ワールドトリガー 〜鬼殺の剣士〜   作:シナプス・フィン

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最新話です。
近いうちにヒロイン募集を行います。
詳細は、活動報告に載せます。

では、最新話です。どうぞ。


第3話 雨取千佳

ラッドの駆除が行われイレギュラー(ゲート)の事件を解決した翌日。

紘太は、とある墓参りに来ていた。

そこに書かれていたのは・・・。

 

 

鱗滝幸之助ノ墓

 

 

と書かれていた。

線香と花を立てて墓参りを終わらせ帰ろうとした時だった。

紘太の前に男性と女性の2人が花束を持ってこちらにやってきた。

その男性は紘太にとって見覚えのある人物だった。

 

「久しぶりだな。紘太君」

「真史さんもお元気そうで何よりです・・・」

 

 

 

 

 

墓参りを終えた3人は、近くの喫茶店に来ていた。

沢村さんと紘太はそれぞれ挨拶をして早速本題に入った。

 

「紘太君。以前の三門市の中学校で起きたイレギュラー(ゲート)でのモールモッドとラッド数体を仕留めたのは君だね?」

「そうです」

 

何も躊躇いもなく質問に答えた紘太。

しかし、沢村さんは信じられないことを聞いて驚きの表情をして忍田本部長は、やはりとため息を吐いた。

 

「・・・流石、鱗滝さんのお孫さんと言うべきか」

「そっちは気づいていたでしょ?俺が切ったの」

「ああ、切口からみてあそこまで綺麗に切れるのは鱗滝さんか君くらいだからね」

「流石。それで、今日は何しに?

ただ墓参りに来たわけじゃないでしょ?」

「では、単刀直入に言おう。紘太君。

 

 

 

 

 

ボーダーに入ってくれないか?」

 

沢村さんは驚きの表情をした。

紘太は、納得の表情をしていた。

 

「・・・条件として俺の刀。使えるように出来ない?」

「打診はしておく。しかし、あまり期待はできないと思うが・・・」

「そんときは、好きに暴れる。まあ、真史さんに迷惑かけない程にするけどね・・・」

 

紘太は、それだけ話し、施設見学も兼ねて近いうちにボーダーに来て貰う事になった。

 

 

 

 

 

忍田本部長と沢村さんは、ボーダー本部に戻る車の中、話は紘太の事で持ちきりだった。

 

「しかし、驚きました。まさか、ただの日本刀でネイバーを切るなんて・・・。

それでその鱗滝さんという方は?」

「鱗滝さんは、私の師匠で紘太君の祖父だった。2年前に病で亡くなってしまったのだ。

紘太君は、お爺さんの住んでいた家に住みたいからこちらに戻って来たらしい」

「アルバイト探しの手間も省けると言われたのは些かどうかと思いますが・・・。

まあ、アレほどの実力者なら直ぐにでもB級に慣れるでしょう」

「贔屓するつもりはないが恐らく直ぐに這い上がってくるだろう」

 

そう言い2人は、ボーダー本部に戻るのであった・・・。

 

 

 

 

 

そんなこんなで午後は、刀を振る為、警戒区域に足を運んでいた紘太。

そこに向かう途中、1人の女の子が警戒区域の方に向かって走っていく姿を見かけた。

気になり追いかけようとしたその時・・・。

 

「お、アヤセだ」

「空閑?何でこんな所に」

「ちょっとね。ところで女の子が走っていくの見なかった?」

「ああ見たよ。・・・もしかして、警戒区域に?」

「そう。アヤセも見たの?」

「ああ」

 

紘太は、視線を警戒区域の方に向けた。

 

「・・・追いかけよう。心配だ」

「だな」

 

こうして、空閑と共に警戒区域に向かっていった女の子を救出する為に向かう紘太であった。

 

 

 

 

 

「(ここまでくれば街の方にはいかないよね・・・)」

 

彼女は、雨取千佳

先程、空閑と自転車の乗り方を教えていた人物だ。

そして、紘太が警戒区域に向かって走って行っているように見えた人物だ。

彼女の近くにトリオン兵がいる悪戯

 

「(私はいない・・・。心を無にして)」

 

そうした時だった。

 

 

ピリピリピリ!ピリピリピリ!

 

すると彼女の携帯が鳴ってしまいトリオン兵が気づいたのだ。

そのトリオン兵が気づいたその時・・・!

 

 

全集中 水の呼吸

 

 

紘太は、家の屋根を使いトリオン兵に近づいていき・・・。

 

 

弐ノ型 水車

 

 

縦方向に身体ごと1回転しながら斬りつけた。

トリオン兵は、ダメージを負い痛みのあまり悶絶していた。

 

「今のは・・・」

 

屋根に着地後、そのままもう一度、トリオン兵に近づき刀を振り下ろし切り裂いた。

そして、トリオン兵は倒された。

 

「凄い・・・」

 

千佳は、そう呟いた。

そして紘太は、彼女の近くに着地した。

 

「あいっ変わらず物騒な奴らだ」

「あ、あの・・・」

「あ、君大丈夫?」

「は、ハイ・・・」

「お、無事だったか」

「君はさっきの!」

「千佳!!」

 

突如、誰かが呼ぶ声が聞こえた。

振り返るとこちらに走って来たのは修だった。

 

「あ、三雲だ」

「修君!!」

「綾瀬!?なんでここに!?」

「ああ、この子が警戒区域に向かっていくのを見てね。

空閑と一緒に追いかけて来たんだ」

「と言っても、全部アヤセが美味しいところを持っていったけどな」

 

という解説が入り一応納得した三雲。

 

「ありがとう綾瀬。千佳を助けてくれて」

「礼はいいよ。それで・・・」

 

紘太は、視線を千佳の方に向けた。

 

「千佳ちゃんだっけ?教えてくれないか?

何故、この子が警戒区域に来たのか」

「それは・・・」

「綾瀬。僕から説明させてくれ」

「心当たりがあるのか?」

「ああ、実は千佳は・・・。

 

 

 

 

 

トリオン兵を引きつけるみたいなんだ」

 

修の話を聞く為、場所を移動した。

今その場で話しても良かったのだが付近にボーダー隊員がいると判明しその場を離れた。

 

 

 

 

 

場所を離れ、旧弓手町駅の方に向かった。

ここで、改めて話をする事になった。

 

「ここならいいだろう。2人に紹介するよ。

この子は、雨取千佳。ウチの学校の1年生。僕が世話になった先輩の妹だ」

「よろしく」

「こっちは空閑遊真。最近、うちのクラスに転校してきた。

外国育ちで日本のことをよく知らない」

「どうもどうも」

「え!?修君と同い年だったの!?」

「いいよ。敬語なんて」

「それでこっちは・・・」

「いや、俺から話すよ。俺は、綾瀬紘太。

俺も転校生で三雲と同じ学校に登校するからその時はよろしくな」

「こちらこそよろしくお願いします」

 

こうして各々の自己紹介は終えた。

 

「さて、本題に入るか。いいな?三雲」

「ああ、今回、空閑を呼んだのは空閑の知恵を貸して欲しいんだ」

「知恵?」

「ああ、空閑は、近界民(ネイバー)・・・じゃなくて近界民(ネイバー)に詳しいんだ。

だから千佳が狙われる原因がわかるかもしれない」

「そっか。遊真君もボーダーの人なんだ」

「っ、大体、そんな感じかな」

 

三雲は、引き攣った顔で千佳の疑問に答えた。

 

「しかし、近界民(ネイバー)に狙われる理由なんて、トリオンしか思いつかないんだよな・・・」

「トリオン?」

「何だそれは?」

「僕たち、ボーダーがトリガーのを使う時の原動力となるエネルギーみたいなものだ」

「それじゃあ、千佳が狙われてるのはトリオンの量が凄いからって事になるのか?」

「そう考えると千佳ちゃんが狙われている理由に納得が行くな」

「何なら測ってみるか?な、レプリカ」

 

すると、空閑の指輪からレプリカが出てきた。

 

『そうだな。そうすればハッキリする』

「うわ!?」

『初めましてだな、チカ。私はレプリカ。ユウマのお目付役だ』

「は、初めまして・・・」

 

するとレプリカは、口から何か出してきた。

 

『この測定索でトリオン量が測れる』

「どうぞお試し下さい」

 

しかし、いざ測定しようとしたが千佳は躊躇ってしまった。

 

「レプリカ僕から先にいいか?」

『分かった。ならこの測定索に触ってくれ』

 

修は、レプリカが口から出した測定索を握った。

 

『解析完了』

 

するとレプリカの上に光るキューブが出てきた。

 

『これは、オサムのトリオン能力を視覚化したものだ。

大きければ大きいほどトリオン能力が高い』

「このサイズは、どれ位なんだ?」

「うむ。トリオン兵に狙われるならこれの3倍は欲しいな」

「・・・別に狙われたいわけじゃない」

 

修は、どこか拗ねた感じだった。

 

「なら俺もいいか?空閑はともかく俺がやらないのもアレだしな」

『分かった。測定してみよう』

 

紘太も便乗し測定して貰う事になった。

 

『解析完了』

 

そしてキューブが出てきた。

 

『このサイズは、オサムの約3倍と見ていいだろう』

「う〜む。トリオン兵に狙われるならこれくらいは欲しいな・・・」

「左様ですか・・・。まあ、それはいいや。本題は俺たちじゃなくて千佳ちゃんだから」

 

そして、本題の千佳ちゃんがトリオン能力の測定をした。

その間、空閑が修に対して「付き合ってるの?」と直球で聞いてきて顔を赤くしていた。

紘太は、そんな光景を見ながら周囲を警戒していた。

 

「(三雲をつけていたヤツらか?

  そろそろ仕掛けて来そうだな・・・)」

 

紘太からみて斜め後ろのビルを見る。

 

『解析完了』

 

レプリカの頭には三雲と紘太とは比べ物にもならない程のサイズが出てきた。

 

「うおっ!?デカっ!!オサムの何倍だこれ?」

『これ程のサイズなら狙われてもおかしくは無いだろう・・・』

 

すると紘太は、突如後ろを向いた。

 

「綾瀬?」

「どうかしたの?」

「・・・三雲。お前、()()()()()()みたいだぞ」

「!?」

 

紘太の言葉通り、2人の高校生らしき人物がこちらに来ていた。

 

「・・・こちら三輪。現場を抑えた。あの3人の中に、近界民(ネイバー)がいる」

「(あの人は、会議室にいた・・・!)」

 

紘太は、内心この状況に舌打ちした。

 

「(恐らく、レプリカの測定索を見たからだろう・・・。

  状況は最悪だな)」

 

と、紘太は悪態を付けるしかなかった・・・。

 

 

 




今回は、ここまでとなります。


誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。

月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで

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