アザルトリリィ Mechanized Heart   作:渚のグレイズ

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おかしい・・・・紋瑪ちゃんの性格が、当初の予定よりも凶暴化している・・・・
なんでやろなー(棒)


ところで今、かえふみリアムの例の曲が頭ン中ループしてて超ヤベーイ・・・・なんスけど・・・・(笑)
リリィ!リリィ!GOGOリリィ!!×∞



第二話 守護天使-紋瑪VS楓-

訓練場には先客がいた。

 

「行くよ!楠美!」

「はいっ!天葉姉さま!!」

 

名前を呼び合い華麗なコンビネーションを魅せた二人に、思わず見惚れてしまう。

 

「はぁ~~・・・」

「すごいわね~・・・」

「二年生の天野天葉様と、一年生の江川楠美さん!お二人もシュッツエンゲルなんですよ!」

「え、もう!?」

「お二人とも、中等部時代からのお付き合いだそうで」

「なるほどー」

 

一人納得している合間にお二人は訓練場から退出。

さて、それでは・・・・

 

 

――――――――――♣♧♣―――――――――

 

 

「始める前に一つ、ルールを決めましょう」

「よろしくてよ。で、どのような?」

 

訓練場の真ん中で、互いに訓練用CHARMを構え向き合うと、紋瑪さんが一つの提案を持ちかけてきた。

 

「どちらかが、『参った!』という旨の発言をしたら、発言者の負け。それでどうです?」

「構いませんわ。言うのはそちらの方でしょうし」

「へぇ・・・・んじゃ、言わせてみてくださいなッ!!」

「っ!」

 

開戦の合図と言わんばかりに、私の四方に障壁を展開し閉じ込めようとする。

その前に障壁の隙間を縫って脱出。そのまま紋瑪さんに向かって突撃をかける。

 

「取った!」

「・・・・!」

 

大上段に構えたジョワユーズの一撃は、しかし

キィン!

と音を立てて障壁に阻まれた。

しかしこの程度の事は想定済み。

ステップからの斬激、フェイントをかけてのゼロ距離銃撃。

蝶のように舞い、蜂のように刺す。

そんなリリィの基本戦闘術も、亀のように頑強な相手にはあまり通用しない。

 

「ほらほら~、もうちょい搦め手を使わないと私に勝てませんよー」

「そういった卑怯な手は嫌いです、のっ!」

 

方法が無い訳ではない。

彼女の戦闘術は『障壁による防御術』。

であれば、いずれはマギが枯渇し、障壁を展開できなくなる。

問題なのは、私よりも紋瑪さんの方がマギ保有量が多かった場合だが・・・・・

 

「レジスタ、使わないんですかー?」

「貴女こそ、ご自分のレアスキルを使わないので?」

「私、Zなんでー。使っちゃったらそれこそ、楓さん勝てなくなっちゃいますよー」

「言ってくれますわね!!」

 

この戦い(ダンス)、まだまだ長引きそうですわ・・・・!

 

――――――――――♣♧♣―――――――――

 

 

「ふぅむ、こりゃ紋瑪が勝つじゃろうな」

「じゃろ?」

 

いつの間にか、でっかい斧みたいなCHARMを持ったリリィが私たち達の背後にいた。

二人の戦いに夢中になっていて気付かなかった・・・・!

 

「この方は、ミリアム・ヒルデガルド・(フォン)・グロピウスさん!!アーセナルとして工廠科に属しながらもリリィとして自ら戦闘も行う戦うアーセナルなんでふッッッ!!!」

「わぁ!?二水ちゃんまた鼻血!?」

「お主大丈夫か!?」

「ご(ひん)配なく!昨日から出っぱなしです(れふ)!!」

 

それは大丈夫じゃないような・・・・

 

()れは()うと、どうして紋瑪さんが勝つと?」

「お・・・・おう・・・・そうじゃな。紋瑪の戦闘術は、このような1VS1(タイマン)の戦闘においては無類の鉄壁さを誇っておる。あやつにそれを破る手立てがあるとは思えん」

「つまり、楓さんが勝つためには紋瑪さんの障壁を突破できるだけの策が無ければ無理、と?」

「じゃな」

 

二水ちゃんとミリアムさんがよくわからない話をしているけど、要するに、このままじゃ楓さんは勝てないってことみたい。紋瑪ちゃん、そんなに強いんだ・・・・

 

「あーもう!貴女堅すぎですわ!!」

「それが取り柄ですんでー」

「少しくらい攻めに転じてもよろしいのではなくて!」

「とか言いつつ、私のマギ切れを狙ってるんでしょう?ま、無駄ですけどねー」

「くっ・・・!なんて姑息な!!」

「ふっふっふー。勝てば良かろうなーのでーす」

 

・・・・この場合、姑息なのってどっちなんだろ?

 

「仕方ありませんわね・・・・力業なんて、野蛮ではしたない行為ですが・・・・!」

「む」

 

十分な距離を取ってからの突撃(チャージ)

でもそれ、さっきやって防がれていたような・・・・?

案の定、楓さんの突撃は障壁に阻まれ───────そうになった瞬間、CHARMをシューティングモードへ切り替えた!

 

「ほう!上手いの!!」

 

放たれた弾丸は障壁を撃ち破り、銃口が紋瑪ちゃんの眼前に突き付けられる。

 

「勝負あり!ですわ!!」

「────────────」

「さぁ、このまま負けを認めるなら・・・・紋瑪さん?」

「─────────────きひ」

 

紋瑪ちゃんの様子がおかしい。

負けちゃったのが悔しい・・・って感じじゃなくて、なんというか・・・・()()()()

 

「いかん!」

「え?ミリアムさ────」

 

私が何か言うよりも速く、ミリアムさんが二人の間に割り込む。

 

「ちょ・・・・何を!?」

「悪いがここまでじゃ!おい、紋瑪。落ち着け、大丈夫じゃ」

「────────はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ふう」

「呼吸はゆっくり・・・・もう、平気じゃな?」

「・・・・・うん。平気。ちょっと熱くなりすぎちゃった、かな」

「もう!いったいなんなんですの!?」

「楓さん」

「え?はい」

「今回は貴女の勝利です。おめでとうございます」

「え?」

「私をあそこまで追い詰めるなんて、流石です。参りました」

「はぁ・・・・なんでしょう・・・・腑に落ちない結果となってしまいましたわ・・・・」

「試合に勝って勝負に負けてますからねー」

「貴女がおっしゃること!?」

「なんじゃ、またおっ始めよったぞ」

「あはは・・・・」

 

何はともあれ、私の訓練は楓さんが見てくれることになりました。

 

 

 

 




緋坏紋瑪─その6─


固有ルーンはベルカナ・アルジズ

ベルカナは『母性・成長』
アルジズは『友情・保護』

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