では、どうぞ。
大型トリオン兵を撃破した翌日。
四塚マリンワールドで訓練ををする事になったのだが・・・。
「アレは訓練に必要なものか?」
ゼノの視線の先には、プールで遊ぶアイテムが所狭しと並んでいた。
「オレもごもっともだ・・・」
「あ、アレは、訓練に使うって栞さんが・・・」
「わーい、あっさり犯人が特定された〜」
紘太は、物凄い棒読みで犯人見つけたと言う。
終いには、遊ぶ気満々の声がダダ漏れだった。
「マイク切り忘れているぞ、しおりちゃん」
やれやれと肩を振る一同だった。
そんなこんなで、着替えを終えた男性陣は、一足先に準備運動をしていた。
「しかし、これだけの大量の水を使うとは、恵まれてるんだな
「とは言っても、プールの水を作るには、それなりの手間は、掛かるかな」
「まあ、ある程度使い回しているってのもあるけどね」
「そうなのか?」
「エルガテス程じゃ無いかもしれないけど、水が限りある資源である事には違いないからね」
「その点は、他の国と似ていると言ってもいいからな」
「田んぼや畑の収穫を左右する水は、凄く大事だったから神様が祀ったんだって親父から聞いた事がある」
「なるほど。だから水に入る前は、こうした儀式が必要って訳か」
「いや、違う。今やっているのはそうじゃない」
「紘太の言う通り、これは準備運動。水の中で急に動くと筋違えたり、肉離れが起きる・・・」
すると、修が肉離れの事を説明しようとした時、言葉を詰まらせた。
「どうかしたのか?」
「今、あそこに誰か居たような・・・」
紘太は、透き通る世界で修が指摘したところを見たが・・・。
「誰も居ないな・・・」
「そういや遅いな。しおりちゃん達」
「そうだなぁ・・・。連絡してみるよ」
そして修は、雨取に電話し異常がないか聞いてみた。
聞いたところ異常はないとの事だそうだ。
「一応、この建物の中を調べた方が良いかもしれないな」
「オレも行く」
「遊真。ちびレプリカを出せるか?何かあった時に連絡出来るようにしたい」
「それもそうだな」
『承知した。私の分身を3人に渡しておこう』
紘太の提案を受け入れてちびレプリカを作り出し4人は、建物の中の調査に向かった。
「(何もなければ良いが・・・)」
紘太のこの考えがのちに的中するとは、思っても見なかった・・・。
施設の中を散策しているときに、紘太は、何かの気配を感じた。
その場所は、水質の管理施設だった。紘太は、その中に入った。
しかし、異常らしきものが無かった。
その後、修達と合流したが何故か修が女性陣の着替えを覗き見したと疑われたそうだ。
「どう言うこっちゃ?」
紘太は、その事に関して思わず頭を?にした。
結局、遊真のサイドエフェクトで修が覗いていない事が証明された。
そんなこんなで皆が着替えを終わらせ各々遊んでいた。
そして、スイカ割りをしている時、修と紘太は、先程の人物について考えていた。
「やっぱり気になるか?さっきの人影」
「ああ、どう考えても偶然とは思えない」
「オサム。さっきの事気にしているのか?」
「ん?ああ、どうも頭から離れない」
「コウタのスキトオルセカイだっけ?それでも見つからなかったんだろ?」
「確かに見つからなかったけど妙な気配は、感じている。
けど、その正体がわからないんだ」
「コウタがそれを感じるって事は、まだ施設の中にいるって事なんだな?」
「だな。少し調べてみる」
「僕も」
「いや、修は、みんなと居てくれ。何かあったら連絡する」
紘太は、それだけ伝えるともう一度施設の中を調べに行った。
一方その頃のボーダー本部の地下施設。
木虎は、プールで訓練をしようとしていたのだが、中に入ると先客がいた。
その人物は、小南だった。
「小南先輩?」
「あら、木虎ちゃんも来たの?」
「何してるんですか?」
「実はな、木虎。何でも、三雲君達が四塚マリンワールドを貸し切っているそうじゃないか」
今度は、嵐山、那須、熊谷、佐鳥の4人がリゾート気分を味わっていた。
「せっかくだからボーダーの施設を使ってリゾート気分を味わおうって訳」
「・・・私は、普通に訓練しに来たんですけど」
「ここ最近、この施設で真面目に訓練したのって言えば紘太君位じゃない?」
「綾瀬って泳げるの?」
「ううん。
「「「・・・は?」」」
那須の言葉に熊谷以外は、言葉に?を浮かべた。
「那須先輩。誰が走ってたんですか?」
「紘太君。全力で水の上を走ってたわよ」
「いやいや、那須先輩。いくら綾瀬でもそれは無理でしょ」
「それが出来ちゃうんだよな〜これが」
「そうなのか?」
「改めてログを見せますけど紘太君と河川敷で訓練をしたら」
「真正面から川の上を走って来たんですよ」
「そっからみんな落とされましたし」
熊谷の言葉に思わず皆が固まってしまった。
「・・・綾瀬君って人間ですか?」
「いいえ、絶対に人の皮を被った何かよ」
小南の失礼な物言いが紘太に聞かれていたら文句の一つは出るだろう。
因みに、後に烏丸と木崎が中に入り木虎も水着を着替える羽目になったとか無いとか・・・。
那須も紘太に水着を見せたかったと残念がっていた。
そんなボーダー本部で起きている事は全く知らない紘太。
施設を探っている中、紘太は、意識を集中する。
すると、目の前に人影が出てきた。
「あの、すいません!」
紘太が呼びかけるとその人は、一目散に逃げ、追いかけようとした時、その気配は、邪悪な物になった。
紘太は、足を止めてトリガーを起動し追跡する。
追いかけた先には、更衣室のシャワールームに辿り着いた。
一箇所だけ明かりが付いていて紘太は、その場所に足音を立てずに向かう。
近くに到着し、透き通る世界を使う。そして驚愕の事実が判明した。
「・・・全身、水!?」
向こうは、その事がバレたのか光剣で紘太を攻撃した。
紘太は、それを弧月で受け止め反撃する。
だが、切り裂いたいのは、水だった。
「修!敵だ!」
『紘太!こっちも襲撃を受けた!!』
修の話を纏めると敵探知の
本部にこの状況を伝えると、鬼怒田曰く、水を操っているコアらしきものが何処かにあると話していた。
「修!制御室で水を一箇所に集めるんだ!」
『一箇所に?』
「ああ、鬼怒田さんの話だと水の出る所を限定すれば、そのコアを一箇所に炙りだせる!宇佐美さん!」
『ガッテン承知!!』
その後、制御室に向かい修と合流。
スプリンクラーや排水管の出口を屋上の貯水タンクに誘き寄せた。
そして、屋上の貯水タンクにやって来た。
しかし、修と紘太は、1つの突っかかりがあった。
「修。敵の狙いは、リリスだよな?」
「やっぱり紘太も?」
「どう考えても標的を変えていた」
そんな疑問が過ぎる中、敵が現れ、コアを見つけた。
遊真がシールドを展開し雨取の攻撃を狙いやすくした。
そして、雨取がアイビスで攻撃を仕掛けようとした時、突如アイビスが暴発し遊真以外、戦闘体が解除されてしまった。
遊真は、皆を気にしている時に隙ができビルの下まで落とされてしまった。
すると、ゼノの前にリリスがたった。
「やめて・・・」
リリスの懇願も聞かずそのまま迫るトリオン兵。
「やめて・・・」
「リリス、ダメだ・・・。逃げろ・・・!」
「リリス!よせ!!」
すると、ゼノと紘太の静止も聞かず、突如、リリスの体が輝き出し皆は、思わず目を瞑った。
光が収まるとリリスは、両腕、両足がとても鋭利な物になった。
そして、光の羽らしきものを展開し敵トリオン兵に攻撃。
攻撃のあまり、跡形もなく吹き飛んでしまった。
皆は、その力の余り唖然としていた。
「ようやく本性を表したな。麗しき破壊の女神」
振り返るとギーヴが紘太を人質にしていた。
今回はここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。
月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで
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