レアキャラ男子オペレーターの望む日常   作:紅葉064

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今回は迅さんたちが太刀川さんたちを倒した後の本部でのお話です。同じような感じで書いていきます。


2話 再会 5・6人目 そして交渉 さらに再会 7・8 人目

1 人で静かな夜道を歩く。 夜に警戒区域へ行くもんだから誰かに見つかったら声掛けられたり補導されるだろうな。ならばなぜ外にいるのかと言うと数時間前に迅さんが「本部に用事があるんだろ。後で来い。」と時間指定で呼ばれた。まぁ乗り込むとかそんな面倒なことをしなくて済むから良かったが。

本部に着いたら迅さんが待っていたので目的地へ一緒に向かう。すると

「俺も交渉したい事あるからここで待っててくれない ? 」

と言われたので待ってる。

数分後、終わったのか迅さんに呼ばれた。入ってみると結構デカい。 会議室か何かだろう。目の前には目付きの鋭い傷のある人がいる。 迅さんに "あの人が城戸さん"と言われて俺は驚いた。だって昔とは全然違うから。

「迅 ! 誰だそいつは !! 」

突然そう言われた。声を上げたのは鬼怒田開発室長である。

「迅。 誰だ ? 」

城戸さんもそう聞いてきた。

「鬼怒田さん達は知らないだろうけど城戸さんと忍田さんは会ったことありますよ。 」

「私たちが ? 」

そんな会話を聞きながら "やっぱり憶えてないんだな" と思い、とりあえず遠慮なく椅子に座る。 そして写真を取り出して

「このちっこいのが俺ね」

と言うと 2 人は気づいたのか少し驚いた顔をした。そんなのは無視して

「城戸さん、忍田さん久しぶり。 見ない間に少し老けた ? 」

とまあ軽口を叩いておく。

「拓真か…」とか言ってちょっと呆れたようにも聞こえるけど昔と比べて凄く厳つく感じがするからあんまりそうも思えない。すると

「何か用か」

と聞いてきた。 これが本題だ。 俺は

「俺をボーダーに入れてほしい」

と切り出した。心無しか忍田さんが少し驚いた顔をしていた。城戸さんは迅さんに視線を向けるとそれに対し

「正直拓真をボーダーに入れるとメリットしかない。断っても暴れるとかはないけどしつこく食い下がって来るよ。」

俺は話を続ける。

「もちろんダダでとは言わない。 これを城戸さんに預けておく。」

と言って黒トリガーを差し出した。 2 人は驚いた顔をした。そんな 2 人を無視して話を進める。

「これは雷刃、そして父さんだ」

それを聞いて 2 人はまた驚いた顔をした。というかさっきから驚きすぎじゃないだろうか 2 人とも。

ここで鬼怒田さんが口を挟んできた。

「城戸司令、なんなのですか ? こいつは」

代わりに忍田さんが答える。

「この子は岸辺拓真。 さっきの有吾さんと同じように

彼の父親はボーダー創設初期のメンバーなんだ」

話続けてもいいのかな ? まぁいいや。 そんなの知った

ことか。 と思った矢先、城戸さんが

「本当にいいのか ? 俊典の形見だろう」

と聞いてきた。

「久しぶりに城戸さんたちと居たっていいんじゃない

? 父さんのことだから俺にしか使えないなんてことは無いだろうし。」

と返す。 なんか 2 人とも妙に納得してんなと思いながら「それに」と続ける。

「俺にしか使えない黒トリガー渡したって意味無いでしょ ? 」

と。…どうやら気づいたらしい。

「もちろんホントにヤバい時しかそれは使わない」

と宣言しておく。いくらなんでもほぼ身内同然の人に目ぇ付けられるのは勘弁したい。そして城戸さんが視線を向けると、迅さんは頷いた。どうやら俺が今の宣言を破ることはないらしい。あぁー良かった。

城戸さんは目を閉じひと息置くと、

「拓真、お前のボーダー入隊を認める」

と言った。 やったー。 これで次に進める。すると忍田さんが「次 ? 」 と呟いた。おっと、声に出てたのか。 まぁそこはいい。

「俺はオペレーターやるつもりだけど、トリガーを支給してほしい。 父さんのだと古くてすぐに壊れそうだから。それに 2 人とも俺のトリオン能力知ってるでしょ ? だから事態が大きくなったら戦力にもなるよ。 」

途中でつっこまれるのは面倒だから最後まで言い切った。なんか簡単に許可された。この人意外と身内に甘めなんか気がする。 あと出来れば爪の孤月を作って欲しいと付け加えといた。

「最後に」と言って 1 つの資料を取り出す。忍田さんが「なにこれ」と聞いてくる。

「父さんが生前作りかけだったトリガー」

と答える。

「城戸さんこのトリガーを作ってほしい。 お願いします。このトリガーはきっとボーダーの役に立つはずだから」

と。俺は続ける。

「父さんが死んだ時、俺は泣けなかった。それなのに前のボーダー基地を見たらわけが分からないくらいに涙が出てくるんだ。この写真撮ったときみたいにもうみんなで笑ってられる日は来ないんだって。 だからこれ以上父さんを知る人が消えないように」

涙で何も見えない。 感情もぐちゃぐちゃで自分が何を言ってるのかもおぼつかない。それでも言いたいことは全部吐き出した。

涙が止まったら思い出話が始まる。 忍田さんに父さんが「あいつまだ単騎突撃してるんじゃないだろうな」って言ったら笑いながら困ったような顔してた。これ多分心当たりあるな。

満足するまで話して俺と迅さんは部屋を後にした。

 

 

 

会議室を出て揚げせん食べてる迅さんと廊下を歩いていると何故か風間さんと

「げっ」

太刀川さんがいた。 迅さんは

「よぉおふたりさん。 揚げせん、食う ? 」

のんきにお決まりのセリフを言っていた。

飲み物奢ってもらった。 わーい。 迅さん、風間さん、太刀川さんが会話をしているがそれはひとまずこっちに置いといて、何故俺が 2 人の事を知っているのか。 簡単に言えば向こうで会ったからだ。 俺は近界民であるが何故か仲良くしていた。 "とくに近界民に恨みとかはない" と言って。 みんないい人だった。 太刀川さんにはおやつ食われまくった。すると話終えたのか太刀川さんが

「お前なんでここにいるんだ ? 」

「…………」

あんたとなんぞ喋るものか。 今度は風間さんが

「岸辺、何故ここに ? 」

「それはですね「なんで俺の時は喋らねぇんだよ!」…」

無視して続ける。

「俺ボーダーに入ることになったんで。 さっき城戸さんから許可もらいましたし。」

「!!!」

「!!!」

驚いた顔してんなー。

風間さんには

「そうか、頑張れよ」

と言われた。が、太刀川さんには

「お前にできるのか ? 」

と煽られたので生身なのをいいことにスネに蹴りを入れといた。

その数日後、俺たちは入隊式の日を迎えた。




次は入隊式と最初の訓練の様子を書きます。

黒トリガー「雷刃」
振り下ろすことで任意の位置に 1 発から数発の雷を落とすことができる

プロフィール(プロローグの?を少し解禁)
名前 岸辺拓真
好きなもの 甘い物(特にプリン)??
嫌いなもの 生もの、太刀川(勝手におやつを食べるから)
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