では、どうぞ。
ランク戦Round1を完全勝利という形で収めた修達。
そしてその数日後、玉狛支部小さな祝賀会をしていた。
「しょくん!よく頑張った!先輩としても鼻が高いぞ!」
「早速、俺が教えた事を活かしていたな」
「そうだな。修の動きも大分変わり始めてきたな」
「ありがとうございます」
「でも、油断は禁物よ。
アンタ達が蹴散らした下位グループとは違って次に戦うB級中位グループはそこそこまあまあよ。
部隊ごとに戦術があってちゃんと戦いになってるわ」
「・・・そこそこまあまあ?」
「ふむ。じゃあ上位グループは?」
「上位グループはかなりまあまあ。どの隊にもA級レベルのエースがいるわ。
A級にいたことある隊もあるし名実ともにA級予備軍ね」
「・・・じゃあA級は?」
「A級は・・・。全力でまあまあね」
「まあまあしかいないじゃん」
「つか、自分もA級だからまあまあって評価になるんじゃ・・・」
「余計な事を言わなくていいわよ、紘太!!」
紘太のセリフが癇に障ったのかヘッドロックを仕掛けるのだが紘太は、それを難なく躱す。
そして、小南が息切れしている中、紘太が話す。
「でも、小南さんのいう通り修達が次戦う荒船隊や諏訪隊は、遊真程じゃないけど腕は立つ。
だからしっかり戦術を練らないとやられるぞ」
「コウタは、戦ったことあるの?」
「荒船さんと堤さんは、変則の即席チームで1回だけ。
だから俺から何か聞き出そうとするのは、あまり期待はできないぞ」
「ふむ、それは残念。それでその2チームは、どんなチームなの?」
「諏訪隊は・・・」
「京介」
すると、木崎が待ったをかけた。
「なんでもかんでも教えるな。自分たちで調べさせろ」
「レイジさん・・・」
「作戦室に過去のランク戦のデータがある。宇佐美が来るまで見ておけ」
「「はい!」」
「了解」
木崎にそう言われると3人は、ログを見に部屋を出た。
「・・・ちょっと厳しく無いですか?」
「情報収集も立派な訓練だ。
アイツらの戦いは、もう始まっている」
「まあ、なる様になるでしょう」
『コウタの言う通り、オサム達なら大丈夫だろう』
レプリカも紘太の言い分に賛同し、紘太は、ソファーから立ち上がる。
「もう行くのか?」
「はい。今日は、玲さんの訓練の付き合いもありますので」
「そう言えば、那須さんと仲がいいと聞いているが?」
「と言っても本部で話をするくらいですよ?あ、いけね。そろそろ時間なんで行きます」
「そうか、また来いよ」
「偶には、飯でも食べに来い」
「はーい!」
そうして紘太は、玉狛支部を後にした。
場所は変わり、本部の那須隊室。そこの訓練室で紘太と那須が戦っていた。
「相変わらず強いな・・・」
「あぅ・・・。全く当たりませんでした・・・」
熊谷は、紘太の強さに苦笑いを浮かべ日浦は、がくりと項垂れていた。
2人の戦闘が終了し訓練室から出てきて一休みする事になった。
そして那須は、紘太にある事を尋ねる。
「ねぇ、紘太君。素朴な疑問なんだけどどうやってその剣術を覚えたの?」
「どうとは?」
「ボーダーで言うと仮想訓練室で反復練習したりトリオン兵を出して実践的に戦える様にしたりしてるけど紘太君の場合は、どうなんだろうって」
「そう言う事ですね。と言っても特に特別な事はしてませんよ」
「そうなの?」
「はい、ただ三途の川を何回か渡る手前にはなった事はありますけど」
「「「・・・えっ?」」」
紘太は、玉狛で話をした事をそのまま話した。
「「「・・・・・・」」」
その結果、青ざめて引いてしまった。
「いや、引く事ないでしょう」
「「「それは無理」」」
「仲がよろしいことで・・・」
紘太は、彼女達のシンクロ率に思わず苦笑いを浮かべた。
「このことを知っているのは?」
「玉狛の人達と本部長と、後、三途の川を渡りかけたって言う点では、双葉が知ってます」
「え!?本部長も知ってるの?!」
「本部長の師匠は、俺の爺ちゃんなんだよ。
俺も爺ちゃんから剣を習っていたから俺は、本部長にとっては弟弟子って事になるな」
「・・・アンタの交友関係凄いな」
熊谷は、思わず引き攣った顔をしていた。
「あ、それとまだ時間ありますか?羅刹のデータ取りを頼まれていたので」
「いいわよ。頼んでいる身だからそれくらい全然良いよ」
すると那須は、立ち上がろうとした時、身体がふらついた。
それを紘太が受け止めた。
「大丈夫ですか?」
「・・・うん///」
那須は、思わず頬を赤くした。
すると、パシャリとシャッター音がなった音が聞こえた。
「「え?」」
振り返ると熊谷が、携帯を取り出しカメラアプリを起動した。
高画質のフルサイズでこの記録を鮮明に写していた。
日浦は、隣でキラキラした目で見ていた。
「く、くまちゃん?」
「いや〜いいもの見せて貰ったよ」
「ちょっとくまちゃん!!」
顔を赤くしながら画像を消すように言う那須だが親友の見た事のない表情のあまり揶揄う熊谷だった。
紘太も若干だが顔を赤くしていた。
数日後。玉狛支部で修の様子を見にきた紘太。
学校でもランク戦の作戦を考えていたみたいだが何やら行き詰まっている様だった。
「ダメだ!選択肢が多すぎます!!!」
修の魂の叫びと言える声が部屋のドア前まで聞こえた。
「お邪魔しま〜す」
「あ、いらっしゃい、紘太君」
「アンタもよく来るわね〜」
「学校でも行き詰まってたみたいだったので様子を見に来たんです。
案の定、予想どおりになりましたけど」
「こ、紘太・・・」
「偶には息抜きで外にでも出てみたらどうだ?
閉じこもっていても何も変わらんぞ」
と言うことで、修、遊真、千佳、紘太の4人は、自転車でサイクリングに洒落込もうと言うことで外に出た。
「それじゃあ、行ってきます」
4人は、自転車に乗り近くの公園まで出かけた。
「そう言えば、遊真君。自転車乗れる様になったんだね」
「コツさえ掴めば簡単だからな。スピードの上げ方も!」
そういい遊真は、自転車のスピードを上げた。
「あ、こら空閑!スピード出し過ぎるな!」
「分かってるよ!」
そんなこんなでとある公園で休憩する。
「いい気分転換になったか?」
「と言っても、こんなことをしていい作戦が思いつく訳・・・」
「お前達、何している?」
突如、知っている人の声に呼ばれた様に感じ振り返ると烏丸さんが何やら荷物を持っていた。
「烏丸先輩」
「ちょっとガス抜きです。烏丸さんは?」
「さっきバイトが終わったんだ。
店長が差し入れくれたからみんなで食べようと思ってな」
「そう言えば、小南先輩が昼食を作ってましたよ」
「今回は、ハヤシライスに挑戦していたよ。
カレーだけどカレーじゃない。大変美味しかったですぞ」
すると烏丸は、手元にある寿司を見て数秒悩み・・・。
紘太達に渡した。
「じゃあな」
それだけ伝えて烏丸は、その場を去った。
「本当に俺達だけで食べていいのか?」
「・・・せっかくだし食べよっか」
「だね」
と言う事で、烏丸から頂いた差し入れを食べる事になった一同。
遊真は、興味津々で寿司を見ていた。
「・・・ふむ。みた事のない形状だ。上に乗ってるのは魚か?」
そして寿司を一つ食べた。
すると、わさびの辛さに当たったのか悶絶していた。
千佳がわさびについて説明すると遊真は、何やらハマりそうな顔をしていた。
「わさびでツーンか・・・」
「修?流石にそれでヒント浮かぶと言うのは難しいと思うぞ・・・」
「あ、えと、それもそうか・・・」
「フッ・・・」
「ハハッ・・・」
紘太と千佳の笑い声が皮切りに皆が笑い出すのだった。
そして、ある程度スッキリしたのか修は、改めて作戦を練るのだった。
そして、いよいよランク戦当日となった。
今回は、ここまでとなります。
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では、次回。
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