レアキャラ男子オペレーターの望む日常   作:紅葉064

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珍しく長くなりました。


21話 負けず嫌い

今日は本部の個人戦ブースで模擬戦を見ている。今は弾バカこと出水先輩と槍バカこと米屋先輩が戦っており、今は順番待ちだ。

 

「岸辺くん。少しいい?」

 

声をかけられたので目線だけ移してすぐに戻した。

 

(なんだ。木虎か)

 

A級5位嵐山隊の木虎だった。

 

「ちょっと無視?」

 

顔も目線もモニターを向いたまま問い返す。

 

「なんか用?」

 

「私と「やだ。無理」まだ何も言ってないじゃない!」

 

「なんだよ」

 

「私と模擬戦をして欲しいの」

 

「必要性を感じないしお前と模擬戦なんてやったら順番来ちまうよ」

 

「私、A級なんだけど」

 

「そういう話なら···」

 

「じゃあ」

 

「どの道A級1位の出水先輩の方が優先順位高くなるな」

 

「だったらその後でもいいわよ。私は」

 

「そのあとは呼び出しくらってるけど」

 

「なんなのよ!」

 

「文句あんなら城戸さん達に直接言えよ」

 

「無理に決まってるじゃない!」

 

「だったら言うなよ」

 

「三雲くんもそうだけどあなたたちは人を敬うってことを···」

 

「そうは言っても俺ら同学年だし偉そうにしか見えないから敬えって言われてもなぁ」

 

と言おうとも思ったが余計に面倒になりそうなのでやめといた。とは行ってもほっとくとしゃべり続けるのでとりあえず黙らせることにした。

 

「あ、烏丸先輩」

 

「え!?か、烏丸先輩お疲れ様です!」

 

しかしそこに烏丸はいない。木虎が赤っ恥をかいただけである

 

「岸辺くん?」

 

「俺いるなんて一言も言ってないけど。話を最後まで聞かないからだろ」

 

「んんっ」

 

「岸辺おまたせ〜」

 

「なんだ?木虎と遊んでたのか?」

 

「そんなことはありません。私をなんだと思ってるんですか?」

 

「相変わらずクソ生意気だな木虎は」

 

「木虎で遊んでました。それはさておき模擬戦やりましょ」

 

「あ!ちょっと待ちなさい!」

 

「いいのか?」

 

「いいんですよ。どうせ優先順位低いことなんですから」

 

そして出水先輩との模擬戦をやって会議室へ向かった。

 

 

 

~~

「お待たせ〜」

 

「来たか」

 

「来たよー。どったのー?」

 

「雷刃についてだ」

 

「あぁー。予定決まった?」

 

「それなんだがな。今は遠征前もあって新しいブラックトリガーに割く時間がないんだ」

 

「なるほど。頼んだはいいけどまだ待ってくれと」

 

「すまない」

 

「いいよいつだって」

 

それにしても、と続ける。

 

「B級2位いないってまた難題突きつけたもんだね城戸さん。あと1試合しかないし」

 

「それができなければ遠征は夢のまた夢だ」

 

「それはわかってるけどさ」

 

呆れるように首を降ると耳飾りが揺れる。

 

「拓真······それは、耳のやつはどうしたんだ?」

 

「ああこれ?父さんが雷刃になる少し前に何故かくれたんだよね。何故か」

 

「そうか···」

 

「もういい?行くよ?」

 

「ああ、悪かったな」

 

「じゃあねー」

 

扉が締まり、部屋は静寂に包まれる。

 

「そうか···拓真は知らないのか」

 

「あれがどうかしたのですか?」

 

「あれは、使い方によっては恐ろしいく危険なものだ」

 

 

 

~~

「ようやく戻ってきたわね」

 

「待ってたのかよ······」

 

「ええそうよ。あなたと戦うためにね」

 

「なんでそこまで」

 

「私は強くなるためになりふりかまってられないのよ」

 

「はぁーわかったわかった付き合ってやるよ。ルールは?」

 

「10本先取よ」

 

「何本やるつもりだよ···」

 

 

 

~~

「嵐山さん。木虎が岸辺くんと模擬戦をやってるみたいですよ」

 

「そうか!どうなってる?」

 

「木虎が5連取されてますね」

 

「してるんじゃなくてか?」

 

「されてます」

 

「そこまで強いのか?」

 

「そういえば嵐山さんは見たことないんですね。岸辺くん、よく太刀川さんや出水先輩相手にやってますよ。それも勝つことがほとんどです」

 

「少し見ていくか」

 

「はい」

 

2人で寄り道をしていく。

 

「あ、嵐山さん。とっきー」

 

「やあ出水、米屋。どうなっている?」

 

「あーかなり容赦ないですよ岸辺。木虎はあと少しのところで届かないですね」

 

「しかも10本先取初めて岸辺が今7連取してます。」

 

「相当強いんだな」

 

「あはは、まぁ···(向こうで岸辺1人相手に実働6人が全滅しかけたとか言えねぇ···)」

 

「7本目まではどんな感じだったんですか?」

 

「1本目は不意打ちで近距離アイビスドカン」

 

「それは確かに不意打ちだな」

 

「近距離でアイビス使うなんてあいつくらいですよ」

 

「2本目は木虎が建物使ったんですけど射線お構い無しに壁抜きしまして。それを読んで防いだのはいいんですけど」

 

「罠でもあったのか?」

 

「いやー。それは囮で真後ろにもう1発いたので」

 

「ふむふむ」

 

「3本目からはトマホークの絨毯爆撃がほとんどです」

 

「マジであいつ何ができないんだよ」

 

「ふいー。勝った勝った。あ、嵐山さん、時枝先輩お疲れ様です」

 

「ん?模擬戦はどうした?」

 

「あ、僕達が話している間に終わってますね。岸辺くんの10本連取ストレート勝ちで」

 

「私が···負けた。オペレーターに?」

 

(まぁしかたないわな。トリオンにも差があるし。何より······岸辺と木虎じゃ経験値が違う)

 

「あ、嵐山さんそろそろ行きましょう」

 

「ああそうだな。じゃあ3人ともまた」

 

「お疲れ様です」

 

 

 

~~

嵐山さんたちと別れてどうしようかとなったのだがちょうど昼になったので3人で飯を食べに来た。

 

「岸辺」

 

「なんですか?」

 

「お前、途中からめんどくさくなってただろ」

 

「あー。途中で10本先取ってことを思い出したので。長引くの嫌なので」

 

「木虎が少し可哀想だな」

 

「大丈夫でしょ。どうせしばらくしたら突っかかってきますよ」

 

その言葉に妙に納得した出水と米屋だった。

 

 

 

~~

「実力派エリート。ただいま参りました」

 

「ごくろう。それで迅。どうなった?」

 

「無理だった。どんな選択をしても戦いは避けられない。拓真が死ぬのを回避するならその戦いの中でどうにかするしかない」

 

「そうか。そうなった際には我々も手段を選んではいられない。もしも拓真を死なせてしまったら俊典さんに合わせる顔がないからな」

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