アザルトリリィ Mechanized Heart   作:渚のグレイズ

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ようやくのアニメ第四話!


・・・と見せかけておいて、最初は前回の続きというか、後始末的な、そんなお話。


第四話 レギオンーHAN⭐SEI⭐KAIー

「さて・・・・紋瑪君、百由君。君達が呼ばれた理由は・・・・分かっているね?」

 

ここは理事長室。

この百合ヶ丘女学院を牛耳る理事長“高松祇恵良(しえら)”氏の執務室である。が、今理事長は病気療養中とのことで、代行として弟の“高松咬月(こうげつ)”氏が勤めていらっしゃる。

そんな理事長代行に、私と百由様は呼び出されて、ここにいる。

 

「百由様百由様、これは・・・・アレの件でしょうか?」

「そうねー・・・アレの件ね」

「あーあ・・・・とうとうバレてしまいましたかー・・・・」

「あんなに派手に暴れておいて今更だけどねー」

「学院の保有キャバリアを、全部分解(バラ)したことが」

「そうそう────って待ってあやっち、私それ知らないんだけど!?」

「え?違うんですか?・・・・・じゃあ、何?」

「昨日のことよ!昨日アレを使ったでしょ!!!」

「アレ・・・・ああ!アンヘルスのことでしたか!」

 

なんだーそっちのことだったかー。

私はてっきりキャバリアをバラバラにしたことがバレたのかと思っちゃったよ~~。まぁでも、ちゃんと全部元に戻したし、言わなきゃバレないよねー。

 

「緋坏さん、もう言ってます」

「そうだった!!!」

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

「まったく・・・・・とんだ問題児ですね、貴女は」

 

頭を抱えてため息を吐いたこの方は、百合ヶ丘の生徒会三役の『軍令総長(ブリュンヒルデ)出江(いずえ)史房(しのぶ)様その人である。

 

「いや~えへへ~♪」

「あやっち、誰も褒めてないわよ」

 

うぉっほん!

と、理事長代行が咳払いを一つ。それだけで、部屋の空気が一変した。

 

「学院側の許可無くあのような兵器を造ったことに関しては、今回は不問とする。が、今後も造り続けるつもりでいるのならば・・・・此方とて、厳正に処分せねばなるまい」

「ぎくり・・・・造るつもりでいることがバレていらっしゃる・・・・」

「君達のことだ。あれで終わりではあるまい?」

「えぇ、まぁ・・・・」

「本気?呼び出しまでくらっておきながら、続けるつもりだったの・・・・?」

「あやっちはそういう娘ですからねー」

「何を他人事のように言っているのよ。貴女もでしょう?」

「あやっちに誘われちゃったら、断れないですからー」

 

おぉ・・・史房様がドン引きしていらっしゃる。

 

「だが、このままにしておくにも惜しい技術である事は、認めざるを得ない。そこでだ。紋瑪君には、新しくレギオンを結成してもらおうと思う」

「レギオン・・・・ですか?」

 

レギオンとは、各ガーデン内で結成されるリリィの戦闘単位のこと。百合ヶ丘ではノインヴェルト戦術の関係上、九人一組で結成される。

それを・・・私が?

 

「現存するいずれかのレギオンに所属してくれても構わぬが・・・・どうせなら、新しく専任のレギオンを結成してみては如何かね?」

「つまり・・・・私のアンヘルスシリーズ(予定)を試験運用するレギオン、ということですか?」

 

左様。と理事長代行が頷く。

 

「無論、結果報告はしてもらう。此方に直接ではなく、そうじゃな・・・・百由君を通じての報告としようかの」

「わ・・・・私ですか・・・・」

「今回の件への罰則じゃよ。今後、紋瑪君達の成果を報告書に纏め、我々に提出する。という形が理想じゃの」

「うへぇ・・・・私の仕事が増えたぁぁ・・・・」

「はは、ドーンマイ♪百由様」

「誰のせいだと・・・・」

「私“達”でしょう?」

「そうだった・・・・・悪乗りしちゃった私も原因だった・・・・・」

 

ガックリと肩を落とす百由様の背中を叩く。

 

「話は纏まったかね?」

「はい!不肖、緋坏紋瑪。アンヘルスシリーズ(予定)の制式量産化目指して頑張ります!!」

「別にそこまでやれとは言ってませんが・・・・」

 

話はこれで終了。

理事長室から退室した私は、早速メンバー集めのために走り出す。

一先ず、梨璃ちゃん達を誘おうかな?

 

 




余談


理事長代行は、紋瑪がアンヘルスを製作した理由が、己の趣味だから、ということを知っている。
なので製作理由は聞かなかった。
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