銀色の悪魔…3rd Stage(それぞれの恋愛事情編) 作:SilviaSilvermoon
池谷君が私用で出かけた軽井沢に向かう途中の釜めし屋の看板の前で…
家の軽自動車のエンジンが掛からなくなって困り果てていた真子ちゃんを助けた事から
このラブストーリーが始まる。修理がうまくいき…
真子ちゃんが「後でお礼しますから連絡先を…」
なんておいしい展開の誘いをかけてくれてるのに…カッコつけてしまい
「これ位なんでもないって^^;;;名乗るほどの者じゃないし。」
ってドジを踏んでしまう池谷。でも、見捨てることなく
「あたし…佐藤真子。電話してネ!」
となんと家の電話を書いたメモを握らせて去って行った。
(まあ…携帯を持ってなかったって事だけども^^;;;親に聞かれた時どうする気だったんだろう?→そこまで疾しい考えはないのか^^;;;)
その後、池谷君は電話をかけデートに持ち込むことに成功した…
健二、樹と巻き込まれた拓海の追跡に遭うも真子ちゃんを紹介すると言う荒技を繰り出し、デートに消えていく池谷君と真子ちゃん。良い感じですねぇ。
で、デートの後、まだ残ってた3人と合流し、食事して碓氷峠をギャラリーしに行った池谷君一行4名…。ImpactBlueのシルエイティの華麗なるドライビングを目の当たりにして空気がパンパンに充填されてしまった池谷君。コーナーでドリフトに失敗してスピンしたところに突っ込んできたImpactBlueのシルエイティ…
事故らなかったものの…真子、沙雪を初めてImpactBlueだと知ってしまう。実力差を思い知らさ意気消沈して嫌われたと思ってる池谷。
電話をかけてきた真子ちゃんと会うことになったけど、拓海とのバトルを成立させるために奔走。拓海の勝利で幕を閉じ、これで終わり…
と思ったらバトル後にみんなでプールに行くことに。
「駆け引きみたいになっちゃってすみません…でもあたし…」
と真子ちゃんに後で…と誘われたのに…カッコ良さを通してしまい、身を引く決意で誘いに乗らなかった池谷。
店長に喝を入れられ碓氷に戻ったが時すでに遅し…真子ちゃんとの恋は終わった…ように見えた。だが神様ってちゃんと見てるもので、再び会うチャンスを作ってくれる。
今回はお互いに携帯を持つようになり・・・個人的に連絡が取れるようになった事もあり…良い感じにまとまるかと思いきや、真子ちゃんに持ち上がったプロのレーサーへの道。
さてさて、この2人の恋愛は…?
真子ちゃんにプロレーサーへの道が開けてきたのを知った池谷君がまたも身を引くことにしてしまい…終わるように見えたのだが…(お待たせしました。ここから二次創作始まります。←だ・か・らぁ~メタいぞ、作者ぁああ!(キャラ達のツッコミ))
あれから半年…季節は秋も終わり…その年の最終戦を迎え、真子ちゃんは年間ポイント争いで3位につける大健闘を見せ、スタンドのテレビで最終戦の生中継を見てる池谷とさつき、樹。
そこに飛び込んでくる不測の事態。予選のタイムアタック中にピットアウトした真子ちゃんにタイムアタックを終えクールダウンに入ったシリーズチャンピオンに手の届く位置にいた選手のブレーキラインが破損、オイルが漏れて制御不能になって真子ちゃんの車に追突し、弾き飛ばされ、後続の車に真横からブチ当てられて大破。
ドクターヘリで病院に運ばれたという。
客の入りが全然で暇してた位だったので奥にいた店長にさつきが掛け合って池谷を病院に向かわせることに。
池谷「いや、俺なんかが居たって邪魔になるだけですって…それにどこの病院に入院したのかだってわからないのに…」
このネガティブ発言に反応したのは店長。
店長「おい!池谷!お前またそんなこと言ってるのか?この前の時だってそれでチャンスを逃したんだろうがぁあああ!」
さつき『病院ぐらい俺が調べてやるって!今、行かなきゃきっと後悔するぞ?事故の規模がでかいんだ…もし万が一の事があったら悔やんだって悔やみきれたもんじゃ無ぇ~ぞ!今すぐ着替えて来いって!その間に病院調べるから!樹!ちょっと店見ててくれな!店長、すみません、伝手をたどって調べてみていいですか?』
こんなさつきの真剣な顔をバトル以外で見た事のなかった店長と樹はその迫力に押されて了承し…裏の事務所にこもってしまったさつき…
恐る恐る着替えて出てきた池谷に…バンッ!と扉のガラスが割れそうな勢いで出てきたさつき。
さつき『解ったぞ、真子ちゃんの運ばれたと思われる病院が!このレースサーキットがここ、SUGOだろ?って事はこの付近に第3次救急病院(最終的な処置を受け持つ最新設備を持った病院)はここしかないんだ。ついでにネットでもこの病院に運ばれたらしいって出てる。迷ってる暇なんてないぞ!速攻で行って来いって!!』
凄い勢いでまくしたて…池谷君を病院に向かわせた。
送り出した後…店長はさつきに問いかけた。
店長「さつき君…1つ聞いてもいいか?」
驚くほど落ち着いたトーンで語りかけてくる店長に…
さつき『はい?なんでしょう?』
※この時点でもういつものさつきのテンションに戻っている。
店長「もしかして…あくまでも仮定の話だけども…さつき君の前に居た世界で…似たような状況になって悔いた経験があるのか?それとも…この後の真子ちゃんの結末を知ってて池谷を病院に向かわせたのか?どうもそんな気がしてしょうがねぇんだ…」
樹「そんな…結末を知ってるってエスパーとかじゃないんですから…」
さつき『鋭いですね…実は俺、前に似たような状況に自分が陥ったことがあってね。
そいつは恋人じゃなくて職場の元・同僚。ま、男ですけどね、仲は良かったんですよ。
…でね、上司と喧嘩して俺より先にそいつが辞めて行って…数か月経った頃に
新しい所に慣れたって連絡が来て…喜んでたんです。近い内に会おうと。
そしたら会う約束をしてた前日に…新築のビルの工事現場で配線の工事をしてたので
屋上の電気室の分電盤から引っ張った仮設の配線ケーブルを束ねて手摺を敢えて外してた所から下の階に降ろす作業をする為にその場に居たらしいんですけどね…
突風が吹いて安全柵の外れてた箇所から地上に転落して…脳みそや内臓が飛び散る位…誰が見ても判る即死でした。
俺は…事実が受け入れられなくてお通夜にも葬式にも行かなかった。
行けばヤツが死んでしまった事を認めてしまうことになる…と。でも、その考えは間違ってました。
例え受け入れ難い事実でも受け止めなければずっと後悔だけが残って何もできなくなるって気が付いたら何年も経ってました。
池谷君には後悔はして欲しく無いんです!
例えどんな結果になろうとも逃げずに…受け止めてやるのが家族とか友達とか…
遺された者の責務だと思うんですよ。店長…俺のこの考えって間違ってますかねぇ?
真子ちゃんに万が一の事があった時…池谷君を行かせなかった事で後悔したり、
本人も行けなかった事で後で”あの時病院に向かってたら…”って
あの時の俺の様に後悔して欲しくないんです。』
持論を語りながら一筋の涙が頬を伝っていた。
店長は無言でさつきの気持ちを理解したよ…とばかりに肩をポンポンっと叩いた。良い上司だな…(←さつき注)
※一方追い立てられるようにして出た池谷君は…
一路関越道から東北道に乗り換え仙台を目指していた。
幸い、渋滞はまだ発生しておらず、1時間半ほどで仙台に到着。病院の名前を所々で伝えて詳しい場所を探す。
そんな時に不意に池谷君の携帯が鳴る。
ピッ…
池谷「はい、池谷です」
沙雪「あ、出た出た!池谷君?今、どこ?真子の話聞いた?」
声の主は沙雪…池谷が真子の事故を知ってるかどうか、それに今どこにいるかを心配して電話してきたのだった。
池谷「沙雪さん…今、仙台に着いたんですけど…病院の場所を探すのに聞いてた所です。」
沙雪「あ、ホント?こっちは今美奈子に運転してもらってて…もう少しで仙台に着くから…先に病院に向かってて!」
池谷「はいっ!全力で向かいます!何が何でも真子ちゃんには会わなくちゃいけないんです!」
携帯の通話を切り、聞いた通り病院を目指した。
沙雪と美奈子が到着した時、救命救急の手術室の前の長椅子に頭を抱え座り込む池谷の姿が。
美奈子、沙雪「「池谷君っ!」」
廊下をバタバタ走って池谷の元へ。(走っちゃだめだってば^^;;;By作者)
池谷「あ…沙雪ちゃんに美奈子さん…今…手術室の中に居るみたいです…。」
美奈子「それにしても池谷君早かったねえ?あたしたちが用意して出て…動きながら携帯で調べてもらってたのにそれより早いなんて…」
池谷「あはは…実は、さつきさんのおかげなんですよ。
さつきさんが『病院ぐらい俺が調べてやるって!今、行かなきゃきっと後悔するぞ?事故の規模がでかいんだ…もし万が一の事があったら悔やんだって悔やみきれたもんじゃ無ぇ~ぞ!今すぐ着替えて来いって!その間に病院調べるから!』って事務所にこもって調べてくれて…着替えて出てきたら…後ろからバンッ!って扉のガラスが割れそうな位の勢いで出てきたと思ったら、
『解ったぞ、真子ちゃんの運ばれたと思われる病院が!このレースってサーキットがSUGOだろ?って事はこの付近に第3次救急病院はここしかないんだ。
ついでにネットでもこの病院に運ばれたらしいって出てる。
迷ってる暇なんてないぞ!速攻で行って来いって!!』
そんな感じで凄い勢いでまくしたてられて…
俺を病院に向かわせてくれたんですよ。あんなさつきさんのマジな顔を
バトル以外で見た事のなかったんで面喰っちゃって…」
美奈子「その言い方とか行動の取り方がいかにもさつきっぽいな^^;;;
あの人はね…昔、元の同僚の人で一緒に峠に行ってたメンバーを労災で亡くしてるんだけど…
死んだのを認めたくなくてお通夜にもお葬式にも出なくて…その事を後悔してるのよ何年も…ね。だからきっと池谷君に同じ思いをして欲しくなかったんだと思うよ。」
沙雪、池谷「「へぇ~銀色の悪魔のお兄さんにそんな事があったんだ…/ええ?さつきさんにそんな事が?…うわぁ。それでか…」」
そんな話をしてると”手術中”の文字が消えて…中から血まみれの手術着を着た先生らしき人が…
池谷、沙雪、美奈子「「「せ、先生!!あの…真子ちゃんの容体は…」」」
執刀医「とりあえず手術自体は成功してるはずです。あとは本人の体力と精神力が持つか…と言った所です。当分はICUで面会謝絶になってしまうと思います。では、僕はこれで。」
池谷、沙雪、美奈子「「「あ、ありがとうございましたぁ…」」」
ICU(集中治療室の前に来た3人…)中に入れないので外から窓越しに様子を窺う…
後から来た真子ちゃんのご両親とかチームの監督さんなどと軽く会釈位しかできなかったが…
仲間とか友達としてできる誠意は伝わったと思う。
一旦外に出て近くの神社で”交通安全”と”無病息災”のお守りを買い、真子ちゃんのお母さんに手渡して何か容体の急変とかあれば連絡をもらえるように頼んで群馬に戻ることにした。
ここまでの概要をスタンドに連絡して、翌日の勤務は樹が早番と遅番を逆で出勤で出てくれるので、とりあえず遅番には出ますと池谷君はさつきに伝えた。
(※この帰りに美奈子は沙雪に…もしこのままレーサーを引退って形になった時に、運転ができる状態なら真子をImpactBlueのドライバーに戻すことを条件に2代目を引き受けると告げたのはまた別の機会に…)
翌日以降、池谷君は一層仕事に打ち込んで…休みの日には仙台に通う日々が続いた。さつきはシフト面で次の日は遅番にしてやって少しでも体調面で休めるように気を配っている。積極的に樹も高校生や大学生のバイトに指示を出して仕事を効率よく動かしていくことも学び始めている。
店長はそんな様子を見ながら成長し始めてる彼らを見守りながら、本社とのやり取りなどの店長の仕事をこなしていく。
真子の入院生活は4か月を超えた所でようやく退院となり、自宅に戻った。
退院後、真子ちゃんは…毎月群馬からこの病院に通い…ようやく半年かかって車の運転にもOKが出るまでに回復した。その間、送り迎えをしてたのは池谷君で、
真子ちゃんは悪いからって言ってたけど、
そこはゴリ押しで”まだ体が良くなってないのに運転させられない”し”道中が長いから”って事でご両親を説得し、外堀を埋めた。
もちろんそれを裏で根回ししたのは両親を一緒に説得した沙雪とシフトを考え送迎当日はもちろん休み、翌日は遅番と言う具合にシフトを入れ替えて応援してるさつき。
見事な連携プレーを見せてこのカップルをサポートしてる。
そして主治医から運転OKのお墨付きをもらった帰り道…
久しぶりに真子ちゃんが運転したのは池谷君のS13だった。
終始楽しそうな真子ちゃんを見つめ…
池谷「ホントに良かった…レースは当分できないだろうけど、運転してる真子ちゃんを見れて安心できた。」とつぶやいた。
すると、真子ちゃんはポツリと呟く様に…
真子「あたしのレーサー体験は取り敢えず終わっちゃいましたし…次は何しようかなぁ…」
池谷「ああ…次にする事か…あ、2つあるんじゃない?」
真子「え?2つ…ですか?」
池谷「え?って…気が付いてるんじゃない?1つはImpactBlueの再結成。もう1つは…」
真子「池谷…さんの…お、お嫁さ…ん?」
池谷「あっ、肝心な所で真子ちゃんに全部持ってかれたぁあああ!」
真子「フフフ^^池谷さん、ツメが甘いで・す・よ?あたし結構振り回すタイプかも知れませんけど…それでも池谷さんは良いんですか?」
池谷「ま、良いんじゃない?そんなの…好きな女に弱いのは男の特性だし…ね。
俺は全然OKだから…」
真子「じゃあ…お言葉に甘えて…碓氷に直行して良い?」
…久しぶりに碓氷峠のC-121のコーナーでド派手なドリフトを決めた時、池谷君が絶叫してるのを横でケラケラ笑ってる真子ちゃん…って言う図だったのは…周りには当然内緒の方向でw
※どうやら今度こそ永遠の愛をつかめたようですね^^良かった良かった。→真子ちゃんがその後ImpactBlueの再結成…とかに進んでいくのはまた別の機会に書きます。(By作者)