アザルトリリィ Mechanized Heart 作:渚のグレイズ
それが苦手な方々はリターンバック推奨です。
あと、どうでもいい話を一つ。
この前ラスバレでガチャ引いたんですよ。そしたらグラン・エプレの確定演出が出て、⭐五二枚抜きしたんですよ。
二水ちゃんと紅巴ちゃんでした。
二水ちゃん、君いつの間に神庭に転校したん?(笑)
「百由様、ありがとうございます。私、夢結様のこと・・・少しだけですけど、わかってきた気がします!」
百由様にお礼を告げて、梨璃ちゃんが戦場へと発って行った。
追い掛けたいけど、コアの出力は低下したまま。普通に生活する分には問題ないけれど戦闘は不可能な状態だ。
「仕方ないですねー・・・・・百由様、ここは“アンヘルス”を使います!」
「ちょ・・・!?待ってあやっちアレはまだ未完成で────」
こうしている間にも、梨璃ちゃんは夢結様のために無茶をしているんだ・・・・躊躇っている暇なんか無い!
私は覚悟を決めて、シャルちゃんを振り上げた。
「なんじゃ?紋瑪は何をしようとしとるんじゃ?」
「
私の呼び声に応えるように、シャルちゃんが輝き、アンヘルスを呼ぶ。
すると、校舎の裏側から、一発のロケットが発射。真っ直ぐに此方へ向かって翔んで来る。
「何事ですの!?」
「うっそ!?もう装填済み!?みんな急いで退避退避ー!!!!!」
「なんじゃなんじゃ!?いったい何をしたんじゃ紋瑪の奴は!?!?」
ロケットは私の直上で分解。
「な・・・・な・・・・なんじゃあれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「貴女、さっきからそれしか言ってませんわね・・・・」
――――――――――♣♧♣―――――――――
「夢結様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
暴走する夢結様を助けるべく、私は戦場のど真ん中を突っ切って行く。
飛び交う爆弾は、触れたら爆発してしまうから回避。
もう少しで夢結様に手が届く───────
「っ!」
「え、あれ・・・あわわわわっ!?」
と、その時夢結様が私に向かって攻撃してきた。
それを咄嗟に、自分のCHARMで受け止める。
なんで────と思ったけど、よくよく考えてみれば、こんな危ないところを突っ切って来る人なんて、普通はいないよね・・・・敵だと勘違いされても仕方ないよ・・・・
「ご・・・ごめんなさい」
夢結様の言い付けを守らなかったこと、夢結様の邪魔をしてしまったこと、諸々への謝罪を行う。
すると、声が頭の中に直接聞こえてきた。この声・・・・夢結様?
『───────見ないで』
「・・・・・え」
瞬間、夢結様が私を突飛ばし、別の方向へCHARMを振るった。
どうやら、ヒュージの腕が私達へと攻撃を仕掛けてきたみたいだ。
夢結様が、私を助けてくださった・・・・!
それは良いけど、私このまま何処へ飛んでくの~~~!?
「よっと!大丈夫ですか、梨璃ちゃん」
「─────ふぇ?紋瑪ちゃん?」
空中で私をキャッチしてくれたのは、紋瑪ちゃんだった。
・・・・・え?あれ?
「えぇぇぇ!?私、飛んで・・・・!?」
「むふー♪これぞ、私と百由様が学院に内緒で共同制作した新型キャバリア!そのプロトタイプです!!!」
渾身のドヤ顔で、背中の大きな凧みたいな物を指差しながら、紋瑪ちゃんが説明してくれる。
「き・・・・キャバリア?」
「コクピットは無くて吹きさらしだし、燃料には百由様考案のマギバッテリーを使っているけど燃費が尋常じゃないし、その上武装は
「ふ・・・・普段よりテンション高いね・・・・(汗)」
そうこうしている内に、紋瑪ちゃんは戦場から少し離れた場所に私を降ろしてくれた。
「ご無事ですか梨璃さん!!」
「まったく、バカかお前は!」
楓さんや、百由様、他のリリィの皆さんもそこにいた。紋瑪ちゃんが運んでくれたんだと思う。
「んで、梨璃ちゃん。
いつになく、真面目な表情で、紋瑪ちゃんが問いかけてくる。
「──────私、今さっき、夢結様を感じました」
「はい?」
「何を仰いますの?」
「マギだわ・・・・CHARMを通じて梨璃さんのマギと夢結のマギが触れ合って─────」
「そんなCHARMの使い方、聞いたことありませんわ」
「じゃが、あり得る話じゃ。のう、紋瑪」
「────────そーですね」
なんだが、むつかしい話をしている。
けれど、あの時聞こえた声が、夢結様の本心なのだとしたら・・・・
「梨璃ちゃん」
いつの間にか、キャバリアから降りた紋瑪ちゃんが私の腕を掴んでいた。
「いくら契りを交わした相手だからといって、むざむざ死にに行く必要は何処にもありません。これでもし、梨璃ちゃんが美鈴様と同じ目に合いでもしたら・・・・今度こそ、夢結様は心を完全に閉ざしてしまうと思います。それに・・・・・私だって」
「──────────」
紋瑪ちゃんの言いたいことは、わかる。けれど、私は────
「二年前・・・・甲州撤退戦の時、私、夢結様に助けてもらったんです。紋瑪ちゃんは、知ってるよね」
「………………」
「だから今度は、私が夢結様を助けたいんです!!!」
みんなの顔を見ながら、私は言い切った。
きっと他のリリィからしたら、小さな理由だと思う。それでも、私は夢結様を助けたいんだ。だから─────
「──────────はぁ~~・・・・」
紋瑪ちゃんは、何かを言おうとして口を開けて、しばらくしてから、大きくため息を吐き出した。
「ホンっっっっト、梨璃ちゃんは無鉄砲なんですから!」
「うぅ・・・・ごめんね」
「でも」
「?」
私の腕から手を離して、紋瑪ちゃんは笑って言った。
「そういうところが、梨璃ちゃんらしいです」
「紋瑪ちゃん・・・・」
「ささ、乗ってください!夢結様の下まで飛んで行きますよー!!」
「うん!ありがとう・・・・って、何処に乗るの?」
「私が抱えていきます!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
「ちょ・・・・本気かお主ら!?」
「よーし・・・・口閉じててくださいねー!舌噛んじゃっても責任とりませんから!!」
えぇ!?と驚く間に、キャバリアが離陸。夢結様の下へ向かって翔んで行く。
「あーもう!後でお背中流させていただきますわよ!」
「参りますか?雨嘉さん」
「う、うん・・・!」
「私もCHARM持ってくれば良かったかな?」
「うぅぅ・・・・ええい!わしも行けば良いんじゃろがぁ!!!」
私達の後を追いかけるように、他のリリィ達も戦場へと向かう。
待っててください、夢結様!
――――――――――♧♣♧―――――――――
さて、大見得切って梨璃ちゃんと一緒に来たのは良いけど、どうしよう?
マギバッテリーの残量は、残り20%くらい。活動限界までおよそ五分といったところ。
そんな状況で、暴れん坊夢結様のとこまで行くの?この空中地雷原を?
「────────────無理ゲーじゃね?」
「紋瑪ちゃん・・・・?」
・・・・・まあ、やれるだけやるけどね!
「しっかり掴まっててくださいね!」
「うん!」
アンヘルスのスラスターを吹かし、レストアヒュージに向かって突撃。爆弾は機銃で蹴散らす。
と、その時。撃ち漏らした爆弾が機体に当たる直前で、
「あれ?・・・・まさか」
直ぐ様、背部カメラの映像を確認する。
映像に映っていたのは、
「あれだけの距離から、爆弾だけを・・・・しかも、弾き飛ばすように弾を当てた・・・・?」
雨嘉さん、やっぱりすごい人じゃん。
よく見れば雨嘉さんだけじゃなく、楓さんやミリアムちゃん、神琳さんに・・・あの方は確か・・・梅様、だっけ。とにかくこの場にいたリリィ全員が、梨璃ちゃんのために道を切り開いてくれている。
「・・・・なら、私も私の仕事をしなくっちゃ!行くよ梨璃ちゃん!夢結様の真上まで飛ばすから、後はよろしく!!」
返事も聞かずにスロットル全開!
みるみる内に距離は縮まっていき、とうとう夢結様の真上まで、本当に来られた。
「よーし、それじゃあ行ってらっしゃ~い!」
「わわっ!?い・・・行って来まーーす!」
梨璃ちゃんを放り投げ、私の仕事はこれでおしまい。
丁度エネルギーもすっからかんだ。
「・・・・さて、何処に落ちよう?」
呑気にそんな事を考えながら、私は地面へと墜落していった
――――――――――♣♧♣―――――――――
落ちる。
落ちる。
どんどん落ちて、夢結様のもとへ・・・!
「夢結様!」
私の声に振り返った夢結様は、見ていられないくらいにボロボロで、思わず私は
「私に!身嗜みはいつでもきちんとしなさいって、言ってたじゃないですか!!」
そんな事を言ってた。いやいや、そうじゃなくて。
「夢結様!私を見てください!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
再び、私と夢結様のCHARMが交わる。けど今回は、その中心に目映い光の球体が出来上がっていた。これは・・・・?(後で聞いたところ、これは“マギスフィア”と言うらしい)
不思議な現象を目の当たりにして、動揺していると、また、頭の中に夢結様の声が聞こえてきた。
『がっかりしたでしょう、梨璃・・・・?これが私よ・・・・憎しみに呑まれた、醜く浅ましい、只の化け物よ・・・・』
違う、と言ってあげたかった。
けれども今の私じゃ、きっと説得力はない。だから───!
「それでも!
「っ!」
私は、私が想っていることを言うことにした。
どんなに夢結様がご自分を嫌っていようとも、それでも、私が夢結様を“お姉様だ”と想い続けているかぎり、私のお姉様は夢結様だけなんだ、と。
「お姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「梨璃・・・・・梨璃ぃ!!!」
CHARMから手を離して、夢結様に────お姉様に抱き付く。
お姉様が私を抱き止め、私もお姉様を抱き締める。
お姉様・・・・あったかい・・・・
お姉様の温もりを感じていると、後ろから、何かを弾くような音が聞こえてきた。
そうだった、ここはまだあのヒュージの上・・・・
「飛ぶわよ、梨璃!」
「はいっ、お姉様!」
飛ぶ、とはどういう意味かわからないけれど、お姉様と一緒なら、なんだって出来る気がする!!
促されるまま、自分のCHARMを握る。途端に私達の身体が宙へ浮かんだ。
「私達・・・・空を飛んでる・・・・」
「マギの流れに乗っているのよ」
マギってすごい!流石です、お姉様!!
「梨璃、止めを!」
「はいっ!」
重なりあった私達のCHARMを、ヒュージに向かって突き出す。
「「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
私達の一撃は、見事、ヒュージを消滅させてみせたのだった!!
「お姉様・・・・」
「梨璃・・・・・ありがとう」
「そんな・・・・私、無我夢中で・・・・」
「だから、なのかしら・・・・ねぇ、梨璃?」
「はい」
「これからも、よろしくね」
「っ!・・・・・はいっ、お姉様!!」
そうして、私とお姉様は、しばらく抱き締め合っていた………
「あのー、私の心配はー?」
「え?あれ?紋瑪ちゃん!?なんで泥だらけなの!?」
「胴体着陸したのはよかったんですよ・・・・私めっちゃ地面に引き摺られて・・・・おかげでこんなですよ・・・・」
「・・・・えっと・・・・そう、なんだ(汗)」
「・・・・普通、地面に擦れれば、その程度では済まないと思うのだけれど(汗)」
アンヘルス
紋瑪と百由が共同で開発した、新型キャバリアのプロトタイプ。
以降二人が開発していく(予定)キャバリアシリーズの零号機でもある。
その機体コンセプトは、『リリィでは無い者達が、ヒュージと対等に戦えるだけの機体』であり、スキラー数値の低い者、マギ非適合者などが扱えるように設計されている。
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モデルは『NieR:Automata』に登場する飛行ユニット。これをエイとかマンタとかに寄せたデザイン。
梨璃ちゃんは初見時、凧だと思ったもよう。