レアキャラ男子オペレーターの望む日常   作:紅葉064

12 / 24
今回のサブタイは電池です。 前話も出てきたけどなんなんでしょうね。


10話 電池

「拓真、これ鈴鳴支部に持って行ってくれないか ? 」

林道さんにそう頼まれた。

「書類ですか ? 」

「そう」

「いいですけどなんで俺なんですか ? 」

「お前たまには他の隊員とも交流してこい」

「してますけど」

「そりゃオペレーターだろ。 それ以外だよ」

「はーい」

それじゃとりあえず今先輩に連絡入れておくか。

 

~side 鈴鳴~

ピロン♪

メッセージの着信音が鳴った。

「今さん、何かメッセージ来ましたよ」

それに気づいたのは鈴鳴第一エースのNo.4アタッカー村上鋼だった。

「ありがとう」

岸辺君からだった。 食べても太らないことを除けばかわいい後輩である。

 

『ウチの支部長におつかい頼まれたので明日鈴鳴に行きます』

 

という内容だった。返信をして夕食の準備を再開する。

すると来馬先輩が

「どうしたんだい ? 」

「実は玉狛の後輩がうちに用事があるから明日来るそうです」

「玉狛かぁ…オペレーターの子かな ? そういえば鋼は玉狛第二の子と最近仲良いよね」

「そうですね。 空閑は発想とか面白いのでいい鍛錬の相手にもなります」

「来馬先輩知ってるんですか ? 」

「うん、前に本部でちょっとね」

「まさか来馬先輩何かされたんですか!?」

鋼は少し不安に思った。

「わぁぁ待って鋼。 そうじゃなくて前に今ちゃんがすごくお菓子作ってた時があったでしょ ? 」

「ありましたね」

「そのことでちょっと相談をね」

「そうよ鋼くん。 あの子はそんなことはしないわよ…こら太一 ! お箸持ったまま走らないの !! 危ないでしょ !」

太一が今に怒られるのは鈴鳴ではいつものことである。

「ところであれって結局なんだったんですか ? 」

「ただの嫉妬だったみたいだよ」

「もう ! 来馬先輩 ! 」

「ごめんね」

「嫉妬 ? 」

「鋼くんまで ! 」

「嫉妬ってなんのことですか ? 」

「太一は静かに座ってなさい!!!」

 

ー 翌日 ー

「今日はお客さん来るのでお昼は私が作りますね」

「そうだね。 お願いするよ」

「それにしても遅くないですか ? 」

「時間はちゃんと守る子なんですけど…」

「それは僕も会った時思ったよ」

「あーーー ! 誰か倒れてます ! 」

「ええっ ! 本当かい太一 !? 」

「とりあえず行きましょう」

4 人は急いで外に出る。 来馬は驚いた。なぜなら

「岸辺君 !? 」

倒れていたのは今日うちに来るはずの岸辺拓真だったから。

「一体なんで… ? 」

「来馬先輩、とりあえず中へ運びましょう。玉狛の誰かなら何か知っているかも知れません」

「そうだね」

なぜこんなことになったかというと、遡ること数時間前…

「じゃあいってきます。レイジさん、お昼は向こうがご馳走してくれから俺の分はいいから」

「わかった」

「じゃあ拓真、頼むな」

そうして玉狛を出る。 宇佐美先輩からのお土産もあるし。 確かこっちだったな。もらった地図を頼りに鈴鳴支部へ向かう。これなら時間までに着きそうだな。そう思って歩いていく。目的地が目前になった時、突然地面が顔に近ずいた。 違う。 顔が地面に近ずいた。 俺はこの時こう思った。

「あ、ヤベッ」

こうして意識は途切れた。

 

時間は戻り鈴鳴支部へ

「僕ちょっと迅くんに聞いてきたみるね」

「お願いします」

プルルルルル…プルルルガチャ

『もしもーし、こちら実力派エリートの迅悠一』

「もしもし、迅くん ? 」

『おう来馬。 拓真が倒れたんだろ』

「うん、それで」

『なんでかを俺に聞きたいわけだ』

「そうなんだ」

『そりゃ多分あれだ。電池切れ』

「電池切れ ? 」

『そうそう。 そいつ糖分が切れるとおもちゃみたいにぱったり動かなくなるんだよ。 だからとりあえず甘い物口に入れりゃ復活するから。 それじゃ』

「うん、ありがとう」

電話を切って今に声をかける。

「甘い物口に入れたら起きるって」

「そうですか」

今はほっとした顔をする。 後輩だから。

「ジュース持ってきました ! 」

太一が飲み物を持ってきた…が、

「うわあ!!!」

ばしゃあ !!

いつものようにジュースをぶちまけた。その先には拓真がいる。

「太一大丈夫かい ? 」

「はい、大丈夫です」

「たーいーちー」

「まぁまぁ今ちゃん。 大丈夫みたいだし」

「来馬先輩全然大丈夫じゃないですよ。 岸辺君がジュースでベタベタです。 唯一良かったのはコップがプラスチック製だったことだけです」

「あ、起きましたよ」

「あーまさかあそこで糖分切れになるとは…うわ何コレ。 顔とかベタベタ」

「岸辺君大丈夫 ? 」

声をかけられ顔を上げると今先輩がいた。 それで俺は全てを理解した。

「とりあえずシャワー浴びてきて。 鋼くん案内してあげて。 それと服も貸してあげて」

「あ、服は大丈夫です」

「「「え ? 」」」

太一を除く 3 人は何故だろうと思った。

「実は今朝迅さんに着替え持ってけって言われたんですけどこういうことか」

つーか迅さんこういうことになるってわかってるなら服じゃなくて飴とか渡してくれよ。 揚げせん禁止 1 週間伸ばしてやろう。とりあえずシャワーを浴びよう。気持ち悪い。

 

シャワーから上がったあと、とりあえず用を先に済ます。その後 5 人でお昼を食べた。

「やっぱり今先輩の料理美味しいです」

「食べたことあるのか ? 」

「オペ会の時お菓子とかよく作って持ってきてくれるので」

「レイジさんとどっちが美味しい ? 」

わーすごく答えにくい質問。

「俺はどっちも好きです」

「それにしてもまさかうちの前で倒れてたのにはびっくりしたね」

「最初が私で良かったね」

「 ? なんでですか ? 」

「だって最初が歌歩ちゃんだったらまた泣いちゃったかもしれないよ ? 」

え ? なんでそのこと知ってるんですか ?

俺たちはそのまま楽しくお昼を食べた。 玉狛に帰ったあと、迅さんには揚げせん禁止期間 1 週間延長を宣告した。なんであの人絶対わかっててやるんだろう ?

 

 

余談

「東、食べるか ? 」

「忍田さん飴とか持ってるんですね。いただきます」

「ああ、拓真が私や城戸司令の昔からの知り合いであることは知っているよな ? 」

「はい、前に聞きました」

「実はあいつ糖分切れになると全然動かなくなってな。 昔は荷物の必需品に甘い物が入るくらいだったんだ。それで 1 度別れたあともつい癖でこういうのを入れておいてしまうんだ」

「それって城戸司令もですか ? 」

「ああ、城戸さんもだ」




岸辺拓真
甘い物が大好きで昔から食べまくっていたせいか、糖分が切れると動けなくなってしまう身体になった。 そのため自分で補給用の甘味を所持している。もしもそれを盗られたら全力で取り返しに行くだろう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。