ワールドトリガー 〜鬼殺の剣士〜   作:シナプス・フィン

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いよいよ逃亡者編が折り返し地点になります。


では、どうぞ。


第38話 ギーヴの謎

ギーヴの策略により敵の手に落ちてしまった紘太。

しかし、紘太の能力を軽視していたギーヴの落ち度により自力で脱出。

その後、修達と合流しギーヴから逃れることが出来た。

そして、紘太が囚われてから翌日、次の惑星国家が近づくまで後、1日となった。

 

「次の惑星国家が接近するまで約24時間・・・」

「修。敵は、また襲ってくるからしら?」

「・・・分かりません。向こうにだいぶダメージは与えましたし」

「間違いなくギーヴは、また来る」

 

寝室からゼノとリリスが出てきた。

 

「ゼノと同意見。時間がないのは向こうも同じだからな」

「何にせよ、迎え撃つ準備はしておいた方がいい」

 

木崎の言葉に同意する一同。

 

「そうなると24時間後には、ゼノ達とお別れって訳か」

「そう考えると、少し寂しくなるね」

「色々あったからな」

「アンタ達、随分と仲良くなったわね」

「フッ。仲良くなったつもりなど無い」

「捻くれは、相変わらずだがな」

「う、うるさい!!」

 

しかし小南は、ゼノの態度が気に入らなかったのか頭をチョップで叩いた。すると、烏丸が・・・。

 

「そう言えば小南先輩。エルガテスの人間に我々が触れると角が生えて来ます」

「嘘!?そういうのは早く言ってよ!大丈夫!?もう生えてきるかしら?」

「まあ、嘘ですが」

 

周りは、分かっていると思っていてもそれを理解できていないのが小南。

修は、小南に締められると思い防御の構えをする。

 

「ってどうでもいい嘘つくな〜!!」

「何で俺が叩かれるんだ!?」

 

修は、ホッとし紘太は、やれやれと言った表情をしていた。

すると、雨取はあることを言ってきた。

 

「リリスちゃんとゼノ様もこっちに残ることは出来ないのかな?」

「リリス、チカやオサム達と暮らすの楽しそう!」

「うん!そうすれば本物のショッピングに行けるね!!」

「ゼノもそうでしょ?」

 

小南は、ゼノをポカポカと殴っていたが2人して真面目な表情をする。

 

「難しいな・・・。この玄界(ミデン)もオサム達のようにオレ達を受け入れてくれるとは限らない」

「まあ、ウチの支部は、平気だけどね」

『だが本部が未だに、ゼノ達の身柄を引き渡せって言わないのが不思議なくらいだ』

 

レプリカの発言に思わず顔を強張るゼノとリリス。

 

「まあ、四塚市以外でもトリオン兵の騒動はあったからそっちの対処に追われていたからな。

でも、その騒動が落ち着いて来たから本部もこの機会に身柄を引き渡す命令を出してもおかしく無い。

それを考えると、ゼノ達は、当初の予定通り他の惑星国家に逃げる方が得策だ」

 

紘太の意見を言うと雨取は、暗い表情をする。

 

「ゼノ、リリス。すまない。お前達をこれ以上匿うことが出来なくて」

「ううん。私達を守ってくれてありがとう。コウタ」

 

紘太は、リリスにお礼を言われるがそれでも表情は、穏やかには、なれなかった。

 

「修、何が何でもゼノとリリスを送り出すぞ」

「ああ、元よりそのつもりだ」

 

そして、ギーヴを迎え撃つ準備を開始したのだが・・・。

 

「それと、その前に」

 

「「「???」」」

 

「一つ話しておかないといけない事がある」

 

 

 

 

 

そして、話を終えると木崎がある物を紘太に渡した。

 

「綾瀬」

「木崎さん?」

「届け物だ」

 

小さな小包を開けるとそこに入っていたのは・・・。

 

「・・・羅刹!」

「メンテは、完璧だと本部のエンジニアから伝言だ。思いっきり暴れていいそうだ」

「ありがとうございます」

 

紘太は、笑みを浮かべ羅刹を見るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギーヴは、上空で外で見張りをしている木崎を確認していた。

 

『トリガー使いは、3人ですか』

「どうやらゼノは、ここにいるみたいだ」

 

ギーヴは、玉狛第一の人員を確認後、上空から地面に降り木崎に攻撃を仕掛ける。

木崎は、ギーヴを確認後、ガトリング砲で攻撃を仕掛ける。

だがギーヴは、それを素早く躱し、光剣で木崎を斬りかかる。

木崎は、それをレイガストで防ぐ。

一気に押し通す為、ギーヴは、トリオン兵を新たに出現させた。

小南、烏丸のいる場所にもトリオン兵が出現し戦闘を開始した。

3人は、敵をここで死守するという気概で攻撃を止める。しかしそれは、ギーヴも同じ事。

カロンとギーヴの腕が融合しブラックトリガーになり玉狛第一を攻撃した。

しかも、味方諸共巻き込んで倒していく。

 

「この戦い、私も何としても勝たないといけないのでな。

ゼノ。お前は、大きな勘違いをしている。

そもそも心を持たないトリオン兵は、所詮道具でしかない。

その道具に特別な感情を抱いてしまうとは、実に愚かなやつだ」

 

そして、玉狛第一が動きを封じられ、ついに防衛ラインを突破し合宿所に突入した。

 

「ハハハ!!ここまでだな、ゼノ!観念するんだな」

 

高笑いを出すギーヴ。

カロンは、モニターを出し、中の様子を確認した。すると・・・。

 

『ギーヴ様。誰か一人だけいますね』

「リリスか?ハッ。ゼノの奴め。命が惜しくて1人で逃げたのだろう」

 

そう決めつけたその時、突如、トリオン兵がバラバラに斬られた。

 

「何!?」

『トリオン兵が斬られていきますよ!?』

『残念だったな。ギーヴ』

 

玄関から1人の人間が現れた。

その人物を見たギーヴは、憎悪の表情を・・・。

 

 

 

 

 

「既にお前が襲撃するのは、分かっていた」

 

紘太に向けていた。

 

「貴様・・・!」

『一杯食わされた訳ですか・・・。ほんと腹が立つ剣士ですね』

「ならば、貴様を仕留めるまでだ!」

「残念だが、それは出来ない」

 

木崎が、ギーヴがブラックトリガーで生成したトリオン兵の首根っこを持ちながらこちらに来た。

 

「邪魔をするな。貴様達に用はない」

 

更に追加で2体、同類のトリオン兵が破壊された。

 

「アンタに無くても」

 

烏丸が現れた。

今度は、上から飛んできた。

その破壊した人物は・・・。

 

「こっちにはあるのよ」

 

小南だった。

所々損傷は、あるがそれでも敵を倒したことに変わりはない。

そして、ギーヴがトリオン兵を生成しようとした時、烏丸と紘太がエスクードで動きを封じた。

更に小南が、ギーヴの左腕を切り裂いた。

 

「うああああああ!!!!!!」

 

情けなく悲鳴を上げたギーヴ。

 

「悪く思わないでね」

「ここでお前を食い止めるのが」

「俺たちの役目だ」

 

紘太は、内部通信で玉狛第一に繋いだ。

 

『皆さん、気をつけて下さい。

追い詰めたら何か起きる可能性があります』

『分かってるわ。正直、コイツが()()()()()って今でも信じてないけどね・・・』

 

なぜ、小南がそういうのかそれは、まだギーヴが攻めて来ない時まで遡る。

 

 

 

 

 

「ギーヴがトリオン兵!?」

「何でそんなのわかるのよ?」

「コウタは、透視能力の副作用(サイドエフェクト)みたいなのを持っているから」

副作用(サイドエフェクト)!?」

「見ようと思えば人間の骨や内臓まで見れますよ」

 

その話を聞いた皆は、全員青ざめた。

すると、レプリカが現れた。

 

『コウタにギーヴについて調べてくれと頼まれた時に、調べてみた。

その結果、所々にトリオン兵に似ている構造があった』

 

そしてレプリカは、モニターを映しギーヴの構造を見た。

 

「確かにトリオン兵と同じ構造だ・・・。奴は、プロトタイプか?」

『そう考えるのが妥当だろう。どちらにせよ、奴が本気を出したら手がつけられない可能性がある』

「つまり、何の関係のない憎悪を向けられたって訳か。いい迷惑だ」

 

と、吐き捨てるゼノだった。

 

 

 

 

 

警戒しているとギーヴの様子がおかしくなった。

切り裂かれた腕が突如、異形のような形をし始め蠢き始めた。

 

「何?」

「マズイ!離れろ!!」

 

木崎の指示により距離を取る一同。

ギーヴは、力を制御出来ないせいか、そのまま爆発してしまった。

紘太達は、爆発に巻き込まれず被害は受けていない。

 

『こちら本部!一体何があった?』

「急に言われても分からないわよ・・・」

「奴はどこだ!?」

 

木崎が気づいた時には、既にギーヴはいなかった。

 

「修達の所に向かいます!」

「綾瀬!!」

 

紘太は、全速力で修達がいる廃墟となった遊園地の元に向かって行く。

惑星国家接近まで、約12時間・・・。

 

 

 




今回は、ここまでとなります。
月の呼吸に関しては、登場はしばらく先になります故ご了承下さい。


誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。

月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで

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