アザルトリリィ Mechanized Heart   作:渚のグレイズ

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本日、ラスバレがVer.2.0へアップデート!!!

天葉様実装おめでとう!!!!!!





で、楠美ちゃんはまだですかー?


第四話 レギオンー神琳VS雨嘉 後編ー

『雨嘉さんのレギオン加入試験に立ち会ってください!!』

 

そんな連絡がシルトである梨璃から届いたのが、つい先程。

どうやら、梨璃のレギオンメンバー集めはかなり順調に進んでいるようだ。

なんというか・・・・シュッツエンゲルとして喜ばしいような・・・・当初の予定と外れて残念なような・・・・

とにかく、頼まれたのだから務めを果たすべきね。

・・・・で、何処に行けば良いのかしら?

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

二水さんと連絡を取り、どうにか場所を聞き出した私は、試験会場である屋外訓練場までやって来た。

 

「雨嘉さん、こちらがわかる?」

 

指定の場所には一人のリリィがいた。確か・・・郭神琳さん・・・だったかしら?二水さんの話によると、彼女も梨璃のレギオンのメンバーとなったらしいけど・・・・

 

「そこから私をお撃ちなさい」

 

なるほど、それがこの試験の内容なのね。

目を凝らして対岸の廃ビルを見れば、その屋上に三人の人影が見える。恐らく、あの中の一人が件の雨嘉さんなのだろう。

 

「訓練弾なら大丈夫よ。総弾数10発、きちんと狙えたら、私からはもう何も申しません」

 

それだけ告げて、神琳さんは電話を切ってしまった。

 

「大丈夫、貴女ならできるわ」

「・・・直に言ってあげたら如何?」

 

通話を切った後の携帯に向かって喋る彼女を見て、思わず話しかけてしまった。が、特に気にする様子もなく、神琳さんは私に返事を返した。

 

「お立ち会い御苦労様です、夢結様」

「お構い無く、梨璃に頼まれましたから」

 

必要最低限の挨拶を済ませ、私達は押し黙る。

長く続くかの如き沈黙。それを破ったのは、神琳さんの独り言だった。

 

「撃ちなさい雨嘉さん。撃って、貴女が一流のリリィであることを証明なさい」

 

それに応えるように、向こうから訓練弾が飛来してきた。直撃コースだ。

正確に、神琳さんを狙って放たれた弾丸は──────

 

「ふっ・・・・!」

 

神琳さんの振るったCHARMに弾かれ、彼女に命中することはなかった。

 

「雨嘉さんとの距離は約1㎞。アステリオンの弾丸の初速は毎秒1,800mだから、瞬きするくらいの時間はあります。狙いが正確なら、かわせます」

「なるほど、正確ね・・・・いつものCHARMは使わないのね」

 

今更だが、彼女は普段使用している自身のCHARM“媽祖聖札(マソレリック)”ではなく、雨嘉さんと同じ“アステリオン”を使用している。

 

「対等の条件にしておきたいので」

 

・・・・対等、ね。そう想っているということは、神琳さんは今の雨嘉さんを下に見ている、という風に思えるわね。

なんて考えている間に、六発目の弾丸が弾かれた。

あと、四発。

と、その時だった。

 

「・・・!風が───」

 

海から強風が吹く。これでは弾が逸れてしまう。

私なら、ここは一度やり過ごして機会を伺うだろう。

しかし、雨嘉さんは撃った。

風速と方向を計算し、先の六発とまったく同じ場所に、見事七発目を命中させてみせた。

続けて八発目・・・・命中。九発目・・・・命中。

いよいよ最後の十発目となった。

ここで更に風向きが変わる。

それでも彼女は、諦めることも、やり過ごすこともなく、撃った。

瞬間、神琳さんが徐にアステリオンから媽祖聖札へと持ち替え、訓練弾を弾き返した。

まるで巻き戻しされるかのように、訓練弾は雨嘉さんのもとへと飛んで行き・・・・雨嘉さんは自身のCHARMで、それを防いでみせたのだった。

想定外の事態は起きたが・・・ともかく、彼女は見事、十発の訓練弾を当ててみせた。

 

「お見事でした、雨嘉さん。貴女が優秀なリリィであることは、これで誰の目にも明らかだわ」

 

雨嘉さんへ電話する神琳さん。その表情は、どこか憑き物でも落ちたかのように、すっきりしていた。

 

「ありがとうございました、夢結様」

「いえ。貴女も見事だったわ」

 

お礼を言う彼女に、世辞ではなく、心からの称賛を贈る。

 

「・・・・私、雨嘉さんが妬ましかったんです。エリートの家に産まれ、才能にも恵まれて・・・・・なのに本人は自信を持てなくて悩んでいるなんて・・・・何なのよこの子はって、腹も立ちませんか?」

「・・・・ずっと、腹を立てていたの?」

「はい。でもこれでスッキリしました」

 

・・・・・なんと、言うか

 

「私が言うのもなんだけど・・・・貴女もなかなか面倒な人ね」

「よく言われます♪」

 

そう言って、神琳さんはにこやかに笑ってみせたのだった。

 

 

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