では、どうぞ。
ガロプラがボーダー基地に攻撃を仕掛けて来た時、紘太が新技を引っ提げて戻ってきた。
外にいるトリオン兵・アイドラとドグを迎撃し体制を立て直そうとした時、本部長が紘太に那須と熊谷の救援に向かうよう指示を受けた。
そして、冬島のワープで那須と熊谷と合流。
危機を脱した2人は、紘太を交えて戦闘を再開するのだった。
『紘太君、いつ戻って来たの?』
『ついさっきです。本部長に頼まれて援護に来ました』
『助かったよ。一歩遅かったら玲がやられていたから』
『お気になさらず。それで、俺が人型をやりますので2人は、犬っころを』
『1人で大丈夫?』
『あの犬は、撹乱メインみたいですから先にそっちを仕留めたほうがいいでしょう。それに・・・』
「「??」」
『安心して背中を預けられる先輩がいますから』
その言葉を聞いた2人は、お互いの顔を見て笑みを浮かべた。
『なら、先輩の意地を見せないとね』
『そうね。行くわよ、2人共!』
『『了解!!』』
ウェンは、紘太の存在を見て歪な表情をしていた。
「(ここ数日コイツの情報を集める為にドグとか動かしていたけど・・・。
アフト以外の情報がない中の戦闘・・・。最悪のタイミングね)」
バムスターの中に仕込んでいたドグでボーダー周辺を偵察していた。
アフトクラトルの情報に要注意人物として気をつけろと言われていたのが紘太だった。
一通りの情報は、貰っていたがそれでも厄介極まりない。
「(とにかく、コイツを足止めしないとだね・・・)」
ウェンは、そう自分に言い聞かせ構えた。
場面は、変わり地上部隊が迎撃している戦闘区域。
基地を守りつつ敵を押し返す策を講じる。
すると、2体のアイドラが前衛の
その内の1体が笹森が対処。急所は外したがダメージを受けてしまった。
その後、辻が合流し2人でアイドラの1体を対処する事になった。
もう1体も後ろに回られてしまった為、今度は、黒江と木虎が対応に向かった。
「30秒で肩を付けますから邪魔しないで下さい」
「大丈夫よ。完璧にフォローしてみせるわ」
マニュアル操作を受けたアイドラと接触。
黒江が攻撃を仕掛け敵の腕や足を斬り、バランスを崩す。
木虎がスパイダーで敵を拘束し黒江は、そのままアイドラの首を切り裂いた。
「目標、沈黙しました」
「(最後の攻撃、全然分からなかった。フェイントをしたの・・・?韋駄天を使わずに)」
紘太が黒江に教えたのは、韋駄天以外の戦い方。
以前、いつも通りの訓練をしている時に紘太は、黒江が韋駄天を主軸にしている動きが気になり本人に話を聞いた所、紘太が予測した通り韋駄天を主軸にした戦いをしていた。
そして、紘太が教えたのは、韋駄天を使わず敵を倒す為の戦い方を教えたのが今実践してみせた敵のタイミングを狂わせる戦い方。
剣の振るスピードを思う様に操る事ができればそのままフェイントで首を斬るだけでなくそのまま敵を崩して韋駄天を仕掛けると言った戦い方も出来る。
黒江は、この戦い方を教えて貰った時、かなりの手応えを感じその訓練を欠かさずしてきた。
そして、その努力が今回の戦闘で結ばれたのだ。
「(紘太先輩に教えて貰ったおかげで強くなれた気がする。
少しずつだけど確実に変わって来ている・・・!)」
黒江は、確かな手応えを感じ笑みを浮かべるのだった。
『新たなエース機が出現した。レーダー上でマークする。
木虎、黒江両隊員は、引き続き対処に向かってくれ』
忍田の通達により新たに移ったアイドラを確認した。
「木虎、了解」
「黒江、了解」
そして、マニュアルモードのアイドラで敵の陣を崩す為に移動中、レーダーでマークした木虎と黒江に見つかった。
黒江は、紘太に教えられた事を思い出していた。
【今回も勝てませんでした・・・】
【そりゃあ、俺だって鍛錬するさ。闘い慣れた人ほど腕も上がるし周りを見る目も養える。
人間、成長したいって意欲があればどうとでもなるさ】
【・・・だからって、普通の日本刀でトリオン兵を斬れるのはおかしいですからね?】
【それは、俺が
【それはそれで納得が行きません】
【アハハ・・・。人間、慣れれば嫌でも対応したりするさ。
成長を止めたら人間は、衰退していく。黒江、向上心を忘れるな。
足掻いて足掻いてお前だけの強さを見つけるんだ】
【私だけの強さ・・・】
【人間の強さの定義なんて人それぞれだ。
だから、お前自身の誇れる強さを見つけるんだ】
【じゃあ、先輩が誇れる強さって何ですか?】
【俺か?俺は・・・】
黒江は、弧月を握り締める。
「(尊敬した人に胸を張って凄い人だったって言える人になりたい。
紘太先輩のお爺ちゃんは、それほどに理想だった。
だから紘太先輩は、私の理想の強さです。だから・・・。
剣の師匠は、貴方で良かったって胸を張って言える強い
黒江の意志の強さがアイドラに牙を剥く。
場所は、ボーダー基地内部。
ウェン・ソーとドグ、紘太と那須隊の那須、熊谷が戦闘をしていた。
ウェンの攻撃を紘太は、簡単にいなして攻撃を仕掛ける。
そして、熊谷がドグを仕留め、残るは、一体だけとなり紘太は、ウェンにさらなる追撃をする。
全集中 蟲の呼吸
蜻蛉ノ舞 複眼六角
攻撃は、受けたがシールドを破壊して2回ほど攻撃を与えただけで終わってしまった。
その隙に那須は、
『シールドは、犬頼りみたいね』
『犬が無くなれば、一気に畳み掛ける事ができますね。
(だが、さっきから感じる違和感は、何だ・・・?)』
「(もうドグは、弾切れ。隊長達が任務終了の時間を鑑みると後5分位かな。
だったら、使うならここね・・・)」
ウェンは、腰についている装置を起動した。
「
するとウェンは、本物と同じ動きをする、鏡写しの虚像を作り出した。
「(奴の奥の手・・・!違和感の正体は、これか!!)」
奥の手で攻撃してきたウェンに、熊谷が攻撃を仕掛けるがそのまますり抜けてしまった。
『分身!?』
ウェンは、そのまま熊谷に攻撃を仕掛ける。
「(本体が分からない・・・!)」
熊谷は、オペレーターの志岐に本体の識別を頼むがレーダー上に映るのが多過ぎて判別出来ない。
『くまちゃん下がって!一本道で迎え撃とう!!』
「分かった!!」
「そうはさせない」
ウェンは、那須の思惑を防ぐ為、熊谷に攻撃の手を緩めず更に追撃をする。
「(トリオン切れを狙っている!?)」
紘太は、透き通る世界でウェンを見ていた。
「(全てを残像で誤魔化し、最速で仕留めるという算段か・・・。
そうなるとそれを生み出している本体があるはず)」
紘太は、僅かながら敵の行動パターンを思い返していた。
「(犬を使っての奇襲、煙幕で自身を熊谷さんに変装して仕留めようとした時に俺が乱入して阻止・・・。
煙幕の時に仕掛けた事を考えると分かりやすいところには、置かない。と言うことは・・・!)」
紘太は、視線を上に移した。
そして、そこには、八面体の物体の何かを見つけた。
『(アレか!!)玲さん!熊谷さん!天井に分身の発生装置がある!!』
「「!!?」」
2人は、紘太の言葉で上を向いた。
『アレが発生装置!』
『熊谷さんは、もう少しだけ粘って!!玲さん!
『分かったわ!!』
『しくじらないでよ・・・!』
『勿論!!』
那須は、トリオンキューブを消し、スコーピオンを手裏剣サイズにして出す。
紘太は、グラスホッパーを展開。そして・・・。
「スコーピオン!」
「グラスホッパー!!」
那須が投げたスコーピオンに紘太が用意したグラスホッパーに当てた。
そして、そのまま分身発生装置がピンボールの様に一気に破壊されていく。
紘太がグラスホッパーの強度をどれだけ上げれるか実験。その結果、スコーピオンを投げたらそのまま跳ね返ることに成功
これは使えると考案し那須と共に訓練し実践レベルに足した。
そして、一瞬で
「(仕掛けが分かっただけじゃなく装置を一瞬で全て破壊したって言うの!?)」
分身が消えて残るは、ウェン本人だけとなった。
だが、ウェンは、熊谷を仕留める為にトドメを刺そうとした時・・・。
『左にジャンプだ!!』
紘太の指示で、熊谷が左側にジャンプし自身が前に出て一気に仕掛けた。
全集中 蟲の呼吸
ウェンを狙い定めると地面が抉るほど踏み込んだ。
蜈蚣ノ舞 百足蛇腹
超高速でウェンを翻弄しそのまま突きを繰り出し両腕の展開しているシールドを破壊し蹴り上げた。
『玲さん!今だ!!』
紘太は、既に那須が
「くまちゃんが受けた傷。纏めて返すわ」
那須は、
ウェンに向けて放たれた
今回は、ここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。
月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで
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