近界の惑星国家の 1 つであるアフトクラトルが攻めてきた。新型のトリオン兵や黒トリガー使いを相手に戦うボーダー隊員。 その裏で A 級 3 位風間隊隊長の風間が黒トリガー使いであるエネドラに倒されてしまった
アフトクラトルによる大規模侵攻が始まった。 戦況はヤバい。 凄く悪いとは言えないが、敵の狙いがベイルアウト機能を持たない C級隊員であるため悪い方に傾いていると言うのが適切だろう。
迅さんに基地の中にいろと言われた俺は角が付いているという通信を聞いて相手がアフトクラトルであると理解した。ここでまた通信が入る。
『人型近界民が基地内に侵入 ! 通信室を襲撃し数名を殺害。 現在各隊の作戦室へ向かっている ! 』
迅さんがここに俺を残したのは…
「ちっ、そういうことか ! 」
オペレーターは基本トリオン能力が低い。換装体にはなれるが戦えるわけではない。 つまり 1 番無防備と言うことだ。しかも作戦室は個室だから侵入されたら逃げることができない。 だから結論は "殺される" ということになる。
間一髪敵を視認する。 トリガーを起動し、注意を向けさせるために全力で閃空を放つ。注目させることには成功し、戦闘を開始する。侵入者はエネドラだった。
攻撃は当たったはずなのに一切効いていない。エネドラはそれを煽るように
「はっ。そんな雑魚トリガーの攻撃がこの俺に通用するかよ ! 」
と鼻で笑い言い放ち液体から個体に変化させた刃をしたから突き上げた。が、それを躱す。
「なるほど…ボルボロスか」
ピクっとエネドラは反応し困惑する。
「なんで知ってやがる…てめぇ、玄界の人間じゃねぇな ? 」
「さあ ? どうだろう…なっ ! 」
そう言うと同時に再び閃空、そしてバイパーを打ち込むがやはり効かない。
「脳がねえのか ? 雑魚トリガーの攻撃なんざ効かねえつってんだろ」
すると戦闘音を聴いたのか扉が 1 つ開き顔を出したのは…三上先輩だった。 エネドラはすぐに目を付け攻撃をする。 俺は彼女を押し飛ばしてもろに戦闘体にダメージを受けた。このままではベイルアウトだがそうなってしまえば基地の中でさらに人が殺される。だから俺は仕方なく
「トリガーOFF」
換装を解く。そして
「城戸さん…使っていい ? 」
『緊急事態だ。 許可する。 』
俺は 2 つ黒トリガーを取りだし
「トリガーON」
と呟く。すると拳にそれぞれ爪が現れる。エネドラは顔を引き攣らせ叫ぶ。
「てめぇ ! 黒トリガー使いかよ!!」
そんなことはお構い無しに
「零爪、暴爪起動」
それぞれの能力を発動させる。 俺は
「第2ROUNDだ。 まだ終わらないぞ」
と奴に言い放った。
まず零爪の能力で周囲に冷気を漂わせる。これで少なくとも気体化による攻撃は防げる。さらにエネドラ自身も分離させにくくなるだろう。だがそれでもダメージが入るわけじゃない。少しいい方向に傾いただけであって不利なことに変わりない。 そんなことを思いつつも暴爪で爆撃を放つ。だがやはり効かない。すると忍田さんから
『拓真君、何とかするからどうにかして訓練室まで連れてきてくれ』
その通信を聞いた瞬間、胸を貫かれ換装がとかれた。
(クソっ!通信に気ぃとられてた)
「ははっ!戦闘の最中に意識逸らしてんじゃねぇよ馬鹿があ!! 」
その直後、両手両足、腹を貫かれた。
「ごはっ!」
何とか致命傷は避けたがドバっと血を吐き出す。口の中で自分の血の味が巡る。手足は痺れるように力が入らず、視界もボヤける。
「とどめ刺してやるよ雑魚があ ! 」
彼女が飛び出して来る。 その手を掴んで避ける。避ける。避ける。必死に、ただひたすらに避け続ける。一瞬だけ、奴の動きが止まる。それを見逃すことなく俺は、トリオンを消費して辺り一帯を凍らせる。そうして床を暴爪で砕く。彼女を風間さんへ放り投げ、落ちていく。この下は訓練室だ。
「うおあ!! なんだ!?」
~side 訓練室 諏訪隊~
訓練室にはラービットにキューブにされたものの、技術班によって復活した諏訪が隊員の堤、笹森と共に忍田の命令で侵入した人型近界民を待っていた。 一応の手順は忍田から教えてもらってある。
「本部長は隊員が連れてくるとか言ってたがどうやって連れてくんだ ? 」
「まあまあ、本部長がそう言ったからにはきっと大丈夫ですよ。 」
「でも相手は黒トリガーですよ ? 本当にどうするつもr…」
ボガァァァン!!
「うわ ! 」
「うおあ ! なんだ!?」
天井が崩れ、 2 人の近界民が落ちてきた。
ー訓練室にてー
堤は困惑していた。侵入者は黒トリガー使い 1 人だけ。しかし落ちてきた 2 人とも黒トリガーを使っている。しかも1 人はボロボロで大怪我だ。どちらが侵入者かと思ったがすぐに解消された。
「しの…だ…さん、訓練室に…連れてきました。」
大怪我をしている少年が呼吸も言葉もままならない状態でそう告げる。そして何よりもう 1 人には角があった。そうしてすぐに諏訪と一緒に射撃を開始した。
エネドラを訓練室に連れてきた。気づけばそこにいたであろう諏訪隊が攻撃を開始していた。仮想戦闘モードなのだろう。攻撃を受けても何事もないように攻撃を再開する。そろそろ来る頃だろうと思っていると壁を切り抜いて忍田さんが来た。力を入れる。 痛みで意識が保てる。俺は忍田さんにタイミングを合わせ、黒トリガーで冷気と爆撃を纏った閃空を放った。
空調全開。 エネドラが自身を気体化させたからだ。忍田さんが相変わらず強いのなんの。 ダミーを斬り続ける。
生成が追いついていない。最後の 1 つを斬ったと思ったら、忍田さんとエネドラの位置が変わった。 忍田さんのトリオン体から棘が出る。 さっき訓練室は破壊されダメージは無効化されない。カメレオンを起動した笹森が奇襲をする。 が、カメレオンの弱点を見破られベイルアウトした。しかし風間隊の菊地原、歌川が本体を破壊してエネドラの換装が解かれる。すると、アフトクラトルの 1 人であるミラが現れた。
「回収を頼まれてるのはボルボロスだけなの」
「ふざけんな ! ボルボロスは俺のだ!! がっ」
串刺しにされ、エネドラは死んだ。 俺は
ー体が動かない。血ぃ流しすぎた。何も見えない。 意識…とぶー
倒れ、意識を手放した。何人かが駆け寄って名前を呼ぶが、返事はない。
その後、 A 級 3 バカと B 級合同部隊がランバネインを、遊真がヴィザを倒し迅がヒュースを足止め。 修がレプリカを遠征艇へ投げ入れ、アフトクラトルは撤退を余儀なくされた。 狙われた千佳は遊真、米屋、夏目に回収され、俺と修は死にかけて病院に運ばれたが、一命を取り留めた。
民間人
死者 0名
重症 22名
軽傷 68名
ボーダー
死者 6名
重症 5名
行方不明 32名
という結果を残し、大規模侵攻は幕を閉じた。
ありがとうございました。
岸辺拓真
トリガー構成
メイントリガー
孤月、閃空、シールド、メテオラ
サブトリガー
アイビス、メテオラ、バイパー、シールド
パラメーター
トリオン: 20
攻撃 : 15
防御・援護: 15
機動 : 8
技術 : 6
射程 : 5
指揮 : 5
特殊戦術 : 1