主人公、ようやく力を使う。
「なっ!?か、仮面ライダーディケイドだと!?」
霊斗「おお・・・あいつの反応から見るに、俺も変身したわけか・・・しかも、なんかヤバ目の」
自分じゃ見た目なんかわからねぇからな・・・って、今はそんな事考えてる場合じゃねぇよな。奏をここから離さないと。
霊斗「奏、少し下がってろ。あいつ黙らせるからよ」
奏「わ、わかった。」
奏は俺達から離れた場所へ移動する。うし、あそこなら巻き添えもくわないだろ。
霊斗「さて?これで周りを巻き込む心配もないし、俺も変身して対等だよな?」
「っ!舐めんじゃねぇぞ!!いくらディケイドだとしてもテメェは変身するの初めてだな!?だったら、経験のあるこっちの方が一枚上手なんだよ!!」
『ガシャコンブレイカー!』
奴は、剣を手に取り、突っ込んでくる。俺は最小限の動きで回避し、たまに反撃で拳を繰り出し奴にダメージを与えていく。
「がっ!くそっ!!なんであたんねぇ!?」
霊斗「動きが単調なんだよ。なんだ?威張ってた割には大した事ないな?どうせ、力もらって浮かれてトレーニングとかしなかった口だろ?」
「っ・・・!」
霊斗「その反応からして図星だな?俺は軽くでも司達とトレーニングしてたんだよ。お前みたいな鈍い奴の攻撃なんて当たる訳ねぇだろ?」
「何・・・!?司達・・・だと!?お前まさか、ワンダショのメンツと知り合いか!?」
ワンダショ?ああ。ワンダーランズ✖️ショウタイムの略称かなんかなのか?まあ、どうでもいいか。
霊斗「そんなのどうでもいいだろ?そろそろ飽きてきたしな。
これで終わらせてやるよ。」
俺は変身した時に使ったカードとは違う、黄色のカードを手に取り、ベルトに入れる。
『FINAL ATTACK RIDE DI DI DI DECADE!!』
音声と共に、俺の目の前には複数のディケイドのマークが描かれたカードが現れる。そして俺は跳躍し、必殺技・・・よし、次元の蹴りという意味で
ディメンションキックと名付けよう。ディメンションキックを、繰り出した。
霊斗「おらああああ!!!」
カードを通るたびに右足にエネルギーが溜まっていくのがわかる。そして最後のカードをくぐり、奴に向けて突貫し、俺の蹴りは奴に直撃した。
『ぎゃああああああああ!!!!』
蹴りを受けた奴は、吹き飛び壁に激突して気絶した。すると気絶したのが原因なのか、奴の変身が解けた。そして俺は奴が変身した時に使っていた物を手に取る。
霊斗「これで変身するんだよな・・・?これ、どうする・・・?俺が持っててもいいのか?まあ、持っておくか。」
俺は奪った物をカバンにしまう。俺も変身を解いて、自身の使ったベルトを見る。
霊斗「神様からもらった力・・・結構いいな。守る為に使えるかもな。ありがたく使わせてもらいます」
って、やべ。奏の事、忘れてた。俺は奏のいる方向を見ると、近づいてくる奏の姿。
霊斗「お、奏、無事だったか?」
奏「私は平気。それより、男の人、どうなったの・・・?」
霊斗「ん?気絶してるだけだ。その内起きんだろ。今のうちに帰っとけ。その様子からして、家に帰る途中だったんだろ?」
助けてる時から思っていたが、奏は手にレジ袋を持っていた。チラッと見た時、袋の中に大量のカップ麺が見えた時は目を疑った。偏食すぎんだろ。栄養をちゃんと取れ。
奏「うん。今日のご飯、無くなってたから買いに行ってた。」
霊斗「そうかよ。んじゃ、俺はもう行くぜ。じゃあな」
奏「うん。また」
そして俺は奏と別れた。にしても、寧々と奏・・・まさかとは思うが、この世界のキャラ達ってすげぇ人気だったりするのか?司達と一緒にショーをやってるのもかなり幸運だったりするのか?あいつの発言からして。
そんな事を考えていた俺は気づくことはなかった。奏が何故か胸に手を当てて、俺の事をじっと見ていた事。そして、それを見ていた3人の女の子の事を。
そしてさらに翌日。俺達はコンテストに向けてのショーの会議を始めていた。
司「よし!これからコンテストに向けての作戦会議を始めるぞ!!まず決めるべきことは、どんなショーをするか?だ!!観客に選んでもらうとなると、やはり、派手で心に残る、楽しいものがいいだろう!」
霊斗「派手にできて、かつ、俺達もお客さんも楽しめるショー・・・ってなると、あれだな。なあ?類?えむ?」
えむ「うん!あれのショーなら、みんなワンダホーイ!ってなると思う!ねえ!類くん!」
類「そうだね。僕も霊斗くんに賛成かな。あれのショーなら絶対と言っていいほど盛り上がるからね」
寧々「え?あれって何?」
霊斗「ハロウィンだ。ちょうど近いだろ?明るくて見栄えもいい。姑息な手かも知れねぇが、子供のお客さん達とかにお菓子とかもあげれるだろ?人気は出るんじゃねぇか?」
近々だしな。ハロウィン。
えむ「霊斗くんの言うとおりだよ!それにこわーいのがいっぱいいたら面白いよ!かぼちゃのオバケとか、ゾンビとか、おっきなクモとか・・・」
司「く、クモ!?く、クモはやめろ!クモは!」
寧々「いいんじゃない?いつもと違う雰囲気だし、面白そう」
司「く、クモは駄目だが・・・たしかにハロウィンのショーなら面白そうだな。よし!それならハロウィンのショーで行こう!」
えむ「わーい!やったー!」
霊斗「まあ、そこまでは問題ねぇ。問題なのはその次だ。ハロウィンを題材にするとしてどんなショーをするんだ?ハロウィンに関係する話なんていくらでもあるだろ?」
類「それなら、『ポテトゴースト』をアレンジするのはどうだろう?」
司「ポテトゴースト?」
聞いたこともない名前だな。日本のものじゃねぇのか?
類「うん。元々は海外の劇なんだけどね」
類の話によると、ポテトゴーストの話は、ハロウィンの夜、遊園地で過ごす人々を羨ましく思った死者たちが遊園地に押しかけて、人々を恐怖を陥れる。だが、遊園地の園長が死者たちを受け入れ、最後はどんちゃん騒ぎでハロウィンを楽しむ話らしい。
えむ「わ〜!面白そう!」
司「ふむ、ハロウィンとこの場所にふさわしいにぎやかなショーになりそうだな!」
寧々「うん。いいと思う。霊斗もそう思うよね?」
霊斗「おう。ワンダーステージと俺達にバッチリ合ってる話じゃねぇか。俺も異論ねぇよ。」
司「よし、配役を決めて、早速準備に取り掛かるぞ!コンテストの優勝は俺達がいただきだ!」
類「そうだね。そうと決まれば霊斗くん。少し手伝ってくれないかい?」
霊斗「ん?俺か?何だ?」
類「ここを開けるのを手伝って欲しいんだ」
類が示した場所はワンダーステージのちょうど真ん中の床。
霊斗「あ、そう言うことな。それなら・・・いくぞ?せーの!」
俺と類はステージの床を取る。取った場所には、埃が凄いが、床下にスペースがあるのがわかる。
司「げほっ!凄い埃だな・・・しかし、舞台下にこんな空間があったとは・・・」
霊斗「元々は道具をしまう場所だったんだろ?けどよ、類、ここを使ってなんかやるのか?」
類「そうだよ。折角だしね。ここを奈落として使おうかなって」
えむ「ならく?」
寧々「舞台の下にあるスペースの事。役者が出たり、入ったりするのに使うこともあるの。」
類「まず・・・この空間に、僕が作ったゾンビロボットを待機させるんだ。そして、最初の山場、死者が蘇るシーンで、この奈落からゾンビロボットを出現させようと思う。地中から死者が蘇った様に。そして、主人公の園長である、司くんは死者から逃げ回る。けど、客席からもゾンビロボットが現れて絶体絶命になり・・・」
類「そして、この奈落に引き摺り込まれてしまう。そんな風にしようと思うんだ。どうだい?」
えむ「わーっ♪すごく面白そう!」
司「ふむ。悪くない。危機の演出は大きい方がいい。その後がより劇的になる。だが、そのゾンビロボットは類が作るのか?ショーまでに間に合えばいいが・・・」
類「ああ。それならもうここにあるよ」
司「何!?」
類「いやぁ、先日アイディアを思いついた時に、もう作り始めていてね」
霊斗「そういや、今朝やたらデケェ荷物持ってたよな・・・もしかしなくてもこれかよ・・・」
ネネロボ並みのデカさだったぞ。持ってきた荷物のデカさ。
えむ「じゃあ、すぐ練習できちゃうね!やろうやろうーっ!!」
類「それじゃあ、ゾンビロボットの動作確認も兼ねて、一回流れを確認しようか。」
司「よし、オレが奈落から出てきたゾンビロボットに引き摺り込まれればいいんだな?」
類「ああ。下にはマットが敷いてあるし、安全装置もゾンビロボットについてあるから、安心して欲しいな」
えむ「司くん!頑張れ〜!!」
『あう・・・あう・・・』
ゾンビロボットから音声が流れている。声までリアルだな。
司「うう・・・ロボットだと分かっていても、不気味だな・・・よし!いいぞ!」
類「それじゃあ始めようか!」
司『い、嫌だ!俺はここの園長だぞ!どうしてこんな目にあわなきゃならないんだ!!』
『あう・・・あう・・・』
司「や、やめろ〜!!』
司は台詞を言った後、奈落に落ちる。ボフッと、音が鳴ったところを見るに、ちゃんとマットに落ちた様だ。
寧々「ふふ、いい感じ」
類「うん。動作も問題ないみたいだね。ありがとう司くん!バッチリだよ!」
司「そうかそうか!さすがの名演技だっただろう!それじゃあここから出るぞ。よいしょっと・・・」
奈落から上がってくる司。これでゾンビロボットの動作確認は終わったはずだった。だが。
『あう・・・あう・・・』
霊斗「・・・?おい、類、ゾンビロボットがまだ動いてんぞ?」
類「え?おかしいな。動作は止まる様にしてるはずなのに・・・」
類が操作して停止しているはずのゾンビロボットがまだ動いている。更に奈落から上がった司の服を掴んでいるのだ。
司「うわっ!服を掴むな!バランスが崩れて・・・!」
霊斗「・・・っ!司!」
俺は司の元へ駆け寄る。その瞬間、バランスが崩れた司はもう一度奈落へと落ちていく。だが間一髪で、俺は司の手を取ることに成功する。そして、俺はそのまま勢いをつけて司を引き上げた。だが、勢いをつけたせいで、俺と司の位置が逆転する。つまりどうなるか。
霊斗「マジか・・・っ!」
俺が落ちるのだ。奈落へと。マットが敷いてあるとはいえ、司を助けたことによって、俺もバランスが崩れている為、俺は頭からマットへと落ちた。俺が覚えている記憶はここまでだった。
霊斗side off
司side
類のゾンビロボットに引っ張られ、奈落へと落ちるはずだった俺はステージの上にいる。それは何故か、霊斗が俺を助けてくれたからだ。だが、その拍子で、霊斗が奈落へと落ちてしまった。
司「っ!!霊斗!!」
俺はすぐさま奈落の下を確認する。そこにはマットの上で気絶している霊斗の姿。俺はすぐさま奈落の下へと降りて、霊斗に駆け寄る。
司「霊斗!しっかりしろ!」
マットに落ちた為、幸いにも外傷は見当たらない。俺は少し安堵した。
えむ「司くーん!霊斗くんは大丈夫!?」
ステージからえむの声が聞こえる。顔を上にあげると、えむだけではなく寧々や類が心配している表情をしている。
司「ああ!怪我はしていないみたいだ!今から霊斗を上にあげるから、手伝ってくれ!」
類「分かった!!」
類が奈落の下へと降りて、2人で霊斗をステージ上へとあげる。もちろん寧々やえむも手伝ってくれたぞ。そして、霊斗が目を覚ましたのは、日が沈みかけている夕暮れの時間だった。
霊斗side
霊斗「・・・はっ!?」
目を覚ました俺の目の前に広がったのは夕日の光。どうやら奈落から落ちてから大分時間が経っていたらしい。周りを見ると、司達が俺を囲んでいた。
寧々「あ!霊斗!怪我はない!?大丈夫!?」
霊斗「お?お、おう。少し頭は痛いが平気だぞ?」
えむ「よ、よかった〜心配したよ〜」
霊斗「・・・何があったし?司を助けて、俺が奈落に落ちた後の記憶がねぇんだが?」
司「気絶していたんだ。幸いにもマットの上に落ちたから怪我はないぞ。」
類「本当にすまない。2人とも。ゾンビロボットに誤作動が起きたみたいだ」
霊斗「いや、まあ頭打っただけだし、平気だぜ?こんな怪我すぐ治る。それに誤作動があったとはいえ、演出としては完璧だろ?今度は俺達も気をつけておくからよ。この調子で色々演出考えていこうぜ?類。」
類「霊斗くん・・・・・・ああ・・・」
司「よし。今日はこの辺にしておこう。霊斗が無理をしたら大変だからな。明日から本格的に練習していくぞ!」
えむ「う、うん!」
霊斗「悪いな。みんな。」
今日の俺たちの練習はいつもより早く終了した。多分、気に掛けてくれたんだろう。そして、俺は家に戻った後、携帯を開く。画面に映し出されているのは、untitled。昨日行ったセカイへと繋がる曲であった。
霊斗「行ってみるか・・・またなって言ったし。」
俺はuntitledを再生して、セカイへと入る。目を開くと、目の前に朝比奈さんがいた。
霊斗「お?朝比奈さん。」
まふゆ「霊斗・・・また来たんだ。」
霊斗「また来るって言っただろ?」
まふゆ「そう。」
霊斗「それにしても、ここって、朝比奈さんと俺しか来れないのか?」
前来た時も、朝比奈さんだけだったし・・・
まふゆ「ううん。他にも人はいるよ?今は来てないだけ。」
「・・・まふゆ」
朝比奈さんと話していると、彼女の声ではない声がした。朝比奈さんの後ろに誰かいたのだ。そこにいたのは。
霊斗「やっぱりここにもいるのな。初音ミク」
初音ミクの姿。だが、司のセカイにいた初音ミクとは全然違う。左右で違う色の光の無い瞳。ミクの特徴である髪は、白色だ。
ミク「・・・誰?」
霊斗「俺は鬼灯霊斗。よろしくな。」
ミク「・・・・・・まふゆが、呼んだの?」
まふゆ「違う。霊斗の携帯に、untitledが入ってたらしいの。」
霊斗「んで、再生してみたらここにいたわけ。まあ、たまに入ってくると思うからよろしくな」
ミク「・・・うん。」
・・・普段の初音ミクを見慣れているからなのか、司のセカイの初音ミクを見慣れているからなのか、すげぇ違和感を感じるな。
すると、
「ああ!ここにいた〜!」
「ちょっと!まふゆ!」
「・・・疲れた」
朝比奈さんを呼びかける新たな声。どうやらミクの後ろから聞こえてきている。視線を向けると、3人の女の姿・・・って。おい。あの2人・・・
霊斗「暁山?奏?」
3人中2人は見覚えがある。何せ、片方は今日助けた宵崎奏であり、もう片方は一昨日出会った暁山瑞希だったのだから。
ご愛読ありがとうございます。
これからはイベストを混ぜつつ、ニーゴの話を書いていこうと思っています。
オリ主を絡ませる次のグループは?
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Leo/need
-
モアジャン
-
ビビバス
-
ニーゴ