では、どうぞ。
大型連休を利用し、実家に帰郷していた紘太。
そして、四塚市に合宿に来ていた玉狛第二。
修達は、今後のランク戦の為に鍛えようと思っていた矢先、今まで見た事のないトリオン兵と遭遇した。
交戦する中、雨取の首に爆弾型のトリオン兵がくっついて人質になってしまった。
そして紘太は、この物語の鍵となる少女・リリスと邂逅。
新たな戦いの火蓋が切って落とされたのだった。
一先ず、情報を得るためにお互いの戦闘行為を中断した。
「しかし、修達も来ていたとはな・・・」
「僕としては、紘太が四塚市に実家があるとは思わなかったよ・・・」
「お前達」
すると、席を外していたゼノが現れた。
「いつになったら千佳の首についてるこれを外すんだ?」
「外すつもりなどない」
「それで、お前の目的は何だ?」
「お前なのではない。ゼノ様と呼べ」
「・・・それで、ゼノ様は、どこの国から来たの?」
だが、ゼノは回答を拒否。だが・・・。
「リリス。君達はどこの国から来たんだ?」
「乱星国家エルガテス」
「リリス!?」
紘太は、既にリリスと仲良く話をしている。
そのことに思わずこの2人の対応に驚くゼノ。
「遊真、知ってるか?」
「いや、聞いた事ない。レプリカは?」
『残念だが、こちらにも記録はないな。乱星国家は、決まった軌道で動かない未知の星だ。
ユーゴも全ての国を巡った訳ではなかったからな』
「(トロポイのトリオン兵・・・。珍しいな)」
「リリスは、追われてるの・・・。エルガテスを裏切ったから」
「なら、事情を説明してくれたら助ける事もできたかもしれないじゃないか!!」
「オレは・・・リリス以外を信じない」
リリスは、ゼノの様子を見てある決心をする。
「約束する!必ず爆発はさせない!!」
「勝手に約束するな!」
「でないと、リリス。ゼノについて行かない。一人で逃げる!」
その言葉に思わず言葉を詰まらせたゼノだった。
「一週間後には、他の惑星国家が近づくからその時にこの星を出ていく。
その間だけ、逃げ切れれば何とかなるから」
「船はあるのか?」
「うん、逃げてくる途中で攻撃を受けたけど自己修復モードが動いてる。
人質を取っておきながらこんな事を言うのも何だけど、リリス達を助けて!!」
リリスの懇願に対して、修は、チラリと遊真を見る。
「・・・嘘は、ついてない見たいみたいだな」
「なら、千佳を解放しろ!!」
「外さないと言ったはずだ。トリオンが必要だからな」
「何を勝手に・・・!」
すると、修の携帯に着信が入った。
相手は、宇佐美だった。
「何だそれは!?」
「僕達の仲間からの連絡だ。ずっと帰ってこないから心配しているんだ」
「通信端末か・・・。誤魔化せ。いいな」
ゼノの言い分に了承し電話に出る。
「もしもし、宇佐美先輩?」
『あ、修君!よかった繋がった!今どこ?何してるの?』
「えっと、実は・・・」
すると紘太は、ある提案を思いつき修に変わるように指示する。
修は、何を考えているか分からないが一先ず任せる事にした。
「俺です。宇佐美さん」
『え!?紘太君!?』
「実は、ランニング中にばったり会いました」
『そうだったんだ・・・』
「今、実家にいます。今日は遅いのでそのまま家に泊らせます」
『でも、迷惑じゃ・・・』
「両親は、急用の仕事で家を出ています。道場がありますので布団を敷けば問題ないです。
暖房も完備しているので1日くらいなら問題なく過ごせますよ」
『分かった。それじゃあ、修君達をよろしくね』
「分かりました」
そう言い着信を終了した。
「第一関門は、クリアだな」
「・・・ありがとう、紘太」
『それでも、ゼノとリリスを追ってきた敵とチカの事。問題は山積みだ』
「ああ・・・」
レプリカの言う通り、問題は山積みだ。
そして、これ以上の移動は、不味いのでこのまま野宿する事になった。
紘太は、目を瞑り僅かな睡眠を取っている時だった。
「・・・敵だ」
「・・・何?」
「2人を起こせ」
そして、雨取とリリスを起こしゼノが監視用で展開していたトリオン兵を回収するとゼノが雨取の手を取り逃げ出す。
「ゼノ!乱暴しないの!」
「あのバカ!!」
紘太は、悪態を付けつつゼノを追いかける。
そして、道路に出ると攻撃が止まった。
「攻撃、止まったな」
「あぁ・・・」
そして、先程の場所には、戻れないと考え、ゼノ達を安全な場所に匿う事になった。
どこに行くか考えた結果、ボーダーの合宿所前にいた。
中に入るか考えている時だった。
「みんなおはよ〜」
「烏丸先輩!小南先輩!?」
「港で朝市やってるって聞いたから買い物に行ってきてその時、ばったり会ったんだ」
「夜行バスでさっき着いた」
「ていうか、綾瀬も来ていたなんて驚いたわ。所で、そっちは?」
「こっちは、俺の地元の友人です」
「私は、リリス。こっちはゼノ」
「おい!余計な事をペラペラと話すな!」
「綾瀬も合宿か?」
「俺の場合は、帰郷ですけどね。不本意ですけど1週間くらい滞在予定です」
「実家に帰るのがそんなに嫌なの?」
「・・・ここには、かつて死んで行った者達の魂が蔓延っていた街です。
俺の両親は、警察官でその不可解な死の調査に本腰を入れる為に四塚市にやってきたのです」
思わず、小南、宇佐美、修、雨取がごクリと飲み込んだ。
ゼノとリリスも思わず身構えた。しかし・・・。
「そ、その原因は、解明されたの?」
「はい。全て、俺が今でっち上げた嘘ですから」
「「「・・・へっ?」」」
「今の話、全部嘘です」
皆が唖然とする中・・・。
「だ、だ、騙したの〜!!!??」
「いや〜、咄嗟のネタでしたからね」
「やるな、綾瀬。驚きは、しなかったが中々面白かったぞ」
「うむ。オサム達も張り詰めていたぞ」
などと小南がガミガミ言い出す中、ポカーンとするゼノとリリスだった。
その後、朝食でシーフードカレーを食していたのだが・・・。
修は、なぜこんな状態なんだ?と困惑していた。
紘太は、食事の前に一度、両親にボーダーの仕事で近い内に任務で仕事に出ると話していた。
食事もこちらで済ませると伝えた。そして、食卓に戻るのだが・・・。
「え?なんですか?」
「お姉さん達もカップルなんですか?」
「え?なんですか?」
「お姉さん達もカップルなんですか?」
烏丸とリリスのやりとりが何故かループしていた。
「どう言う状況だ・・・」
紘太は、頭を回転させて考えては見たものの答えは、出なかった。
そして、食事を終え一休みしていた時だった。
突如、小さな地震が起きた。
「これは・・・!」
「まさか、今朝の!?」
「何!?どうしたの?」
「今朝のってなんだ!?」
『ここに来る途中、ユウマ達は、姿が見えないトリオン兵に襲撃を受けた』
「何!?」
「どうして言わなかったの!?」
烏丸と小南は、外に出て応戦する事になった。
宇佐美のオペレートだと、既に近くにいるはずなのだが未だその姿が見えない。
ステルス機能を持っているのと思ったがそれも違った。
紘太は、ある一つの仮説を立てた。
「(空、正面、透明じゃない・・・。まさか!?)
2人共気をつけて下さい!敵は地中だ!!」
「「「!?」」」
「地中ですって!?」
「そうか・・・。だから光弾が一つも当たらなかったのか・・・!」
そして2人は、すぐさま応戦する。
小南の斧で地面を割り、烏丸が銃撃で撃破した。
そして、すぐさま対応し敵をどんどん減らして行く。
「リリス、今のうちに逃げるぞ」
そしてゼノは、リリスを連れて逃げようとしたが・・・。
「よせ!敵に勘付かれるぞ!!」
「「!!」」
紘太に言われ、思わず足を止めたが2体がこちらに迫ってきた。
「言ってるそばから・・・!修達は、ここにいるんだ!!レプリカ、手を貸してくれ」
『何か作戦があるのだな』
「そう言うことだ!」
紘太は、そう言い外に出る。
「紘太!!」
紘太は、そのまま外に出た。
「トリガー・
すぐに戦闘体に換装した。
『それで、具体的な作戦は?』
「具体的って言っても力押しだけどね・・・。滝壺で敵を地中から叩き出して一気に仕留める。
俺が指示するからその時に
『了解した』
そして、息を吸い込み・・・。
全集中 水の呼吸
「レプリカ!やれ!!」
『承知した!』
紘太に言われた通り
捌ノ型 滝壷
そしてそのまま弧月を地面に叩きつけた。
ドゴーーン!!!!
勢いよく叩きつけた弧月の衝撃によって地面に隠れていたトリオン兵が現れ空中に飛んでいった。
「とりまる!!」
「残りのトリオン兵!一体誰が?」
紘太は、空中に飛ばされたトリオン兵が落ちて来るタイミングで一気にケリをつける。
全集中 水の呼吸
肆ノ型 打ち潮
そして、トリオン兵を切り裂き敵を倒したのだった。
「ふぅ。レプリカ、残存勢力は?」
『さっきコウタが倒したので最後だったようだ』
「なら、ミッションコンプリートってね」
それだけ呟くと、そのまま皆がいる合宿所に戻った。
今回は、ここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。
月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで
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出さない