ワールドトリガー 〜鬼殺の剣士〜   作:シナプス・フィン

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大分遅くなって申し訳ないです。


最新話です。どうぞ。


第51話 古株と鬼

ヒュースが無事に玉狛第二のメンバーに加入する事が出来た。

修達の今後の戦いがどうなるのかが楽しみだと思っていた紘太だった。

そんなこんなで話は、終わると思いきや・・・。

 

「あ、そう言えばアンタ達、明日全員揃ってなさい。

ゆりさん達を紹介するから」

「ゆりさん?」

「県外スカウトに行ってた2人が帰ってくるの。

林藤ゆり、ミカエル・クローニン。ウチの古株メンバー、アンタ達の先輩よ」

 

どうやら、新たな出会いがある様だ・・・。

 

 

 

 

 

翌日。

小南に言われた通り玉狛第二全員来ていた。しかし・・・。

 

「何でオレまで呼んだんですか?」

 

紘太も何故か呼ばれてしまった。

玉狛の話ならいいだろうと思い遠慮させて貰おうと思ったが何故か小南が強制的に参加させてしまったのだ。

 

「アンタも玉狛のメンバーと言ってもいいくらい馴染んでいるんだからいいじゃない」

「ソロの人間でボッチ街道まっしぐらの人間の当て付けですか?

喧嘩売ってるなら買いますよ?」

 

などと紘太を宥める修だが、紘太は、ある事を気にしていた。

 

「何で木崎さんは、そんなにソワソワしてるんですか?」

 

そう。紘太は、思った以上に木崎がソワソワしているのが気になってしょうがない。

 

「いや、大丈夫だ。何でもない」

「・・・・・・」

 

紘太は、気になって透き通る世界で木崎の内蔵等を見ると・・・。

 

「(心臓の動悸が異常に早い。物凄くテンパってる・・・。何でだ?)」

 

そんなことを考えているとドアが開いた。

視線を向けるとロングの髪を1本に纏めている女性と外国人風の成人男性が入ってきた。

 

「戻りましたー」

「ただいま〜」

 

玉狛の古株メンバーは、それぞれ再開の挨拶をしていた。

そんな中、木崎のゆりに対しての異常な絡みが何とも言えなかった。

紘太も思わず何があったと突っ込みたくなる程に・・・。

修達もそれぞれ挨拶をした後、2人の林藤とクローニンの視線は、紘太に向けられた。

 

「君が綾瀬君だね?」

「はい。綾瀬紘太です。玉狛の人間ではないですが小南さんに誘われて来ました」

「林藤ゆり。よろしくね」

「ミカエル・クローニンだ。よろしく」

「こちらこそ」

 

紘太が挨拶をし終えて次は、ランク戦の話になった。

 

「次は、影浦隊、東隊、鈴鳴第一・・・。一度戦った事がある相手だっけ?」

「・・・ああ」

「なら、リベンジマッチだな」

 

現在の点差と順位は・・・。

 

B級ランク戦 順位・得点

 

第1位 二宮隊・37pt

第2位 影浦隊・34pt

第3位 生駒隊・30pt

 

そして4位が玉狛第二・30pt

 

「同点だと順位はどうなるんですか?」

「その場合は、シーズン開始時の順位が高い方が上になるね」

「となると、最低でも後5点は、欲しいって所になるのか・・・」

「他の部隊に抜かされない事を前提としてだがな」

 

と、皆が考えていた。だが・・・。

 

「それだけ聞くと難しいかもしれないかもしれませんけど、今の僕たちも前とは違う」

 

修のいう通り、遊真の新技とワイヤーを使った戦術。

雨取の鉛弾(レッドバレット)狙撃。そして何より・・・。

 

「ヒュースが加入してくれた事」

「色々と戦って勝って負けてを繰り返していったからこそ見えて来た物だろうね」

 

などと話しているが・・・。

 

「アンタの人外訓練のおかげで修の腕も上がってるしね?」

「人外とは失礼な人だな小南さん。俺は、人間をやめていない」

()()()トリオン兵斬れる様な奴はもう人間辞めてるわよ!!」

 

「「え?」」

 

ゆりとクローニンが驚きの声をあげ、ヒュースは、こいつは何を言っているんだという表情をした。

このやりとりを見ている修と雨取は、苦笑いを浮かべるしかなった。

 

「ちょっと待って下さい、桐絵嬢。今、なんて言いました?」

「だから!コイツ、普通の日本刀でトリオン兵を斬ったのよ!」

「いや、桐絵ちゃん。流石に信じられないよ・・・」

 

ゆりは、流石に信じられないと言う。

すると、ヒュースがある事を聞いてくる。

 

「コウタ。お前の剣術は、一体何を()()()()()に存在している」

「え?」

「ヒュース?」

「前から気になっていた。超常的な身体能力の向上に加えて、倒れた時の受け身が余りにも()()()()()()

トリオン兵を斬ると言う戯言を信じる訳ではないがあのデタラメな身体能力の裏に何かあると思っている。

その剣技は、一体何を倒す為に存在している?」

 

紘太は、ヒュースが聞いて来た時、『ついに気づいたか』と言う表情をしていた。

 

「その様子、いつか気づくだろうと言う表情をしているな」

「・・・まあね。木崎さんも?」

「もしかしたら・・・。とは思っていたんだがな」

 

紘太は、意を決して話をする。

 

「この剣術は、()()()()を斬る為に生まれた剣術だ」

「鬼?」

「鬼って何だ?」

 

そもそもの前提で遊真とヒュースは、鬼を知らない。

 

「日本で言うと、妖怪の様な類になるんだけど空想上の生物だけど・・・」

「違うな。鬼が実在したから呼吸剣術が存在する」

「・・・つまり、その鬼を倒す為にその剣術が存在していたという訳だな?」

 

紘太は、会釈する。

 

「紘太君が知っている鬼ってどんな存在なの?」

「日光以外では死なない不老不死性と、超人的な身体能力や怪力の持ち主。極め付けは・・・。

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()。そういう存在だったそうです」

 

 

「「「!?!?」」」

 

「人間が・・・」

「食糧・・・?」

 

紘太から言われた言葉に皆が絶句した。

遊真とヒュースも思わず驚きの表情をしていた。

 

「全ては、ある1体の鬼が原因だそうです」

「たった1体の鬼が・・・!?」

「して、その鬼とは?」

 

 

 

 

 

「鬼の首領にして、鬼の始祖・・・。名は、鬼舞辻無惨

「・・・鬼舞辻」

「・・・無惨」

 

修と雨取は、紘太に言われた名を思わず復唱してしまった。

 

「奴の血は人間を鬼に変え、鬼にさらに血を与えると力が増すという特性を使って配下を増やしてきたそうです」

「そのオニとやらの存在は、どうやって仕留めていたんだ?」

「鬼は、太陽の光を浴びると消滅するんだ。俺が日輪刀と呼ばれる刀を持っているのもそれが理由だ」

「ということは、鬼は、夜行性って事?」

「そうです」

「紘太がその剣術を受け継いできたと言うことは、鬼がまだ生き残っている可能性も・・・」

「いや、それはない。無惨は、数百年前に倒されたと文献に書いてあった」

「そんな奴が玄界(ミデン)に存在していたのか・・・」

「でも、そんな物が実在していたら教科書の1つや2つに載っててもおかしくないわよね?」

「都市伝説として扱われていたらしいですよ。仮に実在しても熊の仕業と言うことで流されていたみたいです」

「そんな?!」

 

雨取は、思わず声を上げた。

 

「なら、何で鬼は、滅んだんだ?自滅って訳でもないだろ?」

「そう。俺が呼吸剣術を駆使して鬼を人知れず狩って来た組織がいた。それが、()()()

「鬼殺隊・・・」

「今で言うとボーダーみたいな所か?」

「ウチの爺ちゃんは、鬼殺隊の人と友人だったって聞いた事がある。

爺ちゃんの剣の修行中に鬼舞辻が倒されたから何とも煮え切らない様な事を言ってたみたいですし」

「その伝で今に至るまで剣技が伝わったという訳か・・・」

 

木崎の言葉に皆が納得した。

 

「鬼ってどんなのが居たんですか?」

「人間サイズだったりバムスターサイズまでデカくなったりと様々だな。

後、確か異能の鬼もいたな」

「異能の鬼?」

「鬼には、稀に血鬼術っていう特殊な術を使ってくる鬼も存在していたらしい」

「どんな事をしてくるの?」

「全部知っているって訳じゃないけど、例えば、蜘蛛の糸を出して操り人形にする。

地面の中に潜って奇襲を仕掛けてくる鬼もいたり体のあちこちに鼓を生やした奴もいたらしい」

「つ、鼓?」

「鼓ってなんだ?」

「手で叩く楽器だよ。でもその鼓を使ってどうやって戦うの?」

「その鬼は、血鬼術の使い手で鼓を叩くと別の場所に転移したり右に傾いたり斬撃を飛ばしてくるのがあったらしいです」

 

皆が驚き沈黙が訪れた。すると雨取が・・・。

 

「紘太さん。その、鬼と仲良くすることってできなかったんですか?」

 

雨取の思いがけない言葉に紘太、ヒュース、遊真以外は驚いた。

 

「遊真君や、ヒュースさんみたいに分かり合える事ができたからもしかしたらって・・・」

「残念だけど俺が知ってる範囲では、それは不可能だったそうだ。

鬼になると重度の飢餓状態に陥るから見境なく人を襲う。

それが、家族や友人、恋人だったとしてもな・・・」

「・・・そんな」

 

雨取は、紘太がキッパリ言い張ると暗い表情をした。

 

「でも、話し合うことも出来たんじゃ・・・」

「さっき話した通り全て鬼無辻が原因だ。

奴自体を仕留めなかったり野良鬼を仕留めない限りは、被害はもっと酷くなっていた。

そうしたら、俺たちは、こうして生まれてくる事も無かっただろう」

 

雨取の言い分も分からんでもないが所詮は、過去の出来事。

雨取の言い分を真っ向からの否定をした為、申し訳ない様な表情をする紘太だった。

 

「そんな化け物を倒す為に編み出された剣術なら納得なのかしら・・・?」

「綾瀬があれ程まで動けるのも色々と腑に落ちる」

 

小南、木崎は、紘太の剣術に対してある程度理解できた様な気がしたと述べていた。

 

 

 

 

 

※オマケ

 

「結局こうなるのか・・・」

 

紘太は、ヒュース、ミカエル、ゆりの3人がトリオン兵を斬れるという証拠を見せることにした。

 

「しかも宇佐美さんお手製のやしゃまるシリーズ・・・」

「大丈夫!動かない様にしているから存分にやっちゃって。

それとも、斬れる自信ないのかな〜?」

 

と言いながら煽ってきたが紘太は、面倒だと思い構えた。

そして、遠慮なく微塵切りにした。

 

「「「・・・・・・」」」

 

これを見た3人は、言葉が出なかったと同時に宇佐美は、崩れ落ちた。

 

「桐絵嬢の言う通りになりましたね・・・」

「正直、信じられないけどね・・・」

「・・・・・・」

 

3人のリアクション通り、ただただ、唖然とするしかなかった・・・。

 

 

 




今回は、ここまでとなります。
紘太の人外スキルは、今に始まった事じゃないですので悪しからず。


誤字脱字ございましたら教えてください。
では、次回。

月の呼吸は、出しますか? 4/9 0:00まで

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