ワールドトリガー 〜鬼殺の剣士〜   作:シナプス・フィン

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いよいよヒロインが出ます。
と言ってもちょっとしか出ませんが・・・。


最新話です。どうぞ。


第11話 ボーダーでの日常

無事にボーダーに入隊した、紘太、空閑、雨取の3人は、それぞれ訓練を行っていた。

 

「地形踏破訓練、隠密行動訓練、探知追跡訓練。

ボーダーって民間企業だって真史さんが言ってたけど結構しっかりしてるんだな・・・」

 

紘太は、訓練の質に関して感心していた。

正直な話、近界民(ネイバー)が門(ゲート)を通ってきたトリオン兵だけかと思っていた。

しかし紘太は、空閑と出会いそれは違うと考えた。

そうなると戦闘訓練以外も必要になるのだが大丈夫かと考えていた事があったが、その心配は杞憂だった。

合同訓練が終了し順位は、紘太がブッチギリの1位。

適当にランク戦で勝てば正隊員に昇格できるのだが余りにも呆気なさすぎるが下手にズルズル引き摺るのもアレなのでさっさと4000ptまで稼ぐ事にした。

そして、4000まで上げたので開発室に向かい戦闘用のトリガーを貰いに向かおうとしたその時、紘太の視線の先には、壁に持たれ掛けていた少女がいた。

康太は、それが気になり彼女の元に向かった。

 

「大丈夫ですか?」

 

肌の色は、色白でショートカットの少女だが左手を心臓の部分に当てていて息が荒く、かなり苦しそうな表情をしていた。

 

「だ、大丈夫・・・。今日は、ちょっと体調が・・・」

 

そう言いふらりと少女が倒れたが紘太が支えて何とか倒れるのを防いだ。

 

「おい!しっかりしろ!おい!?」

 

呼びかけるが下手に体を揺らしたりすると負担を与えてしまう可能性がある。

そんな時だった。

 

「・・・何をしているんですか?」

 

誰かが声を掛けてきた。

振り返ると年下の少女が警戒の目でこちらを見ていた。

 

「この人が息苦しい表情をしていたら急に倒れたんだ。

すまないが医務室を教えてくれないか?」

「え?」

 

その少女は、倒れた少女の顔を見ると疑いの顔から真剣な表情に変わった。

 

「案内します。ついて来て下さい」

「頼む」

 

紘太は、倒れている少女を担ぎ、年下らしき少女の先導の元、医務室に向かう。

 

「・・・今のは、双葉?」

 

それを遠目で見ていた女性の存在に気づかず・・・。

 

 

 

 

 

年下の少女の先導の元、無事に医務室に到着。

医療スタッフに事情を説明し紘太が担いできた少女をベッドの上に寝かせる。

 

「一先ず大丈夫です。

安静にしていれば直ぐに目覚めます」

 

そのことを聞いた紘太と少女は、よかったと一息ついた。

 

「ありがとう。助かったよ」

「いえ、気にしないで下さい。

所で、貴方は誰ですか?」

「俺は、綾瀬紘太。C級隊員だ」

「黒江双葉です」

 

お互いに挨拶をした時、ベッドで寝ていた少女が目を覚ました。

 

「・・・アレ?ここは」

「那須先輩。大丈夫ですか?」

「・・・双葉ちゃん?」

 

那須先輩と呼ばれる人物は、ゆっくりと体を起こす。

しかし、上手く力が入らないのか、思うように起き上がらない。

 

「横になった方がいい。黒江、すまないが先生を呼んできてくれ」

「分かりました」

 

黒江は、先生を呼びに席を外した。

 

「気分はどうですか?」

「幾らか落ち着いた。ありがとう。

君は、見ない顔だけど・・・」

「C級隊員の綾瀬紘太です。訓練していた際、休憩しようと思っていたら貴方が具合悪そうだったので」

「ああ、そうだったんだ。ありがとう。私は、那須玲。よろしくね。綾瀬君」

 

お互い挨拶を終えた紘太と那須。

 

「所で、付かぬことを聞きますが何故ボーダーに?

こんな事を言って申し訳ないのですが些か身体が弱い様に見えますが・・・」

「・・・実は」

 

那須さんの話を要約すると病弱の身体だが、トリオン体と健康という研究テーマがありその研究を手伝うという名目で入隊したのだとの事。

 

「知らなかった・・・。トリオン体でそんな研究してたんだ・・・」

「私が自由に体を動かせるのも、ボーダーのお陰でもあるんだ」

 

紘太は、なるほどと感心していた。

その後、医者が入って来たので後は医者に任せた。

 

「(綾瀬紘太君、ね・・・)」

 

と、心の中でそう呟く那須だった。

そして、改めて開発室に向かうのだが・・・。

 

「しまった・・・。開発室の場所知らねぇ・・・」

「開発室に用があったんですか?」

「ああ。俺、もうB級に上がったから正隊員用のトリガーを貰いに行こうと思っててその時に那須さんを見つけたんだ」

「そうだったんですか・・・」

 

そんな話をしている時だった。

 

「双葉」

「あ、加古さん」

 

今度は、ロングヘアーの大学生位の歳の方がこちらに来た。

 

「医務室に来て、どうしたの?」

「那須さんが体調を崩してたので、綾瀬先輩が運んでいたのを手伝っていたんです」

「あら、那須ちゃんは大丈夫なの?」

「今、医者の人に診てもらってます」

 

黒江との話を終えると加古と呼ばれる人物は、視線を紘太に向けた。

 

「貴方が綾瀬君?」

「綾瀬紘太です。一応、C級隊員です」

「一応?」

「B級に上がったのでトリガーを正隊員用に変えるために開発室に向かう途中だったそうです。

その時に那須先輩を見つけて今に至ります」

「あらそうだったの。開発室ならその通りの突き当たりを右に行けばすぐよ」

「ありがとうございます」

 

そう言い紘太は、一礼しその場を後にした。

 

「それにしても珍しいわね。双葉が異性に興味を示すなんて」

「か、加古さん!!///」

 

突如、揶揄われる双葉だった。

 

 

 

 

 

こうして、無事に正隊員用のトリガーを受け取り早速試そうと考えランク戦ブースにやって来た。

 

因みに、紘太のトリガー構成は、こうだ。

 

 

メイントリガーサブトリガー
弧月スコーピオン
旋空エスクード
バッグワームグラスホッパー
カメレオンFree

 

 

と言う構成だ。

正直な所、紘太は刀一本あれば幾らでも対応出来るのでそこまで使わない可能性が有る。*1

空閑にフリーの練習相手を頼もうとした時だった。

何やらC級ランク戦ブースが騒がしかったから気になり見に行ってみた。

模擬戦の様子をモニターで見ているとそこには、空閑と白い隊服を着た少年が闘っていた。

 

「どうなってんだ?」

「綾瀬!」

 

誰かに呼ばれたかの様に聞こえて振り返ると三雲と陽太郎と三輪隊の槍使いが座って観戦していた。

 

「三雲と陽太郎と・・・確か、三輪隊の」

「米屋陽介だ。よろしくな」

「綾瀬紘太です。それで、この状況は・・・」

 

三雲曰く、空閑と闘っている相手は、緑川と言って三雲と模擬戦をしていたがギャラリーを意図的に集めたのが気に入らなかったのか空閑が喧嘩を売ったのだ。

そして、今は、2本目だそうだ。紘太は、2人の戦闘を見て・・・。

 

「なるほどね・・・。安心しろ。3本目以降だが、空閑は負(・)け(・)な(・)い(・)」

 

三雲は、その言葉の意味を理解できないでいた。

そして、3本目。紘太の予想通り空閑が勝った。

その後、6、7と遊真が立続けで勝ち続けた。

 

「いいぞー!遊真ー!!」

「ど、どうして・・・」

「あの緑川って奴は、覚えた技を見せたくて仕方がない」

「けど、白チビの方は、効率良く相手を倒す事を優先している」

「こうなったら、空閑のペースだ。緑川が一矢報いる事はないだろう」

 

こうして、紘太の予測通り8-2で空閑の勝利だった。

 

「空閑」

「おお、アヤセ。どこ行ってたんだ?」

「開発室。すまないが一足先に昇格させて貰った」

「え!?」

「もう昇格したのか?・・・何かずるいな」

 

空閑がブーブーと文句を言ってきた。

 

「そう言うなって。どういう訳か、かなり上乗せされててさ。俺ももう少しかかると思ってたんだよ」

 

空閑と三雲の2人にしか聞こえないように話す。

一先ず、嘘はついていないということで空閑は、納得した。

 

「おーい。遊真、メガネ君、紘太」

 

突如、第3者の声が聞こえた。

振り返るとそこにいたのは・・・。

 

「迅さん?」

「どうしたんですか?こんな所で」

「遊真とメガネ君に用があってな。

というか綾瀬、入隊初日なのにB級とは流石だな」

 

迅がそういうと周囲がかなりざわめき出した。

目の前の緑川も驚いていた。

 

「ちょっと訓練して昇級するなんてさっさと現場に出ろって意味じゃん。

もう少し訓練楽しみたかったんだけど」

「それだけ期待されているってことだ」

 

紘太は、面倒くさい感じで溜息を吐く。

 

「と言うわけで2人借りてくよ〜」

 

空閑と三雲は、迅に連れて行かれた。

 

「なあ、綾瀬。昇級したんだろ?ならいっちょ勝負しようぜ!!」

「・・・それもそっすね。いいですよ、やりましょうか」

「その勝負、俺も混ぜろ」

 

思わずデジャヴを感じ振り返るとそこには、髭を生やした青年がいた。

 

「太刀川さん!!」

「あ、太刀川さん」

「よお、綾瀬。もうB級に上がったんだってな。

何で教えてくれなかったんだよ?」

「忘れてました」

 

本音を隠さず堂々と言うと皆が思わずズッコケた。

 

「またバッサリと・・・」

「トリガーがB級用のになったので一勝負しませんか?早速試したいので」

「お!いいぜ、やるか!!」

「太刀川さん。どうせなら、他の奴も呼びましょうか?」

「チーム戦か?それでもいいが分けるの面倒だぞ?」

「だったら、バトルロイヤルでやりません?」

 

「「それ採用!!」」

 

と言うことで、今集められる人を集めるだけ集めた結果・・・。

 

 

 

 

 

A級隊員

太刀川、出水、米屋、緑川

 

B級隊員

荒船、堤、村上、紘太

 

 

以上8名だった。

 

一先ず、紘太は、全員に挨拶をしランク戦ブースに入る。

 

『ランク戦。転送開始』

 

 

 

*1:
それは可笑しい




次回は、オリジナルストーリーとなります。


誤字脱字ござましたら連絡下さい。
では、次回。

月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで

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