アザルトリリィ Mechanized Heart   作:渚のグレイズ

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紋瑪ちゃんの秘密に迫る第五話!はっじまっるよ~~♪


第五話 凶華(アヤメ)ーイナイイナイー

ミリアムさんも加入してくれて、残りあと一人!

・・・・・・と、なったのは良いけれど

 

「あと一人なのに・・・・なかなか見つからないね」

「そうですね・・・・・」

 

時が経つのは早いもので、四月も終わり、もう五月。なのに、あれから誰も来てくれなくなってしまった・・・・

 

「もう今の時期になると、実力派のリリィは大抵他のレギオンに入っているか、フリーでやっていくか、決めてますから・・・・」

「個別にあたっても迷惑がられるから机を用意したけど・・・・誰も見向きもしてくれないしね・・・・」

 

用意した机には、紋瑪ちゃんお手製のポスターが貼られている。

昔、弟が見ていたロボットアニメに、磁石で動くロボットがあったけれど、それっぽいものが描かれている。ヒュージっぽいものを相手に格闘技を決めている絵。煽り文は「次の相手はどいつだ!?」・・・・誘ってないよね?これ。

 

「“鋼傑(こうけつ)ビーク”なんて、百合ヶ丘に知ってる人、居るんでしょうか・・・・?」

「いないんじゃないかな・・・・」

「ですよね・・・・」

 

・・・・なんで紋瑪ちゃん、こんなの描いたんだろう。あと二水ちゃん、疑問に思うところ、たぶんそこじゃない。

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

結局今日も誰も来ないまま、一日が終わろうとしている。

そろそろいい時間なので、仕方がないから机をしまおうとした、その時だった。

 

「おい!」

「わっ!?え!?・・・・あ、鶴紗さんどうかしま───」

「アイツが何処へ行ったか知らないか!?」

「へ?」

 

慌てた様子の鶴紗さんがやってきて、誰かさんの行方を聞いてきた。

 

「あのー・・・アイツって?」

 

二水ちゃんがおずおずと訪ねる。

 

「アイツは─────」

「紋瑪さん、のことですわよね・・・・?」

「楓さん・・・」

 

いつになく険しい表情で答えてくれたのは、楓さんだった。

今日一日、見かけなかったけれど、どこにいたんだろ・・・見かけなかったといえば、紋瑪ちゃんもそうだ。

 

「言われてみれば・・・・紋瑪さん、今日一日お見かけしませんでしたね。楓さんは、何かご存じなんですか?」

「ええ。紋瑪さんは今朝から、校外へ出掛けております。お帰りがいつになるのかは・・・・わからない、と仰ってましたわ」

「っ!!」

「そうなんですか・・・・だから、朝から紋瑪ちゃん、見なかったんですね・・・・鶴紗さん?」

「──────────アイツは、何処に行った?」

「行き先は聞いておりません。が、ここに貴女宛の手紙を預かってます」

「見せろ!」

 

ひったくるように楓さんから手紙を受け取った鶴紗さんは、一心不乱に読みふける。

 

「あの・・・楓さん。紋瑪ちゃんと鶴紗さんって、知り合いなんですか?」

「さぁ?私はただ、紋瑪さんに頼まれただけですから」

 

なんて話していたら、急に鶴紗さんが手紙を放り投げてどこかへ走り去ってしまった。

 

「え、鶴紗さん!?急にどうしたんだろう・・・・?」

「────────なるほど、そういうことでしたか」

「楓さん?」

「梨璃さんもお読みになった方が良いと思いますわ」

 

楓さんから、鶴紗さん宛ての手紙を受け取り、私はその内容を読み始めた。

 




─鋼傑ビーク─


古代の謎技術の結晶“超電磁蹄鉄”を動力に動くスーパーなロボット“鋼傑ビーク”と、世界征服を目論む悪の軍勢“アリマ群人”の戦いを描いたロボットアニメーション。
必殺技は、磁力で引き寄せた相手にチョークスリーパーを決める「ビークブレイカー」。相手は首がもげて死ぬ。

現在放送中の第二期は一期から五十年後のお話で、古代文明の守護獣“猛龍寅(もうたつこ)”と合体したり、そこへ一期主人公が二期主人公に自分の蹄鉄を授け最強の鋼傑神を誕生させたりと、一期以上の盛り上がりを見せているとか。

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