レアキャラ男子オペレーターの望む日常   作:紅葉064

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ネタが浮かばず早半年。大変申し訳ございません。


13話 実験 VS太刀川

今日は珍しく本部に呼び出された。

 

「拓真。何故呼んだかわかるか?」

 

「いや分かるわけない」

 

「実は託された俊典さんが開発途中だったというトリガーをようやく実戦レベルにまで進んだんだ」

 

理由を教えてくれたのは忍田さんだった。

 

「ただあのトリガーは…」

 

そう。ひとつ欠点がある。それは対象とするトリガーの情報がなければいけないということ。つまり俺を呼んだ理由は形見ができたという他にもうひとつ。

 

「ボーダーのトリガーと遠征部隊が今までで持ち帰ったものの情報しかないから俺の持ってるトリガーの情報が欲しいってことね」

 

「そういうことだ」

 

うん。よくわかった。でも

 

「理由を何も教えてくれなかった癖にそんなもの今持っているとでも思ってるの?」

 

と俺は笑っていない笑顔を浮かべて威圧した。だが忘れていなければ言うはずなのでおおかた俺が到着したときくらいに気がついたんだろう。まったく。

 

「すまない···」

 

消え入りそうな声でそう謝られた。

 

「それはそうと貴様。雷蔵に個人的にトリガーの開発を頼んだそうじゃないか」

 

あれー?なんで鬼怒田さんそれ知ってるの?誰にも言ってないのに。

 

「雷蔵がろくに寝ておらんのだよ」

 

「後回しでもいいって言ったのに!」

 

「むしろ火がついてしまったのだろうな」

 

「本当にすみません」

 

「完成してしまったからあとの祭りだがな」

 

「というわけで試験的に性能を確かめたいのだ」

 

「それは太刀川さんとか本職に任せたほうがいいんじゃないの?」

 

「貴様は見知らぬ部品渡されて続きをやれと言われてできるのか?」

 

「わー鬼怒田さん嫌な例えしてくるねー。そんなんじゃ娘に嫌われるよ」

 

「うぐっ!」

 

鬼怒田に会心の一撃!!

 

「ところでいつからやるの?」

 

「今からだ」

 

「え?」

 

「今からだ。相手には好きな隊員を選べ。すぐに呼ぶ」

 

「じゃあ太刀川さん。出水先輩。米屋先輩」

 

「そのこころは」

 

「特に心が痛まない。特に太刀川さん。俺のお菓子食うやつなんざとことん実験台にしてくれるわ」

 

「ではすぐに呼び出すとしよう」

 

 

 

~~

「うぃっす」

 

「ども」

 

「突然鬼戸司令に呼ばれたけど何すんの?」

 

「出水先輩聞いてないんすか?」

 

「聞いてない」

 

「えぇ···」

 

「それで何をするんだ?」

 

「あれ?風間さんどうしたんですか?」

 

「太刀川に連れてこられた」

 

「おい。もったいぶらずにお「実験台」え?」

 

「試作トリガーの実験台」

 

「なるほど。確かに適任だな」

 

「いや、俺は」

 

「弾トリガーあります」

 

「やる」

 

「出水。お前単純すぎるだろ」

 

「弧月のオプショントリガーもあります」

 

「マジか!」

 

「よしやろう」

 

「誰から行きます?」

 

「俺からだ」

 

「太刀川さんずりぃ」

 

「早い者勝ちだ」

 

「では始めてもらおう。条件は勝手に決めて構わない」

 

「わかりやすく市街地Aの昼でいいと思います」

 

「そうだな」

 

『転送開始』

 

 

 

~~

「見つからねぇな」

 

太刀川さんを探して飛び回る。すると突然レーダーに反応が現れた。

 

「!?あっぶね!」

 

「避けたか」

 

「やっと見つけた」

 

そうして俺はスコーピオンと弾トリガーを出現させる。そうして俺たちはぶつかり合う。だが上手く間合いを取られてなかなか削れない。超近接戦闘スタイルの俺には間合いが近ければ近いほどいい。それをわかっているから太刀川さんもう不容易に詰めては来ない。しかしその時は来た。太刀川が閃空を放つモーションに入る。俺はずっと待機させていた弾トリガーを放った。読んでいたのかシールドを展開するが当たった様子はない。だが不思議に思っているのだろうがモーションは止まらない。そして放つ瞬間、孤月を1本落とした。その事に驚きつつももう一本でそのまま放つ。当然避ける。

 

「どういうことだ?」

 

よくよく見れば片手の親指が吹き飛んでいた。そのせいで握力が少し弱くなってしまったのだ。だが上手そんなことはお構い無しに切りかかる。間合いが長ければバイパーやメテオラで。その衝撃で目くらましが出来れば突っ込んでいく。そんな攻防が数分続いたあと、再び閃空のモーションに入る。それを見た俺は最高速度で跳んでいく。スコーピオンを振り抜いた場所には誰もいない。相手は後ろ。もう避けられない。普通ならね···

 

「!?」

 

太刀川は無数のスコーピオンに貫かれていた。

 

『トリオン供給機関破損。ベイルアウト』

 

それは、拓真の背中から生えていた。それを見た出水は

 

「ハリネズミみてぇ···」

 

と呟いた。

 

 

 

~~

俺が考えた弾トリガーに出水先輩はテンション高めだった。

 

「なんだあのトリガー!」

 

「そうですね。あえて名付けるなら『音速弾《ライナー》』。威力はあまり高く無いですけど弾速に大幅特化させました」

 

なんかずげえ楽しそう。

 

「ただあくまでもまだ試作なのでまだ合成弾は作れません。まぁ普通の状態でも千佳が打てば致命傷になりかねないでしょうけど」

 

「まぁ雨取ちゃんはな」

 

「ところで岸辺」

 

「はい」

 

「最後のはなんだ?出水がハリネズミのようだと言ったが」

 

「ちょ!風間さん!?」

 

俺も初めてあれできた時そう思った。

「あれはブランチブレードでマンティスをやったやつです」

 

「あれはえぐかったなー。太刀川さん串刺しだったもん」

 

「あれは本当にわけがわからん」

 

「あ、太刀川さん帰ってきた」

 

「遅いぞ太刀川」

 

「トイレ行ってた」

 

「そうか」

 

「悪いが進めてもいいか?」

 

「よし、次こそ俺だ」

 

「いやもう譲らねぇぞ」

 

「こうなったら」

 

「よーし」

 

「「じゃーんけーん」」




作者考案オリジナルトリガーNo.1: 音速弾《ライナー》

本編でも書いた通り、威力の低いが弾速が恐ろしく速い。だが指を吹っ飛ばす位はできるため、太刀川のようになれば太刀川は対応したが判断力を奪えたりする。合成弾に出来れば高速のメテオラがとんできたりする。

VS太刀川 トリガー構成

メイン: スコーピオン ・ シールド ・ バイパー ・ メテオラ

サブ:スコーピオン ・ シールド ・ メテオラ ・ ライナー
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