レアキャラ男子オペレーターの望む日常   作:紅葉064

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初短編集


短編集その1

~感情受信体質~

 

ボーダー本部ではもう既に見慣れた影浦、村上、空閑のトリオが個人ランク戦をするためにブースに向かっていた。

 

「チッ!!」

 

「どうしたカゲ。いつもより舌打ちが強いな」

 

「おい空閑今日お前んとこのオペいつも機嫌悪ぃ時よりいっそう酷くねぇか?」

 

「わかるのかカゲ先輩。なんでも今日は月イチでしか売らないスイーツをタチカワさんに取られたとか」

 

「そういうことかよ」

 

「岸辺の感情はどう刺さってるんだ?」

 

「いつもは普通に刺さる感じだけどよぉ。今日は例えんなら···そうだな。デケェミサイルが大量に着弾する感じだ」

 

「それはなんとも凄まじいな」

 

その直後に悲鳴が聞こえた。

 

「なくなった」

 

「どうやらタチカワさんはやられたようだな」

 

 

 

~岸辺と草壁~

 

お昼休み。

 

「今日は屋上に行かないのね」

 

「寒いし風邪引いたら行けないからって修が」

 

「そう。······前々から思ってたけど岸辺くんのお弁当はいつも美味しそうね」

 

「レイジさんが作ってるからね。卵焼きは俺だけど」

 

「ひとつ貰っても?」

 

「どーぞ」

 

パク「美味しい」

 

「どーも」

 

ヒョイパクヒョイパク

 

「は?草壁おまっ···ちょ!全部食いやがったな!?」

 

「ご馳走様。美味しかったわ」

 

「お前そんなキャラだったっけ!?はぁ···美味かったならいいけど」

 

「落ち込まないで。これあげるわ」

 

「お前のせいなんだけどな…いただきます」

 

 

~~

「ねぇねぇ岸辺くん」

 

クラスメイトの女子が話しかけてくる。

 

「岸辺くんって早紀ちゃんと仲いいよね?」

 

「そう見える?」

 

うんうんと興奮気味に頷く。

 

「その···岸辺くんって早紀ちゃんのこと好きなの?」

 

「?好きだけど」

 

「キャーーー!!!」

 

何を当然の事をと言わんばかりに答える。拓真は悲鳴の意味がわかっていない。

 

「というかボーダーにいる人は基本皆好きだよ」

 

「え·········?」

 

この後、たまたま聞いていた草壁にはたかれた。

 

バシッ

 

「痛っ!何?」

 

「なんでも。防衛任務行くわよ。今日ウチと岸辺くんなんだから」

 

「はいはい」

 

「返事は1回」

 

「はい」

 

 

 

~岸辺と草壁 2~

 

防衛任務のために本部に向かう2人、警戒区域付近まで来た時に突然ゲートが開いた。

 

「なんでここに開くのよ」

 

「警戒区域ギリギリとは珍しいな」

 

「そんなこと言ってないでどうにかして」

 

「わかってるよ。トリガー起動」

 

トリオン兵が出てきたのでトリオン体へと換装する。

 

「ちょっと失礼」

 

「え?」

 

そして草壁を抱える。そのままトリオン兵を倒す。

 

「ったく。もう終わってんじゃねーか」

 

「あれ?諏訪さん。防衛任務中でしたか」

 

「おめぇらこんなとこで何してんだ」

 

「この後防衛任務なもんでたまたまですよ」

 

「そうか。気ぃつけてけよ」

 

諏訪は岸辺が草壁を抱えてることに関してあえて何も言わなかった。

 

 

~~

「ちわーす」

 

「あ、拓真先輩おつかれー」

 

「おう緑川」

 

「早紀ちゃんもおつか···あれー?」

 

草壁は何も言わず奥に引っ込んでしまった。

 

「早紀ちゃんどうしたんだろ。あれ?拓真先輩どったの?その怪我」

 

「んー?実はな。来る途中でゲートが開いてな。草壁抱えて戦ったんよ」

 

「抱える必要あった?」

 

「いやなんか振り返ったら実はもう1匹いて襲われてましたとか嫌じゃん」

 

「うん、まぁ」

 

「それでそれを忘れたまま本部に入ったんよ。そしたら東さんに見られて、なんて言われたと思う?」

 

「わかんない」

 

「お前たち仲良いな〜って。そこで抱え続けてることに気づいた」

 

「むしろなんで人1人抱えてること忘れるの」

 

「知らん。それで降ろしたら換装解けって。解いたら引っかかれた」

 

「いや猫かよ」

 

「ヒリヒリして痛い」

 

「あんたたちさっさと行くわよ」

 

「「「「はーい」」」」コクリ

 

 

 

~岸辺と迅~

 

「よう拓真。防衛任務おつかれ」

 

「珍しいね迅さん。本部にいるとか」

 

「あーうん。実は結構先の未来なんだけどちょっとヤバそうなのが見えたから鬼戸さん達に相談にね」

 

「それって具体的には?」

 

「断片的にだから詳しくは分からないけど怪物みたいなのが暴れたり見た事のないトリオン兵が他のトリオン兵を破壊してたりとかだな」

 

「それ、確定してるだけでどれくらい先なの?」

 

「少なくとも最初の大規模遠征よりは後だな」

 

「なら一応戦力は揃ってるわけだ」

 

迅は言わなかった。岸辺を見た時に、その未来の結果の半分以上岸辺が死ぬ事を。

 

「そうだ。これあげるよ」

 

「なにこれ」

 

「熊谷ちゃんから健康的なパンチが貰える券」

 

「なるほど。一応貰っとくわ」

 

「うんうん貰ってくれてよかっ······は!ちょっと待って!今熊谷ちゃんに斬られて雷に撃たれる未来見えたんだけど!!」

 

その言葉を聞いて俺は、ダッシュで逃げた。

 

 

~~

何とか拓真を捕まえて未来を阻止した迅は再び上層部のもとへ向かっていた。拓真が死ぬという未来を覆すため。可能性を少しでも減らすためにどうにかしなければいけない。これ以上仲間が死ぬのは見たくない。

 

「さーて、どうするかな」




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