アザルトリリィ Mechanized Heart 作:渚のグレイズ
梨璃ちゃんを探してラウンジに到着。さて、どこかな~・・・・あれ、なんだろう?あの人だかり・・・・って、なんか爆発したァ!?あれ夢結様じゃん!なにしてんの?あの人・・・・
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「なるほどー・・・・ユリさんですかー・・・・」
「ええ・・・・まったく、二水さんにも困ったものだわ・・・・」
夢結様大爆発の理由は、二水ちゃん発行の“週刊リリィ新聞”にあった。確か・・・梨璃ちゃんと夢結様のシュッツエンゲル記念特別号だとかなんとかって、二水ちゃんが言ってたっけ・・・・
にしてもこの紙面・・・・書き方に悪意が感じられる・・・・(笑)
新聞の真ん中にはドデカく、
と書かれており、なんとなく“ユ×リ”と読めなくもない。たぶん、狙ってやったんだろうなぁ。あの娘、行動力の化身だし。
「それで、紋瑪さんは何か用があったのではなくて?」
「あー、そうでしたそうでした!梨璃ちゃん!」
「ふぇ?」
「一緒にレギオン、作りませんか?」
「え・・・・レギオン?」
きょとんとしてる梨璃ちゃんは可愛いなぁ♪・・・・じゃなかった。
いきなりそんなこと言われても、さすがに戸惑うよねー・・・・
「って、なんだっけ?」
「「ズゴーッ!?」」
ん?なんか後ろから誰かがズッコケる音が─────
「二水ちゃん!?」
「あ・・・あはは、ごきげんよう」
いつの間に居たのか、二水ちゃんが背後でズッコケていた。いや本当いつの間に?
「二水さん、説明をお願いします」
「はっ!?はいぃ!!レギオンとは、基本的に九人一組で結成されるリリィの戦闘単位のことです!」
「ところで二水さん」
「は・・・・はい・・・・」
「お祝い、ありがとうございます」
「ひぃ!?ど・・・・どういたしましてぇぇ・・・・」
うわぁ・・・・夢結様お怒りのご様子。お祝いってか、お
「まぁ、それはそれとして・・・・良いんですか夢結様?梨璃ちゃんもらっちゃっても」
「別に貴女にあげる訳ではないわ。貴女のレギオン結成を手伝わせるだけよ」
「でも、どうして私が・・・・?」
「梨璃。貴女、今朝からずっと緩みっぱなしよ。昨日の今日で、気が抜けるのも理解できるけれど、もうすぐ授業が始まるというのにも関わらず、予習もせず私の顔ばかり眺めて・・・・そんな有り様では、リリィとして示しがつかないわ」
あぁ、夢結様に叱られてしゅん、としてる梨璃ちゃんも可愛いなぁ♪・・・・・って、そんな場合じゃなかった。さっきもやったな、この下り。
「それで、何故私のお手伝いを?」
「少しはリリィらしいことを経験して貰おうと思って・・・・迷惑だったかしら?」
「いえいえ全然これっぽっちも。というか私、最初から梨璃ちゃんを誘う予定でいたので、ついでに加わってくれるなら私は大助かりですー」
「そう。なら、私もついでに加えなさい。梨璃に手伝わせてばかりというのもシュッツエンゲルとして申し訳ないもの」
「それはとても嬉しいですねー!・・・・あ」
妙案を思い付いた♪
「では夢結様?せっかくなんで、レギオンの仮リーダーお願いしまーす♪」
「っ!?!?!?」
「えっ!お姉様が!?」
私の一言に、夢結様は動揺し飲みかけの紅茶を吹きそうになり、梨璃ちゃんは瞳を輝かせて私を見つめる。
「そう!これから梨璃ちゃんは(私もなんだけど)夢結様のレギオンを結成すべく尽力するのです!!!」
「紋瑪さん!?貴女、何を・・・・・」
「わかったよ紋瑪ちゃん!!!私、精一杯頑張る!!!なんたってお姉様のレギオンを作るんだもん!!!!!!」
梨璃ちゃんが私の手を取って、一緒に「えいえいおー!」と繋いだ右手を高く掲げる。
ふっふっふ・・・・計画通り・・・!(渾身のキラ顔)
夢結様をダシにすれば、梨璃ちゃんは一生懸命に頑張ってくれるし、そのまま夢結様をレギオンリーダーにしちゃえば、私は工廠科に入り浸る日々を送れる!まさに一石二鳥!!
梨璃ちゃんを騙しているようで、なんだか申し訳ない気持ちはちょっとあるけれど・・・・梨璃ちゃん楽しそうだし、問題ないよね♪
「わ・・・私もお手伝いさせて下さい!」
「二水ちゃん!心強いよー」
「ありがとう、一緒に頑張ろうね!」
「では早速勧誘です!」
「いざ行かん、メンバー集め!」
「わわっ!?待ってよ二人とも~~~~!?」
背後から夢結様の、「謀ったわね紋瑪さん~~~~!」という声を聞き流しつつ、私達はラウンジを後にするのだった。
緋坏紋瑪─その10─
入学して僅か5日でレギオンを結成しろと御達しの出た紋瑪。
原作アニメよりもだいぶ展開が早くて、作者ですらちょっと引いてる。