ウマ娘プティダービーリリースされましたね!
うp主はキャラ見た目でシンボリルドルフを選びました。
いいですよね!ロード・オブ・エンペラ!
それは、置いといて。
ストライクウィッチーズ第二話です。
それでは本編どうぞ!
194年秋。扶桑のウィッチである宮藤芳佳はヘルウェティアに居た。
ヘルウェティア連邦は欧州中央の山岳国家でアルプス山脈がネウロイに対する天然の要害の役目を果たし、ヴェネツィア・ロマーニャ軍による欧州南方の防衛線が引かれている。
宮藤芳佳は第501統合戦闘航空団が、再結成されるまでの間医学学校への短期留学をしていた。
そんな時友達のアルテアがある人物が芳佳に会いに来たと知らせるのであった。
「芳佳ちゃん。お客さんだよ」
「え?だれアルテアちゃん?」
「扶桑皇国 坂本美緒さんだよ」
「え!坂本さん!」
そこに居たのは、かつての扶桑皇国のウィッチで芳佳を第501統合戦闘航空団にスカウトした坂本美緒が扶桑皇国第二種軍装の服装で立っていた。
「久しぶりだな。宮藤」
久しぶりに坂本美緒少佐と会えると思い、とてもびっくりしてしまい尻餅をついてしまった。
「坂本さ~ん…ととと、あいた」ドスン!
「宮藤!大丈夫か?」
美緒は咄嗟に芳佳を助けようとした際に帽子が取れてしまい、美緒の美しい髪が露わになった。慌てて土方圭介扶桑皇国海軍一等水兵が帽子を受け取った。
「えへへへ、久しぶりに坂本さんの声を聞いてびっくりしちゃいました」
「全く…」
芳佳とアルテアは別れて美緒と談笑していた。帽子を直す美緒に芳佳は臆することなく話し始めた。
「あれ?髪を下したんですか?」
「ああ、もうウィッチになる事もないからな。それに、どうも慣れなくてな」
そう言いながら帽子を直すのであった。
「下した髪型も似合ってますよ?ねぇ土方さん?」
「え、そ、その自分は…は、はい///」
急に芳佳にふられてしまったが土方は思わず照れながら同意した。
3人は談笑しながらも上官、下士官の雰囲気を作っていた。同じ扶桑皇国の仲間である。そんな中美緒は芳佳にどんなことをしているのかを聞いていた。
「最近はどんな勉強をしているんだ?」
「止血法とかを勉強しているんです」
そんな話しをしている時に芳佳と美緒は土方が運転するジープに乗りながら話しをしていた。
「そう言えば坂本さんはいつまで、ここに居るんですか?」
「ああ、第501統合戦闘航空団が再結成されるまで、ここにいるつもり「キャーー!」どうした?」
近くの公園を通り過ぎようとしたら、悲鳴が聞こえて来たの3人はそこに行ってみた。
そこには、先ほどまで話していたアルテアが居た。しかし彼女はひどく怯えていた。
「アルテアちゃん!」
「芳佳ちゃん!」
アルテアの前には興奮していたサーカスのシロクマが今にも襲い掛かりそうなくらい興奮しており、仁王立ちしていた。
そして、大きな爪がアルテアに当たる前に芳佳が入り込み、魔法陣で防いだのだ。
「あ、ああ…」
ググーワー!
「キャー!」
「フン!」
「芳佳ちゃん!・宮藤!」
シロクマはなおも攻撃をやめなかった。それどころか段々と強くなっていくばかりでこれでは手の打ちようがない。
そんな時芳佳はシロクマの口の中にある物を見つけた。
そして、固有魔法である「治癒魔法」を発動するため使い魔である、豆柴を顕現させた。
「大丈夫。もう大丈夫だよ」
芳佳の身体が光り輝くとシロクマは大人しくなり、正気の戻った。お礼として顔をペロペロと舐めだしたのだ。
「アハハ!くすぐったいよ」
芳佳は一連の騒動を調教師である男性に話しをした。
原因はシロクマの口の中に虫歯があり、その状態で鞭を叩いた時に鞭が虫歯に当たり酷く興奮していと言う。
調教師の男性は深く反省して二度と怒らせないようにすると誓った。
そして、アルテアも軽いケガをしていたので治癒を施すのであった。その際、芳佳が501統合戦闘航空団通称<ストライクウィッチーズ>のメンバーだったことを告げた。
「あのもしかして芳佳ちゃんってウイッチなの?」
「そうだ。宮藤は第501統合戦闘航空団<ストライクウィッチーズ>のメンバーだ」
「ええ!じゃあ…芳佳ちゃん~!」
「うぇぇぇ!」
アルテアは歓喜の余り芳佳に抱きついた。実はアルテアの父は海軍をしており今は、任務でアントウェルペンへ物資を運ぶ任務の最中だった。
そして、その任務を行えるのはガリアを解放した501統合戦闘航空団のおかげだと言っていた。
ガリア解放のストライクウィッチーズに会えた喜びを、父親に伝えるべく美緒はアルテアに無線を使わせるのだった。
その間、美緒は501統合戦闘航空団を除隊することを伝えた。
「宮藤。私は正式に501統合戦闘航空団を除隊することにした」
「え!どうしてですか!」
「もう20歳も超えて魔法力もない私がいても仕方がないだろ」
「そんな…私もう一度坂本さんと飛び立ったのに…」
「そんな事を言うな宮藤。だがな、新たに2名501統合戦闘航空団に加わる事になったんだぞ」
「え?それは誰ですか?」
「それはな、「お父さん!返事してお父さん!」どうした?」
その時、アルテアの様子が急変した。どうやら通信が乱れて声が聞こえなくなったようだ。
土方も必死に繋げようとするが上手くいかない。
「どうやら通信障害発生し上手くつながりません…」
「そんな…」
「…きっとネウロイです。坂本さん至急501に出動要請を出してください」
「無茶を言うな。大体本当にネウロイが現れたかどうかも分らんのに、おいおいと出動要請を出せるか」
「そんな…」
そんな事を言っている間にどんどんと状況が悪くなっていく。無線の向こう側からは「氷山が…」と言って無線が切れてしまった。
芳佳は居ても立っても居られなく単独で向かうと言い出した。
「坂本さん!私アントウェルペンまで飛びます!」
「何!」
「私アルテアちゃんのお父さんの所に行きたいんです!お願いします!私、守りたいんです!」
「守りたいか…フハハハハハ!よく言った。それでこそ宮藤だ!」
「しかし、少佐。我々はストライカーユニットを装備しておりません」
「なに、心配するな。いい所を紹介してやる」
その頃、ヴェネツィア海軍 リットリオ級戦艦「ドージェ」に乗船している アルテアの父カルロ・グリマーニは驚愕していた。
目の前に居る巨大氷山が自身の戦艦「ドージェ」に向かって来ているのであった。
「おのれ…全砲門開け!目標前方の巨大氷山!」
「全砲門発射準備完了!」
「砲撃開始!」
ドコーーーン!ドコーーーン!
ドージェから放たれた重量885kgの砲弾は巨大氷山に命中した。しかし、ビクともしなかった。
「艦長ダメです。ビクともしません!」
「ぬぅ…」
その頃芳佳達4人はヘルウェティア空軍基地に向かっていた。そこには、万が一の為に購入していたユニットが存在すると美緒から説明がった。
そのユニットを受け取り空軍基地に向かっていた。さっそく空軍基地に到着した芳佳はストライカーユニットを受け取とるのであった。
「いゃ~お待ちしておりました!自分マイヤー整備兵であります。まさかあの501のお役に立てる日が来るとは~」
基地の奥に案内された4人が待っていたのは、クモの巣が張ってあるボロボロのユニット(ヘルウェティア製ストライカー)一基だった。
マイヤーが叩くと尾翼の一部がボロッと取れてしまった。このユニットでは無理だと知った美緒は芳佳に行くのをやめる様に説得した。
しかし、芳佳は行くと言い出し、発進するのであった。
「発進!」
使い魔である豆柴を顕現し、芳佳は大空へと飛び立った。
しかし、左のユニットが不調を起こした。魔導ポンプが詰まっていたのだ。これを知った美緒は激怒した!
しかし、芳佳は持ち前の魔法力でポンプ詰まりを直して再び安定した飛行をした。それを見終えた美緒と土方はある事をしていた。
「うわあわわ!何このユニット!」
「宮藤!」
「しまった!あのユニット魔導ポンプが詰まっている!あの様子だと魔法力の半分も出せないぞ」
「ふざけるな!」
「芳佳ちゃん!」
「大丈夫です!」パァァァ!
「すげぇ。あの子持ち前の魔法力で直しやがった…」
「全く、宮藤には驚かされる…我々も行くぞ」
「はっ!」
芳佳はボロボロのユニットでアントウェルペンの海に居るドージェに向かのであった。
ガリア共和国 ディジョン基地
ここにはリベリオン合衆国陸軍航空隊所属 シャーロット・E・イェーガー大尉とロマーニャ公国空軍所属 フランチェスカ・ルッキーニ少尉がいた。
2人はかつて501統合戦闘航空団で活躍していたエースパイロットだった。
2人は遠くの空に現れた飛行機雲を除いていた。
「う~ん」
「シャーリー、シャーリーどったの?」
「あの飛行機雲ウイッチじゃあないか?」
「そうだね…」
「どこの部隊だ…」
ガリア共和国 セダン基地
ここにも501のメンバーが同じ様に空に浮かぶ飛行機雲を除いていた。ガリア共和国自由ガリア空軍所属 ペリーヌ・クロステルマン中尉とブリタニア連邦空軍所属 リネット・ビショップ曹長だった。
「あの飛行機雲ウイッチかしら?」
「変ですね。今日はどこも出撃命令は出でいませんね…命令違反ですかね?」
「そんなの、あの人だけで十分ですわ」
「そうですね」
ベルギガ王国 サン・トロント基地
カールスラント軍人3人衆はこの基地に在籍していた。帝都カールスラント空軍所属 ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐、ゲルトルート・バルクホルン少佐、エーリカ・ハルトマン中尉である。
「どこの部隊だ?」
「アントウェルペンへの飛行計画は出ていなかったわよ」
「誰か脱走したのかもね~」
「お前がここに居なかったら、私は直ぐさまアレを追っていたぞ」
「それよりもトゥルーデ、どうするヨハネスの件」
「…今はその名前を出すな。頭が痛くなってくる」
「そうよね…」
3人はもっか目の上のたん瘤であるヨハネスの件をどうしようか悩んでいた。
オラーシャ帝国 リバウ基地
スオムス空軍所属 エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉とオラーシャ帝国陸軍所属 サーニャ・V・リトヴャクは向かい合って座っていたが、エイラが難しい顔をして趣味であるタロットカードを見ていた。
「ウ~ン」
「どうしたのエイラ?」
「占いの結果ニ宮藤が飛んでいるッテ占いがデタンダけど…」
「芳佳ちゃんはヘルウェティアの学校に居るはずだよね?」
「そうなんだガナ…」
そんな中、芳佳はアントウェルペンを抜けて海上に出た。
美緒からの情報だと、アルテアのお父さんはリットリオ級戦艦「ドージェ」に乗っていることをが分かった。
しかし、通信状態が悪くなりつながらなくなった。
そして、遥か先では戦艦と巨大氷山が戦っているところが見えた。
芳佳が巨大氷山近づくと突然赤いビーム光が飛んできて突然の出来事にびっくりした。
そして、氷山自体が反転すると、ネウロイの様な触手が生えてきた。
「そんな!ネウロイは水が苦手なはず!」
訳も分からず、呆然としていると第2波が放たれた。芳佳は自慢の魔法壁で防ぐのでいっぱいだった。
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一方、ヨハネスはガリア共和国で優雅にティータイムと洒落こんでいた。昨年の501の活躍によりガリアは解放されて人々の活気があふれていた。
「う~ん…セーヌ川を見ながら飲む紅茶は最高ですね。ここに本があればなお良いのですが、余り悠長な事は出来ませんね」
ヨハネスは昨日の1件がありお尋ね者扱いになっていた。『人々に恐怖を与えたウィザード』『恐怖の大王』など呼び方は様々だが、いいイメージではない。
その為早めにガリア共和国を旅立つ必要があった。
「仕方ありませんね。名残惜しいですが「いたぞ!奴だ!」やれやれ…」
ヨハネスはお茶代とチップを置き、ストライカーユニット『メッサーシュミット Me262飛行脚』に両脚を装着する。
すると、ヨハネスの使い魔である「ジャーマンショートヘアード・ポインター」の垂れ耳と短いブラウン色の尻尾が出てきた。
「コンタクト!!(エンジン始動)」
バババババと回転するフォッケウルフFw190飛行脚のプロペラを回すのであった。そして、追っ手を躱して空へと旅立つのであった。
「うん。今日もいい動きですね。それじゃあアデュー!」
一路第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」が駐屯している、ネーデルランドへ向かうのであった。