ワールドトリガー 〜鬼殺の剣士〜   作:シナプス・フィン

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今回は、ある人物達が活躍します。
では、どうぞ。


第39話 霞と花

夕方になり紘太は、全速力で修達のところに向かっていた。

すると突如、爆発音が聞こえてきた。

紘太は、修のいる所の近くまで来ていると分かり急いで追いかけることにした。

 

 

 

 

 

場所は、四塚市内。

何も知らない一般人がカロンの手によりトリオンの供給源にされていた。

だが、それを掻い潜って生き延びた人物が2名。それは・・・。

 

「貴方・・・。紘太は・・・」

「ボーダーの子と一緒にいると話していたからね。大丈夫だよ」

 

紘太の両親だった。

2人揃って、現代には似合わない日本刀を携えていた。

 

「紘太と真史君が話していた近界民(ネイバー)がこの事態を引き起こしたのかな?」

「だろうな・・・。真史の奴、三門市にしか出ないって話してだろうに」

 

そう言い直人は、頭をガシガシと掻く。

その時、新たなトリオン兵が現れた。

 

「どうやら、無駄話をしている場合じゃないわね」

「久々の実戦だけど、行ける?」

「えぇ。問題ないわ」

 

すると2人は、同時に動いた。

 

 

全集中 霞の呼吸

 

 

弐ノ型 八重霞

 

 

複数の斬撃を出すとトリオン兵は、バラバラに崩れ落ちた。

 

 

全集中 花の呼吸

 

 

弐ノ型 御影梅

 

 

自身の周囲が放った斬撃でトリオン兵を倒した。

 

「真史君に連絡した方がいいわよね?」

「だろうな・・・。問題は、回線が生きているかどうかだけど・・・」

 

2人は、本部に状況を伝える為、直人自身が勤務している会社に向かった。

 

 

 

 

 

場所は、四塚市の山付近。そこでは、修達が異形の形をしたギーヴと戦闘をしていた。

四塚市全市民が一斉に蜘蛛の糸らしきものに捕まってしまったのだ。*1

これは、ギーヴとは、別でカロンが仕掛けていたのだ。

大量のトリオンがギーヴに注がれると人間の姿とは打って変わってまさに怪物と言っていい姿になってしまったのだ。

 

「修!」

「紘太!」

 

異形の姿になったギーヴを斬ったのだが切り口が浅かったのか大したダメージは、与えられなかった。

 

「みんな無事か?」

「コウタ!ギーヴが・・・」

「自身の肉体、いや、この場合は、トリオン体が変化したって言えばいいか?」

『どうやら、ギーヴ様がトリオン兵だってことに気づいていたみたいですね』

「だが、それがどうしたと言う話だ。俺達は、ゼノとリリスを守る。

今俺たちがやる事は、それだけだ!」

 

紘太はそれだけ話し、遊真と同時に斬りかかるが動きが早く思うように捉えることが出来ない。

ギーヴは、胴体を開くとエネルギーを溜めて攻撃を仕掛けてきた。

すると、修達の前にエスクードが現れた。

振り返ると玉狛第一が勢揃いだった。

 

「気を付けて下さい!大量のトリオンがアイツに流れ込んでいます!!」

「来るぞ!」

 

ギーヴは、体のあちこちから光線を放ち紘太達を襲う。

それぞれ回避や、斬り伏せたりエスクードで逃げたりして何とか防いだ。

戦闘を開始し、劣勢になり始めてきた。

そして、もう一度胴体を開きエネルギーをチャージして攻撃しようとしたその時、夕日の光を浴びるとギーヴの動きが止まった。

異形だった姿のギーヴは、突如元に戻りバタンと倒れた。

 

「あーあ。これだから失敗作は」

 

カロンは、(ゲート)を開きギーヴを連れて撤退した。

 

 

 

 

 

紘太達は、拠点となっているお化け屋敷に戻った。

そこで、今後の方針を考えていた。

偵察に行った木崎さん曰く街の人全員が人質にされてしまったとの事。そんな時だった。

 

『・・・ら、・・・・・・せ・・』

「コレは、無線?」

「宇佐美さん。どこからか分かりますか?」

「ちょっと待ってね」

 

宇佐美は、PCでノイズの発生源を特定する。

その場所は・・・。

 

「あった。四塚市のビルだね」

 

紘太は、宇佐美のデータが示したエリアを見せると紘太は、驚きの表情をした。

 

「ここ、親父の職場だ!」

「え!?」

「紘太さんのお父さん!?」

 

紘太は、電波を拾う為、チャンネルを合わせた。

 

『こちら、独立防衛隊隊長・綾瀬直人。

応答せよ。誰か、この電波を受信している方。いませんか?』

 

紘太は、それに答えた。

 

「親父!俺だ!聞こえるか!?」

『その声は、紘太か!?』

「2人共、無事?!」

『ああ、母さんも無事だ。急に街中に蜘蛛の糸が張られて街の人を捕まえたんだ』

「よく無事でしたね」

『その声は誰だ?』

「玉狛第二の三雲修です!紘太君の友達です!」

『そうか!・・・でも、ゆっくり話すのはまたの機会だ。

街全体に糸が張り巡らせてあって捕まっている人達は、意識を失っているみたいだ』

「救出はできそう?」

『可能だが、如何せん数が多すぎる。

私達だけでは、日を跨いでしまう』

「それだったら本元を叩かないとダメだな・・・。とにかく、真史さんに一般人が無事だって伝えて。

電波チャンネルを教えるよ」

『分かった。こっちは任せておけ』

 

そう言い直人は、通信を切りボーダーに連絡をした。

 

 

 

 

 

場所は変わり、ボーダー本部。

沢村は、直人が放った無線電波を拾った。

 

「本部長!」

「どうした!」

「四塚市から無線電波が発信されています!」

「何だと!?」

「生存者か?」

「繋いでくれ」

「了解です」

 

沢村は、忍田にそう話し、電波を拾った。

 

『こちら、独立防衛隊隊長・綾瀬直人。ボーダー本部、応答せよ!』

「その声は、直人さんか!?」

『真史か!ということは無事に繋がったか!!』

「早速で悪いのですが、そっちの状況は?」

 

直人は、本部長に事態を伝えた。

 

「民間人を人質に・・・!?」

「分かりました。あとはこちらで何とかします!直人さんは、至急避難を!」

『馬鹿を言うな。息子が戦っているんだ。親が黙って逃げる訳にはいかない』

「それは、こっちのセリフだ!通常兵器は、効かないのだぞ!!」

「分かりました。ですが、無茶はしないで下さい。紘太君に半殺しにされますよ」

『嫌なこと言うな・・・。とにかく、こっちは、任せてくれ』

 

直人は、それだけ話し、通信を切った。

 

「本部長!どう言うつもりじゃ!?」

「先程の通信相手は、綾瀬直人。紘太君の父親だ」

 

「「「!?」」」

 

「何じゃと!?」

「綾瀬君の父親!?」

「・・・なら、腕は立つのだな?」

「安心して下さい。ビル一つ余裕で斬ることができる人間です。

簡単にやられはしません」

 

本部長は、それだけ話して正面の大型モニターに視線を移した。

 

 

 

 

 

場所は、紘太達のいるお化け屋敷。

木崎達がこちらに向かっていると言われ通信が入った。

そのまま、待っている時、突如、地震が起きた。

 

「修、遊真」

「ああ、千佳達は、ここにいてくれ」

 

修はそう伝え、3人で外に出た。

すると、トリオンの塊が壁になっていき遊園地全体を覆い被さってしまった。

 

「何があった!?」

「どうやら閉じ込められたみたいだ」

 

その後、木崎から連絡が来て外壁の近くまで来たのだが外から見たらドーム状に覆われている。

紘太達を監視しに来ていた出水が攻撃をしてみたが傷一つもつかない程、頑丈だった。

そんな中、四塚市では、大量のトリオン兵が出現した。

ボーダー本部は、A級B級の混成部隊が駆除に向かうとの事。

修がその話をしていると突如、(ゲート)が開いた。

 

「・・・来たな」

 

(ゲート)から出てきたのは、怪物の姿になったギーヴだった。

そして、戦闘を開始した。

 

通常弾(アステロイド)!」

 

通常弾で攻撃をしているが装甲の硬いあまり全く攻撃が効いていない。

そのまま修に攻撃をするが修は、レイガストで防いだ。

修が吹っ飛ばされると遊真、紘太が同時に仕掛けた。

だが、攻撃を防いでそのまま反撃をしてきた。

射撃攻撃もあるせいで迂闊に近づけない。

すると、リリスがギーヴの前に立ちはだかった。

 

「リリス!!」

「ギーヴ、もうやめて!!」

 

すると、ギーヴは、動きを止めた。

リリスは、自分と同じ存在だと説得をする。

だが、カロンが記憶を消したと伝えたがリリスは、それでも諦めないで説得する。

すると、胴体が開いてリリスを取り込み始めた。

 

「リリス!」

「ゼノ!」

 

お互い手を伸ばすがその手を掴む事は出来なかった。

すると、ゼノの横を何かが通り過ぎて何かがリリスと一緒に取り込まれた。

 

「リリスを取り込んだ!?」

 

すると、トリオンでできた外壁からトリオンがギーヴに向けて放たれた。

ギーヴは、そのまま吸収し続けるとどんどん大きくなって行く。

その姿は、まさに怪物だった。

 

 

 

*1
紘太の両親は、それを斬り伏せて逃げ切った




今回は、紘太の両親に活躍して貰いました。
具体的な詳細は、また改めて更新しますので今しばらくお待ち下さい。


誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。

月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで

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