アザルトリリィ Mechanized Heart   作:渚のグレイズ

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エイプリルフールイベのあのどっかで見たことのあるミニゲーム、完成度が高過ぎて笑うwwww


第四話 レギオンー神琳VS雨嘉 前編ー

ここは、屋外訓練場。有事の際にはヒュージ迎撃にも使用される場所だ。

私は今、自身のレアスキル“天の秤目”で遠く離れた神琳の指す指先を狙っている。そこは丁度、神琳の眉間に当たる場所。

そこに向かって、私のCHARM“アステリオン”の総弾数10発分を寸分の狂いもなく命中させられたなら、この試練は合格。

 

「雨嘉ちゃん!あんなスカした女、コテンパンにノしちゃいなさい!!」

「ダメだよ危ないよぉぉ!?!?」

 

後ろでは、緋坏さんと一柳さんが、正反対のことを言い合っている。

 

あの二人、本当に仲良いなぁ・・・・

 

そう思いつつ、ここまでに至った経緯を思い出す。

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

「わ・・・・私、は」

 

正直、嬉しかった。

緋坏さんが、私のことを私個人として、ちゃんと評価してくれていると分かって。

でも、緋坏さんが神琳のことを嫌っているのは・・・・少し、心が痛む。

神琳だってきっと、悪気があって言っているわけではないはず。

だから・・・・

 

「─────私、やってみる・・・・ううん、やらせて欲しい」

「え?それって・・・・」

「よっしゃ!それじゃあ─────」

「でも、一つだけ」

「ん?」

「神琳とも、仲良くして欲しい」

「はい、それは勿論」

「神琳だって、悪気があって──────え?」

 

今、緋坏さん、あっさり頷いた?

 

「同じレギオンの仲間になるんです。仲違いなんかしてたら、居辛いじゃないですかー」

「え・・・えぇ・・・?」

 

そんな理由で?

 

「ふふふ・・・♪確かに、大事なことですね。では、証明する方法は私にお任せいただけますか?」

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

「私の姉も妹も、今もアイスランドに残ってヒュージと戦っているの。一人だけ故郷を離れるよう言い渡されて・・・・私は必要とされてないんだって思った」

 

神琳の提案でやって来たのがここ、屋外訓練場。

私と一緒に来たのは一柳さんと緋坏さん。

 

「ごめんなさい。百合ヶ丘は世界的にもトップクラスのガーデンよ。ただ、故郷を守りたいっていう気持ちは特別、っていうか・・・・」

「うん。それ、分かるよ」

 

一柳さんが笑顔で答える。と、その時。私の携帯が鳴る。神琳からだ。

神琳はここには居ない。そういえばさっき、一柳さんに何かお願いしてたみたいだけど、何だったのかな・・・・?

 

『雨嘉さん、こちらがわかる?』

「え・・・・あ、うん」

 

視界を巡らせ、神琳を探す。

居た。

遠く離れた廃ビルの上から電話をかけている。その隣にも誰かいる。誰だろう?

 

『そこから私をお撃ちなさい』

「・・・・え」

 

唐突に、神琳からとんでもない事を言われ、理解するのに少し間が空いた。

 

『訓練弾なら大丈夫よ』

「そんなわけ・・・」

『総弾数10発、きちんと狙えたら、私からはもう何も申しません』

 

それだけ告げて、神琳は通話を切ってしまった。

 

「・・・・どうして」

 

戸惑う私のところに、一柳さんがやってきて訪ねる。

 

「雨嘉さん、猫好きなの?」

「え?う・・・うん」

 

なんで今、そんなことを・・・・?と思っていると、一柳さんは、私の携帯に付いてる猫のストラップを指して言った。

 

「この子、可愛いね♪」

「!・・・・・うん」

 

この子に、気付いてくれた・・・!

私は、昔から感情表現が苦手で困るとすぐに黙ってしまう。そのせいか、いつも“怒っている”と勘違いされてきた。

 

このストラップは、そんな私の、精一杯のアピールだ。私だって、普通にみんなとおしゃべりがしたい。みたいな・・・

 

一柳さんは、そんな思いの籠ったこの子に、気付いてくれた。

そんな一柳さんとなら・・・ううん。()()()()()と一緒に、私も戦いたい・・・!

 

「これ、持っててくれる?」

「え・・・?うん」

 

梨璃に携帯を預けて、私は愛機“アステリオン”をシューティングモードに切り替えて構えると、レアスキルを発動させる。

 

 

「・・・・なるほどー、『天の秤目』ですか。指定した地点との相対距離をcm単位で把握できるレアスキル。遠く離れた場所のものでも、目測で寸分の狂いもなく把握できるそうです」

「へぇ・・・・!それで、目標は何?」

「神琳」

 

梨璃からの問いに静かに答え、遠く離れた神琳の指す指先を狙る。そこは丁度、神琳の眉間に当たる場所。

 

「へっ!?」

「おおっ!遂に反抗期突入だね♪」

「なんでそんな楽しそうなの!?」

「雨嘉ちゃん!あんなスカした女、コテンパンにノしちゃいなさい!!」

「ダメだよ危ないよぉぉ!?!?」

 

一呼吸、心を落ち着かせ・・・・引き金に、指をかける。

 

「これは、貴女達がくれたチャンス・・・・・だから私も貴女達を信じてみる・・・・!」

 

一瞬生じた静寂の瞬間、私は、引き金を引いた。

 

 

 




「・・・・始まりましたわね」
「始まっちゃいましたね・・・・!!どうなるんでしょうか・・・・」
「ま、ここまで来てしまったからには、成るようにしかならないでしょう」
「そうですけどぉぉ・・・・」

「ぜはー・・・ぜはー・・・お・・・お主ら、ここにおったのか・・・!」

「・・・・ミリアムさん?」
「あら、ちびっこ2号。どうかしまして?」
「に・・・2号?」
「私1号!?」
「で、何か御用でして?」
「用事があるから、こうやって走って来たんじゃろがい!」
「はぁ・・・・それはお疲れ様でした・・・・」
「用があるのでしたら、手短にお願いしますわ」
「・・・・・文句しか無いが、まぁ、ええわい。実はの───」
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