アザルトリリィ Mechanized Heart 作:渚のグレイズ
とうとう手を出してしまったぞ♪
基本アニメに沿って進行する予定ですので、どうぞ御堪能下さいませ・・・・
半世紀程前から世界中に出没しているという、未知の生命体"ヒュージ"
対抗できるのは、同じく魔力で動く決戦兵器"
ここ──山梨は甲州のはずれに位地する私の屋敷は、
「
「いや─────いやよ!!お父様を置いていくなんて!!!」
「私は、もう・・・・だから」
瓦礫と炎に包まれて、たった一人の肉親であるお父様は私を突き放すように告げる。
「牧!紋瑪を、頼む・・・・」
「──────命に代えても!」
「止めて!離してよ!!お父様・・・・お父様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
執事の牧に抱えられ、崩壊しつつあった屋敷から、私は救い出された。お父様をその場に残して─────
―――――――――――†――――――――――
どれだけ歩いただろうか。
山奥に建っていただけあって、既に方角がわからない。
「───────申し訳ありません、お嬢様」
「・・・ううん、いいの。牧は悪くない」
「いいえ、そうではありません」
「え?」
てっきり、お父様を置いていった事についての謝罪かと思った私は、牧の言葉に耳を疑った。
「お嬢様、彼方の方角に行くと避難所の近辺に出ます。そうすれば防衛軍の方々に保護して貰えるはずです。どうかそこまでお逃げください。お一人でも、できますね?」
「え?あの・・・・牧は?」
「自分には、やるべき事がありますので」
「い・・・・嫌よ!お父様を亡くして・・・・その上牧までいなくなってしまったら・・・・!」
「大丈夫です。自分は、いなくなったり致しません」
「大丈夫じゃないっ!!!」
「────────」
牧の手を必死に掴んで、呼び止める。
「お父様だって、『大丈夫』って言って、なのに、あんな・・・・事に・・・・」
「・・・・・」
「いやよ、もう・・・・・私、これ以上誰かがいなくなるのなんて・・・・堪えきれない・・・・」
「───────お優しいお嬢様」
ぎゅ、と牧が私を優しく抱きしめる。
「私は、お嬢様が産まれた時から仕えておりますが、こんなに優しい娘に育ってくださり・・・・本当に、嬉しく思います」
「牧・・・・」
「だからこそ、私は貴女様をお守りしたいのです。大丈夫、何も今生の別れという訳ではございません。必ず、貴女様の下に帰ると約束します」
そう言って牧は、自分の耳飾りを外して、私の手に乗せた。
「お守りです。再会できた時まで、お嬢様が持っていてください」
「牧・・・・」
「では、行って参ります」
牧は笑って、走り去ってしまった。
私はただ、呆然と、彼女の後ろ姿を見送って、その場で泣き崩れるだけだった。
と、その時。
「ん・・・あれ?ねぇ!大丈夫?」
「─────え」
茂みの向こうから、二人の少女が現れた。どちらも私と同い年位に見える。
「どこか怪我してるの?立てる?」
片方の娘が私に手を差しのべてくる。
「─────えと、あの」
「よいしょっと」
「わっ、きゃ!?」
返答に困っていると、彼女は私の手を取って私を引っ張り起こしてくれた。
「怪我してる訳じゃないみたい、良かった~。それじゃ、避難所に行こう!」
「あ・・・・待っ・・・・」
「大丈夫」
茂みの向こうは畦道になっており、月が煌々と辺りを照らしていた。
私を安心させるように、少女は私に向かって笑いかけてくれる。その笑顔が、今の私には、とても目映く見えたのだった。
「リリィが守ってくれるよ」
森から出て、月明かりが照らす夜道。
そこで私は、美しい
それから二年の歳月が流れ、現在──────
「─────よし」
牧の耳飾りを身につけた私は、今日からリリィとなる。
「牧、お父様・・・・私は、
物語は、ここから始まる。
緋坏紋瑪─AKATUKI AYAME
スキラー数値50
使用CHARM『DC-22シャルルマーニュ』
保有レアスキル『Z』
赤目白髪で色白肌のアルビノ少女。
甲州撤退戦以前は髪を伸ばしていたが、リリィになる決心をしてからは、髪を切りショートヘアにしている。