出していた。

 

そして一晩中考え抜いたが、結局打開策は浮かばず、外から聞こえた大音量のアナウンスにより我に帰るのだった。

 

 

「こちらは大本営直属憲兵隊である!本日現時刻をもって特別監査を執行する!執行権限は青木憲兵副総監!全人員はその場から動くな!」

 

妖精班長さんを即座に呼び出し、押収されてはならない書類や物品の類を、妖精さんにしか分からないようなところへ隠蔽する。

事前の準備があったからか、意外と簡単に、受け入れられる準備は済んだようだった。




先週は作者の都合により投稿することが出来ませんでした。

この場をお借りして申し上げます、大変申し訳ございませんでした。

本文に関して

  • もっと説明文的な構成。
  • 今よりも説明的な文が欲しい。
  • 今よりもさらに会話文を増やす。
  • 本文構成は全て、作者に委ねる。
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