ワールドトリガー 〜鬼殺の剣士〜   作:シナプス・フィン

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最新話となります。
それと、皆様のお陰でお気に入りが700件を越えました。
自分が投稿した作品の中では、一番多い数です。
今後ともよろしくお願いします。


第18話 日輪剣舞

これまでの戦況を整理しよう。

大量のトリオン兵を投入してきた敵の正体は、近界(ネイバーフッド)最大級の軍事国家『アフトクラトル』だった。

敵の主将・ハイレインは、各方面にトリオン兵を投入。ボーダーと戦闘を開始。

このまま押しきるかと思いきや、バムスターの腹部の中に新型トリオン兵・ラービットが隠されていた。

新型に手こずるボーダー、トリガー使いを標的とするラービットに対し、A級隊員がラービットを相手にしB級隊員が他のトリオン兵の対処に当たった。

 

 

 

ある程度経ったら、基地に向けて爆撃型トリオン兵・イルガーを投入し基地を襲撃。

1体ではあるが、攻撃を受けたが、残りのイルガーは、太刀川、綾瀬の活躍により迎撃され最低限の被害で抑えられた。

その後、避難が進んでいる南西地区は後回しにし戦闘隊員を一箇所に纏めて合同で一エリアずつ潰して行くと指示を出す。

その事を聞いた三雲は、南西地区にチームメイトの雨取がいると本部に話し援護に行く事になった。

そして紘太は、これまでの敵の戦術を紐解いて行くと敵の狙いは、C級隊員と推測し一足先に向かう。

その近くのエリアでトリオン兵が出現し対処に当たった。

その時いたラービットを3体同時に撃破したがこの様子を見ていたアフトクラトルの剣士・ヴィザは、以前玄界に遠征した際、対峙した御老人と太刀筋が似ていると話した。

指揮官・ハイレインは、ヴィザ1人で対処させるには、荷が重いと考え、ランバネインとエネドラにも同行させた。

これは、トリオン体でなくてもトリオン兵を斬っている様子をラッドを通して見ている為、慎重に対処したいという事でこの人員となった。

 

 

 

 

 

 

紘太がトリオン兵と戦闘を開始した同時刻。三雲は、木虎と共にC級隊員の援護に向かい合流。

だが、ラービットとモールモッドが出現しそれの対処に当たる。

戦闘の際、三雲は、紘太からモールモッドと戦っている時の教えを思い出していた。

 

『動きながら観察をするんだ。トリオン兵は、こっちでいう人工知能に似ている。

よく観察し、隙を見つけて一気に叩き込め』

 

紘太に言われた事、烏丸に教えられた事を思い出しながらモールモッドと戦闘を行い無事に倒した。

木虎も脚を犠牲にしながらもラービットを撃破。

だが、この後にアフトクラトルの兵士・ヒュースとラービット5体が追加された。

その時、木虎がラービットに捕まり、立方体(キューブ)にされてしまった。

解析班曰く、適切な解除コードをしない限り、立方体(キューブ)が破壊されることはないとの事。

その為、木虎や捕まったC級隊員が死ぬということはない。

その後、玉狛第一の木崎隊が現着し、ヒュースの足止めを行いながら烏丸と三雲にボーダー基地へ向かうように指示を出す。

紘太の所に現れた3人の近界民(ネイバー)を迎撃しながら一般人の被害を食い止めつつC級隊員を基地に逃す。

 

戦いは、いよいよ最終局面に突入した。

 

 

 

 

 

 

 

紘太が、ボーダーに入る際に提出した条件、それは、自分の使う刀を使用できるようにして欲しい。

正直な所、期待はしていなかったが迅が提言した事によりその条件が通ってしまったのだ。

良い意味で予想を裏切ってくれたお陰で、内心かなり喜んでいた。

更に、紘太の呼吸剣術に関してのデータが欲しいということでここ最近は、本部に入り浸っていたのだ。

正直、具体的なことは聞けなかったが今まさにこの為にあるトリガーだと思っている。

 

「報いを受けろ?調子乗んじゃねぇぞ、クソ猿がぁ!!」

 

液状ブレードで紘太に攻撃を仕掛ける。

すると、突如、液状ブレードが()()()()

 

「な!?」

「・・・今、何を?」

 

紘太は、3人が気付かぬ間に抜刀して斬撃を防いだのだ。

そして、紘太は、3人の前から消えて再び刀を振り下ろした。

ランバネインは、なんとかシールドで防ぐが僅かながら小さな切り傷を受けてしまった。

 

「・・・動きが変わった!?」

「お気をつけ下さい。敵の動きが先程と比べ物にならない程良くなっています」

「んなもん知るかぁああ!!」

 

エネドラは、感情に任せて紘太に攻撃を仕掛けた。

 

 

全集中 日の呼吸

 

 

㭭ノ型 飛輪陽炎

 

 

紘太は、刀を振り下ろしエネドラに攻撃する。

 

「へっ!そんなこうげ・・・!?」

 

すると、迫って来た刀身が、陽炎のように揺らぎエネドラの計算が狂った。そして・・・。

 

 

 

 

 

エネドラの伝達脳とトリオン供給機関が斬られトリガーが解除された。

 

「エネドラ!!」

「ランバネイン殿!!」

「!!」

 

ランバネインがエネドラの方に視線を向けていたその隙に紘太が、懐に入り込んだ。

 

 

全集中 日の呼吸

 

 

壱ノ型 円舞

 

 

ランバネインは、紘太の斬撃をシールドで防ごうとするが、余りの威力にそんな物はお構いなしかの用に切り裂いた。

 

「何だと!?」

 

そして、そのまま切り裂き、ランバネインを撃破した。

紘太は、その視線をヴィザに向け剣を突きつけた。

 

「残るはお前だけだ」

 

紘太は、剣を向けていたその時だった。

 

「ふ、ふざけんな・・・」

「!?」

 

紘太は、視線をエネドラに向けた。

トリガーが解除されたとしてもフラフラになりながら立ち上がった。

紘太は、エネドラに剣を構えた。

 

「この、オレ様が・・・。玄界の猿なんぞに・・・負け・・・」

 

負けてと言いかけた時、突如、エネドラの左腕に黒い針のようなものが刺さった。

 

「グアアアアア!!」

「何だ?・・・!」

 

突如、黒い(ゲート)が発生した。

すると、女性が現れた。

 

「黒い角・・・!ブラックトリガー使いか・・・!」

「ミラ!何のつもりだ!!?」

「貴方の回収を命令されたのはブラックトリガーだけなの」

「何だと!?ふざけるな!!ソイツは、オレのものだ!!」

「残念だけど貴方より相応しい使い手がいるわ」

 

それだけ言って、左腕についている装飾品を取り外した。

 

「気付いてる?貴方の目が黒くなっているのを。トリガーホーンが脳まで根をはった証拠よ。

貴方の命は、そう長くない」

「ミラ・・・!テメェ・・・!」

「とても悲しいわ。昔は聡明で優秀な子だったのに・・・。さようなら、エネドラ」

 

そう言いミラと呼ばれる女性は、トリガーを発動させ、エネドラを串刺しにし、トドメを刺した。

 

「まさか、コイツらの目的は・・・」

「ランバネイン、引きなさい。時間がないわ」

「了解した」

「ヴィザ翁、貴方も此方に。金の雛鳥の確保に向かいます」

「申し訳ありませんが、ここで彼を食い止めなければ玄界(ミデン)の兵士達と合流してしまいます。

そうなれば更に苦戦を強いられます。この場は、私が引き受けます。ミラ殿は、ヒュース殿の援護に」

「・・・分かりました。ですが、隊長も出動しています。

できるだけ、迅速にお願いします」

「承知致しました」

「逃すか!!」

 

紘太は、追撃をしようとするがヴィザが行手を阻んでしまった。

そして、ミラは、(ゲート)を閉じる。

 

「チッ。逃げられたか・・・」

玄界(ミデン)の剣士よ。貴方の名は?」

「・・・綾瀬紘太」

「では、コウタ殿。貴方を誇り高き一人の剣士として果し合いを申し込む!」

 

ヴィザは、仕込杖を抜刀し構える。

 

「・・・仕方がない」

 

紘太も日輪刀を構える。

 

「5分でケリを付けてやる・・・!」

 

睨み合う紘太とヴィザ。そして、小さい瓦礫が崩れると同時にお互い同時に仕掛けた。

星の杖(オルガノン)と日輪刀が鍔迫り合いとなりその衝撃で周囲の瓦礫が吹き飛んだ。

お互いの剣術の技量は、五分五分だが紘太の剣の一振りに掛ける思いの重さは、ヴィザ以上の力を持っている。

その想いの強さ故か、紘太が徐々に押し始めた。

ヴィザは、流石に不味いと感じ、一度距離を取った。

 

「・・・いやはや、この若さでこの技量。()()()()を思い出す」

「・・・()()()()?」

「貴方にお尋ねしたい。()()()()()という剣士をご存知ですか?」

「!?何故、祖父の苗字を知っている!!」

「祖父・・・。やはり血縁者でしたか。それで貴方の疑問ですが、答えは簡単です。私は、彼と剣を交えたのです」

「な!?」

 

紘太は、衝撃の事実を突きつけられた。

 

「貴方と闘っているとその当時の事を思い出す・・・。

あの時の敗北は、私を新たな自分と向き合わせてくれた、素晴らしい剣士だった。

彼は、今どこにいるのですか?」

「・・・亡くなったよ。2年前に」

「・・・そうですか」

 

 

ヴィザは、どこか寂しい表情をしていたが、すぐに切り替えて星の杖(オルガノン)を発動した。

 

「彼との因縁ではなく、剣士・コウタとしてお相手させて頂こう!!」

「・・・勝負だ。ヴィザ!!」

 

お互いに攻撃を仕掛け懐に入った。

 

 

全集中 日の呼吸

 

 

漆ノ型 斜陽転進

 

 

ヴィザの迫る剣戟を躱し、紘太の一振りがヴィザの肩を切り裂いた。

すぐさま反対に周りもう一度攻撃をできるように構えるがトリオン体が身体中にヒビが入りそのまま爆発した。

 

「・・・私の負けです。コウタ殿」

 

ヴィザが話をし始めた。

紘太は、いつでも反撃できるように構える。

 

「またお会いしましょう・・・。我が宿敵よ」

 

ヴィザは、それだけ話すとミラの(ゲート)が発生し撤退した。

撤退したのを確認すると紘太は、すぐに本部に連絡した。

 

「こちら南西地区の綾瀬です。人型近界民(ネイバー)3人を撃破。

その内2人は、撤退。1人は、仲間の手で殺されました。回収班を回して下さい」

 

 

 

 

 

紘太が、本部に通信が入ると鬼怒田室長は、力尽きたかのように崩れた。

 

「あやつは、何なんじゃ・・・」

「・・・本当に寿命が縮みましたよ。

それにしても、人型近界民(ネイバー)をたった1人で撃破するとは・・・」

「綾瀬隊員」

 

すると、城戸司令が紘太に声を掛ける。

 

『何でしょうか?』

「C級隊員の援護に迎え。新たなブラックトリガー使いが出現しA級B級合同で対処に当たっている。

座標データを送る。確認後、直ぐに迎え」

『了解。直ちに向かいます』

 

紘太は、それだけ話し通信を切った。

 

「・・・やはり鱗滝氏の孫か。ちゃんと血は受け継いでいるな」

 

城戸司令もどこか疲れた雰囲気を出していた。

肝心の本部長は、どこか安心した表情をしていた。

 

 

 

 

 

「・・・無事で居ろよ、みんな」

 

紘太は、それだけ呟いて猛スピードでC級隊員の所に向かった。

 

 

 




今回は、ここまでとなります。
それと、アンケートの件ですが紘太は、玉狛第二に所属させない形にさせていただきます。
ただ、一友人として絡んだりしますので出る頻度は減ると思いますが出す事には変わりませんので。
改めて、どの部隊に所属させるかまたアンケートをするかもしれないのでその時は、またご気軽に投票してください。
具体的な内容詳細は、次回の投稿で話します。
※主に選んだ理由。


誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。

月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで

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