アザルトリリィ Mechanized Heart   作:渚のグレイズ

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お風呂シーンは絶対入れたかったんです!!!!!!!!!


第二話 守護天使-Secret status-

生徒共有の大浴場は、学年毎に使用時間が決められている。今は、私達一年生が使用できる時間帯である。

 

「梨璃さん、どこか気になるところはありませんか?どこであろうとお流しいたしますよ・・・・ぐふふ♪」

「何処触ろうって魂胆ですかー?ぶん殴りますわよー?」

「なんて野蛮な・・・・!?別に疚しい事などございませんわ!」

「本当ですか?ずっと気になってましたけど、楓さんが梨璃さんを見る目、なんか邪です」

 

そうだそうだー。二水ちゃんはもっと言ってやれー

 

「まさか!こんな純粋な眼差しの私が!?」

「どの口が宣うか」

「手が滑りましたわー、なんて言って変なとこ触ろうとしてませんか?」

くっ・・・余計なことを・・・!梨璃さんに変なところなどございません!どこでもOKですわ!!」

「それを決めるのは梨璃ちゃんでしょうが。つーか今余計なことって言いましたよね?」

「大げさだなぁ。大丈夫だよ、女の子同士なんだし」

「えっ!?よろしいんですの!」

「良かァねーですよ!頭ン中お花畑か!!」

「まったくじゃな」

 

おしゃべりしながら身体を洗っていると、後ろからミリアムちゃんが話しかけてきた。

 

「よいか梨璃、世の中にはいろんな奴がおる。どんな性癖も認められて然るべきなのは言うまでもないが、己の欲望を駄々漏れにするのは戒むべきことじゃ。紋瑪とそこのちびっこがのたまったのはそういうことじゃな」

「がびん!ちびっこにちびっこって言われたぁ!!」

 

まぁ二水ちゃんちっちゃいからね。さて、それじゃ

 

「梨璃ちゃん向こう向いてくださいな。背中流してあげます」

「ありがとう、紋瑪ちゃん」

「どさくさ紛れになにしてやがりますの!!!」

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

人によっては長時間入浴する者もいるだろうけど、私はなるべく短く済ませたい人だ。別にお風呂が嫌いってワケじゃない。

ここのお湯には、リリィのマギを回復する効能がある。が、私は体内のコアのおかげで常人よりマギの回復が早いのだ。だからなのかはわからないけれど・・・・このお湯に浸かっていると、マギが過剰に回復してしまい、それが原因で酩酊状態になってしまう。

 

つまり簡単にいうと、逆上せやすい、ということだ。

 

「きゅう・・・・」

「まったくもう・・・・この程度で逆上せてしまうとは・・・・」

「ごめんね紋瑪ちゃん。つい、おしゃべりに夢中になって・・・」

「梨璃が気にすることではないぞ。自己管理ができぬ此奴が悪い」

 

ミリアムちゃんの言う通りなのだけど、ミリアムちゃんに言われるのはすごく納得がいかない・・・・

 

「と・・・・とりあえず、お部屋へ運びましょう!私も手伝います」

「お気持ちだけで結構ですわ二水さん。これも同室のよしみです、私が責任をもって部屋まで運びますわ」

「なんてカッコつけているけれど、梨璃ちゃんに良いとこ見せたいだけですよね?」

「貴女実は平気なのでは?」

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

自室に戻る頃には、体調もだいぶ回復してきた。

 

「はい、お水ですわ」

「ゴクッ・・・ゴクッ・・・ゴクッ・・・ぷはー!ありがとうございますー。おかげで蘇りましたー」

「“生き返りました”の間違いでは?」

「細かいことは抜きでお願いしまーす」

 

ふぅ・・・・

 

「それにしても・・・・よもや私がぢごくのフルメンテを受けている間に、夢結様と契っちゃうとは・・・・梨璃ちゃんは行動力の化身ですねー」

「紋瑪さん、それは本気で仰っているんですの?」

「憧れの夢結様と添い遂げることができたんですよ?喜ぶべき事柄でしょう」

 

でも、気になる事はある。

『孤高のエース』と呼ばれてきたあの夢結様が、何故梨璃ちゃんとのシュッツエンゲルを受けたのか。

楓さんにひっぱたかれただけで、あっさりOKするなんて・・・・これは何かあるはず。

 

「調べてみる価値、あるかもね」

「何かおっしゃって?」

「いいえなにもー」

 

楓さんを軽くあしらって、マイスペースに入る。

 

「・・・・そういえば、その中ってどうなってますの?」

「え?あー、まぁ、別に良いか話しても」

 

楓さんを呼び寄せて、衝立の中を見せる。

 

「これは・・・・・カプセル?」

「はい。私のコアを定期的にメンテする為のマシンですー」

「・・・・本当に、体内に」

「ありますよー。おかげで今日も元気です。お風呂、逆上せやすくなっちゃいましたけどー」

「この衝立は、これを隠すためでしたのね」

「それもありますけどー・・・・本来の目的は、防音です」

「防音?」

「まぁちょっと・・・・」

 

カプセルの中に入ってマシンを起動させる。

 

 

 

ぎゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!

 

 

 

「煩っ!?ええい!やかましいですわ!!」

「そうなんですよー・・・・このマシン、騒音がひどくて・・・・」

 

マシンのスイッチを落とし、カプセルから出る。

 

「なるほど・・・・・確かに衝立が必要ですわね・・・・これは」

「ここまで小型化できたのは、良かったんですけどねー。ここまで騒音がひどくなるとは・・・・」

 

その分いろんな事ができるから、まぁ、コラテラルって事で・・・・

さて、じゃ・・・・ハッキングタ~~イム♪

 

 

 

 

 

この後、私は、衝撃的な事実を、知ることとなる・・・・




緋坏紋瑪─その8─


寮に置いた紋瑪のメンテマシンには、紋瑪のコアをメンテナンスする機能だけでなく、百合ヶ丘のデータサーバーへハッキングする機能も備わっている。
工廠科の工房にも同じものがある。というか、工房のものを小さくしたものがこれ。
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