喪失少年はこのセカイのキャラとの絆を結ぶ   作:エム3

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14話目。短め駄文。
そして、ニーゴ編最初の話


彼女を救いたいが為に
新たなセカイ


霊斗「くぁ〜・・・流石に疲れ残ってんな・・・けど、流石に学校は行かねえと・・・」

 

連休明けの学校初日。俺は、疲れが残っている体を動かしながらも登校を開始する。筋肉痛にはなっていないが、少し体が重い。

 

霊斗「結局、寧々を襲ってた奴は来なかったし・・・・・まじでこれ、必要なのかねぇ?」

 

俺は、鞄に隠してあるベルトとケースを手に取る。マゼンタ色のベルトはキラリと輝き、自身の存在を目立たせる。

 

霊斗「いや、神様がくれた物だし、使う機会はあるんだろうが・・・・ないならないでいいし」

 

俺はもう一度、鞄にしまう。その後、神山高校に着き、少し気怠そうにしながら、着席すると、変わらない調子で司が話しかけてきた。

 

司「はーっはっは!おはよう!霊斗!今日もいい日だな!!」

 

霊斗「朝っぱらから元気だな。司?まあ、確かにいい日なのは確かだけどな。天気も良いし。」

 

相変わらず、元気だよな・・・司のやつ。まあ、こうじゃなきゃ司じゃねぇけど。そんなこんなで、司とこれからのショーの話をしていると。

 

「ねぇ、霊斗くん?ちょっと良い?」

 

霊斗「んお?どした?」

 

「なんか、霊斗くんに用事がある生徒さんがきてるの。しかも一年生」

 

霊斗「あ?一年?」

 

寧々か?いや、寧々なら携帯から呼び出されるし・・・他に知り合いもいないし・・・誰だ?

 

霊斗「わかった。行ってみる。サンキューな。悪い、司。ちょっと行ってくる。」

 

司「ああ。」

 

俺は、教室の扉を開けて、訪ねてきた人物を見る。薄ピンクの髪のサイドテール。大きなリボンをつけている制服を着た女。

 

「えーと・・・君が鬼灯霊斗先輩?」

 

霊斗「そうだが?俺の名前を知ってるって事は、どっかで会ったか?悪いが、俺の記憶にはない。」

 

「あ、あはは・・・口調が冷たいぞー?って、こんな事言ってても意味ないか。初めまして。僕は暁山瑞希。よろしくね。」

 

霊斗「そんで?俺に用事でもあったか?」

 

瑞希「ううん。僕のサークル仲間が、君と会った事があるから、気になって見にきただけ。」

 

霊斗「サークル仲間・・・?俺と会った事のある・・・?」

 

そんな奴・・・いたか?俺が会ったのは・・・司とえむ、寧々と類・・・後は・・・あ、望月さんと・・・奏だけだし・・・となると、望月さんと、奏のどっちかだな。

 

瑞希「いや〜、音楽の話しかしないKが、男の人の話をするなんて思ってなくてね?そりゃあ、気になってもしょうがないでしょ?あ、Kって言うのは、サークルの中での名前だから」

 

霊斗「K・・・ね。」

 

瑞希「あ、それで、霊斗先輩ってナイトコードってやってる?」

 

霊斗「あ?ナイトコード・・・?やってねぇな。そんなの。たまに動画配信のサイトで歌ってみたとか流してるだけだ。」

 

俺の部屋にある、ゲーム機以外の機械は殆ど、動画配信用の機材だ。ゲームや名曲のカバーをした時用の撮影機材が多い。

 

瑞希「あちゃ〜、そっか〜。折角、先輩を私達のサークルに勧誘しようとしたのに・・・」

 

霊斗「勧誘されても無理だぞ。俺、バイトあるし、そもそも、そう言うのに興味もない。」

 

瑞希「あははは。これじゃあ駄目だね。わかった。先輩を勧誘するのは辞めるよ。」

 

霊斗「そうかよ。んじゃ、用事、それだけか?なら、俺戻るわ。もうすぐ授業、始まるしな。」

 

そう言い、俺は扉を閉めようもしたが。言い忘れた事があった事を思い出し、途中で止める。

 

霊斗「あ、忘れてた。暁山、一ついいか?」

 

瑞希「?」

 

触れたら、いけない事だとは思ってる。だけど、一応言っておこう。だって最初から気づいてたし、こいつはそう言う奴だと思っていたから。

 

 

 

 

霊斗「お前、可愛い物、好きだろ?周りから何言われてもそれ、変えんなよ?好きなものは好き。趣味だから、可愛いものが好き。それが女物でも。な?」

 

瑞希「・・・っ!?」

 

 

霊斗「んじゃな。」

 

そして、俺は今度こそ扉を閉め、席に戻り着席する。

 

司「霊斗、話は終わったのか?」

 

霊斗「まあな。大した用事でもなかったし、司は気にしなくていいぞ?」

 

司「そうなのか。それより、放課後、もう一度、セカイに集合だぞ!次の公演の練習をするからな!」

 

霊斗「わーってるよ。」

 

 

それにしても・・・暁山のやつ、俺をナイトコードに、勧誘して何やらせようとしてたんだ?そこら辺聞いておけばよかったな。

 

 

 

 

暁山side

 

 

 

瑞希「・・・見破られてた・・・って事だよね。最初から・・・」

 

僕は、Kの言っていた男の人に会いに来た。鬼灯霊斗先輩。転校してきた人で、その異質な姿で目立っていた。何故かはわからないけど、左目に包帯が巻かれていて、何か怪我をしたんじゃないかって話題になってたのを覚えてる。

最初会った時、僕もそう思った。けど、先輩からは、何か独特な感じがした。何を考えているのかわからない。そして、数分しか話してないのに、僕の秘密を見破った。心の闇を。そして、励ましてくれた。否定しなかった。むしろ肯定してくれた。僕の趣味を。初めてだった。

 

瑞希「趣味だから、それで良い・・・か。初めて言われたなぁ。なんでだろ・・・今すごく、心が軽いや♪」

 

僕は軽い足取りで、自分の教室を目指す。今日はいい事があったし、いつもより、学校を楽しめそう♪いや・・・多分これからも♪

 

 

瑞希side off

 

霊斗side

 

暁山と出会い、学校で授業を終えた放課後、俺はいつも通り、司達と一緒にショーの練習をした後、俺は帰宅する。風呂に入り、軽く歌った後、俺は眠りについた・・・・・

 

 

 

はずだったんだけどな・・・・・

 

 

 

 

霊斗「どこだよ・・・ここ・・・?」

 

目が覚めたらあら不思議。見渡す限り、真っ白な場所にいましたとさ。じゃねぇよ。マジでどこだよ。見渡ても、何もなし。

 

霊斗「俺、部屋で寝てたはず・・・だよな?けど、実際、変な場所にいるわけだし・・・ってか、本当に何もない場所だな。誰もいないみたいだし・・・」

 

まるで、ひとりだけの世界だな・・・・・そんな事を考えていると。

 

「・・・・・誰?」

 

霊斗「うぉ!?」

 

突然、話しかけられて、ビビったわ!俺が振り返ると、そこにいたのは、一人の女。無表情で髪色が濃い紫色の様な感じだ。

 

霊斗「す、すまねぇ。俺も人がいるもんだとは思ってなくてな。」

 

「・・・なんでここに人がいるの?」

 

霊斗「俺もなんでか知らんがここにいたんだよ。もしかして、お前だけしか入れない場所だったりするか?だとしたら、悪い。他人にズカズカ入られるのは嫌だよな?」

 

「それは別に良い。それより・・・誰?」

 

霊斗「え?あ、名前を知らないって事だよな。俺は鬼灯霊斗。よろしくな」

 

「鬼灯霊斗・・・KやAmiaが言ってた人?」

 

霊斗「K・・・?」

 

暁山もそいつの名前言ってたよな・・・確か、サークルにいるメンバーの名前だって・・・

 

霊斗「そのKとAmiaって奴はわからんが・・・って、それよりそっちの名前も教えてくれよ。お前とか言うのも俺が嫌だしな」

 

「・・・朝比奈まふゆ。」

 

霊斗「なるほど。朝比奈さんな」

 

朝比奈まふゆ・・・さっきから感じていたが、彼女はなんというか・・・俺と同じような気がする。心に傷・・・というか、心が壊されてる感じか。

・・・それと、彼女の名前・・・どっかで聞いたことあるような・・・まあ、今は気にしなくて良いか。それより、今は一番聞きたい事を聞こう。

 

霊斗「朝比奈さん、ここって、『セカイ』何だよな?」

 

まふゆ「・・・何で知ってるの?セカイの事?」

 

霊斗「いや、実は、他にもこんな場所を知っててな?そこがセカイって言われてたからよ。此処も似たような感じがしたからな。だから、もしかしたら、此処は朝比奈さんのセカイか?って思ってよ。」

 

まふゆ「そうだよ。此処は私のセカイ。『誰もいないセカイ』」

 

誰もいないセカイ・・・ね。

 

まふゆ「そのはずだったんだけど・・・あなたがいる。」

 

霊斗「あ、それは悪い。すぐ出ていくからよ。」

 

セカイなら、俺の携帯に・・・あ、やっぱりありやがる。untitled。俺はすぐにそれを止めようとするが。

 

まふゆ「別に良い」

 

霊斗「は?」

 

まふゆ「あなたなら・・・別に良い。そう思ってる・・・わからないけど。」

 

霊斗「わからない・・・?」

 

意味がわからねえ。初対面の男に対して、いう言葉じゃねぇ・・・。まあ、けど、彼女がそう言うなら良い・・・のか?

 

まふゆ「今度はこっちから質問してもいい?」

 

霊斗「え?お、おう。」

 

まふゆ「霊斗は、どうして、眼帯と左腕に包帯を巻いてるの?怪我?」

 

霊斗「は?って、しまった・・・・・部屋にいたから、半袖じゃねぇか・・・はぁ、まあ気になるよな。気にならない方が可笑しい」

 

まふゆ「・・・聞いて欲しくない事だった?」

 

霊斗「ああ、いや、そんな訳じゃねぇ。でもまあ、こっちの質問には答えてくれたのに、こっちが答えないのは流石に無いよな。」

 

俺は包帯を解いていく。この世界に転生してから、この傷を見せるのは、朝比奈さんが初めてだ。さて、どんな反応をするのか。包帯を解き終わり、眼帯を外し、傷が露わになる。だが、この傷を見ても彼女は顔色ひとつ変えない。

 

霊斗「まあ、これを隠すために巻いてただけだ。」

 

まふゆ「・・・怪我してたの?」

 

霊斗「いや違う。少し長くなるけどよ。聞くか?俺の話」

 

彼女がコクンと頷く。俺と朝比奈さんは座った後、俺の昔話をする。親が死んだ事。その後に取った俺の行動。自殺しようとした事。転生前の俺の事を全て話した。少し、嘘を交えて。

 

霊斗「そんなわけで、自傷に走った時の傷ってわけだ。」

 

まふゆ「・・・辛かった?」

 

霊斗「そりゃ辛くなかったらそんな事してねぇよ。けど、俺は出来なかった。どうでも良くなっちまったんだよ。死んでても、生きてても。けど、親に子供の頃、言われてた事があってよ。『俺達よりも長く生きろ』って言われてな。今、生きてる」

 

これも嘘だ。俺はそんな事、言われていない。適当な理由を言ってるだけだ。

 

まふゆ「・・・そう。」

 

霊斗「つまんない話だろ?」

 

まふゆ「そんな事・・・ない。」

 

霊斗「そうか。長話しちまったな。俺、そろそろ戻るわ。」

 

俺は立ち上がり、untitledを止めようとすると、朝比奈さんが俺の服の裾を掴む。

 

霊斗「朝比奈さん?どした?」

 

まふゆ「・・・また来る?」

 

・・・・・無表情の割には、意外と寂しがり屋・・・?いや、んなわけないか。

 

霊斗「来ても良いなら来る・・・とは思うけどよ。」

 

まふゆ「・・・そう。」

 

彼女は裾を掴んでいた手を離す。

 

霊斗「またな。朝比奈さん」

 

俺はuntitledを止めた。眩い光が俺を包み、俺は自室へと戻る。

 

霊斗「また、新しいセカイ・・・それもまたとびきり面倒な・・・今度は何が起こるか・・・めんどくさ」

 

俺は、考えるのをやめて、ベットに倒れ込む。その後は、余程疲れていたのか、眠るのに、数分もかからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます。
まあ、駄文でしたでしょうが。許してください。

オリ主を絡ませる次のグループは?

  • Leo/need
  • モアジャン
  • ビビバス
  • ニーゴ
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