銀色の悪魔…3rd Stage(それぞれの恋愛事情編) 作:SilviaSilvermoon
あたしがこのお店で働き始めて2週間が過ぎた。だんだん店の雑用にも慣れてきて接客する機会も増えてきた。
そんな中…最近いつも閉店間際にやってくる若い男性が居るのに気が付いた。
パートのおばちゃん達から”こんちゃん”と呼ばれているこの若者はいつも決まってモンブランとチョコレートケーキをお買い上げして風のように去っていく。パートのおばちゃん達に聞いてみると1か月以上、定休日以外は欠かさず毎日来ているのだと言う。
何でおばちゃん達が彼を”こんちゃんと呼んでいるのか…それは前に学生証を落として行って、名前が近藤勇一(こんどうゆういち)だから愛称として”こんちゃん”になったのだと言う…
聞く所によると群馬大学の4年生なんだとか。(そう言えば群馬大学ってどこかで聞いたことあるなぁ…って思ったら高橋涼介と同じ大学ね^^;;;)
なんか最近…あたしが接客すると挙動がおかしい…何か顔を真っ赤にして明らかにキョドっている…
理由はわからないけどことのほか急いで帰ってしまう…不思議だなぁ…と思ってあたしは去っていく後姿を見送っていた。
とある日のこと…翌日が定休日のこの日…珍しく営業終了まで15分を切ろうとしているのにまだ来店していない事に気が付いた。まあ、毎日来るっていう方がおかしいとは思うけど…ここまで規則的に来てた人が来ないと言うのも何か違和感を感じてしまう。
パートのおばちゃん達も「あれえ?今日はこんちゃん…来てないよねえ?何かあったのかしら?」
とか話している。
あたしはレジの締めの作業もある事だし…と思ってモンブラン2つとチョコレートケーキを1つ…自分用としてお買い上げ。お金を払ってレジの締め作業をおばちゃんに促した。
おばちゃん達の心配する声を
美奈子「もし来たらあたしの買った分をお渡ししますから大丈夫ですよ^^」って言うと、レジの日計を始めるおばちゃん達。
あたしは歩道に水撒きをしながら3枚あるシャッターのうち2枚を閉めていかにも終わりですっていう雰囲気を作っていく。
おばさん達は”疲れたし…もう帰りたい”って雰囲気をビンビン感じさせている。
でも…何か来そうな気がしてるあたし。まあ来なかったらあたしとさつきと沙雪で食べれば良いだけの話だし…ね。
すると…街灯もまばらな駅から続く道をバタバタと走ってるんであろうと言う感じの靴音が…
どうやら駅から必死に走って来たみたい…結構駅からここまで距離あるのに…お疲れ様。
こんちゃん「ひゃぁ~何とか間に合ったぁ…。すみません、締めるの待っててもらって。俺…ここのケーキが好きなんですけど、特にモンブランが大好きで^^;;;チョコレートケーキはウチの母親に…ってね。」
パートのおばちゃん「へ~こんちゃん偉いんだねえ。ウチのバカな子供たちに爪の垢でも煎じて飲ませたいわぁ。ホントに」
こんちゃん「イヤイヤイヤああ…(困惑してる)」
美奈子はお金を受け取り、レシートとケーキを渡す。
美奈子「さて…そろそろ上がりなですけど、まだ息が整ってないですね^^;;;あたし車なんで駅まで乗せましょうか?(沙雪にカミングアウト後…NOTEの車検証を見るとこの年代に書き換わっていたので群馬ナンバーに変更して通勤に使うようになった。)」
こんちゃん「え?イヤイヤイヤ…そんな悪いですよぉ」
美奈子「お母さんにケーキを早く持って行ってあげてくださいな^^(にっこりと天使の様な微笑みを浮かべる)」
こんちゃん「そ、そう…ですか?でも…ホント、すみませんギリギリに来て…」
パートさんのおばさん「あら?おばちゃんが乗せてあげても良いけど、若い子の方が良いよねえ?」
(変に気を回してくるおばちゃん…←居るよねぇ。こういう噂好きでスピーカーの様に喋るババァが^^;;;)
結局、美奈子のNOTEの助手席のドアを開けて
こんちゃん「すみません、じゃあ…お、お邪魔します…(緊張気味の様子…)」
車はゆっくり走りだす。
美奈子「こんちゃんって…家はどの辺なの?」
と走り出してすぐの信号に引っ掛かった時に聞いてみる。
こんちゃん「えっと…位置的には渋川と伊香保の境に近いんですけど、伊香保の温泉街に向かうバス通り沿いにEssoのガソリンスタンドがあるの解りますかねぇ?あの近くなんですけどね。」
美奈子「ん?伊香保の温泉街に向かうバス通り沿いのEssoのスタンド…あ、それうちの従兄が務めてるとこじゃないかなあ?スタンドにどうせガソリン入れに行くし、そこまで乗せてっちゃうね^^」
こんちゃん「えっ!?えっ!?そうなんですか?(意外な接点があって驚いてる)ウチの親も親戚もあのスタンドでお世話になってるんですよ。」
美奈子「へぇ~そうなんだ^^じゃあ、うちの従兄とも話したことあるかもねえ?」
その言葉にハッとするこんちゃん…
伊香保の温泉街に向かうバス通り沿いのEssoのスタンドの近くに住んでると言うこんちゃん…縁って近くに転がってるね^^;;;
こんちゃんがNOTEの中を見回しながら質問してきた…。
こんちゃん「小長井さん…この車ってノートでしたっけ?確か親戚で乗ってる人が居るんですけど…」
美奈子「ん?そ~だよ?どこにでもあるファミリーカーっしょ?」
こんちゃん「これってマニュアルってあったんですね?てっきりオートマしかないのかと…」
美奈子「あぁ…それ良く言われるけど、1600はマニュアルしかないんだよ?グレードも最終型だったから1つしか無かったし。1500のはオートマしかないしね。」
こんちゃん「しかも…シートとか運転席だけ違うし…もしかして小長井さん走り屋ですか?親戚の同い年のが180SXって言うのに乗ってるんですけど…あ、小長井さんの従兄のお兄さんの勤めてるスタンドの常連だと思います。」
美奈子「ん?スタンドの常連で180SX…同い年って事はこんちゃんが大学4年生だから21か22位って事でしょう?あ…もしかして色白じゃない?池谷君の幼馴染の…健二君の親戚なの?」
こんちゃん「うわあ…それです。よく知ってますねえ…ってゆ~か健二がいつもスタンドに入り浸ってるからか^^;;;」
美奈子「今日も居るんじゃない?もしかして。多分池谷君とウチの従兄…きょう遅番してるはずだし。あ、そろそろつくよ…」
法定速度プラス10キロ位でゆっくり走ってたこともあるし…(※ただ単にまだ健二君が話してないのもあるかも知れないけど)こんちゃんには”漆黒の闇に浮かぶ銀色の幽霊(ゴースト)”とかばれずに済んでるみたいです。(でも、そのうち健二君からばれるんだろうなあ…2代目ImpactBlueとか…あ、もしかしてフラグ立った?)
ゆっくり進んでいくと池谷君がのぼりを片付けながら洗車機の洗剤とかWAXを洗車機の横にスタンバイしていた。
美奈子「こんばんは~レギュラー満タン、現金で♪あ、会員カードよろしくぅ(^^♪」
池谷「いらっしゃいま…あ、美奈子さん!久しぶりですねえ。」
美奈子「やっぱりNOTEは燃費良いねえ…普通に乗っててリッター16~17キロ位走ってるし。」
健二「おっ!見慣れない車が来たと思ったら…あ、あれ?何でお前が一緒に乗ってんだ?」
美奈子「あ、やっぱり居たねwこんちゃん、お疲れ様~(^^♪後は健二君に送ってもらってね^^」
こんちゃん「は、はいっ、すみません。ホント助かりました。」
こんちゃんは車から降りると大事そうにケーキの箱を抱えながら健二の180SXに乗り換えた。一旦送ってくると言って健二君はスタンドを後にした。
残った池谷君が話しかけてきた。
池谷「それにしても美奈子さんがNOTEで大人しく入ってきた時…正直、解んなかったですよ^^;;;」
美奈子「いくらなんでもケーキ持ってるのに攻めた走りはしないでしょう…」
池谷「ちなみにこのNOTEってどんな感じになってるんです?見た所純正のエアロにステアリングとシフトノブ、それに足回りはKYBのショートストロークと純正の倍位のバネレートに変更してて、マフラーがNISMO…でタイヤ&ホイールが2インチアップしてて…」
美奈子「後はストラットタワーバーにセミバケ入れて、エンジンはいじらずにCPUのROM交換だけだよ^^;;;お金無いし。」
池谷「じゃあ…パワー的には120PS前後ってとこですかねえ?」
美奈子「一応125PSぐらいじゃないかな…。これ位だとブレーキがノーマルでも充分効くし。あくまでも通勤用ですから^^;;;」
さつき『お、美奈子お疲れさん。S13色塗り替えて名義変更しといたぞ。』
池谷「え?じゃあ今朝チャリンコだったのってもしかして…。」
さつき『俺のS13とZE11のNOTEを交換してやることになってさ。黒だと美奈子のイメージに合わなかったからさあ…そろそろ持ってくるはずなんだよなあ…」
美奈子「あ、向こうからローダーが来たねえ…あれかな?」
程なくローダーが到着し…荷台を包んでいたシートが外される。
出てきたのはS15の純正色のシルバーでナンバーも変えられたS13。リモコン操作でウィイイイイン…と言う油圧のシリンダーの作動音と共に荷台が傾き…後ろのあおりを倒して、サイドブレーキの解除後…ウインチを緩めてゆっくりとS13が後退する。
美奈子「ウホホホホ。この色にしたのね^^;;;あくまでも”漆黒の闇に浮かぶ銀色の幽霊(ゴースト)”仕様なのね^^;;;かっこいい色だけどさ。真子ちゃん戻って来たし、ImpactBlueの再結成であたしは逆戻りだけどね…」
?/?「「逆戻り?とんでもない!」」
美奈子「あ、あれ?2人とも…どっから湧いて出たのよぉ^^;;;」
現れたのは再結成したImpactBlueの真子と沙雪。手にした新デザインのImpactBlueのステッカーをS13の助手席側のクォーターウィンドウに張り付ける。
沙雪「美奈子…あんたもImpactBlueのメンバーなんだから…」
真子「一緒に居てくれなくちゃねフフフ。」
この後カフェの責任者に任命された美奈子はシルバーに塗られた(375=美奈子)ナンバーのS13で通勤になり…専らこんちゃんはモンブランはカフェで食べるようになっていく。
でも、純愛って言うか奥手って言うか…カフェで会う位でなかなか発展せず。
周りがやきもきしだす…。(←ほっといてやれって^^;;;By作者)
数日後…こんちゃんはスタンドに居た健二に話しかけてる…。
こんちゃん「はぁ…小長井さんって何が好きなんだろ…」
健二「ん~運転の上手い男…とか?」
池谷「ハードル高いぞぉ^^;;;マジで。」
こんちゃん「運転上手いってどれ位…?レーサー位ですかねえ?」
池谷「あ、そっか。この前はケーキ持ってたから美奈子さんのマジな運転知らないんだっけか。」
そこに聞いたことのある音…一瞬3人が立ち上がる。
ボォオオオオオオ!フバンッ!バアアアアアアンッ…(シフトダウンして回転合わせてる)
ギュキャキャキャキャアアアア!(サイドブレーキできっかけを作って見事なFドリを見せる)
3人「「「おおおおおっ!NOTEでこんな事するの?マジですか…」」」
3人の前にそのまま突っ込んできてピッタリ止める…
さつき「おはよ~(^^♪」
健二「さつきさん朝から激しいっすね^^;;;」
池谷「FRもFFも関係ない感じしますね。すげぇもんはすげぇ…」
こんちゃん「………(自分の想像をはるか斜め上を超えてて言葉になってない)」
さつき「ま、そこそこ楽しいよ^^もし良かったら遊んでくる?」
池谷「少し借りてみても良いですか?美奈子さんのセットアップがどんな感じか見てみたいです。」
グオッ!グオッ!グオオオオオオオンッ!(感覚を確かめるように出て行った。)
しばらくして…ブオンッ!ブオオオオオオオ~ン…(交差点を曲がって帰って来た。)
健二「池谷~、どうだった?乗ってみた感想は。」
池谷「恐ろしく頭が入る…でも流れ過ぎないからワンテンポ早く踏める…でも、グリップで走るなら普通の人でも楽しんで運転できるとしても…これをFドリに持ち込んで姿勢を安定させながら距離を延ばすとかは常人じゃ無理だ。」
健二「それをさつきさんや美奈子ちゃんはあっさりやってのける…って事か?」
池谷「ウデさえあればグリップでもFドリでもどっちにも持ち込める凄い車だ。見かけに騙されるとやられる…な。」
こんちゃん「ええ!これ…この前ここに送ってもらったNOTEですよねえ?嘘ぉおお!」
(こんちゃんが口をポカ~ンと開けたまま…orz状態で固まってる…)
健二と池谷が肩をポンポンと叩きながら…「「ぶつかっていくならまず自分の車をどうにかしないとな…そう言えば車、持ってたっけ?」」
こんちゃん「え…一応親父からのお下がりのパジェロJr.が…ほとんどキャンプ用品と釣り竿に占領されてますけど…」
健二、池谷「「う~ん…(本気で悩んでる)仕方ない。ダメ元で河原でBBQとか誘ってみたら?/でも…撃沈する確率の方が高いと思ってくれな…」」
悩んでたら顔色の悪くなった2人を見て…こんちゃんも具合の悪そうな顔色になってきてしまう。(緊張が移ってしまったらしい。)
その後いったん戻ったこんちゃんは意を決したようにパジェロJr.を持ち出し
美奈子の居るカフェに向かって行った。
カランカランッ!入り口のベルが音を立ててお客さんが来たことをアピールしてる。
美奈子「いらっしゃいま…あぁ。こんちゃん、いらっしゃい(^^♪ 空いてる席にどうぞ~」
まだ空席の目立つ店内。誘うには絶好のチャンス…
こんちゃん「す、すみませ~ん…えっといつものモンブランのケーキセット…飲み物はアイスコーヒーで…」
オーダーを聞き、即座に「あ、は~い^^少し待っててね♪」と応えてそそくさと用意をしてる美奈子。
美奈子「は~い、モンブランのケーキ2個セットで、飲み物がアイスコーヒーですね(^^♪お待ちどう様。」
カチャ…ケーキを入れた皿がテーブルとの間で微かな音を立てる。
こんちゃん「あ、すみません…。あ、そうそう小長井さんって河原でBBQしたりとかって
…します?」
意を決して美奈子に尋ねるこんちゃん…
美奈子「え?あ、あたし?…そう言えばした事ないわ。」
こんちゃん「今度、河原でBBQしようかと思うんですけど、良かったら一緒にしません?」
一世一代のお誘い決行。
美奈子「ん~…じゃあ次のシフトが出たら教えますね^^」
…何とか第一関門突破したみたい…^^;;;
しばらくコーヒーとモンブランを堪能し…「また来ます!」と言ってカフェを出た。
表に停めたパジェロJrに乗り込むこんちゃんを窓越しに見てる美奈子。
その表情からは今、彼女が何を考えてるのか窺い知る事はできなかった。
一方、一世一代の覚悟で美奈子を誘ったこんちゃんは…舞い上がりすぎて家までどうやって帰ったのか覚えていないという…(ヲイヲイ、アブね~って^^;;;)
翌日…大学に珍しく遅れそうになって車で行ったこんちゃんは…帰りがけに給油のランプがついてしまいスタンドへ。
樹「いらっしゃいませぇ~!!どうぞ、こちらへ!」と促され車を給油機へ。
こんちゃん「えっと、とりあえず現金でレギュラーガソリン2000円分で…いいですかねぇ?」おずおず言った。
ガソリンを入れてると配達から戻ってきた池谷に会った。
池谷「お、これかぁ。確かに中がぎっちりだな^^;;;」
こんちゃん「そうなんですよね…半分物置と化してるんで…今日はバスに乗り遅れて大学の講義に間に合いそうになくて車で行ったんですけどね…」
池谷「で?あの後、誘ってみたのか?」
樹「へっ?誘う?誰をですか?…まさか女の子です!?(いきなりこんちゃんの手を取り続けて言う。)頑張ってくださいね。努力は必ず報われますからねぇ!で、どなたに告白したんです?俺の知ってる人ですか?」
グイグイ食い気味に聞いていく樹。こんちゃんは圧がすごくていっぱいいっぱい。
こんちゃん「えっと…元々ケーキ屋さんで働いてたんですけど、最近会社直営のカフェの店長になった方で…」
樹「ん?ケーキ屋さんで働いてたけどカフェの店長になった…?って。あぁ!!」
池谷「そのまさかだ。キャンプとか釣りとかが好きって言うから河原でBBQとか誘ってみたらどうだ?って健二と言ってて…で?誘ったんだろ?返事は何て?」
こんちゃん「BBQとか行った事無いから…来月のシフトが出たら教えますね…って。」
池谷、樹「「それだけじゃまだどっちか判別しにくいな/しにくいっすねぇ…」」
こんちゃん「こんなに…口から心臓が出るんじゃないかって思う様なのって、大学入試の時より緊張してるんだけど^^;;;」
樹「でも…ある意味勇者ですよね。」
こんちゃん「へっ?ゆ、勇者?」
樹「あの才色兼備、車のウデもピカイチ。地元の神奈川に居た時には”漆黒の闇に浮かぶ銀色の―幽霊(ゴースト)”って言う通り名を付けられてたって話ですしねえ…」
こんちゃん「そ、そんなに?うわぁ…その情報もっと早く欲しかった。(ガクプル)」
<―舞台は変わってその月の月末…営業終了間際のスタンドにて―>
池谷「あ、そう言えば美奈子さん、この前のこんちゃんの…あれ、ど~しました?」
美奈子「ああ…新しいシフトは一応出来上がったんだけどね…確かにBBQとか行った事無いし、ちょこっと行ってみたい気はするけどさ…2人だとすぐに会話が無くなりそうでさぁ^^;;;」
樹「それなら…都合のつくメンバーで遊びに行きつつ、河原とか海とかでBBQすりゃあ良いんじゃないんっすかねえ?」
健二「でもさあ…それっていつぞやの池谷と真子ちゃんの初デートの時みたいにならないか?」
沙雪「あのさぁ…そういう”引き際”って言うかさぁ…2人きりにする時間とか作らないと周りで壊すよ?それじゃなくても見た感じの印象だけだけど…メッチャ純朴そうな男の子じゃん?」
健二「沙雪ちゃん…見たまんまだよあれは。小学生の子供が夏休みの宿題とかで昆虫採集とかキャンプの絵日記書くじゃん?あのまま大学生になっちゃった感じだもん…親戚が言うのもなんだけど^^;;;」
さつき『じゃあ…大家さんのデリカ・スターワゴン借りて俺達も参加する?あ、でも薪とか炭とか肉に野菜…飲み物とか紙皿、紙コップとか必要になって来るなぁ。スタンドの軽トラも借りるか?』
健二「何?その大所帯…完全に慰安旅行とか同窓会とか、社内のレクリエーションのノリじゃね?」
沙雪「ちょ、ちょっと待ってよ…行くとしたら最大で人数どうなるの?」
さつき『スタンド休みにしちゃえば凄い事になるだろうけど…さすがに温厚な店長だって怒るだろうしなぁ…最低でも沙雪と健二君には付いてって欲しいんだよな…お目付け役って言うかさ。』
そんな話題の中…集金に行ってた店長が戻ってきた。
店長「な、なんだぁ?今日は仲間内がほとんど揃ってるじゃね~か?これで拓海が居たらほぼフル・コンプリートじゃねぇか?」
樹「あっ!店長~良い所に。あのぉ~お願いがあるんですけどぉ~」
店長「何だぁ?そのクネクネした気色悪い動きは(;^ω^) こいつは何か悪いもんでも食ったのか?」
美奈子、沙雪「「はぁ~…何?このカオス状態。」」
さつき『しかしBBQってだけでよくもまあこんだけの人数が何処からともなく集まって好き勝手言うなあ^^;;;』
店長「何ぃ~?健二の親戚と美奈子ちゃんが河原か海でBBQ?で、2人だと話が持たないからってお前らが付いてくって?ヲイヲイ…かなり無茶言ってるぞ?」
樹「店長ぉ~たまにはみんなで休んでパァ~っとどっか遊びに行きましょうよぉ♪」
店長「樹…お前酒でも飲んでるのか?どっから出てくるんだ?その変なテンションは…」
池谷「あ、そう言えば店長…消防の地下タンクの検査っていつでしたっけ?」
店長「確か来月の第2木曜とかだったような気がするけどな…まあ調べることは可能だけども。」
さつき『あ、そっか地下タンクの検査の日…営業休むんじゃなかったでしたっけ?その日って店長と俺が居れば大丈夫な感じですかねえ?そうすれば沙雪と健二君、池谷君と真子ちゃんが参加できて…』
樹「たぶん、誘えば和美も…拓海だって来るっす。」
さつき『ヲイヲイ…そしたらもうこの時点で8人になってるぞぉ?もし拓海が参加できたとし…でも、彼女はゴルファーだから練習とかで参加は厳しいかもしてないかもな。
もし来たらそこで10人だぜ?どこぞの地区の青年部の寄合いか祭りの準備してるみたいじゃんか^^;;;もし、検査が早く終わって店長と俺が後から合流…なんて事になったら合計12名だぞ?』
美奈子「何でこういう事になったんだろ…?」
沙雪「みんなあんたを心配してるのよ。心配しつつ自分たちも楽しみたい…的な?」
美奈子「何か後ろがメインでこじつけたっぽい気がするんけど^^;;;」
樹「ひ、酷いっ!結構美奈子さん辛辣!!」
結局閉店後1時間会議したけどまとまらず…後日また集まる事になった…
ホントにそんな大人数でBBQに行ってこんちゃんと美奈子を周りがまとめる気があるんだろうか…?
(※その位マジメに仕事しろよ…お前らはよぉ~。(←作者心の叫び^^;;;))
<―舞台は変わってその日の夜…小長井家にて―>
あれから家に帰って食卓を囲みながら3人(さつき、沙雪と美奈子)で続きを話す。
沙雪「で…あんたはそのこんちゃんだっけ?2人で行くのに不安があるんでしょう?」
美奈子「BBQなんて行った事無いし、ケーキ屋の時からそこまで親密な話もした事無いし、この前、閉店間際に滑り込みで来て、息が上がってて可哀想だったから駅まで送るつもりで”家ってどこなの?”って聞いたらスタンドの近くだって言うから…乗せてったら…何と、健二君の親戚だって聞いて驚いちゃった位だもん^^;;;
でも、その後、カフェに移ってもほぼ毎日モンブラン2つとアイスコ―ヒーのセットを目当てで来るのよね…」
沙雪「それってケーキより完全に美奈子目当てだと思うんだけど?」
美奈子「でもさ、あたしがケーキ屋に入る2週間くらい前から定休日以外毎日通ってるのよ?ケーキ愛はベースにはしっかりあるんだとは思うんだけどね…」
さつき『でもさ…正直、BBQって大人数で楽しむもんじゃないか?2人でやってもそこまで面白いかって言われると…ただのアウトドアでのお食事会になっちゃう気がするんだよね…だからこそ、池谷くんに真子ちゃん、沙雪と健二君位は参加して場を盛り上げる位の事はしないと後味悪くなっちゃうと今後の売り上げにも響くしなあ^^;;;
楽しかった思い出があると友達のお付き合いで今後も済むとか方法があるじゃん?』
沙雪「それに…あたし達の車高の低い車じゃ行きにくいよね…大家さんの1BOXは…
さつきが行くなら貸してくれるだろうけどさ…スタンドに入ってるレンタカー屋さん…
”スマイルレンタカー”だっけ?そこで借りるか…じゃなきゃ、ウチの会社のボンゴなら
1台借りれるだろうけど…定休日と重なると良いんだけど。」
さつき『ん~消防本部の地下タンクの検査が詳しい日にちを言ってきてなくてさ…
店長に見てもらったけど、2週目ってだけで順番に検査していくので4~5日位前にならないと詳しい日時が解らないんだってさ。』
美奈子「じゃあ、あと1週間は日程が決められないんじゃない^^;;;何か面倒臭くなってきたわ。」
※美奈子のあまり乗り気ではない本音がポロポロ出てきた所で、スタンドの軽トラを借りることと、ボンゴまたはレンタカーの1BOXを借りる事までは決まった。
<この後のこんちゃんに起死回生の一打を打てるのか…乞うご期待!!って事で次回、”日程とメンバー決まる”に続く^^;;;By作者>