戦闘が終了し、紘太が合宿所に戻った。
一度、家に戻り合宿所に泊まり込みをするために支度すると話した。
「みんな」
「紘太。親御さんの許可は?」
「取れた。渋ってたけど」
その後、紘太と修は、合流し移動を開始した。
「「へっくし!」」
「へっくし!!」
突如、ゼノ、リリス、そして遊真がくしゃみをした。
「寒いのか?」
「寒くなどない・・・ハックし」
「素直じゃないんだから〜」
「リリスは、大丈夫なのか?」
「うん、寒くないよ」
紘太の問いに、リリスは、元気に応える。
「・・・
「いや、3月の半ば頃までは、こんな気候かな」
「この時季は、寒いからな。一応、4ヶ月後は、あっつくなるぞ」
「暑い時もあるのか・・・」
「エルガテスはどんなところ?」
「とっても暑い国よ!周りは、砂漠だらけ」
「まるでエジプトだな」
「エジプト?」
「何だそれは?」
「分かりやすく言えばエルガテスの
ゼノは、そんな所があるのかと話した。
「そこに向かうのはやめておけ。
ここは、小さな島国だから海やら谷やらを越えないといけないから先に朽ち果てるのがオチだぞ」
「そんなに遠いの?」
「お前達で言う飛行艇に乗れば半日だけど、惑星国家に行くのはかなり大変だ」
「お前達が使っているルートでは、いけないのか?」
「千佳ちゃんを人質で連れて行くとなると最低でも1ヶ月はかかる。
エジプトに行くための身分証明証がいるからな」
「・・・
紘太は、予備の上着を出した。
「着るか?」
「いらん」
「オサムとコウタは、優しいね。リリス達を普通の人間として扱ってくれて」
「
「そう言うこと」
そんな話をしつつ、移動した。
そして、廃棄された遊園地に辿り着いた。
「合宿所の方が良くね?」
「あそこに潜伏したのが敵に知られてしまっているからな」
「ゼノは、これ以上貴方達に迷惑を掛けたくないのよ」
「お前、つまんないウソは付かないけど素直じゃないな」
「必要以上に借りを作りたくないだけだ!
それと、オレ様の事はゼノ様と呼べと言ったはずだ」
「はいはいゼノ様」
遊真は、はいはいそうですかのようなノリで受け答えする。
「合宿所の方が絶対安全なのに」
『オサムの言う通りだ。下手に移動するより留まった方が安全だと思うが?』
「何故、敵の心配をする?仲間を人質に取られているからか」
「オサムは、面倒見の鬼なんだ」
「その面倒見が災いにならないように気をつける事だな」
「そう言うお前は、リリスの安全を最優先して自分の身を滅ぼさない事だな」
「またそう言う言い方するんだから〜」
リリスがゼノの言い方にケチをつける。
「ゼノ様、尻に敷かれてるな」
「何!?俺達は、常に対等だ!」
「いや、そのやりとりは、完全に俺の両親の痴話喧嘩に似ている」
「そうなのか?」
紘太の言い分に思わず尋ねる遊真。
「正直、痴話喧嘩を聞くのが嫌で家を出て三門市に戻ったって言うのもある」
「そんなに嫌だったのか?」
「ああ。お陰で結構気楽にやれてる」
「・・・お前は、変な奴だな」
「お前の捻くれ根性ほどじゃねぇよ」
「何だと!?ハクシュ!!」
紘太は、平然と切り返しゼノは、ムキになった。
しかし、寒さの影響かくしゃみをしてしまう。
「流石にここにいるのは、マズイな」
「そうだなぁ・・・。あっ、あそこなんていいんじゃないのか?」
修が見つけたのは、お化け屋敷だった。
現在は、使われていないから問題はないだろうと言うことで移動する事にした。
お化け屋敷の中に入ったがゼノは、というと・・・。
「な、何だこの部屋は・・・?」
部屋の作りに対して驚いていた。
「・・・悪趣味、極まりないな」
「元々この施設は、人を怖がらせて楽しませる為のアトラクション、所謂娯楽施設だ」
「怖がらせて楽しませる娯楽施設!?意味が分からん!」
遊真がwolfと書かれたスイッチを押す。
ワオーーーン!!
ゼノは、思わずビビってしまった。
「つまり怖いんだな。ゼノ様は」
「意地張るねぇ〜」
「こ、怖くなんてない!!だが、安全を確認しない事には・・・!」
そう言い部屋の奥に入り椅子に座る。
「随分と心配性だな。いつもこんななのか?」
「そうだよ。ゼノは、心配性なんだ」
「・・・慎重なだけだ」
紘太は、やれやれと言った雰囲気で首を振った。
「(千佳ちゃんからトリオンがリリスに向けて流れていっている。
彼女が
紘太の透き通る世界は、トリオン体で過ごす事が多くなった影響でトリオンの流れを理解することができるようになった。
この仕組みのおかげかどうかは、不明だが、風間のステルス戦術やエネドラの液状ブレードもなんなく対応できるようになった。
紘太がそんな考えをしている時、皆で食事を取る事になったのだが・・・。
「何故、たこ焼き?」
「宇佐美先輩が持って行けって・・・」
紘太としては、色々と突っ込みたい所ではあるが・・・。
「・・・作るか」
「だね・・・」
これ以上考えるのは、面倒だったのでやめた。
紘太と修は、手際良く作っていき出来上がり皆で食すのだが・・・。
ゼノは、警戒心のせいか、手を付けない。
「食べればいいものを・・・。食べないと体が持たないぞ」
「・・・余計なお世話だ」
と言いつつ腹がなり本人は、渋々食べた。
たこ焼きを食したが熱さのあまり思わず驚いてしまった。
だが、気に入ったのかたこ焼きを吟味し始めた。
「ゼノ様やリリスと同じようにオレもソースの味を知った時は、割と感動したぞ」
「・・・
そして終いには、たこ焼き機を分解し見始めた。
「ゼノ。お前、異様な程機械に興味を持つな。何故だ?」
「お前が知る必要はない」
「ゼノは、トリオン兵のエンジニアをしているの」
「エンジニア?」
「リリス!?」
「いいじゃない!コウタは、ゼノを心配してくれてるんだから。
それにユウマは、自分が
そして、ゼノは、何も言えずそのまま言葉を詰まらせたのだった。
「それでリリス、ゼノがエンジニアって?」
「ゼノはね。エルガテスの一番凄い学校で一番の成績を取ってるの!それに凄く強いんだ!」
紘太は、その話を聞いてある程度納得はしたが一つの疑念が浮かんだ。
それは、何故築き上げてきた物を投げ出してまでリリスを守るのかその理由が分からなかった。
紘太は、その強い意志が何なのか、彼を動かしている心の動力源がわからなかった。
そんな考えをしていると知らぬ間にゼノと修が戦う事になった。
場所は、河川敷に移り、ゼノと修が対峙していた。
「なんか俺が考え事している間に決闘する事になっているけど?」
「オサムがゼノ様やリリスの事を知りたいからって事で始まったそうだ」
「流石は、面倒見の鬼。何ともまあ・・・」
紘太は、呆れながら2人を見ていた。
「そう言えば、コウタもトリガー使いなんだよね」
「ああ。トリガーを使う組織で遊真と同期なんだ」
「そう言う事」
「へぇ〜」
そんな話をして2人が戦闘をしている時だった。
「!!」
紘太が敵の気配を感じ取った。
「オサム!後ろだ!」
「敵襲だ!リリスと千佳ちゃんは、安全な場所に隠れているんだ」
「う、うん!」
「分かったわ!」
「おい!リリスに命令していいのは俺だけだ!!」
とか言いつつリリスを守るゼノ。紘太と遊真は、トリガーを起動し迎撃の準備をした。
そして、ゼノが操るトリオン兵、メリッサがビットでレーザー攻撃を受けた。
しかし、球体状のトリオン兵がノイズを走り分裂した。
「分裂した!?」
「ダメージを受ける度に分身を増やすのか・・・」
分裂したトリオン兵は、修、遊真を攻撃する中、紘太は、分裂する敵の動きを見て弱点を探していた。
そして、紘太が一体の敵の注意を引きつけたお陰かは、不明だがゼノの攻撃で分裂体と本体のトリオン兵を同時に撃破した。
「(敵の狙いは、リリスなのは間違いない。
正直、後手に回っているのが否めないが、何か対策を練らないと・・・)」
紘太は、彼女の様子を心配していた。それは、彼女自身の様子だった。
ここ数日、敵に見つからない様に外に出歩かないようにしていたが時折寂しい表情を見せていた。
「(こりゃあ、一波乱ありそうだな・・・)」
紘太は、そう言い今いる河川敷を見通せるビルを見つめていた。
※オマケ
「あの2人が逃げてきた
「見たいね・・・」
「ていうか、紘太先輩、俺達に気づいているよね?」
「・・・完璧にこっちを見たわね」
紘太の人外スキルを目の当たりにする2人だった。
今回はここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡ください。
では、次回。
月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで
-
出す
-
出さない