では、どうぞ。
第42話 情報収集
エルガテス事件から数日後。
紘太は、実家に戻り四塚市の砕石場の地下にあった藤の花の家にあった文献を解読していた。
しかし・・・。
「やっぱり月の呼吸は、血鬼術なしだと無理か・・・」
そう言い、ベットに寝っ転がり天井を見る。
ボーッとしてそのまま昼寝でもしようとした時、携帯から着信が入った。
「・・・真史さん?」
紘太は、何だろうと思い電話に出た。
話を聞きすぐに本部に向かう準備をし家を出るのだった。
本部に到着し、修、遊真、林藤ともう一人の人物が一緒にいた。
「お前は、確かヒュース」
そう、一緒にいたのは、現在捕虜になっているヒュースだった。
「紘太は、どうしてここに?」
「本部長に呼ばれた。理由は、後で話すって言われた」
そう話し、会議室に向かう。
中に入ると、城戸司令、忍田本部長、鬼怒田、風間隊の菊池原の4人が中にいた。
「本国の事に関しては、何も伝える事はない」
ヒュースをここに呼んだのは、ヒュースからアフトクラトルに関する情報を聞き出すためだ。
しかし、肝心の本人は、何も話すつもりは無いと言った。
鬼怒田は、必要なら荒っぽい事もすると話している。
本部長が遊真に向こうの世界の扱いは、どうなっていると聞いて見た所、拷問のような物はしている所もあったが助かりたいということで嘘を話すこともある。
その為には、複数の人を読んですり合わせをしないといけないと言っていた。
その辺を考慮すると拷問は、得策ではないとの事。
そして、本部長がヒュースに対してこう話す。
分かりやすく言えば・・・。
「君の遠征部隊も一枚岩ではないことも知っている」
ヒュースは、その話を聞いた時、目を鋭くした。
「自分自身を液体、気体化させるブラックトリガー使いを仕留めたと言うことを紘太君から聞いている」
ヒュースは、チラリと紘太を見る。
紘太もそれに気づき会釈する。
「そこからは、自分が説明します。戦闘の際にブラックトリガー使いを撃破後、ワープ使いが出現。
ブラックトリガーそのものだけを回収し、2人の
「これは、君を動揺させて情報を引き出す為の嘘ではない。
必要とならば映像と音声も見せる。遺体も保管してある」
更に言うと、ヒュース本人かどうかは、具体的な情報源は不明だが置いて行くと言う発言をハイレインがそれらしい事を話していると言っていた。
しかし、ヒュースは・・・。
「侮るな!遠征に出る以上は、死ぬ覚悟の上だ!!
それ式のことで本国の情報を漏らすか・・・!」
どうやら、意地でもアフトクラトルに関する情報は、開示しないようだ。
その後、紘太は、修と遊真、菊池原と共に開発室に向かっていた。
エルガテスの件に関しては、過ぎたことではあるがちょっとだけ叱られた。
そんな話で、鬼怒田は、紘太に・・・。
「羅刹をうまく使いこなしているみたいだな」
「戦闘データに俺自身の戦い方が組み込まれているんです。
意地でも使いこなせるようにしたいですから。俺にとっては、これ以上ないトリガーです」
「なら、寺島に礼を言っておけ。喜ぶぞ」
開発室に入ると中には、黒いラッドがあった。
「黒いラッド?」
「寺島。始めてくれ」
「ハイ。トリオン注入します」
そう言い寺島は、トリオンを注入した。
すると、ラッドから
『あぁ〜。ようやく来たか、
その声は、かつて紘太と戦ったエネドラそのものの声だった。
『お、オレ様をぶっ倒した剣士様がようやくお出ましか』
「この声・・・。まさか、液体化の?」
『覚えてくれていたとは、光栄だな〜。エネドラだ。よろしくな』
「紘太は、知っているのか?」
「ああ、戦った人型の一人だ。それで鬼怒田さん。これは・・・」
紘太は、思わず鬼怒田に問いかけた。
「確かに、奴は死んだがやつらの角には移植された者の生体情報を収集する機能があるようでな。
しかもこいつの角は、脳と一部同化しとった。人格や記憶まで保存されとったのはそのせいかもしれん」
「記憶が残っていたから俺の事も覚えていても不思議はないか・・・」
「それで、情報を話す件だが開示する条件に綾瀬になら話すと言う条件を突きつけられてな。
ついでに空閑の
「なるほど。コウタがいる事とオレがいる事で本当の情報を得ようって訳か」
「そういうことだ。お前の
「大丈夫。鬼怒田さんがヒュースを拷問するってのを見抜くほどだから」
鬼怒田は、先程のヒュースの話の時、手荒な事をするみたいな事を話した。
どうやら本気ではないとの事だ。
「(・・・遊真を試したのか?)」
紘太の疑問は、さておき早速、エネドラの尋問を開始した。
そして、一番重要そうな事を話した。
『あと数年したら、アフトクラトルの神が死ぬからだ』
その言葉を聞いた皆は、頭を?にした。
『オレ達の世界が星が浮いて回っているのは知っているな?
夜の海をプカプカ回っている星だ。あの星は、トリガーを使って作ってある。
マザートリガーとか、クイーントリガーとかも言われている、クソデカいトリガーだ』
「星そのものがトリガーだったとは」
『その星の生贄に放り込まれて死ぬまで星のお守りをするのが神だ』
「つまり、今回の大規模遠征をしてきたのは、戦力増強だけでなく、その新たな星の神を探しにきたって事か?」
『流石、オレ様をぶっ倒しただけの事はある。その通りだぜ。
それで続きだが、星の神が死ねば星も死ぬ。風もふかねぇ。雨もふらねぇ。夜も明けねぇ。
アフトクラトルは、あと何年かでそうなる』
その言葉を聞いた皆は、驚きのあまり言葉を失った。
『あちこち遠征しているのも、そっちの剣士が言った通り新たな神を探しているって訳だ』
「なら、適当にその辺の人間を選べばいいんじゃない?なんでそんな面倒な事を」
『そうそういいものに出会わねからだよ。星の神がしょぼければ国土は、小さくなる。
そうなれば、雑魚市民を飼う余裕も無くなる』
「(そうか、だから千佳ちゃんを金の雛鳥と呼んでいたのか・・・。
戦力補充もそうだけど星の神のお守りをさせる為の生贄を探していたって言えばいいのか・・・。
胸糞悪い話だ・・・)」
紘太は、ハイレインのやり口に思わず握り拳を作った。
「なら聞くけど、俺を引っ張り出してまで話をしたのは何故だ?」
『決まってるだろ。復讐だよ、オレを置き去りにした、ハイレインをぶっ殺すためさ。
その為ならお前達猿どもに知恵を貸してやってもいい。
その剣士にハイレインを殺してもらいてぇからな』
紘太は、遊真に視線を移した。
「部分的には嘘だね。何か他の目的があるみたい。
でも、復讐するのと協力するのは嘘は言ってないよ。
コウタに復讐して貰いたいのも本当みたいだし」
「やれやれ、面倒が増えるな」
一先ず、今すぐ裏切ると言う事はないと見ていいだろう。
その日の情報収集は、終了し解散となった。
後に、菊池原の奢りで飲み物を飲みながらさっきの情報収集について話していた。
「何はともあれ、まともな情報が手に入りそうでよかった。
お陰で、アフトクラトルの遠征に目処が立つかもしれん」
「最短なら今シーズンの前半だけで遠征部隊決めるかもね」
「こうなりゃ、次の試合もガッツリ点をとらにゃあいかんな」
そんな話をしている中、紘太は、遊真が
「紘太?」
「ん?」
「どうかしたのか?」
「いつもより、ボーッとしてたけど」
「エネドラの目的が気になってな」
「そう言う君は、どうなの?何か復讐の道具になって欲しいみたいな言い方してたけど」
「アイツの考えに乗るのは釈然としませんが、ハイレインが街に攻めてきたのはムカつきますので倒します。
(それが、
その後、コーヒーを飲み終えた紘太は、防衛任務の為、一足先にその場を後にした。
防衛任務が終わり、自宅で文献を読んでいた紘太は、ある事を考えていた。
「遠征部隊は、ともかく、今後もアフトクラトルのような奴らが現れる可能性がある。か・・・」
紘太は、ある決断をする。
「よし!久々に
今回は、ここまでとなります。
それと、アンケートの締め切りが迫っていますので投票がまだの人は、お忘れないように。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。
月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで
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出す
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出さない