銀色の悪魔…3rd Stage(それぞれの恋愛事情編) 作:SilviaSilvermoon
(だから、それがメタいんだって!!)
―第3者目線(作者のナレーション目線ともいう)-
事は沙雪が美奈子をImpactBlueに引っ張り込もうとしてるところから始まる…
(2ndStageの”お互いの本音は…?”の回を参照してね^^;;;)
まずは沙雪の肉食系女子全開状態のエピソードから…
沙雪「あたしは…狙った獲物は逃がしたくないの。そのためには…駆け引きも必要と思えば実力行使も何だってアリだと思ってるわ。」やら、
「あたしはそれだけマジって事よ…(スーッと両手を美奈子の頬に当てて、真っ直ぐ向かせて目を合わせていく。)いい?あたしはこの件はホ・ン・キだから。逃がさないわよ美奈子…フフフ。」
と呼び捨て&身体を前のめりにして顔を近づけて意味ありげな笑みを浮かべ…耳元で殺し文句を囁く…たかだか20歳、21歳の小娘が何?…この百戦錬磨のキャバ嬢みたいな計算されつくした心理的な間合いを詰める作戦…(コホンッ…続けます。)
元々は美奈子をImpactBlueに取り込む算段の中…事態は美奈子の横槍によってあらぬ方向に飛び火する。
美奈子の華麗な切り替えしによって生み出されたモノだが、流れを追ってみよう。
料理を作れる美奈子を沙雪が絶賛、話の流れで
美奈子「沙雪の花嫁修業をコーチしますかぁ^^;;;料理できる=女子力高いと男ウケ良いって聞くし。」
沙雪「もぉ~!美奈子大好きぃいいい!あたしの嫁に来て!今すぐ結婚しよっ!」
美奈子「ヲイヲイ、お嬢…それって百合の花咲きそうだから怖いって!!両手を握りしめるんじゃないっ!コラコラ…しかも実力行使されても困るぅう!!(T-T)」
とお嬢(=沙雪の事ね^^;;;)に言い寄られた美奈子が対象を自分から逸らす為に言い放った言葉…
美奈子「あ、唐突だけど、良い考えが浮かんだけど…聞いてみたくなぁい?(悪~い顔をして沙雪を見る美奈子)」
沙雪「何、何ぃ?良い考えって…それにしてもあんたそんな黒い笑い方するのね?悪魔が乗り移ってる様な気がするわ^^;;;」
美奈子「いや…単なる思い付きだから実行するかどうかは沙雪にかかってるんだけどねぇ?
あたしが花嫁修業を沙雪にコーチして…さつきを墜とす!で、さつきの嫁になっちゃえば、
あたしと居ても、もちろん車で出歩いてようが何の違和感ないし。」
何やら真っ黒い笑みを浮かべ”話がまとまりました!”的な感じになった頃…知らないうちに沙雪のターゲットにロックオンされたさつきが仕事を終えて家に着いたら
見たことのあるブルーメタリックのシルエイティが止まってるのを見つけた。
(マジかよ^^;;;昨日の今日で家に押しかけて来るんかい!相当この娘…気合の入り方が並じゃない。2代目ImpactBlueだけじゃないかもしれないな…
(スタンドから感じてた寒気のする元って案外ここかも知れないな…)
根拠のない理由を思い浮かべながら(※結構当たってるけど)何食わぬ顔で玄関を開けた。
さつき『ただいまぁ!何?今日沙雪ちゃん来てるん?美奈子!晩飯作ったか?沙雪ちゃんにひもじい思いさせてないだろうな?お嬢様には庶民の味は厳しいかもしれないけど、何も食べないよりはましだからな?(ガラッとキッチンと廊下を仕切ってる扉をスライドさせると…あんかけ焼きそばを無心に頬張ってる沙雪の姿が…)ってもう食べてたのね^^;;;それなら良いんだけど。』
沙雪「あ”っ、おじゃばじでばす(あ、お邪魔してます)」
って頬張ったまま言ってた^^;;;
さつき「沙雪ちゃん良い感じに食べてるねぇ(^^♪それ位気取らないでおいしそうに食べてるの見ると楽しくなるね♪」
実際、美人さんなのに…外見を気にすることなく無心にあんかけ焼きそばを頬張ってる沙雪は…子供か?ってツッコミたくなるほど。可愛らしくておかしかった…とさつきは語っている。
それだけでもなかなかの爆弾投下だとは思うが…更に爆弾投下は続く。
沙雪「お兄さんって22か3位よねえ?イケメンなのに彼女居ないの?何だったらあたしとお付き合いしてみる?ムッフッフ♪」
とか…あぁ…寒気の警報はこれの事だったのか…ホント、容赦ない”爆撃”に右往左往しながら何とかはぐらかしてる…
そりゃさつきからすれば実年齢の半分だもんね…親子ほどの年齢差で付き合うって…オヤジ狩りされてんじゃないんだから^^;;;トドメにゃ、
沙雪「あたしもここに住んじゃおうかなぁ~?」だと?
ヲイヲイ、この家2つしか部屋無いんだぞ?美奈子の部屋に居候するのか?それとも俺が追い出されるのか?
やっぱこの娘…結構危ない^^;;;って言うか、ここまで来るとテロリストだって。
※これがさつきの心の中で名付けた沙雪のあだ名…”エロ・テロリスト”の誕生である。(決して”インリン”では無い^^;;;)
沙雪にS15を見せてくれとせがまれ…見せてセッティングなどについて話してた時に
さつきが逆に爆弾投下をしてみることに。
沙雪「うんうん、参考になるわぁ。結構あたしがセッティングとか決めてたから、真子がくれる情報を具現化するのに一生懸命だったから…」
さつき「そういった意味じゃ、美奈子はインフォメーションだけじゃなくてセッティングについても詳しいはずだから2人で相談してみると良いよ。2代目ImpactBlue結成する気なんでしょ?
より一層飛躍するためには同じ事を繰り返すだけじゃなく、新しい事も初めて行かないとね。
俺も応援するし、こういう話なら相談にも乗れるしね。」
沙雪「…お兄さんにはお見通しなんだねぇ。あたしが美奈子に猛アプローチ掛けてる事。」
さつき『あはは^^ImpactBlueとしての活動も車のセッティングも1人で考えるには限界に来てたから誰かに助けを求めたい…でも適当な人材が…で見渡したらここに居るじゃん!って事でしょ?』
沙雪はさつきにそこまで読まれてると思ってなかったらしく…動揺を隠しきれない顔をしている。
さつき『ま、美奈子のヤツは俺が思うに、80%位は2代目を引き継ぐ覚悟ができてるんじゃないかな?ただあんまり強引すぎると反発するかも知れないからね。そこの駆け引きは慎重に…な。
あと…美奈子を取り込むためには手段を選ばないって言う感じがビンビン出てるけど…
俺に色仕掛けしなくても充分美奈子は沙雪ちゃんを信用してると思うよ。
末永く付き合ってやってよ。』
ここは一つ大人な感じで…ビジネスマン張りに固い握手でもしておけば美奈子の方は丸く収まるでしょう。なんてさつきは思ってたのだが1つ誤算をしていた。
どうせ美奈子を口説き落とすための手段の1つだと思ってたお嬢の言葉…
沙雪「お兄さんって22か3位よねえ?イケメンなのに彼女居ないの?何だったらあたしとお付き合いしてみる?ムッフッフ♪」
とか言ってた…アレがいきなり不意打ちの様に沸き上がって来るなんて…握手したらそのまま抱き着かれて…若い女の子とそんな事になる免疫を持ち合わせて無かったもんで…(※それに原作では拓海が気になってるって感じだったしね。)
沙雪が…腕から背中に密着しちゃったもんで意識が飛びそうになってるさつき。
頭がショートしてるさつきに畳みかけるように沙雪は頬っぺにKissして美奈子にも言い放った言葉をさつきにも耳元で囁いた。
沙雪はさつきの頬っぺにKissして美奈子にも言い放った言葉を耳元で囁いた。
沙雪「あたしはそれだけマジって事よ…(スーッと両手をさつきの右耳に当てて、真っ直ぐ耳に届くように囁く)良い?あたしはこの件についてホ・ン・キだから。逃がさないわよ?お・に・い・さ・ん…フフフ。」
そう言うと、耳から両手を離していたずらっ子っぽく笑う沙雪。
さつき『え?えええ?俺の事なんて美奈子を取り込むための手段の1つだとしか思ってなかったんじゃないの…?イヤイヤいやぁ…今までそんなおいしい展開になったことないもん…またぁ。担ごうとしちゃってぇ~』
持ち上げておいて地面に叩き落されるような思いを何度も踏んできてるので沙雪が自分に本気なんて…とても思えなかった。
だが…この発言が沙雪の心の炎を大きくさせた。
(障害があるほど燃え上がるってヤツですかねぇ。)
沙雪「絶対に…振り向かせて見せるんだから!」っとさつきに宣言した。
お嬢の本気ってすごい…この時さつきは背筋にびっちょりと冷や汗かいたと言う。
そして沙雪は事あるごとにスタンドにも顔を出し、セッティングの事など、池谷を含めて考えたりする様になったある日の事…
季節は秋も終わり…真子ちゃんにプロレーサーへの道が開けてからほぼ1年。
その年の最終戦を迎え、真子ちゃんは年間ポイント争いで3位につける大健闘を見せ、
スタンドのテレビで最終戦の生中継を見てる池谷とさつき、樹。
そこに飛び込んでくる不測の事態。予選のタイムアタック中にピットアウトした真子ちゃんに
タイムアタックを終えクールダウンに入ったシリーズチャンピオンに手の届く位置にいた選手のブレーキラインが破損、オイルが漏れて制御不能になって真子ちゃんの車に追突し、
弾き飛ばされ、後続の車に真横からブチ当てられて大破。ドクターヘリで病院に運ばれたと言う。
今すぐに病院に行った方が良いと説得する周りに対し、ネガティブ発言をしてしまう池谷君。
池谷「いや、俺なんかが居たって邪魔になるだけですって…それにどこの病院に入院したのかだってわからないのに…」
これに反応した店長とさつき。
店長「おい!池谷!お前またそんなこと言ってるのか?この前の時だってそれでチャンスを逃したんだろうがぁあああ!」
あれほど台無しにして傷ついたの忘れたのか?と言わんばかりの店長の叱咤激励が飛んだ…そこを受けるように発したさつきの発言…。
さつき『病院ぐらい俺が調べてやるって!今、行かなきゃきっと後悔するぞ?もし事故の規模がでかいんだ…万が一の事があったら悔やんだって悔やみきれたもんじゃ無ぇ~ぞ!今すぐ着替えて来いって!その間に病院調べるから!』
真剣な顔をバトル以外で見せた事のなかったさつき…
恐る恐る着替えて出てきた池谷に…バンッ!と扉のガラスが割れそうな勢いで出てきて
さつき『解ったぞ、真子ちゃんの運ばれたと思われる病院が!サーキットがSUGOだろ?って事はこの付近に第3次救急病院はここしかないんだ。ついでにネットでもこの病院に運ばれたらしいって出てる。迷ってる暇なんてないぞ!速攻で行って来いって!!』
凄い勢いでまくしたて…池谷君を病院に向かわせた。
仙台に着いて少し病院までの道を聞いて回っていた頃、不意に池谷君の携帯が鳴る。
池谷「(ピッ…)はい、池谷です」
沙雪「あ、出た出た!池谷君?今、どこ?真子の話聞いた?」
声の主は沙雪…池谷が真子の事故を知ってるかどうか、それに今どこにいるかを心配して電話してきたのだった。
池谷「沙雪さん…今、仙台に着いたんですけど病院の場所を探すのに聞いてた所です。」
沙雪「あ、ホント?こっちは美奈子に運転してもらってて…もう少しで仙台に着くから…
先に病院に向かってて!」と。
沙雪と美奈子が到着した時、救命救急の手術室の前の長椅子に頭を抱え座り込む池谷の姿が。
美奈子、沙雪「「池谷君っ!」」廊下をバタバタ走って池谷の元へ。
池谷「あ…沙雪ちゃんに美奈子さん…今…手術室の中に居るみたいです…。」
美奈子「それにしても池谷君早かったねえ?あたしたちが用意して出て…動きながら携帯で調べてもらってたのにそれより早いなんて…」
池谷「あはは…実は、さつきさんのおかげなんですよ。さつきさんが『病院ぐらい俺が調べてやるって!今、行かなきゃきっと後悔するぞ?事故の規模がでかいんだ…もし万が一の事があったら悔やんだって悔やみきれたもんじゃ無ぇ~ぞ!今すぐ着替えて来いって!その間に病院調べるからって。」
そう語ってる池谷の言葉を聞きつつ
会話は美奈子に任せてちょっと離れてさつきに電話する沙雪が居た。
沙雪「もしもし?あ、お兄さん?あたし…沙雪。今、病院に着いたんだけどね…
もう池谷君が居てさぁ。驚いてたんだけど…。お兄さんが送り出したんだって?」
さつき『そりゃそ~だろう…愛してる恋人が瀕死の重傷だって~のに行きたくてしょうがない癖にウジウジしてさぁ…「いや、俺なんかが居たって邪魔になるだけですって…それにどこの病院に入院したのかだってわからないのに…」なんて言いやがるからドロップキックしそうな勢いで追い出してやってくれたさ!あ、で…真子ちゃんの容態はどうなのさ?』
(※もちろんそばで聞き耳を立てている店長に樹、それにちょっと前にスタンドに寄ってきた健二まで…ニヤニヤしながら俺を見てる。視線は感じてるけど…沙雪の言ってる事を遮る訳にもいかない…)
さつき心の声…『(周りには冷やかされるだろうが…仕方ねぇ…腹括るか。)』
さりげなくスピーカーに切り替える。
沙雪「ん~、今はまだ手術中だからこっちにも情報が無くてさ…取り敢えず手術が終わったらあたしか池谷君から連絡すると思うんだけど…あのさぁ…1つ聞いてもいい?」
さつき『ん?ど~した?改まって…』
若干の沈黙の後…沙雪がまた…爆弾を投下しやがった。
沙雪「あたしがもし…真子の状態になったら…お兄さん仕事を放り投げてあたしの為に来てくれた?」
沙雪の濡れた瞳が揺れているのを…さつきは感じ取っていた。
電話口で2枚目な顔つきになり…話始める。
さつき『(照れ隠しと呆れるのが半々で)あのさぁ…美奈子の件で話した時、握手したら不意打ちでそのまま抱き着いてきて…腕から背中に密着してきてテンパってる俺に
畳みかけるように頬っぺにKissしてきて「あたしはそれだけマジって事よ…良い?あたしはこの件についてホ・ン・キだから。逃がさないわよ?お・に・い・さ・ん…フフフ。」そう言っていたずらっ子っぽく笑ったのはどこの誰ですか?トドメに「絶対に…振り向かせて見せるんだから!」って俺に宣言したのは誰なのよ?そんな爆弾を投下してくる様な”エロ・テロリスト”を
木っ端微塵に吹き飛ばす”銀色の悪魔”だと思ってんの?
好きな女にそこまで言われて足蹴にする様な甲斐性無しでも無いんですけど?言ってる意味わかるよねえ?』
さつきの好きな女にそこまで言われて~の件で沙雪の涙腺が崩壊し電話口で泣いているのが解った。
沙雪「あにぃ~…(お兄さんって言えなかったのだろう。ヒクヒクしてる声と共に感動なのか単に声に詰まったのか…少し無言になってる^^;;;)うん…うん。」
この電話の声はスタンドにいるメンバーにもスピーカーにして聞かせている。
さつき『ほらぁ、今は泣いてる場合じゃないだろ?お前さんたちがしっかりしてなくちゃ真子ちゃんが意識を取り戻したときにオロオロするだろ?しっかり自分達の…あ、こっちに残ってる俺達の分も…だな。気持ちを送り届けるつもりで気合入れてけ!よし、じゃ、あとで手術終わったら必ず電話しろよ?スタンドの営業終わっても携帯持って歩くから…な?』
沙雪「わか…った。じゃ、またあとで…」そう言って電話は切れた。
電話が終わった途端…3人からツッコミが。
店長「ヲイヲイ…さつき君…俺たちに聞かせちゃって良かったのか?」
さつき『良いも悪いも…みんな耳をダンボの様に耳をでっかくして話の内容を知りたがってるみたいだったから誤解の無い様にしっかり聞いてもらったまでですよ。』
健二「イヤイヤイヤ…で、でもさぁ。あの沙雪ちゃんがだよ?抱き着いて来てKiss!?しかも、「絶対に…振り向かせて見せるんだから!」って言わせちゃう辺り…すっげぇわ
^^;;;」
さつき『俺だって本気で言ってるなんて思わなかったんだけどね…。2代目ImpactBlueに美奈子を取り込むためには手段を選ばないって言う感じがビンビン出てたからね…^^;;;
俺に色仕掛けしなくても充分美奈子は沙雪ちゃんを信用してると思うよ。末永く付き合ってやってよ。って言ってさ、ここは一つ大人な感じで…ビジネスマン張りに固い握手でもしておけば美奈子の方は丸く収まるでしょう。な~んて思ってたんだけど…ねぇ。
そしたらさっき俺が電話でも言ってた通り…「あたしはそれだけマジって事よ…良い?あたしはこの件についてホ・ン・キだから。逃がさないわよ?お・に・い・さ・ん…フフフ。」とか、爆弾を投下してきやがってさ…
「あたしもここに住んじゃおうかなぁ~?」とか絶対からかってるだろうと思ってたし…
で、あからさまに疑って掛かってたら急にクルって振り返ったと思ったら
「絶対に…振り向かせて見せるんだから!」って俺に宣言しやがった。どっちかって言えば、言われた俺の方がビックリだよ?』
樹「それにしても…ですよ、あの沙雪ちゃんですよ?Kissされたってだけでも凄いのに”振り向かせて見せる”って、あの気の強いドSな沙雪ちゃんにターゲットにロックオンさせて泣かせるなんて…無いですよ?そんな事。さつきさんにゾッコンじゃないっすか…すげぇなぁ。何か…その追いかけてる姿も沙雪さんらしい感じもしますけどね^^;;;それにしても”エロ・テロリスト”って^^;;;聞いた時にコケそうになりましたよ?
どうやったらそんなネーミングが浮かぶんですかね?それと・・・さつきさんもサラッと
『好きな女にそこまで言われて足蹴にする様な甲斐性無しでもないんですけど?言ってる意味わかるよねえ?』って…そんなかっこいい事言ってみたいっす。」
さつき『あ、そしたらその言葉和美ちゃんに向かって使ってみたら?かっこいい!!って思ってくれるかもよ?』
そう言って追及を逃れたけど…沙雪には何らかの方法できちんと俺と美奈子の事について…
伝えなきゃいけないだろうな…とは思っていた。
閉店作業をしてたら池谷君から電話で明日のシフトの事を聞かれ、遅番と早番を入れ替えたことを伝え…あ、明日は出社します…と言う言葉を聞き『くれぐれも無理はするなよ?』と応えて電話を切った。
スタンドの営業が終わり…家に戻って車を止めて玄関の鍵を開けた瞬間、電話が鳴りだす。
さつき『(ピッ…)はい、さつき…あ、お嬢。え?ああ…手術はうまくいったんだ。で、明日帰って来るの?』なんて話をしていた。
不意に後ろに立つ人影を感じ振り返った時…さつきの目の前は真っ暗になり…誰かの陰謀なのか?何が起こっているのか…考えている途中で意識を手放した。
頭痛を感じながら目を覚ますさつき…(イタタタタ…あったま痛てぇ~…こ、ここはどこだ、通話中に確かいきなり襲われたっぽいけど…)ダル重い体を起こして暗がりの中、手探りで照明を点けると…
目に飛び込んで来たのは…あれ?俺の部屋…時刻は3:40???でも何で…体を起こそうとしたら体の上に載ってる柔らかいのに弾力のある…そして若干重みのある不思議な感覚…
訳が分からず毛布をどけてみたら…
さつき『なっ!何してんのさお嬢~!!』
(すっぴんでマッパの沙雪が…同じくマッパな俺に抱き着いて寝てた。どう考えてもこれって…事後ですよねぇ…マジかよ実力行使もここまで来ると犯罪のニオイしかしねぇ~^^;;;)
その後どうなったかって?起こすのも…で、諦めてそのまま毛布かぶって寝た。(←お~い!)
沙雪「う~ん…あ、おはよ。お兄さんすっごいじゃん^^;;;あたしの腰が砕けるかと思ったわよ^^;;;」
さつき『ヲイヲイ…お嬢。俺が言いたいのはそこじゃねぇ~って。』
沙雪「いや、だって無意識かも知れないけど…凄かったよ?何度も求められちゃって…
しかも生で中だよ?これはもう…結婚を前提って事で良いんだよねぇ?」
さつき『マジか…その前にはっきりさせとか無きゃいけない事もあったのに…セッカチ過ぎないか?』
沙雪「え?だって…お兄さんが確認したい事って、”俺はこの世界の人間じゃない。2020年からここにトリップしてたどり着いた元々存在して無い人間なんだぞ?それでも良いのかよ?”って事でしょう?あのねぇ…鈍感なお兄さんにあたしの偽らざる気持ちをしっかり伝えとくけど、
好きになったら命がけなんだよ?この前言ったでしょう?頬っぺにKissして、”あたしはそれだけマジって事よ…(スーッと両手をさつきの右耳に当てて、真っ直ぐ耳に届くように囁く)良い?あたしはこの件についてホ・ン・キだから。逃がさないわよ?お・に・い・さ・ん…フフフ。”ってね。」
正直…一気に核心を沙雪が突いて来ると思ってなかったさつき…動揺が隠し切れない…。
さつき『え?あ?マジか。それにしたって…お嬢…俺がトリップしてきたとかどっからそれ聞いてきた?』
沙雪「そんなの教えてくれる人なんて1人しか居ないじゃん…お兄さんの後からトリップしてきた人が居るでしょう?美奈子って言う人が。さっき仙台から帰ってくる高速に乗ってる時に美奈子がね
”あたし個人の意見としては沙雪にもさつきにも幸せにはなって欲しいし、沙雪がさつきの事をホントに好きならあたしは応援するよ?でも…心に迷いがあるなら行動に移すタイミングは今じゃ無いと思う。しっかり考えた上で行動したって遅くは無いと思うよ?”ってね。
だから帰るって言う電話を遅らせてギリギリまで考えたけど…あたしにはお兄さんじゃなきゃダメだって…そう思ったの!それがいけない事だなんて言わせないわよ!!」
まぁ…沙雪なりにちゃんと考えて出した結論のようだった。
それならまぁ…問題にはならないと思うけど…状況が特殊なだけにさつき自身も沙雪にこの前囁かれてから妙に意識してしまって不用意に前に踏み出せなくなってしまっていたのも事実だったし。
本人が納得した上で実力行使して来るなんて…変わってるわぁ~^^;;;
※いかがだったでしょうか。確実にこの部分はまるっきり自分の頭の中で100%捜索してた部分なんですけど…
意外と両側からの思い悩んでる心の動きみたいな物とかが精いっぱい書ききれたと思って居ます。
(作者は40代の後半なんですけど、恋愛経験も少ないし、ましてや独身ですし…その分妄想の中の練り上げたものが出し切れたと思って満足してます。)