アザルトリリィ Mechanized Heart   作:渚のグレイズ

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開き直って趣味全開で進めることにしました♪
それが苦手な方々はリターンバック推奨です。


あと、どうでもいい話を一つ。
この前ラスバレでガチャ引いたんですよ。そしたらグラン・エプレの確定演出が出て、⭐五二枚抜きしたんですよ。
二水ちゃんと紅巴ちゃんでした。
二水ちゃん、君いつの間に神庭に転校したん?(笑)



第三話 契りーEdel Lilyー

「百由様、ありがとうございます。私、夢結様のこと・・・少しだけですけど、わかってきた気がします!」

 

百由様にお礼を告げて、梨璃ちゃんが戦場へと発って行った。

追い掛けたいけど、コアの出力は低下したまま。普通に生活する分には問題ないけれど戦闘は不可能な状態だ。

 

「仕方ないですねー・・・・・百由様、ここは“アンヘルス”を使います!」

「ちょ・・・!?待ってあやっちアレはまだ未完成で────」

 

こうしている間にも、梨璃ちゃんは夢結様のために無茶をしているんだ・・・・躊躇っている暇なんか無い!

私は覚悟を決めて、シャルちゃんを振り上げた。

 

「なんじゃ?紋瑪は何をしようとしとるんじゃ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAALL(コーーーーーーーーーーーール)!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の呼び声に応えるように、シャルちゃんが輝き、アンヘルスを呼ぶ。

すると、校舎の裏側から、一発のロケットが発射。真っ直ぐに此方へ向かって翔んで来る。

 

「何事ですの!?」

「うっそ!?もう装填済み!?みんな急いで退避退避ー!!!!!」

「なんじゃなんじゃ!?いったい何をしたんじゃ紋瑪の奴は!?!?」

 

ロケットは私の直上で分解。()()が私の目の前に落ちて来る。

 

「な・・・・な・・・・なんじゃあれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

「貴女、さっきからそれしか言ってませんわね・・・・」

 

 

――――――――――♣♧♣―――――――――

 

 

「夢結様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

暴走する夢結様を助けるべく、私は戦場のど真ん中を突っ切って行く。

飛び交う爆弾は、触れたら爆発してしまうから回避。

もう少しで夢結様に手が届く───────

 

「っ!」

「え、あれ・・・あわわわわっ!?」

 

と、その時夢結様が私に向かって攻撃してきた。

それを咄嗟に、自分のCHARMで受け止める。

なんで────と思ったけど、よくよく考えてみれば、こんな危ないところを突っ切って来る人なんて、普通はいないよね・・・・敵だと勘違いされても仕方ないよ・・・・ 

 

「ご・・・ごめんなさい」

 

夢結様の言い付けを守らなかったこと、夢結様の邪魔をしてしまったこと、諸々への謝罪を行う。

すると、声が頭の中に直接聞こえてきた。この声・・・・夢結様?

 

『───────見ないで』

「・・・・・え」

 

瞬間、夢結様が私を突飛ばし、別の方向へCHARMを振るった。

どうやら、ヒュージの腕が私達へと攻撃を仕掛けてきたみたいだ。

夢結様が、私を助けてくださった・・・・!

それは良いけど、私このまま何処へ飛んでくの~~~!?

 

「よっと!大丈夫ですか、梨璃ちゃん」

「─────ふぇ?紋瑪ちゃん?」

 

空中で私をキャッチしてくれたのは、紋瑪ちゃんだった。

・・・・・え?あれ?()()()

 

「えぇぇぇ!?私、飛んで・・・・!?」

「むふー♪これぞ、私と百由様が学院に内緒で共同制作した新型キャバリア!そのプロトタイプです!!!」

 

渾身のドヤ顔で、背中の大きな凧みたいな物を指差しながら、紋瑪ちゃんが説明してくれる。

 

「き・・・・キャバリア?」

「コクピットは無くて吹きさらしだし、燃料には百由様考案のマギバッテリーを使っているけど燃費が尋常じゃないし、その上武装は豆鉄砲(バルカン砲)が一門のみ!いやー、THE試作品!って感じですね♪」

「ふ・・・・普段よりテンション高いね・・・・(汗)」

 

そうこうしている内に、紋瑪ちゃんは戦場から少し離れた場所に私を降ろしてくれた。

 

「ご無事ですか梨璃さん!!」

「まったく、バカかお前は!」

 

楓さんや、百由様、他のリリィの皆さんもそこにいた。紋瑪ちゃんが運んでくれたんだと思う。

 

「んで、梨璃ちゃん。()()()()()()()()()()?」

 

いつになく、真面目な表情で、紋瑪ちゃんが問いかけてくる。

 

 

「──────私、今さっき、夢結様を感じました」

「はい?」

「何を仰いますの?」

「マギだわ・・・・CHARMを通じて梨璃さんのマギと夢結のマギが触れ合って─────」

「そんなCHARMの使い方、聞いたことありませんわ」

「じゃが、あり得る話じゃ。のう、紋瑪」

「────────そーですね」

 

なんだが、むつかしい話をしている。

けれど、あの時聞こえた声が、夢結様の本心なのだとしたら・・・・

 

「梨璃ちゃん」

 

いつの間にか、キャバリアから降りた紋瑪ちゃんが私の腕を掴んでいた。

 

「いくら契りを交わした相手だからといって、むざむざ死にに行く必要は何処にもありません。これでもし、梨璃ちゃんが美鈴様と同じ目に合いでもしたら・・・・今度こそ、夢結様は心を完全に閉ざしてしまうと思います。それに・・・・・私だって」

「──────────」

 

紋瑪ちゃんの言いたいことは、わかる。けれど、私は────

 

「二年前・・・・甲州撤退戦の時、私、夢結様に助けてもらったんです。紋瑪ちゃんは、知ってるよね」

「………………」

「だから今度は、私が夢結様を助けたいんです!!!」

 

みんなの顔を見ながら、私は言い切った。

きっと他のリリィからしたら、小さな理由だと思う。それでも、私は夢結様を助けたいんだ。だから─────

 

「──────────はぁ~~・・・・」

 

紋瑪ちゃんは、何かを言おうとして口を開けて、しばらくしてから、大きくため息を吐き出した。

 

「ホンっっっっト、梨璃ちゃんは無鉄砲なんですから!」

「うぅ・・・・ごめんね」

「でも」

「?」

 

私の腕から手を離して、紋瑪ちゃんは笑って言った。

 

「そういうところが、梨璃ちゃんらしいです」

「紋瑪ちゃん・・・・」

「ささ、乗ってください!夢結様の下まで飛んで行きますよー!!」

「うん!ありがとう・・・・って、何処に乗るの?」

「私が抱えていきます!!」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」

「ちょ・・・・本気かお主ら!?」

「よーし・・・・口閉じててくださいねー!舌噛んじゃっても責任とりませんから!!」

 

えぇ!?と驚く間に、キャバリアが離陸。夢結様の下へ向かって翔んで行く。

 

「あーもう!後でお背中流させていただきますわよ!」

「参りますか?雨嘉さん」

「う、うん・・・!」

「私もCHARM持ってくれば良かったかな?」

「うぅぅ・・・・ええい!わしも行けば良いんじゃろがぁ!!!」

 

私達の後を追いかけるように、他のリリィ達も戦場へと向かう。

待っててください、夢結様!

 

 

――――――――――♧♣♧―――――――――

 

さて、大見得切って梨璃ちゃんと一緒に来たのは良いけど、どうしよう?

マギバッテリーの残量は、残り20%くらい。活動限界までおよそ五分といったところ。

 

 

 

 

 

そんな状況で、暴れん坊夢結様のとこまで行くの?この空中地雷原を?

 

 

 

 

 

「────────────無理ゲーじゃね?」

「紋瑪ちゃん・・・・?」

 

・・・・・まあ、やれるだけやるけどね!

 

「しっかり掴まっててくださいね!」

「うん!」

 

アンヘルスのスラスターを吹かし、レストアヒュージに向かって突撃。爆弾は機銃で蹴散らす。

と、その時。撃ち漏らした爆弾が機体に当たる直前で、()()()()()()()()何かに弾き飛ばされた。

 

「あれ?・・・・まさか」

 

直ぐ様、背部カメラの映像を確認する。

映像に映っていたのは、()()()()()()()()()()()()()雨嘉さんの姿。

 

「あれだけの距離から、爆弾だけを・・・・しかも、弾き飛ばすように弾を当てた・・・・?」

 

雨嘉さん、やっぱりすごい人じゃん。

よく見れば雨嘉さんだけじゃなく、楓さんやミリアムちゃん、神琳さんに・・・あの方は確か・・・梅様、だっけ。とにかくこの場にいたリリィ全員が、梨璃ちゃんのために道を切り開いてくれている。

 

「・・・・なら、私も私の仕事をしなくっちゃ!行くよ梨璃ちゃん!夢結様の真上まで飛ばすから、後はよろしく!!」

 

返事も聞かずにスロットル全開!

みるみる内に距離は縮まっていき、とうとう夢結様の真上まで、本当に来られた。

 

「よーし、それじゃあ行ってらっしゃ~い!」

「わわっ!?い・・・行って来まーーす!」

 

梨璃ちゃんを放り投げ、私の仕事はこれでおしまい。

丁度エネルギーもすっからかんだ。

 

「・・・・さて、何処に落ちよう?」

 

呑気にそんな事を考えながら、私は地面へと墜落していった

 

 

――――――――――♣♧♣―――――――――

 

 

落ちる。

落ちる。

どんどん落ちて、夢結様のもとへ・・・!

 

「夢結様!」

 

私の声に振り返った夢結様は、見ていられないくらいにボロボロで、思わず私は

 

「私に!身嗜みはいつでもきちんとしなさいって、言ってたじゃないですか!!」

 

そんな事を言ってた。いやいや、そうじゃなくて。

 

「夢結様!私を見てください!!」

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

再び、私と夢結様のCHARMが交わる。けど今回は、その中心に目映い光の球体が出来上がっていた。これは・・・・?(後で聞いたところ、これは“マギスフィア”と言うらしい)

不思議な現象を目の当たりにして、動揺していると、また、頭の中に夢結様の声が聞こえてきた。

 

『がっかりしたでしょう、梨璃・・・・?これが私よ・・・・憎しみに呑まれた、醜く浅ましい、只の化け物よ・・・・』

 

違う、と言ってあげたかった。

けれども今の私じゃ、きっと説得力はない。だから───!

 

 

 

 

 

「それでも!()()()()()()()()()()()!!!」

 

 

 

 

 

「っ!」

 

私は、私が想っていることを言うことにした。

どんなに夢結様がご自分を嫌っていようとも、それでも、私が夢結様を“お姉様だ”と想い続けているかぎり、私のお姉様は夢結様だけなんだ、と。

 

 

「お姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

「梨璃・・・・・梨璃ぃ!!!」

 

CHARMから手を離して、夢結様に────お姉様に抱き付く。

お姉様が私を抱き止め、私もお姉様を抱き締める。

 

お姉様・・・・あったかい・・・・

 

お姉様の温もりを感じていると、後ろから、何かを弾くような音が聞こえてきた。

そうだった、ここはまだあのヒュージの上・・・・

 

「飛ぶわよ、梨璃!」

「はいっ、お姉様!」

 

飛ぶ、とはどういう意味かわからないけれど、お姉様と一緒なら、なんだって出来る気がする!!

促されるまま、自分のCHARMを握る。途端に私達の身体が宙へ浮かんだ。

 

「私達・・・・空を飛んでる・・・・」

「マギの流れに乗っているのよ」

 

マギってすごい!流石です、お姉様!!

 

「梨璃、止めを!」

「はいっ!」

 

重なりあった私達のCHARMを、ヒュージに向かって突き出す。

 

 

 

 

 

「「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

 

 

 

 

私達の一撃は、見事、ヒュージを消滅させてみせたのだった!!

 

「お姉様・・・・」

「梨璃・・・・・ありがとう」

「そんな・・・・私、無我夢中で・・・・」

「だから、なのかしら・・・・ねぇ、梨璃?」

「はい」

「これからも、よろしくね」

「っ!・・・・・はいっ、お姉様!!」

 

そうして、私とお姉様は、しばらく抱き締め合っていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのー、私の心配はー?」

「え?あれ?紋瑪ちゃん!?なんで泥だらけなの!?」

「胴体着陸したのはよかったんですよ・・・・私めっちゃ地面に引き摺られて・・・・おかげでこんなですよ・・・・」

「・・・・えっと・・・・そう、なんだ(汗)」

「・・・・普通、地面に擦れれば、その程度では済まないと思うのだけれど(汗)」

 

 




アンヘルス


紋瑪と百由が共同で開発した、新型キャバリアのプロトタイプ。
以降二人が開発していく(予定)キャバリアシリーズの零号機でもある。

その機体コンセプトは、『リリィでは無い者達が、ヒュージと対等に戦えるだけの機体』であり、スキラー数値の低い者、マギ非適合者などが扱えるように設計されている。

―――――――――――†――――――――――

モデルは『NieR:Automata』に登場する飛行ユニット。これをエイとかマンタとかに寄せたデザイン。
梨璃ちゃんは初見時、凧だと思ったもよう。
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