では、どうぞ。
紘太が山籠りしてから数日後。修達は、それぞれ独自に訓練・新たな戦略を模索していた。
修は、木虎から新しい戦術を教えて貰い、雨取は、影浦隊
そして、修達のランク戦Round5が行われる当日。
その裏側で、新たな戦いが始まろうとしていた。
紘太の鍛錬が終了し、帰宅しようとしたその瞬間、悪意なる物がボーダー基地に迫っていると感じた。
「全く、休む暇がないね・・・」
紘太は、それを呟くと本部に向けて走り出した。
紘太が気配を感じ取った数時間前。
バムスターの中にいたトリオン兵・ドグが出てきて周囲を偵察していた。
バムスターやモールモッドのやられ具合を見ていた。
新たな敵、アフトクラトルの従属国家・ガロプロ。
紘太が気配を感じた新たな敵だ・・・。
「結構手際いいですね」
「今のトリガー使いが、一番強いかな?」
「だったらかなり楽なんだけどね」
「それはないでしょ。この前の槍使いの方が強かった」
「しかし、一番懸念したい国宝の使い手を打ち破った剣士がここ数日現れていない。
アフトの奴らが危険人物指定する程の手練だ。ソイツが邪魔をされるのが一番面倒だ・・・」
最年長の人物、ガトリンは、アフトクラトルから紘太が一番の危険人物として情報が渡っていた。
ガトリンは、紘太に関する情報を要求したがこれ以上はないと言われた。
その為、できるだけ情報を集めたかったがそれは叶わなかった。
「データを貰いましたけどそれらしい人物は、見つかりませんでした」
「怖気付いたか?」
「それは、無いでしょう。国宝の使い手を倒した位だし。
単純に任務に出ていないだけかもしれないし」
「何はともあれ面倒な敵がいなければ好都合だ。
ヨミ、トリオン兵の方はどうなっている?」
「いつでも出撃できます」
「よし。ならば、日が沈み切った時に仕掛ける」
こうして、ガロプラの本部の襲撃作戦が始まろうとしている。
時はガロプラが攻めてくる数分前になる。本部にいる迅の
小南、太刀川と一緒にトランプをしている手を止めカードを置いて立ち上がった。
「ん?」
「どうしたの?」
「敵が来る」
「お、やっと来たか」
「忍田さん!敵が来ます!パターンは一応、Aで」
「分かった。予定通り人員を配置する」
本部長は、そう話すと携帯を取り出す。
「パターンAって事は、基地防衛戦か」
太刀川は、柔軟しながら部屋を出る。
「・・・小南。太刀川さんについて行ってくれ」
「何でよ?」
「・・・太刀川さんが
「!?」
小南は、驚きのあまり声が出なかった。
「今回の相手、思ったより厄介かもしれない・・・」
そして、
事前に待ち構えていたボーダーの方は、基地の屋上に狙撃班を転送。
迎撃の準備を始めた。そして・・・。
「来ました!トリオン兵です!!」
古寺がイーグレットのスコープでアイドラを視認した。
他の隊員達も確認できた。
「・・・人型のトリオン兵」
「面倒だな・・・。的が小さい」
「しかもこの数は、ダルイっすね・・・」
アイドラは、一気に走り出し基地に接近してきた。
「射程圏内に入った。迎撃を開始する!!」
木崎の言葉を合図に攻撃を開始する。
しかし、アイドラは、一箇所に固まり、シールドを展開し攻撃を防いだ。
その後、嵐山隊と言った地上部隊もトリオン兵を確認し迎撃に入る。
一方の紘太は、下山し戦闘区域が僅かに見えて来た頃、遠くではあるが基地が光っているのを見た。
「・・・始まったか!」
紘太は、更に急いでボーダー基地に向かった。
ガロプラは、ボーダーが待ち構えていたことにイラついていた。
「
『このまま前進する。上を1分黙らせろ』
現場でトリオン兵を指揮している
「何だ?」
すると、中からドグが現れた。
「トリオン兵!?」
現れたドグは、狙撃組を攻撃する。
大半のメンバーは、シールドで防いでイーグレットで攻撃をするが思うように仕留められない。
そこで出番になったのが武闘派スナイパー2top・荒船と木崎だ。
荒船は、弧月で応戦し木崎は、レイガストの発動面積を小さくしボクシングスタイルでドグを粉砕する。
「おお!武闘派
「頼りになるぜ・・・」
基地の下にいる地上部隊が集中攻撃を受けていて狙撃なしでは、かなりキツイ状態に陥っていた。
その隙に、敵部隊のガトリン、ウェン・ソー、ラタリコフの3人が基地内部に侵入した。
迎撃に向かった迅が風刃で攻撃を仕掛けたが風刃の情報がガロプラにも行き渡っていた為、防がれてしまった。
そして、迅の予知では、敵の狙いは、遠征艇ということが判明。
鬼怒田曰く、莫大な資金とトリオンが必要な為、破壊されたら1年は、計画の遅れが出てしまうとの事。
「俺のワープで地上部隊を敵の近くまで連れて行けますけど。どうします?本部長」
「いや、外が押されれば敵の侵入を許す恐れがある。外の戦力は回せない。
それに、迅の予知では、そろそろ
通信を聞いていた司令部は、頭を?にしていた。
『嵐山さん。なんかする事ある?敵のトリオン兵を倒す感じ?』
「米屋か・・・!基地にトリオン兵を送っている
ソイツを探してくれ」
『了解!』
嵐山から指示を受けた米屋は、三輪と共に
狙撃班が襲撃を受けていた時、草壁隊・緑川が援護に来た。
「駿君!!」
「お待たせ〜」
そして、弧月を使いドグを斬る二宮隊・辻。
「辻ちゃんじゃねぇの!!」
後に木崎と荒船と共に上にいるトリオン兵を迎撃する。
一方、場所は、警戒区域東部。
そこには、B級3位の生駒隊が周囲の警戒をしていた。
その内のメンバーの
『イコさん。正面から何か来ますよ』
『何やと?』
隠岐に言われると生駒隊隊長・生駒が隠岐の指摘した所を見ると高速でこちらに向かっている何かを見つけた。
『向かって来てるな』
『向かって来てますね』
『どないしますか?』
『とりあえず、呼び止め・・・』
生駒が最後まで呼び止めると言いかけた時、そのまま突風の如く通り過ぎて行った。
「何や!?今のスピードは!!隠岐!追えるか!?」
「すんません、見失いました・・・」
生駒が本部にこの事を連絡した時、忍田本部長は・・・。
『話は、分かった。そっちは引き続き警戒を続けてくれ。
今通り過ぎたのは、こちらで対処する』
とだけ言われそのまま通信を切られた。
生駒は、思わず不審に思ってしまったがまだ警戒中な為、それ以上の追求はしなかった。
場所は、変わりボーダー基地の屋上。
戦闘中、一体のドグが日浦に迫り攻撃を仕掛けようとした時、日浦は、目を瞑り奈良坂が前に出てシールドを展開する。
他の皆が攻撃やられると思ったその時だった・・・。
無数の蝶々が、周囲を覆い被さりドグ達の動きが止まった。
「・・・何だ?」
「蝶?」
「・・・?」
皆が疑問に思うその時だった。
何者かが基地の壁を走って行き上空に飛び上がり月とその人物が重なった。
その人物は、まさしく一つの舞としての動きに見えて皆が思わず見入ってしまった。そして・・・。
全集中 蟲の呼吸
蝶の舞 戯れ
無数の蝶々がドグに止まり・・・。
破壊された。
「「「!?」」」
そして、新たなドグが追加されると高速で移動する
司令部のレーダーでも屋上にいるドグの反応を捉えていた時、沢村が驚きの表情を浮かべた。
「これは・・・!?」
『沢村君!どうした?』
「狙撃班を襲撃したトリオン兵の数が急激に減っています!
迎撃しているトリオン反応がありません!」
「何じゃと!?」
「一体どうして?!」
「慌てるな」
鬼怒田と根付は、驚きの表情を浮かべるが城戸は、動揺せずピシャリと2人を静めた。
「トリオンに頼らなくともトリオン兵を仕留められるのは、
城戸は、分かっていた。
このようなデタラメな事をできる人物が誰なのかを・・・。
ドグを一斉駆除した高速で移動している何かが着地する。
すると日浦、三輪隊の狙撃手、木崎、当真、荒船が驚きの表情をした。
「お前は・・・!?」
「間近で見たのは初めてだが、デタラメにも程があるだろ・・・」
「綾瀬!」
皆は、綾瀬の存在に驚きを隠せなかった。
今回は、ここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。
月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで
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出さない