ワンダショのイベストーリ編。
ニーゴ面子は一人のみ。
だけど、次からはニーゴストーリーの予定。よろしく。
奏「・・・?何で霊斗がここにいるの?」
瑞希「あれ?霊斗先輩じゃん!どうしてセカイにいるの?」
俺が朝比奈さんのセカイにいる事に驚いている2人。まあ、当たり前だろうな。
霊斗「あ〜・・・俺の携帯にもuntitledがあってな。再生したらここに来たってわけ。ちなみに何日か前にも一回来たぞ。その時は、朝比奈さんだけにしか会ってないしな。」
瑞希「え〜?まふゆ、何で言ってくれなかったの〜?」
まふゆ「・・・?聞かれなかったから?」
「だとしても報告ぐらいしなさいよ・・・それより、あんたがKが言ってた鬼灯霊斗・・・って奴?」
霊斗「おう。そうだ。そっちは?」
「東雲絵名よ。よろしく。」
霊斗「東雲さんな。にしても、奏や暁山がいるってことは・・・暁山が言ってたサークルって奴なのか?ここ」
瑞希「そうだよー!ここは僕達、ニーゴの大切な場所でもあるんだよ♪」
霊斗「ほーん・・・大切な場所ね。」
大切な場所・・・俺にもそんな場所があった。司達と一緒にいるワンダーステージもそんな場所であると言えるか。だが、あの場所は・・・
「・・・斗?・・・霊斗?」
霊斗「・・・っ・・・何だ?」.
奏「何かあったの?黙り込んでたけど・・・?」
霊斗「・・・いや、何でもねぇよ。悪い。俺はもう戻るわ。またな」
俺は逃げるようにセカイから出て行く。奏達には悪い事をしちまったかな。
霊斗「今度、謝るか・・・何か、お詫びとか持ってくか」
俺は、彼女達に次会った時に謝罪を決意し、眠りについたのだった。
奏Side
瑞希「・・・僕、何か悪い事言っちゃったかな?」
霊斗がセカイから抜けた後、瑞希が苦笑いしながら呟いた。
絵名「別に瑞希は変な事言ってないでしょ。あれは多分、あいつ自身の問題よ。」
奏「・・・霊斗も、私達みたいに、何か抱えてるのかな・・・?」
彼と会った時から違和感はあった。眼帯と包帯、普通の人なら絶対つけてない物を彼は付けてる。私も、初めて会った時から気になっていた。
ミク(ニーゴ)「・・・奏達とは違うと思う」
今まで、一言も話さなかったミクが突然口を開いた。
まふゆ「・・・?どうして?」
ミク(ニーゴ)「彼の目・・・何も見えなかったから。それに、彼の苦しみはここにいるみんなとは全然違う。」
奏「それって・・・?」
ミク(ニーゴ)「今のみんなには・・・絶対、彼は救えない」
ミクが言ったその言葉が、私の胸に突き刺さった。
霊斗side
奏達と再会した後の翌日、俺達はワンダーステージでの打ち合わせを終え、練習が開始されようとしていた。
司「よーし!それじゃあ今日から本格的に練習開始だ!」
えむ「おーっ・・・でも、霊斗くんは怪我大丈夫?もう痛くないの?」
寧々「おもいっきり頭打ったんだから、無理しないでね?司みたいに、頭がアレになったら困るし」
司「おい!さりげなく俺をディスるな!」
司を軽くディスりながらも、心配してくれる寧々とえむ。・・・ありがてぇな。
霊斗「問題ねえよ。こんなとこで怪我したら、みんなに迷惑かけるしな。今は、コンテストに向けて練習あるのみ。だろ?」
えむ「霊斗くんがそういうなら・・・りょうか〜い!」
寧々「じゃあ、台本の読み合わせから始めよっか。類、台本コピーしたって言ってたけど」
寧々が類に呼びかけるが何も反応がない。俺達は類に視線を向けると、考え込むように集中する類の姿。
寧々「類?聞いてる?」
類「ん?ああ。台本はここにあるとも。早速始めようか!」
寧々「・・・うん」
類から台本を受けとり、俺達は最初に公演するショーの台本の読み合わせをして行く。
えむ『園長〜!今日はなんだかいつもより、たくさんのお客さんが来てくれていますよ!』
司『何?それは喜ばしいな。どれどれ、どんなお客さんが来ているか見てみよう・・・ん?』
司『な、なんだあれはー!?墓の中から出てるじゃないか!もしかして・・・いや、もしかしなくても死者の群れだ!こっちへ向かってきてるぞ!』
えむ『うわ!本当だ!ちょっと臭そうですねー!』
司『そういう問題じゃない!早く、お客さんたちを逃さなければ!死者の群れに襲われる前に!』
司とえむの演劇の最中、死者の群れが現れるシーン。この後司は、観客に向かって避難を呼びかける。
類「ここで司くんが客席の中央へ。観客へ呼びかける。」
司『みんな!早くここから逃げるんだ!死者達がやってくるぞ!』
類「そして、このまま死者の群れに向かって・・・」
そこで類の言葉が途切れる。すると。
類「いや、司くんにはここで舞台に戻ってもらおう。そのまま次のセリフに・・・」
霊斗「ん?そんな地味でいいのか?最初の死者の群れが出るシーンだ。観客に臨場感を与えるなら、もう少し盛り上げたほうがいいんじゃねぇの?」
類「ああ。そうだね・・・」
司「霊斗の言うとおりだ!なんだったら、俺が死者の群れと戦うでもいいぞ!」
えむ「カッコいい〜!私もそれやりたい!」
霊斗「それだったら、ロボットの中に俺も混ざって、司に襲い掛かればいいか?それなりには動けるから、苦戦しているシーンっぽくなんじゃね?」
寧々「うん。いいかもね。一体に苦戦したら、死者が大変な相手ってこともよくわかるし」
類「・・・うん。そうだね。一体に苦戦してる間に、反対方向から死者の群れが迫ってくる。じりじりとステージの端まで追い詰められて、背中側から近づく死者・・・臨場感があるね」
話を聞くと、相当怖そうだな。この話。
司「ふむ、全員の目が俺に釘付けになるわけだな!」
えむ「それでそれでっ?」
類「死者が一斉に迫ってきたところで、司くんを霊斗くんが助けるんだ!」
霊斗「ん?俺?ってことは、俺がロボットの一体になるってわけにはいかないか。んで?どうやって助けんだ?ワイヤーアクションか?」
類「司くんには一回跳躍してもらうんだよ!空中で回転した後、死者達の上空を超えて・・・!司くんの腕を、ワイヤーアクションで霊斗くんが掴み・・・」
えむ「すっごくおもしろそうだねー!」
司「ああ!派手で、俺と霊斗にぴったりの演出だ!類!次は?」
類「いや・・・この後のテンポを考えると、今の流れはあまり良くないかな。」
司「・・・え?」
・・・類のやつ、なんかあったのか?さっきから、言ってることをやめてってるし・・・
類「ここの展開は、僕の方で考えておくよ。先に、この後の演出を考えよう」
寧々「・・・類?」
所々、気になることはあったが、着々と演出を決めていき、ここで問題のシーン。
司「よし、次は俺が奈落に引き摺り込まれるシーンだな!前回は、霊斗が足を引っ張られて、それどころじゃなかったが、今度は見事に決めてやるぞ!」
類「・・・それなんだけどね。司くん。演出を変えてみようと思うんだ。」
司「何?」
霊斗「・・・」
類「前は司くんがゾンビロボットに引き摺り込まれる流れにしたけれど、観客からは奈落の中が見えづらいだろう?だから、舞台の奥からゾンビロボットが現れるようにしたいんだ。死者が迫ってくる様子がわかるようにね。」
類「司くんには、マイムで引き摺り込まれる演技をしてもらう。そっちの方が、全体的に見ると派手だろう?」
司「まあ、それもわるくはないが・・・本当にそれでいいのか?」
類「?どういう意味だい?」
司「せっかくのハロウィンショーなんだ!もっと斬新なことをやるべきだ!いつも以上にやる気だぞ、オレは!それに、引き摺り込まれるマイムだけでは、臨場感が足りないだろう?やはり、前のように奈落から死者が出てきた方が、観客も一緒に恐怖を味わえるんじゃないか?いっそ、10体のロボットが俺を引き摺り込むのはどうだ!そっちの方が、派手で目立つだろう!」
寧々「10体でって・・・霊斗がこの前ケガしそうになってたのに、10体は危なくない?」
司「問題ない!前はうっかりしていて、霊斗に庇ってもらったが、本番では必ずやりきる!多少危険に見える方が、ハラハラ感が増すはずだ!」
司の言ってる事は俺も正しいと思う。俺たちの良さは良くも悪くも、観客と一体になるショーだという事。臨場感を一緒に感じてもらえるからこそ、楽しんでもらえるものだ。
司「どうだ?類」
類「いや・・・実際に引きずり込むのは、あまり舞台映えしない。このシーンなら、もっと舞台全体を使った方がいいよ。やっぱり、さっきの舞台奥から現れるプランに・・・」
霊斗「・・・類、お前いい加減にしろよ?」
類「・・・?どういう意味かな?霊斗くん。」
こいつ・・・気づいてないのか?
霊斗「さっきから聞いてたら、演出を変える?いつものお前なら、多少危険でも、お客さんを楽しませる演出をするはずだ。だが、今日のお前は、いつもと違う。」
類「いつもの僕と違う?そうかな。僕はいつも通りなんだけど。どこがいつもの僕と違うんだい?」
霊斗「単刀直入に言わせてもらう。
類、お前は、俺が怪我をするかもしれなかったから、自分のやりたい演出を我慢してるだろ?」
類「・・・何を言ってるんだい?霊斗くん。僕はただ、一番いいと思った演出を・・・」
霊斗「嘘つくなよ。俺や司にはわかってんだよ。だろ?」
俺は、視線を司に向けると、俺の方を向いて、あいつは強く頷いた。
霊斗「お前がやりたい演出を言ってるときは、いい笑顔してんだよ。けど、今、お前が言った演出を話してる時、お前は笑顔になってない。」
類「・・・っ!」
霊斗「お前が我慢してどうすんだよ。司は言ってたよな?『観客もショーを演じている俺達も笑顔にするスターになる』って。お前が笑顔になってなくてどうすんだよ?」
類「僕は我慢なんてしていない!見当違いなことを言わないでくれ。」
えむ「す・・・すと〜っぷ!霊斗くんも、類くんも落ち着いて!ね?」
寧々「う、うん。ちょっと冷静になろうよ」
霊斗 類「・・・・・・」
俺達は無言の中でも、睨み合っている。だが。
霊斗「・・・悪かったな。好き勝手なこと言ってよ。だが、俺は自分の言った事が間違いだとは思わない。類・・・今のお前はショーや演出を楽しんでない。あの時の類じゃない・・・今日は俺、帰るわ。」
寧々「あっ・・・!」
俺は振り向く事なく、ワンダーステージを去っていく。以前、ショーの失敗をした時の、司と類を思い出しちまう。あの時の二人も・・・こんな感じだったんだな。まあ・・・・・・
この虚しさ・・・慣れてるけどな。
寧々side
霊斗が去った今、私達の空気は沈んでいる。ショーを失敗した時ほどじゃないけど。
司「正直なことを言えば、俺も霊斗の言っている事は間違ってないと思う。」
えむ「司くん?」
司「今日の類は変だぞ?いつもなら多少の危険はありつつも、お客さんに楽しんでもらえる為の演出を組んでるはずだ!類、霊斗の勘違いかもしれない。だが、類は俺や霊斗の為に、安全で安心な演出を提案していないか?」
類「・・・え?」
司「類、我慢しなくていいんだ。俺や霊斗はお前の演出に応える!だから、お前は自分のやりたい演出を提案してくれ!えむ!寧々!すまない!俺も帰るぞ!」
えむ「へっ?わっ!つ、司くん!待ってよ〜!」
司とえむも帰っちゃって、残ったのは私と類の二人だけ。
類「・・・寧々から見ても、今日の僕はどこか変なのかい?」
寧々「え・・・?うん。なんだか、いつもの類じゃないって思う。この間までは、楽しくてしょうがないって。目をキラキラさせてたのに。今は・・・もう、そうじゃないって思う。」
類「そうかい・・・ショーで手を抜くってことはしてないつもりだけど・・・霊斗くんと寧々がそういうなら・・・そうなってしまってるんだろうね。」
寧々(類、自分が無意識に遠慮しちゃってることに気づいてないみたい・・・私が・・・伝えなきゃ・・・でも・・・あの時も、何もできなかった・・・そんな私に・・・助けられるのかな・・・けど、私がどうにかしないと・・・)
私が決意した時、二人の顔が思い浮かんだ。困った時に助けてくれたあの二人の事を。頼ってみよう。類の事も。
寧々「ねえ、類。
セカイに行ってみようよ。」
霊斗side
霊斗「・・・何やってんだろうな・・・俺」
ワンダーステージを去って、俺は街の中をぶらぶらと歩いている。ただ真っ直ぐ帰ればよかったのかもしれない。けど、何故か、俺はそうしなかった。
霊斗「・・・こういう時は・・・」
俺は首にかけているヘッドフォンとスマホを繋ぎ、周辺の音が聞こえるぐらいの音量でスマホで曲を流す。最近聞いているボカロを聴きながら、歩き、ついた場所は、近くの公園。ベンチに座り、周りを見る。
すっかり暗くなり、公園には人がいるはずもない。ヘッドフォンから流れる音楽だけが鳴り響く。瞳を閉じ、音楽に集中する。楽器の音や、歌っているボーカロイドの声。
霊斗(やっぱ、この時間がいい・・・)
そして、曲を終えて、ヘッドフォンを外す。すると、その直後だった。
「・・・霊斗?」
俺の名前を呼ぶ声がした。俺は声のした方へ視線を向けると、そこにいたのは、ついこの間会ったばかりの宵崎奏がそこにいた。
霊斗「・・・奏?何してんだよ?」
奏「買い物。カップ麺切らしたから」
霊斗「・・・前も思ったけどよ、お前。カップ麺しか食わないの?」
奏「ううん。たまに家事代行の人が来てくれたりするから、その人が作ったご飯とか食べたりしてる」
霊斗「そっか・・・」
奏「・・・?何かあったの?」
霊斗「あ、いや、なんでもねぇよ。気にすんな。」
・・・とは言ったものの、あからさまに俺が落ち込んでるのバレバレなんだよな。そういうふうに見せてるみたいなもんだけど。心の中じゃどうとも思ってねぇし。すると。
奏「・・・霊斗、明日って予定、ある?」
霊斗「・・・は?」
何を言ってるんですかね、こいつは?
霊斗「いや、特にはねぇけどよ・・・」
奏「・・・だったら、家、来て?」
霊斗「・・・は?」
・・・・・・は?
ご愛読ありがとうございます。
コメントよろしくお願いします。
オリ主を絡ませる次のグループは?
-
Leo/need
-
モアジャン
-
ビビバス
-
ニーゴ