踏めば潰れるような少女の小さな拳が、次々と味方のガンメンを天に舞い上がらせる様を目の当たりにした獣人は、その異様な光景に足をすくめる。
「
「よそ見している暇あんのか?」
たじろぐ獣人に喝を入れるヴィラル。だが、任務中に乱入したグレンラガンに対抗するべく、一度は敗北を喫した相手に全力でリベンジしたい気持ちを抑え、守りを固めて足止めに徹する。
「コイツガ例ノ女ダ! 全員デカカレ!」
「「オオオオオッ!」」
単騎特攻した馬鹿のことは忘れ、数的有利を活かして同時に攻め立てる。
「ミクのいるこの村には一歩も入れさせない! 私が相手だ!」
少女は大切な人を守るため、無数の敵に立ち向かう。
♪ 「何故 どうして? 広い世界の中で 運命は この場所に 私を導いたの? 」
村に被害を出さないため、あえて敵軍の中に飛び込んだ少女は、唄を口にしながらガンメンを吹き飛ばす。
♪ 「繋ぐ手と手 戸惑う私のため 受け取った優しさ きっと忘れない」
懐に入ってワンツーパンチ、後ろの敵に回し蹴りを行い、その回転の勢いを維持しながらアッパーカット。またたく間に3体のガンメンを倒す。
「ヒルムナッ! 攻メ続ケロ!」
♪ 「その場しのぎの笑顔 ……っ!?」
ガンメンを殲滅するまで続くと思われた野外ライブは、突如熱に浮かされたように意識を飛ばされて中断する。
「ソノ隙ハ見逃サネェ!」
「あぅ! がっ!」
歌が止んだ瞬間、少女の動きが鈍る。そこを袋叩きにされ、一転窮地に陥る。さらにガンメンの両手を頭上で合わせ、ダブルスレッジハンマーの要領で少女にとどめを刺す!
「<b>モッテケダブルダッ! </b> アレ、腕ガ……」
獣人が腕を見ると、関節に銃弾が挟まっており、ガンメンの腕は振り上げたまま動かせなくなっていた。
「あなたがなんで戦っているのか、なんで急に歌っているのかわからないけれど! 同じ女として、守りたいものがあるなら手を貸すわよ!」
ヨーコが狙撃銃を手に、敵のガンメンの可動部分を正確に撃ち抜いていた。さらに燃料部分に追撃することで、ガンメンは爆発四散した。
「体が…………熱い…………だけど!」
気を強く持ち、体勢を立て直した少女は再び歌い始める。体中から汗が流れ、陽炎のように水蒸気と化す。それでもなお手を休めることなく、群がるガンメンを根絶やしにする。
「チッ! 戦況はどうなっていやがる!」
「どうしたどうしたぁ! 今日の俺たちは絶好調なんだよぉ!」
「まるでメンテナンスしたてのドリルみたいによく廻る! もっとだ、ラガン!」
「っ疾い!
ヴィラルには後ろの状況が見えないが、未だあの歌は聞こえてくる上、いくらでも持ちこたえられると思っていたグレンラガンは、エンジンのギアをどんどん上げていく。
「引き上げるぞ! グレンラガンめ、これで勝ったと思うなよ!」
もはやこれ以上続けても任務達成は不可能と判断し、ヴィラルはこれまで保っていた防衛ラインを大きく下げ、意識の残っている獣人たちを連れて撤退する。
「テメェこのまま逃げるつもりか!」
「待ちなさいカミナ」
これを逃すまいとカミナは走り出そうとするが、リーロンとヨーコの通信が入った。
「目的を忘れないの。 私たちの欲しいガンメンはここでノビてる奴らで充分」
「それより私はあの女の子の方が心配よ。生身でガンメンを吹っ飛ばすパワーなんてどこから出したものかもわからないわ」
「女ぁ? そういえばあの歌も聞こえなくなってんな」
「あっきれた。 あんたたちもう少し細かいところ気にしなさいよ」
砂埃が晴れた先を見ると、少女はその場で倒れていた。
「大丈夫!? っ、すごい熱。 おじさん、これなんだかわかる?」
その姿は戦闘中に纏っていた鎧姿から、村から出てきた時の外套に変わっていた。
ぐったりとしたその体は、ヨーコが思う以上に軽く、柔らかい。まるで、本来なら戦いのことなど知らない民間人が、過分な力だけを手にして突如戦場に駆り出されたかのようだった。
「呼吸よし、心拍数は激しいけど安定している。詳しいことはわからないけれど、激しい運動をした後の過労じゃないかしら」
「よかった。それじゃあこの村で休ませましょう。カミナ、シモンはグレンラガンから降りなさい」
「あ? なんでだよ」
「きっとこの子はガンメンが攻めてきたから防衛に出たのよ。 そのままじゃ村の人たちを刺激することになるわ」
村の中に入ると、家の中に隠れていた人々が姿を現した。リーロンが調べた通り、人々は皆一様にヨーコがおんぶしている少女と同年代の美しい少女であった。
「ヒビキ! あなたたちは誰? ヒビキは無事なの!?」
いの一番に村から出てきた黒髪の少女は、ヨーコの肩から顔をのぞかせている少女をみるなり、質問のラッシュをかける。
「落ち着きなさい。この子ヒビキって言うのね。疲れて寝ちゃっているのよ」
ヨーコがこの村まで背負って来る間に少女は気絶から眠りに変わっており、しばらく起きる様子はない。
「俺とアニキはあんまり見えてなかったけど、歌が聞こえてきたんだ。それに鎧を着てて、生身でガンメンを蹴り飛ばしたんだ!」
「歌……それに鎧って……ヒビキはまた一人で……」
「また?」
「……いえ、あなたたちに話すことではありません。それよりヒビキを休ませたいので、返してください」
「ここまできたら私が運ぶわよ。大丈夫、とって食ったりしないから」
ヨーコは黒髪の少女、ミクの案内に従い、彼女の部屋のベッドにヒビキを横たえる。その間にミクは濡れタオルを用意し、ヒビキの身体についた汚れを清めていった。
少女の姿はグレンラガンを降りてこの村に到着してから、特にやることの無い者どもにもまじまじと見られて……
「……男どもは見るなっ!」
乙女の部屋から蹴り出された。
こんな私でも
カミナとシモン、リーロンには、この村に獣人が訪れた時に与えられる部屋に通され、そこで暇を持て余していた。ヴィラルとの戦いの疲れを癒す意味合いもあれど、昼下がりに眠れるほど疲れてはいない。
「戻ったわよ」
「おかえりヨーコ! ヒビキの調子はどうだった?」
「なになにぃ~? シモン、あなたあの子のこと気になってんの?」
「そ、そんなんじゃないよ! それよりどうなの?」
「たぶんヒビキは前もああやって村のことを守ったんでしょうね。でもあのミクって子、ヒビキのこと何にも喋ってくれないのよ」
「なんでだろうね」
「なんだか彼女の話を聞こうとするとね、圧力が高まって来るの」
「……なんでだろうね」
幼い頃に螺旋王に連れ去られ、男を知らない環境の中で青春を過ごした彼女の心は、彼らに分かる余地はない。シモンは強引に話題を変えることにした。
「ねぇリーロン、ヒビキのあの歌ってなに?」
「知らないし、わかりようもないわ。なぜ歌っているのか、それが必要なのか。なぜあの服装になって、ガンメンを殴り倒せるパワーを得られるのか」
「うーん、気合が入るから、かなぁ?」
「まあグレンラガンを動かす『螺旋力』も要は気合っぽいしねぇ」
「それだぁ!」
村に着いてからずっと腕を組みうんうんと悩み続けていたカミナが、ここにきて突然大声を出した。
「ア、アニキ、一体どうしたの?」
「オレはずっとあの女のことを考えてた」
カミナの色恋沙汰にはどうも気になるのか、ヨーコの目が細くなる。
「なんであの歌を聞くと力が湧いてくるのかとか、
「だからなんだってのよ」
「あいつを俺たちグレン団に入れる!」
「んっ……うぅん」
薄暗闇の中、
「すぅ……すぅ……」
横を向くと、椅子に座ったまま寝ているミク。寝返りを打ったときにおでこからずり落ちたタオルは、ほんのりと冷たい。
「ミク……ありがとう。 こんな私でも………………」
むくりと上体を起こす。今は……夕暮れ。半日ぐらい寝ていたのかな? 意識がなくなったのが、だいたい昼前ぐらいのはず。……そうだ! あの最後に残ったガンメンは!
……みんなから話を聞くと、最後に残ったガンメンは偶然通りかかった人間が操っていたものらしい。ユミが「久しぶりに人間の男の人を見た」って言ってた。
「お礼ぐらいは…………言ったほうがいいかな」
その最後に残ったガンメンの中に乗っていた人たちがここにいるらしい。こんこん、とノックしてから中に入る。
「失礼します」
「どうぞー。あら、ヒビキちゃんじゃない」
出迎えてくれたのは、赤髪の女の人。ビキニにホットパンツとすっごく肌が見えてて、女の子同士なのになんだか目のやり場に困る。身長もだけど、私より大きい。
「えーと、このたびは、助けていただき、ありがとうございました」
「ふふっ、そんなにかしこまらなくてもいいわよ。私はヨーコ、よろしくね」
「うん、オレたちは別の用事があっただけだし。あ、オレはシモン。”穴掘り”シモンだ」
そう言ったのは、私と同じぐらいの背丈の男の子、シモン。穴掘りって、何? 首からドリルの首飾りをかけているけど、何か関係があるのだろうか。
「おう、あのヴィラルってやつと喧嘩しただけだ、気にすんな」
「だから喧嘩じゃなくてガンメンを捕獲する作戦だって言ってるでしょう。ヒビキ、この人は私たちグレン団の団長カミナ、私はエンジニアのリーロンよ。よろしく♥」
青髪に赤色のサングラスが似合う男の人がリーダーみたい。上にマントしか羽織っていないから、前からだと上半身がハダカで目のやり場に困る。
少しみどりっぽい髪をしているリーロンさんが最年長。男の人のはずなのに、なんだかクネクネしていて直視できない……必然的にシモンと目が合う。
「えっと…………ヒビキにいろいろ聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「どうぞ。あんまりプライベートなことは嫌だけど」
「ありがと。あのときヒビキって歌いながら戦っていたし、格好も今と違ってすごく…………あー、なんというか…………」
あのときの私の服装のことをシモンが話していると、だんだんシモンの顔が赤くなっていく。一体何を思っているのかと私もあのときの格好を思い返してみた。
お尻や胸のラインがはっきりと見えるインナー。
ざっくりお腹が空いておへそが丸見えの鎧。
その他全体的に肌面積が多い、おおよそ闘いに行く者とは思えぬ
その姿を思い出して顔を赤らめる少年の姿に、むしろこちらが恥ずかしくなる。
「青春ねぇ」
「そういうのいいから。で、私達が聞きたいのはヒビキちゃんの格好もそうだけど、なんで歌ってたのって話。それにパワーもすごかったしね」
「あぁ、はい。 私があの力のことを知ったのは今朝のことで、といっても私自身何もわかってないんですが。 闘う意思に応じて胸の中から歌が浮かんでくるんです。 それを言葉にすると変身して、すごい力が湧き出てくるんです」
そして、歌をやめるとだんだん鎧を構成するナニかが薄れていって、いずれ一瞬で消える。それも全て私の感覚的なことで、科学的なことは私には何も知り得ない。
「歌って強くなれるってんならオレだって歌ってやるさ。あー、ごほん」
「強くなれるわけないでしょ。私もエンジニアとして色々な情報を集めてきたけど、歌って姿を変えてパワーアップするなんて、人間どころかこの世界のどの生物にも当てはまらないわよ」
ミクとは今朝の出来事の後何も話してなかったけど、もしかしたらこの世界の人はああいうことができて、私もこの世界に来たときに後天的に能力を得た可能性も想像していたが、さすがにそんなことはなかった。
「だーかーらぁ、ワタシがヒビキちゃんのこと調べてあげる♡」
「お、お手柔らかに…………私は一体何をすれば?」
「そうね、じゃあまずは脱ぎなさい」
「え?」
「外観検査も触感検査もできれば直接やりたかったんだけどねぇ」
「おじさんはいくら男っぽくないとはいっても男でしょ!? 自分の性別を考えなさい!」
リーロンさんは『超常たる存在でありながら私達と変わらない風貌であるなら、当然私達と違う器官が存在するはず』とよくわからないことを言っていたけど、つまり私はミクやヨーコさんとは違う特徴をもっているはずだってことらしい。身長や体重、年齢も聞かれちゃったけど、調査のためなら仕方ない。「15歳です」っていったらヨーコさんがビックリしてた。むしろヨーコさんが14歳ってことにビックリだよ…………初対面で「ヨーコさん」と言った手前、呼び方を変えるのは気恥ずかしい。ヨーコさんは「ヒビキ」って呼ぶみたいだけど。
「簡易的な検査ではここまでね。本当は変身も見てみたかったけれど、もう夜も遅いし」
「夜遅くなっちゃったのは周囲の人間に同様の傾向があるかって私に全部身体調査させるからでしょう!? みんなやさしいから調査って言ったらいうこと聞いてくれたけど、途中から私女の子のこと好きなのかな? って後ろ指さされるようになっちゃったわよ!」
それは…………ご愁傷さまです。
ちなみにカミナさんとシモンは暇になって早々に離脱した。
「ヒビキちゃんの外観検査では引っかかるものがなかったし、適当に2、3人でよかったのに。(調査を)張り切るからよ」
「えっ、ヨーコさんそんな張り切って…………? ミクには手を出した?」
「私が張り切ったのは女の子を脱がしたいからじゃない! 主語をぼやかさないでよ!」
適当とは言うけれど、わたしに近い人、ほとんど無関係な人、その中間ぐらいの人をそれぞれ調べるだけで良かったらしい。それは具体的に言わないリーロンさんが悪いと思う。
「それで、おじさんはこれでなにかわかったの?」
「ええ。ヒビキちゃんの体は間違いなく人間のもの。なのに歌って変身できるのは、私達と違う何かしらの外的要因が入り込んでいるはずなの。そのヒビキちゃんに寄生した何かが、ヒビキちゃんの変身を可能たらしめている」
「外的要因? …………ッ!」
思い出すのは2年前の事件。 ツヴァイウィングのライブ会場で戦っていた二人。今思い返せばあの二人の格好は私の衣装と似通ったデザインだったし、歌も聞こえてきていた。
「なにか心当たりがあるようね。もしかしてそれ、ヒビキちゃんの胸の傷になにか関連している?」
「その話を信じてもらうには私の過去が特殊すぎて、信じてもらえるとは思えません」
「大丈夫よ。たとえ
「ふぅん、あなたと同じような姿をした戦士ね。その人には会えるのかしら?」
「いいえ、その人はあの後行方不明になったと聞いたので」
「あら、そうなの。…………深くは聞いておかないことにするわ。
私が現代日本から世界を飛んできたことは黙っていた。それは本筋とは関係ないし、なにより私が話したくない。
実際にツヴァイウィングの一人、
ぼんやりとした記憶でしかないが、あそこで戦っていたのが本当にツヴァイウィングであったなら、きっと天羽奏は私をかばって死んだんだろう。
そしてもう一人、
だから、
「それでその外的要因について、
「寄生生物って…………まさかおじさんはヒビキのなかに寄生虫が住み着いているとでも言うの!?」
「もののたとえよ。まあもしそれが本当に寄生虫の仕業なら、世界中にはヒビキちゃんみたいに歌って変身できる人間がもっと出てくると思うし、それはないと思うわ」
リーロンさんは1つ指を立てた。
「仮説その1、宿主の身体を侵食している。ヒビキちゃんに変身する力を与え身体機能を強化する代わりに、その身体を自身と同質のものに作り変えるもの」
「そんな…………でも私、手も足もあるし、体に異常はないですよ?」
「相手は未知の生物または物質なのよ。今はただの準備段階で、知らぬ間に身体がだんだんと作り変えられているのかもしれない」
体中から冷や汗が出てくる。床の上に立っているはずなのに、宙に浮いている感覚。そうだ、私の中に宿っている力は鍛えて自分で勝ち取った力なんかじゃない。未だ誰も理解できない超常の中にある爆弾なのだとようやく理解した。
「…………ま、怖いこといっちゃったけど、実はこの可能性はありえるってだけで、この可能性は低いと私は考えてる」
「どうして、ですか?」
「だって非効率的じゃない? 人の体の中に潜めるほど小さい存在が、大きい人の体をすべて掌握するのに一体何年かかるのかしら」
フィクションじゃよくある話だけどね、と言いながらリーロンさんは2本目の指を立てた。
「ということで仮説その2、寄生した自身が生き残るため、宿主に力を与えているパターン。要は妖精さんみたいなもんね」
「妖精さんって…………おじさんって意外とロマンチスト?」
「ロマンを求めない技術者なんていないわ。よくわからないものをわからないままファンタジーとして切り捨てるのは科学者として失格。そこに何かしらの因果関係があるか調べて、なければでっち上げて定説とするのが私のモットーよ」
「さすがにでっち上げはまずいと思うんですが…………」
「だ・け・ど。もし自分が助かるためとかそういう打算もなしに100%無償で助けてくれてるとしたら、その理由は1つしかないわ」
「なによその1つって」
「愛、よ」
「「何故そこで愛ッ!?」」
「決まっているでしょう。その人のことが大切だから、助ける。それは愛以外にありえない」
「私が困っているときミクは絶対助けてくれるし、ミクが困っていたら私が絶対助ける、それこそ愛…………!」
「そーいう話は家で…………ってここが家だったわ。私のいない場所でやって頂戴」
あーやだやだ、とヨーコさんが赤くなった顔をぱたぱたとあおいでいる。そんな恥ずかしい話ではないと思うんだけど。
「でも、いくら寄生体が母体を助けるためだとしても、無償で使うにはその力は強すぎる。ならば、母体であるヒビキちゃんも何らかの代償は払っているはずよ。戦っている間に起こった異常なまでの発熱、それは副作用の一つと見てまず間違いない」
確かに戦っている間は興奮で気が付かなかったけど、あのときの私は汗が
「私はどうすればいいですか?」
「明日内部検査を実施するわ。それまでは戦闘は避けること」
「もし戦闘が避けられない事態になったら?」
「隠れてなさい。少なくとも私達がここにいる間は守ってあげる」
「守りきれなければ?」
「逃げなさい。あなた一人だけでも」
「それでも、もし戦闘が避けられない事態になったら。ミクが巻き込まれることになったなら。私はためらわず戦います」
決意を込めた目でリーロンさんを見つめると、リーロンさんは「やれやれ」と言わんばかりのため息を吐いた。
「青春、ね」
「「何故そこで青春ッ!?」」
「とにかく、長かった先生からの話もこれまでよ。夜ふかしは女の敵、もう寝ちゃいなさい」
「はい。ありがとうございました」
「ヒビキのことが心配でつい最後まで付き合っちゃったけど、おじさんの話はほんっと長いんだから。じゃ、おやすみなさーい」
「いい夢みるのよー」と気の抜けた声を出すリーロンさんを尻目に、リーロンさんに割り当てられた部屋を出る私達。眠そうにあくびをしながら歩くヨーコさんを部屋まで連れていき、私もミクの部屋に戻ることにした。
「まったく、
リーロンは部屋で一人ごちる。
「世界はあの子に重荷を背負わせすぎだし、あの子は何もかもを背負いすぎ。…………いいえ、あの子はただの
ヒビキの決意は強情でもなんでも無く、あれは自殺衝動に近いものだとリーロンは結論づけた。ヒビキが隠し通そうとした過去に何かがあったのだろうと想像した。
「もっと人を、大人を頼ってもいいのよ。結論を急ぐ必要もない。世界がどれだけ厳しくても、優しさを失わないあなたを決して孤独にすることはないんだから」
読者様のグレンラガンとシンフォギアの原作知識は?
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両方知ってる
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グレンラガンは知ってる
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シンフォギアは知ってる
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両方知らない