ワールドトリガー 〜鬼殺の剣士〜   作:シナプス・フィン

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最新話となります。


では、どうぞ。


第26話 Round2終了後にて

玉狛第二が勝利し総評が終了し、次回の対戦カードが決まった。

その相手は、那須隊、鈴鳴第一の三つ巴となった。

 

「・・・チームの構成は、結構似てるな」

「ところで、紘太先輩。那須先輩と仲良いんですか?」

「え?まあ、仲良いけど、何で知ってるんだ?」

「噂になっていますよ。よく2人が一緒に帰る姿も見られていましたし」

 

黒江も自分も見たことあると話していた。

 

「え?マジで?」

「気づいてなかったんですか?」

「全く。まあ、玲さんの体調面もあるから下手に心配させるのもな・・・」

「・・・そうでしたか」

 

2人が知り合ったのは、元のきっかけは、那須が体調不良を起こしてからだ。

これがきっかけというのは、些かどうかと思うが・・・。

 

「まあ、なる様になるだろう・・・。

双葉は、この後どうする?俺は、修達に会いに行くけど」

「私は、加古さんの所に行きます」

「そっか。遅れるとまずいから行くか」

「はい」

 

そして、観戦ブースから出ようとした時、嵐山隊に挨拶をすることにした。

 

「嵐山さん」

「おお、綾瀬君!随分珍しい組み合わせだな」

「嵐山さん、時枝先輩。お疲れ様です」

「双葉ちゃん、お疲れ様!」

「・・・どうも」

 

木虎に挨拶されるが双葉は、そっけなく返す。

解説しよう。木虎の対人欲求は、年上には『舐められたくない』、同年代には『負けたくない』、年下には『慕われたい』と極端。

年下の双葉にはいつも冷たい態度を取られる為、結構なダメージを受けている。

そして、心の中で涙を流しているのだ。

 

「お疲れ様。2人は、仲良いの?」

「紘太先輩は、私の剣の師匠です」

「そうなのか!」

「確かに、綾瀬君の腕なら問題ないね」

「いや〜・・・。俺自身、今でもこのやり方でいいのか合っているか不安になりますよ」

「今まで教え子を受け持ったことはなかったのかい?」

「はい。初めての事だらけで正直、双葉には、申し訳なくて・・・」

 

などと後輩育成関係で話の花を咲かせる紘太、時枝、嵐山。

そんな中、木虎の心中はというと・・・。

 

「(双葉ちゃんが、綾瀬君の弟子・・・!?なんて羨ましいぃ!!)」

 

木虎は、またしても嫉妬の炎を滾らせていた。*1

どこか見たことある光景に紘太は、後ろを見ることにした。

そして、改めて修達の所に向かうとそこには、修達の他に緑川、米屋、古寺、歌川、菊池原が屯っていた。

 

「修、みんな」

「紘太!」

「紘太さん」

「お、コウタだ」

「おお〜、綾瀬君!」

「綾瀬先輩だ」

「うわ、出たよ人外・・・」

 

菊池原は、どこか嫌そうな顔をしていた。

 

「作戦、うまくいったな」

「お陰様でね・・・」

 

修は、苦笑い気味に答え紘太とハイタッチをした。

 

「ランク戦見にきたの?」

「ああ、教え子と一緒にな」

「教え子?」

「双葉と見てたでしょ」

 

ここで話したのは緑川だった。

 

「双葉?」

「そうだぞ」

「マジ?綾瀬、お前、那須だけじゃなく黒江ちゃんまで誑かしたのか?」

「米屋先輩?いっちょぶった斬られます?」

 

紘太は、瞳が深紅になり羅刹をいつでも発動できるようにしている。

 

「じ、冗談だって!」

「正直、意外なんですよね!双葉が心開くなんて」

「そうなのか?」

 

緑川は、慌てながら話の話題を変えた。皆は、安心した表情を浮かべた。

紘太は、怒りをすぐに沈めると緑川の話を聞く。

 

「双葉、ちょっと人見知りのところあるから。どうやって弟子にしたの?」

「えっと、話を遮って悪いんだけど、双葉って名前の人、誰?」

「修と遊真は、一回だけ会ってるぞ。A級加古隊の黒江双葉。

大規模侵攻で援護してくれた弧月使いの女の子だ」

 

「「あっ!!」」

 

修と遊真は、思い出したかの様に声を上げた。

 

「あの時の子か・・・」

「コウタの弟子になったのか。闘ってみたいな」

「機会があったら紹介するよ。それで、弟子になった経緯だけど大規模侵攻で一緒に闘っていたその時に言われた」

 

そして、ランク戦終了後なのに遊真と緑川は、ランク戦をする為、個人ランク戦ブースに向かった。

 

「仲良いですね〜・・・」

「ですね〜・・・」

 

すると、宇佐美の携帯に着信が入った。

 

「レイジさん。迎えに来たって。修君と紘太君は、どうする?」

「僕は、空閑の所に行きます」

「俺も残ります」

「そっか。じゃあ、明日ね」

 

宇佐美と千佳は、木崎が迎えに来たのでそのまま帰宅する事にした。

 

 

 

 

 

場所は変わり、個人ランク戦ブース。

そこでは、緑川と空閑がランク戦を行っていてその様子をモニターで見ていた。

30本やった結果、21-9で遊真が勝ち越した。

 

「遊真、だいぶ動けるようになったな」

「けど、緑川の奴も負けてない」

 

と、紘太と米屋は、2人の模擬戦を見て素直に感想を漏らしていた。

 

「あ〜らら。やればやるほど勝てなくなるや・・・」

「ふむふむ。だいぶ分かってきたぞ」

 

そう言いながらランク戦の個人ブースから出てきて頷きながら来た。

 

「21-9。この割合だと、丁度、7-3と言ったところか」

「7-3か・・・。まあ、前よりかは、マシか・・・」

「成長したな、ミドリカワ」

「そういや、綾瀬はやらないのか?」

「今日は、修のランク戦を観に来ただけでしたから・・・」

「んだよ、釣れないな〜」

 

と、米屋から不満の声が漏れた。すると突如、野次馬が騒ぎ出した。

振り返ると鈴鳴第一の攻撃手(アタッカー)・村上が中に入ってきたのだ。

 

「あ、村上さんだ」

「鋼さん」

「緑川、丁度よかった。相手してくれないか」

「あぁ〜今日は、ポイントが惜しいからまたの機会で」

「なら、俺とやりませんか?」

「お前、グラスホッパー入れてないだろ?」

「あぁ〜、なるほど。空閑対策ね」

 

村上がここにきたのは、グラスホッパー対策ということで緑川に対戦相手を頼んだのだが・・・。

 

「だったら、オレとやろうよ」

 

遊真本人が直接対策しないかということで対戦する事になった。

そして、10本勝負と5本試合した後、15分休憩の後に再開するという条件を付け加えた。

いざ闘った結果、なんと6-4で遊真が負けてしまったのだ。

何故、巻き返す事が出来たのかそれは、村上が、副作用(サイドエフェクト)持ちだからだ。

 

 

強化睡眠記憶:経験した技術や知識を15分程度の睡眠で完全に定着できる。

 

 

具体的な例を挙げると学校の教科書を一通り読み15分眠ると覚えているという代物だ。

この副作用(サイドエフェクト)もあり、彼は、攻撃手(アタッカー)No.4という称号を持っているのだ。

 

「・・・なるほど、これは強敵だ」

 

しかし、遊真の表情は、苦い顔ではなく寧ろやる気に満ち溢れていた。

 

 

 

*1
主に黒江と仲良くしているから




今回は、ここまでとなります。


誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回

月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで

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